トワイライト　葬られた過去

『俺たちに明日はない』の脚本や『クレーマー・クレーマー』で知られるロバート・ベントン監督のハードボイルド・ミステリー。大人のムードに酔いしれる秀作である。
　大人、というよりも実のところ主人公たちは老境に差しかかっていて、人生の黄昏が見えてきた哀しみのようなもの、過去への悔恨のようなものが全編に漂っている。ポール・ニューマンとジェームズ・ガーナーが警察署で出会う場面など、ああルー・ハーパーとロックフォードがと感慨を持つのだが、その会話の中身は「前立腺はまだ大丈夫か？」などというもので、しみじみ笑わせてくれる。
　そう本作は、ガーナーも出演して話題になった『スペース・カウボーイ』に先駆ける、じじいボイルドなのであった。ポカミスを繰り返しては傷を負うニューマン、死にかけているジーン・ハックマン、どうも尿ネタの多いガーナー・・・。でも女性の方面では枯れてしまったというわけではなくて、スーザン・サランドンやストッカード・チャニングという魅力的な女性陣を相手に意外とつやっぽい場面も少なくないのである。
　そんな頑張るじじいたちに相応しく、タイトル通り薄明かりの美しい映像が心地よい。夕暮れどき、薄暗い室内に差し込む淡い光の味わいを残しながら、その実きちんと対象をカメラに捉えさせる照明の見事さに惚れ惚れしてしまう。撮影は『トリコロール』などのポーランド出身の人らしいけど、ベントンも見事な絵作りを見せてくれる人なので、相乗効果があったのではないかと思う。
　クラシックなシネマもいける大人のあなたには、たいへんお勧めのエンタテインメント。地味な映画はちっとねえという若者は、二十歳そこそこのリース・ウィザースプーンの幼さのこるヌードが冒頭のほうにあるので、そこだけでもどうぞ。好きなので、ちょっと甘めの７５点。

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何故なら　吸血鬼がかんでるから　ちゃうちゃう　あの黄昏ではあらへんで　名匠ロバート・ベントンともうすぐ死んじゃう時期の　ポール・ニューマンの１２年前の作品　ハードボイルド探偵物　ニューマンも爺でとてもいい　ベントンは「消えたセクシーショット」なんかもＤＶＤ化されてないけど　これも隠れた佳品なので見ていただきたいね

ピオトル・ソボチンスキって人はあまり知らないけど　この人の撮影と照明は素晴らしいですね　ベントンの映画は絵がしっかりしている　音楽はエルマー・バースタイン　ジーン・ハックマン　初めまったく気がつかなかったジェームス・ガーナーなど爺さん頑張ってます　若き　リーヴ・シュライバー　それからリース・ウィザスプンが　おっぱいを見せてます　はいはい

ポール・ニューマン。ジーン・ハックマン。
スーザン・サランドン。ジェームズ・ガーナー。
ストッカード・チャニング＆若手のリース・ウィザスプーンにリース&
リーヴ・シュレイバーと配役は超豪華です。

ポール・ニューマンの探偵はちょっと草臥れた感じが、なんとも
年代物のウィスキーみたいでコクがあります。
それにしても、いくつになっても男を狂わせるスーザン・サランドンのファムファタールぶり。
スーザンとハックマンの夫婦が結ばれる頃からの因縁。一つの殺人を隠すために何人が死んだのでしょう！！
罪な女ですね。

スローなサスペンスの展開に豪華キャスト．．．「トワイライト 葬られた過去」
ウィスキーのグラスを傾けながら、至福の時間が心地よく流れていく．．．映画の中に沁み込まれていく自分に気づかない．．．。

元刑事で私立探偵の経験もあるハリー（ポール・ニューマン）は、映画スターのジャック・エイムス（ジーン・ハックマン）の邸に居候している。ハリーはジャックから、グロリア（マーゴ・マーティンデイル）という女に封筒を渡してほしいと頼まれ、彼女のアパートを訪ねる。だがグロリアはおらず、元警官のレスター（Ｍ・エメット・ウォルシュ）が撃たれて瀕死の重傷となっており、間もなく息絶える。
更にハリーがレスターのアパートを訪ねると、ハリーの昔の恋人だったヴァーナ警部補（ストッカード・チャニング）ら警官たちに囲まれる。何とか疑いを晴らしたハリーは、知恵を借ろうと昔からの友人レイモンド（ジェームズ・ガーナー）を訪ねる。そしてハリーは、ジャックの妻で女優のキャサリン（スーザン・サランドン）の存在も気になるのだった．．．。

よく練られた脚本で、奥の深いサスペンス・ミステリーだ。
殺人犯を追うというよりは、老練俳優たちの何気ない会話の中から真実をあぶりだす．．．そんなイメージの作品だ。そして、出演俳優陣の豪華さに目を見張る。
ポール・ニューマン７２歳、ジェームズ・ガーナー６９歳、ジーン・ハックマン６７歳の３御大。
そしてスーザン・サランドン５１歳、ストッカード・チャニング５３歳、マーゴ・マーティンデイル４６歳のベテラン女優陣。
加えて２１歳のリース・ウィザースプーン、３０歳のリーヴ・シュレイヴァーといった面々。

ラスト近く、予想どおりの真犯人が判明するが、そこで終わりではなかった。
脚本家でもあるロバート・ベントン監督、やっぱりスパイスの効いたエンディングだった。

それにしても、ポール・ニューマン扮するハリーは、なぜこうも事件解決に執着したのだろうか。
スーザン・サランドン扮するキャサリンを想ってのことだろうか。

もしくは、午後に地上波で放送されるような感じか。

実はかなり期待していただけに、ちょっと虚しかった。
折角良い俳優が目白押しなのになあ。
それぞれの俳優も演技も一流なのになあ。

なのにこのチープな感触はなんだろう？

枯れたセピアな映画も大好きなんですけどね。

不完全燃焼。勿体ない気分。