赤いハンカチ

今，何故このような古典を？と思いながら観始めたのですが、いやこれがなかなか面白かったです。
１９６４年、裕次郎さん３０歳の時の作品。お顔が少しポッチャリとされてアクションシーンも少し動きが鈍い感じがします。

同僚を守るため容疑者を射殺してしまった刑事。辞職し肉体労働者となった彼がその事件の陰謀に気づき真相を解くべく行動を開始するのだが…。と日活のホームページに書いてありました。
ヒット曲を映画化したムードアクションとのこと。歌詞とは全く関係のないストーリーですがプロットがしっかりしていて最後まで観るものを引き付けます。
それに浅丘ルリ子さんの美しさ演技力、申し分ないです。
途中で幾度か差し込まれる『赤いハンカチ』の歌唱シーン。裕次郎さんの演技はさておいてあの声にはファンでなくても痺れます。

ちなみに裕次郎作品は全部観たと豪語する、裕次郎ファンの我が姉に、この映画憶えてる？
と聞くと「船で逃げるのかな？」
　残念、それは『夜霧よ今夜もありがとう』でした。ストーリーを伝えると
「同じようなものやん」
全然違うんですけど…
おそらく映画を観ずに、“石原裕次郎”だけを見ていたのでしょうね。
日活もそれで良かったのかな？

これを機会に、また日活の古典を続けて観たくなりました。

裕次郎のヒット曲を映画化した　日活ムービーアクションのベストワン
　
日活では定番の港町横浜を舞台に　ホテルニューグランドも　ムービーアクションならではの　名台詞名場面が見られる

清純な娘から　大人の女性へと　浅丘ルリ子の美しさ　
刑事役の金子信雄　おでん屋の主人でルリ子の父親役 森川信　寿司職人役の桂小金治　粋な芸達者たちの絶妙な演技
舛田監督とは名コンビの伊部晴美のギターとサウンド

まさに　裕次郎の大人の魅力が溢れる代表作　

いやぁ〜懐かしさいっぱいの あの娘がそっと　瞼を拭いた 赤いハンカチよ

そういえば　昔よくカラオケで　歌ったニャ！！　　

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日活アクションの代表作。舛田利雄監督はこれの他に、傑作と評判の高い、渡哲也主演「紅の流れ星」を撮っている。意外と、裕次郎は秀作・傑作映画に縁が無く、むしろ渡哲也に優れた作品が多い。縁が無い中で屈指の作品がこれ。浅丘ルリ子 、二谷英明 、金子信雄 、皆さん良い役で、悪人の二谷も最後は浅丘への愛を求めます。裕次郎は自分の尊厳とアイデンティティーを求めて、浅丘と結ばれそうになっても「求めているのは違う」と拒否します。金子は全てを承知して、裕次郎を結末へと導いて行きます。出来れば場末の映画館で、裕次郎や旭の唄が流れる中、日活３本立で見て欲しいのですが・・・

届いたとき、「えー、なんで裕次郎!??」と思いました。
もちろん、自分でオーダーしたから届いたのですが、どうしてこれが見たかったのかぜんぜん分からなくて。

ところが見てみたら、意外に楽しかった。
物語のキーワードとして赤いハンカチが出てくるのかと思ってましたが、裕次郎が歌うだけなんですね。ストーリーとは関係なし。３回くらい弾き語りで歌ってました。
港・酒場・そして裕次郎が歌う「赤いハンカチ」。全体的に、昭和の雰囲気が漂っています。
ストーリーも無理がなくてちゃんとしてたと思うし、私は意外に楽しかったです。

石原裕次郎って、そんなにイケメンではないと思うんだけど、役がキザでクールなんですよ。歌もうまいし本当に当時の大スターだったんだな、という感じ。
浅丘ルリ子さんも、可愛くて清楚できれい。
こちらもきらめくスターのオーラを放っておりました。

私は初めて見たけれど、昭和の香りを懐かしく思う人は見てみてください。昭和を知らない若い人でも面白いかも。(^_^)
お煎餅を食べながら見るのが似合うと思うぞ。