クリッター　３

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初めて観た時の感想は「つまんねー」だったと思う。どこにも良いトコが見受けられない。正直なところ、箸にも棒にもかからない作品と断じられても仕方ない出来映えだろう。

脚本は凡庸、編集はシロートのようで、照明も音響も古臭い、――これでは褒めようがない。しかし、この作品、様々なヒット作の要素が取り込まれていて、いま観るとなかなか興味深い。

冒頭、主人公たちを乗せたワゴン車が田舎道を走って来る場面から始まる。Ｃ級ホラー映画によくあるパターンだ。車内では皆で歌を歌っているか、下らないゲームをしているか、たわいのないお喋りをしているか……。恥ずかしげもなくこのパターンから始まるのは、ホラー映画全盛の時代に製作されたからだろう。今だったらこんな手抜きは許されない。（『テキサス・チェーンソー』が再現してみせたが……）

始まって早々に我等がヒーロー(笑)チャーリーが登場し、子供たちにクリッターの脅威について説明する。この場面で、過去２作のダイジェストが使われるが、何か安物のＴＶムービーのようでいただけない。もう少し映像的に工夫するとか、モノローグを重ねるとか、愛情のあるところを見せてほしかった。

そして、いよいよアパートを舞台にクリッターと住民との対決が始まる。とは言っても、ここが一番ダレる。のんびりしたサヴァイバルで緊張感は皆無。効果音も控え目で、音楽もあまり使われないため、どこか自主映画のような感じだ。
ただ、かなり早い段階でクリッターを見せて退屈な説明を飛ばしてくれたのは有り難い。
『エイリアン』シリーズのリプリーばりの女戦士が登場するが、あくまでも主人公はチャーリー。どこからともなく現れて、住民たちを混乱に巻き込む。(笑)

レオナルド・デカプリオが悪徳不動産会社社長の息子を演じる。映画初出演作品なのだそうだ。彼は『タイタニック』でも『ブラッドダイアモンド』でも同じ顔をしているね。（当たり前か） いろんなレビューを読むと、それしかセールスポイントのない映画のような書かれようだが、エンドロールと“オチ”は大抵の観客には予想外だったのではあるまいか。映像も標準レベルに達しているし、編集もなかなかだ。何より、このレベルの作品では初の試みだろう。そのことに拍手を贈りたい。まぁ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響だろうけど、Ｂ級ＳＦホラーで最後に「to be continued…」なんて神をも畏れぬ行為だ。恐るべしニューラインシネマ！

オススメ！（ホントかい!?）

物語の舞台を前作までの田舎町から都会へと移動して、登場人物もほぼ全員一新しての作品。
今度のクリッター達は一体一体に特徴があり、それぞれに個性が生まれた。
今までの群れとしてではなく集団として襲い来るクリッターたちもまた面白い。

残念なことは物語がモンスターパニックからモンスターギャグに移行してしまったこと。
クリッターの襲撃がメインで進むのではなく、建物からの脱出で物語を進めていくので、
話に怖さはほとんどなくなりドタバタ映画の印象が強まった。
話のテンポは前作を下回る悪さで、戦闘シーンや襲撃シーンでももっさり感が払拭できない。

しかし、モンスターギャグ映画としてみると中々の出来栄え。
個性的なクリッターたちが台所で大騒ぎする様は微笑ましい。
エンドクレジットの最後も笑わせてくれる。
映画としての出来は悪いが、クリッターのキャラクターの幅を広げたことは評価できる。
評議会のありえない命令で、次回への引きも期待を持たせてくれる。

この映画を見る人はデカプリオのファンかＢ級映画ファンかのどちらかだろう。
幼く小さいデカプリオの愛らしさは堪らない。彼目的で見ても損はしないと思う。
昔から眉間のしわは深かったのだな〜。

シャレが多くなったような気がする。
怖いんだけどかわいいクリッターたちも今回も健在。
クリッターだけでなく、追い出しにかかる人災も
加わってるのがちょっとだけ面白い。
片目のクリッターや、洗剤を食い散らかすクリッターが印象的。
4につながるエンディングが良かった。
続けて見たい作品。

まずは訂正させていただきます。「クリッター」で書いたレビュー、ドン・オッパー氏は「チャーリー」役でした。だが出続けているのはホント。

田舎や町、アパート、そこの仲間意識が根底にあるのが魅力のひとつかな。濃いキャラも。憎めない奴もいたりして。そんなところは、「トレマーズ」に似ているが本作が先。「グレムリン」は意識されてるかも。
なので「トレマーズ」同様続編にも力が入りますね。

本当は、レオ・D見たさのレンタルでした。見てよかった!メチャかわいい！子役といっても風格も感じさせるし。この５年後が「ロミオ」で６年後は「ジャック」なんだねえ。
本人にとっては一生一度の汚点らしいけど、結構おもしろい映画です。
２を見なくても前作シーンもでるので大丈夫。レオ様見るのもいいんじゃない。