赤毛のアン　アンの青春　特別版

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第１部からあまり日をおかずに製作されているようで、主役のミーガン・フォローズにアップの髪型がいまひとつ似合っていないような気がします。
しかし、アヴォンリーの小学校教師として勤めるようになっても、まだまだ夢見る少女のアンなので、まあそれもいいかなと思います。
歯の浮くような美辞麗句を並べた小説を書き、ギルバートに「こんな言葉、日常生活で使わないよ。」と助言されて怒ってしまいます。自分の中にあるギルバートに対する愛情を、まだ認識することができないのです。

恩師ステイシー先生の勧めで、キングスポートの女子大学の教師として赴任するアン。
アンの物語も第１巻は何度も読んでいるのですが、このあたりになると「えっ、こんな話だったかしら？？」という感じです。
このキングスポートを牛耳るプリングルズ一族とのごたごた騒ぎが非常に長いです。（なんと言っても２枚組４時間ですから。）
さらに、アンが教え子の父親であるハリス氏に心を動かされたりするのは、私としてはちょっと許せません。

この女子大学で同僚として働くキャサリンは、アンと同じように孤児でありながら、アンとは違って悲惨な境遇で育ったために皮肉屋で人間味のない女性。そんなキャサリンがアンのふるさとを訪れて、人間らしい暖かさをもった女性に変ってゆくところはよかったです。

やはりアンはプリンスエドワード島にいるからこそアンなのです。
故郷に戻り、そして自分にとってギルバートがどんなに大切な存在だったか気づくあたりは、やはり泣いてしまいました。

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赤毛のアン続編。続編の原作にはあまり詳しくないのですが、印象的なできごとが次々に起こって・・。

アンはとてもかわいい。りりしくて自立していく姿がしっかりと描かれています。特に、ノバスコシアのキングス・ポートの女子学院の先生のアンが一番おもしろかった。

厳しい校長や生徒たちからばかにされるアン。でも、メアリー・スチュアート女王の劇などで生徒の目線にたった愛情ときりっとした姿勢で、生徒や親を引き付けていくところが印象的で良かった。モーガンさんのプロポーズには、一瞬、ジェーン・エアとロチェスターさんみたいでしたが・・。

ステイシー先生も良かった。そしてやっぱりギルバートだよね。

とても美しい画面とかわいくて凛としたアンに癒されました。おすすめです。

個人的には赤毛のアンの本編より好きです。本編のほうは１６歳のフォローズがアンが１１歳（原作では）の時のエピソードを演じていたりして、不自然な部分もあったのですが、「続編」では年齢的にもぴったりでそのような違和感はありませんでした。ストーリーもうまくまとめてあるのでおもしろく、本編を見ていなくても楽しめると思います。私は中学生の頃「赤毛のアン」が大好きで、続編も含めたシリーズ全作（邦訳）を繰り返し読んでいましたが、原作のイメージそのままの映像に仕上がっていると思います。お勧めです。

　作中でマリラがアンを励ますために口にする、かつてアン自身が言っていた言葉です。どんなに悲嘆にくれていても、翌日には顔を上げて前を向くアンのポジティブさをよく表した、いかにもアンらしい言葉。映像化された『赤毛のアン』では、ミーガン・フォローズがアンを演じている、このシリーズが断トツに一番好きです。何度観たことかしれません。『赤毛のアン』は、児童文学史に燦然と輝く傑作（あくまでも個人的意見です）で、これ以降の続編は、溌溂として魅力にあふれ、あまりにもすばらしいアンと別れ難い読者のために、作者モンゴメリが書き綴ってくれたもの。そこにアンさえいれば、大概のことはどうだっていいのです。だからこの続編も、引き続きミーガン・フォローズがアンを演じてくれていることが私にとっては重要で、アンの熱烈なファンとしては、望外の幸せ。

　この作品は、『赤毛のアン』の続編３作、『アンの青春』、『アンの愛情』、『アンの幸福』に基づいているとのことで、アンがクイーン学院を卒業してアヴォンリーで教員になってから結婚する直前までを描いています。周知のように、アンの物語は長いうえに、エピソードが詰め込まれているので、アンの魅力はそのままに、今作の映像化には原作からの大胆な省略と改変がされていて、つけ加えられたオリジナルの部分も多く、時系列もかなり変更されています。

　原作では、アンは、アヴォンリーで教師をした後、レドモンド大学（同時期、ギルバートもこの大学に在籍している）に進学し、新たな生涯の友に出会うのですが、この大学時代がまるまるカットされています。アンがパティの家で友人たちと共同生活をする大学時代がとても好きなので、すごく残念。また、ギルバートが３年間医学校に行くのは、レドモンド大学を卒業し、瀕死の重病から快復した後です。その３年間に、アンはサマーサイド（今作ではキングスポートに変更）に学校長として赴任し、プリングル一族相手に奮闘します。

　他にも原作との違いはかなりありますが、それが全く気にならないほど、アンが生き生きと描かれ、すばらしい映像化作品になっていると思います。衣装や建築物は実に見事で、秋のキングスポート、雪のボストン、夏のアヴォンリー、それぞれの風景が溜息がでるほど本当に美しいです。アンの連作シリーズは新潮文庫版で『赤毛のアン』を含めて10冊（ほとんどアンの登場しない『アンの友達』と『アンをめぐる人々』を加えると12冊）あります。この実写版のアンシリーズを堪能された後には、もしまだ未読であれば、ぜひぜひ文庫版もお読みください。大人が読んでもとても楽しめるうえに、アンに魅了されてつい夢中になってしまうかも…、睡眠不足にはご注意を。

アンが先生になってからの物語です。
アンが行く先々で新風を巻き起こします。
映画の中だけではなく、気づくとすっかりアンの虜に
なってしまいます。
３部作という話なので『アンの結婚』が待ちどうしくなる
その後のAnneに早く会いたいです。