ミスター・ノーボディ / テレンス・ヒル
ミスター・ノーボディ
/トニーノ・ヴァレリ
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(5)
解説・ストーリー
伝説の老ガンマンの前に現われた風来坊。その男はいつの日か、無敵と謳われたガンマンを自分の手で倒したい、と語りながらも、老ガンマンとの対決を何故か避けようとする。果たして、彼の真意は……? 生ける伝説のガンマンにH・フォンダ、不思議な風来坊にT・ヒルを配し、脳天気な音楽にのってほのぼのと展開するコメディ。
伝説の老ガンマンの前に現われた風来坊。その男はいつの日か、無敵と謳われたガンマンを自分の手で倒したい、と語りながらも、老ガンマンとの対決を何故か避けようとする。果たして、彼の真意は……? 生ける伝説のガンマンにH・フォンダ、不思議な風来坊にT・ヒルを配し、脳天気な音楽にのってほのぼのと展開するコメディ。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「ミスター・ノーボディ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
伝説の老ガンマンの前に現われた風来坊。その男はいつの日か、無敵と謳われたガンマンを自分の手で倒したい、と語りながらも、老ガンマンとの対決を何故か避けようとする。果たして、彼の真意は……? 生ける伝説のガンマンにH・フォンダ、不思議な風来坊にT・ヒルを配し、脳天気な音楽にのってほのぼのと展開するコメディ。
「ミスター・ノーボディ」 の作品情報
「ミスター・ノーボディ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ミスター・ノーボディ スペシャル・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
伊語用日英語用日吹き替え用 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語 3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
OPSDR750 |
2007年09月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語
2:ドルビーデジタル/モノラル/英語
3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
【Blu-ray】ミスター・ノーボディ HDリマスター版(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
イタリア語用字幕・英語用字幕・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語 3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 4:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
BORR0004 |
2014年08月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
3枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語
2:ドルビーデジタル/モノラル/英語
3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
4:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
ミスター・ノーボディ スペシャル・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
伊語用日英語用日吹き替え用 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語 3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
OPSDR750 |
2007年09月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語
2:ドルビーデジタル/モノラル/英語
3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
【Blu-ray】ミスター・ノーボディ HDリマスター版(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
イタリア語用字幕・英語用字幕・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語 2:ドルビーデジタル/モノラル/英語 3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 4:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
BORR0004 |
2014年08月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
3枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/イタリア語
2:ドルビーデジタル/モノラル/英語
3:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
4:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:5件
マカロニ・ウエスタン、夕陽に沈みゆく。
“レオーネが手掛けた超大作がやって来る!”という噂を聞き、『久しぶりに劇場の大画面でマカロニが観れるなあ』と楽しみにしていたが、待てど暮らせど“それ”はやって来なかった。70年代半ばと言えばマカロニ・ウエスタンはそれこそ夕陽の向こうに沈みゆき、本家西部劇も日本での興行力はほとんどゼロ。劇場で観ようというモノ好きは一握りのファンに限られていたのだから、これは仕方ないことだった。そして本作は欧米での公開に遅れること2年、いきなり公開され、あっと言う間に終了した。
ブーム全盛期の「怒りの荒野」はバレリーがレオーネの影を感じさせないで成功したと思うが、今回はなにしろ師匠自ら製作にしゃしゃり出ているので、そうはいかなかったのだろう。150人(!)のワイルドバンチが襲来する場面など、「おい、トニノ、ワシにメガホンを撮らせろ」「あ、師匠!どうぞどうぞ」なんて会話が画面の向こうから聞こえてきそうである。このクライマックスは圧巻の一言であるが、やっぱりこのオッサンは“金”じゃなく“時間”を湯水のように使う癖がある。せっかちな人は「早く撃たんか!!」と叫びたくなるかもしれませんね。
主演のテレンス・ヒルはフランコ・ネロのパクリでデビューした頃はパッとしなかったが、ブーム後期でコメディ路線に転向してからブレイクした。後にネロが逆にコメディ・タッチのマカロニに挑戦し、ヒルを追従する形となったは大いなる皮肉と言える。本作のキャラクターは明らかに本国で大ヒットした「風来坊」の流れを汲むもので、ヒル十八番の役どころと言っていい。ちなみに「風来坊」のヒルとバッド・スペンサーのコンビ(尊敬する双葉十三郎センセイが『スクリーン』誌上で“マカロニ極楽コンビ”と命名)の現代コメディーは「笑う大捜査線」「笑激のギャンブルマン」など数本公開されているが、「笑う…」以外はほとんど“笑えなかった”。(最後の「笑激のボンゴボンゴ島」に至っては俺でさえ途中でギブアップした)
一方のヘンリー・フォンダは…ま、ワタクシ如きが語る俳優ではないが、少なくとも「ウエスタン」よりずっと魅力的だったとだけ書いておきましょう。
なお、本作についてはマカロノ嫌いの故・淀川長治先生も珍しく褒めていたと記憶しています。
CICが配給しているように、明らかに世界マーケットを意識した作り。復讐と血にまみれた、こてこてマカロニを期待するファンには物足りないが、ま、一見の価値はある。
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
金田一耕助の冒険
公開当時、このヘンテコな作品は、“映画スズメ”たちの間で賛否両論だった。
チラシのイラストをみてコメディだと思った人は、意外とセンチメンタルで真面目な展開に少し怯んだようだ。
セルジオ・レオーネが製作する限り、正統派のマカロニ・ウエスタンだと思った人は、テレンス・ヒルのキャラクタに面食らったらしい。
私のように何も考えていない人は、壮大なパロディ映画だと思った。(笑)
どれも正しくあり、どれも正しくない。何ともフトコロの深い作品だ。(笑)
思えば、70年代は、西部劇が衰退し、組織の腐敗だのオカルトだの不条理殺人だの、やりきれない映画が流行っていた。血と砂にまみれたマカロニ・ウエスタン特有の殺伐さとは、ちょっと違う。熱い血ではなく、冷たい血が流される映画が主流になりつつあった。
そんな最中に公開された本作品は、西部劇を代表する大御所ヘンリー・フォンダを担ぎ出して、引退しようとする“伝説のガンマン”ジャック・ボレガードを演じさせた。
実に興味深い。このキャスティングだけで、何かを物語っている。
「西部劇の時代は終わったのだよ」と言っているようだし、「ヒーローは要らない。これからは、名もなき市民が主人公だ」と言っているようでもある。如何ようにも解釈できるだろう。いずれにしたところで、本作品が、失われゆくものへの挽歌であることに間違いはない。
セルジオ・レオーネに関する研究は、主に欧州で盛んだが、この日本でも解説書は読むことが出来る。
実に皆さん、よく観ていらっしゃる。(笑) ビデオが普及する前の書籍もある。どうやったら、あんな風に細部まで記憶できるのか、驚嘆に値する。看板には何が書いてあったとか、実に喧しい。それだけ、S.レオーネの作品は、魅力にあふれているってことだろう。(『ウエスタン』の途中で寝てしまった私には何も言う権利はないが……)
そうした本でも、本作品に言及している。扱い方も、さまざまだ。
確かに、レオーネの原案のようだし、監督のトニーノ・ヴァレリに代わりレオーネが第2班監督を引き受けて一部のシーンを撮影したことは確からしい。
そういう意味では、妙ちきりんなコメディ調のマカロニ・ウエスタンとは、ひと味違う。
だいたい、セットの作りからしてA級だ。エンディングの港町のセットの見事なこと!
それに、床屋! 床屋が2回出て来る。場末の町と栄えた港町。この違いだけでも、細やかに神経が使われていることがよく分かる。他愛のないシーンにも手を抜くことなく作り込んでいるのだ。
そこに、他の作品にはない矜持をうかがい知ることが出来る。言ってみれば、“レオーネ”印だ。
だから、本作品をセルジオ・レオーネ監督作品だと言う人がいるのかも知れない。
私は、本作品を観ると、大林宣彦監督の『金田一耕助の冒険』を思い出す。この2つは、よく似ていると思うのだ。あの作品も、探偵推理小説への挽歌だった。
個人的には、劇場公開版よりTV放映版の方が好きだ。大林監督が編集し、クライマックスに等々力警部を思う金田一耕助のモノローグをかぶせ、よりテーマが明確に伝わって来る仕上がりになっていた。優しくステキな作品だった。
本作品も、クライマックスの後、ジャック・ボレガードのモノローグがかぶる。ボレガードから“ノーボディ”に向けた手紙の体裁だった。退いた者が、これから闘う者への手向けの言葉で綴られていた。
――国も違えば、時代も違う。けれど、世代交代に寄せる思いは、洋の東西を問わず同じらしい。
胸をうつコメディは、滅多にお目にかかれない。そのひとつが、ここにあることを幸せに思う。
オススメ!
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
西部劇が好きになる逸品
もともと西部劇人気がゆるやかに下降線を描くころに西部劇に触れたものです。
他のジャンルとは明らかに違う楽しさが西部劇にあるのですが、なかなか一緒に楽しんでくれる人には出会えない。
それはさておき、この作品は素敵だ。
映画を楽しむ人の作り方。 作ってる人が楽しんでると観る人も楽しくなる。 そんな例えがこの作品になるでしょう。
だから、西部劇初心者も楽しめると思います。
基本コメディっぽい主人公が全体を明るい雰囲気にしてる。
しかし、決してコメディだけではなく、ヘンリーフォンダ扮する早打ちのすご腕ガンマンの存在が、西部劇の王道をシッカリ形成してて、どのシーンも格好良い。
主人公(テレンスヒル)が、ヘンリーフォンダに近付き、最高のラストシーンに向けて進みだす。
始めののんびりした雰囲気が、最後にはこれぞ西部劇という大舞台で盛り上がる。
主人公の一途な思いを徹していく様と、最高のガンマンの地味な引退が伝説的な幕引きに変わっていく様が、最高の西部劇と思える所以です。
とにかく、西部劇入門を評判やデータでなく、楽しさで満たすなら、この作品が一番です。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
翻訳の凄さ(吹き替えが2種類あります)
TV朝日で、かつて、淀長さんもベタ褒めした時と、違う声優で違う訳のものばかりで、がっかりしていましたが、これには「日本語2」として・・・・。
うれしい。
原作や日本語1は「歴史の本に載る」というところを「あんたが歴史を創るんだ!」
などなど。
言葉で映画ってこんなに変わるんだ!!
最高の西部劇。マカロニウェスタンの良い所とハリウッドウエスタンの良い所がぎっしり(^^)
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
H・フォンダの存在感 T・ヒルの吸引力
かつて、地上波TV放映で観た際にはクライマックスの1対150の映像だけが脳裏に焼きついていた。
はるか年を経て再会してみて、「なんてステキな、ちょいと毛色の変わった西部劇だろう」と思った。緊迫感あるオープニング〜気の抜けたようなテーマ曲〜なんじゃこの兄ちゃんは〜墓石のギャグ〜怒涛のワイルドバンチ〜という緩急。
特に、ラストの決闘前後の雰囲気は、もう最高!
あ…
日本語吹替えが2種あるのも最高。原語・字幕とあわせ3回は堪能できます。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
マカロニ・ウエスタン、夕陽に沈みゆく。
投稿日
2007/11/11
レビュアー
タクシードライバー
“レオーネが手掛けた超大作がやって来る!”という噂を聞き、『久しぶりに劇場の大画面でマカロニが観れるなあ』と楽しみにしていたが、待てど暮らせど“それ”はやって来なかった。70年代半ばと言えばマカロニ・ウエスタンはそれこそ夕陽の向こうに沈みゆき、本家西部劇も日本での興行力はほとんどゼロ。劇場で観ようというモノ好きは一握りのファンに限られていたのだから、これは仕方ないことだった。そして本作は欧米での公開に遅れること2年、いきなり公開され、あっと言う間に終了した。
ブーム全盛期の「怒りの荒野」はバレリーがレオーネの影を感じさせないで成功したと思うが、今回はなにしろ師匠自ら製作にしゃしゃり出ているので、そうはいかなかったのだろう。150人(!)のワイルドバンチが襲来する場面など、「おい、トニノ、ワシにメガホンを撮らせろ」「あ、師匠!どうぞどうぞ」なんて会話が画面の向こうから聞こえてきそうである。このクライマックスは圧巻の一言であるが、やっぱりこのオッサンは“金”じゃなく“時間”を湯水のように使う癖がある。せっかちな人は「早く撃たんか!!」と叫びたくなるかもしれませんね。
主演のテレンス・ヒルはフランコ・ネロのパクリでデビューした頃はパッとしなかったが、ブーム後期でコメディ路線に転向してからブレイクした。後にネロが逆にコメディ・タッチのマカロニに挑戦し、ヒルを追従する形となったは大いなる皮肉と言える。本作のキャラクターは明らかに本国で大ヒットした「風来坊」の流れを汲むもので、ヒル十八番の役どころと言っていい。ちなみに「風来坊」のヒルとバッド・スペンサーのコンビ(尊敬する双葉十三郎センセイが『スクリーン』誌上で“マカロニ極楽コンビ”と命名)の現代コメディーは「笑う大捜査線」「笑激のギャンブルマン」など数本公開されているが、「笑う…」以外はほとんど“笑えなかった”。(最後の「笑激のボンゴボンゴ島」に至っては俺でさえ途中でギブアップした)
一方のヘンリー・フォンダは…ま、ワタクシ如きが語る俳優ではないが、少なくとも「ウエスタン」よりずっと魅力的だったとだけ書いておきましょう。
なお、本作についてはマカロノ嫌いの故・淀川長治先生も珍しく褒めていたと記憶しています。
CICが配給しているように、明らかに世界マーケットを意識した作り。復讐と血にまみれた、こてこてマカロニを期待するファンには物足りないが、ま、一見の価値はある。
金田一耕助の冒険
投稿日
2015/11/17
レビュアー
みなさん(退会)
公開当時、このヘンテコな作品は、“映画スズメ”たちの間で賛否両論だった。
チラシのイラストをみてコメディだと思った人は、意外とセンチメンタルで真面目な展開に少し怯んだようだ。
セルジオ・レオーネが製作する限り、正統派のマカロニ・ウエスタンだと思った人は、テレンス・ヒルのキャラクタに面食らったらしい。
私のように何も考えていない人は、壮大なパロディ映画だと思った。(笑)
どれも正しくあり、どれも正しくない。何ともフトコロの深い作品だ。(笑)
思えば、70年代は、西部劇が衰退し、組織の腐敗だのオカルトだの不条理殺人だの、やりきれない映画が流行っていた。血と砂にまみれたマカロニ・ウエスタン特有の殺伐さとは、ちょっと違う。熱い血ではなく、冷たい血が流される映画が主流になりつつあった。
そんな最中に公開された本作品は、西部劇を代表する大御所ヘンリー・フォンダを担ぎ出して、引退しようとする“伝説のガンマン”ジャック・ボレガードを演じさせた。
実に興味深い。このキャスティングだけで、何かを物語っている。
「西部劇の時代は終わったのだよ」と言っているようだし、「ヒーローは要らない。これからは、名もなき市民が主人公だ」と言っているようでもある。如何ようにも解釈できるだろう。いずれにしたところで、本作品が、失われゆくものへの挽歌であることに間違いはない。
セルジオ・レオーネに関する研究は、主に欧州で盛んだが、この日本でも解説書は読むことが出来る。
実に皆さん、よく観ていらっしゃる。(笑) ビデオが普及する前の書籍もある。どうやったら、あんな風に細部まで記憶できるのか、驚嘆に値する。看板には何が書いてあったとか、実に喧しい。それだけ、S.レオーネの作品は、魅力にあふれているってことだろう。(『ウエスタン』の途中で寝てしまった私には何も言う権利はないが……)
そうした本でも、本作品に言及している。扱い方も、さまざまだ。
確かに、レオーネの原案のようだし、監督のトニーノ・ヴァレリに代わりレオーネが第2班監督を引き受けて一部のシーンを撮影したことは確からしい。
そういう意味では、妙ちきりんなコメディ調のマカロニ・ウエスタンとは、ひと味違う。
だいたい、セットの作りからしてA級だ。エンディングの港町のセットの見事なこと!
それに、床屋! 床屋が2回出て来る。場末の町と栄えた港町。この違いだけでも、細やかに神経が使われていることがよく分かる。他愛のないシーンにも手を抜くことなく作り込んでいるのだ。
そこに、他の作品にはない矜持をうかがい知ることが出来る。言ってみれば、“レオーネ”印だ。
だから、本作品をセルジオ・レオーネ監督作品だと言う人がいるのかも知れない。
私は、本作品を観ると、大林宣彦監督の『金田一耕助の冒険』を思い出す。この2つは、よく似ていると思うのだ。あの作品も、探偵推理小説への挽歌だった。
個人的には、劇場公開版よりTV放映版の方が好きだ。大林監督が編集し、クライマックスに等々力警部を思う金田一耕助のモノローグをかぶせ、よりテーマが明確に伝わって来る仕上がりになっていた。優しくステキな作品だった。
本作品も、クライマックスの後、ジャック・ボレガードのモノローグがかぶる。ボレガードから“ノーボディ”に向けた手紙の体裁だった。退いた者が、これから闘う者への手向けの言葉で綴られていた。
――国も違えば、時代も違う。けれど、世代交代に寄せる思いは、洋の東西を問わず同じらしい。
胸をうつコメディは、滅多にお目にかかれない。そのひとつが、ここにあることを幸せに思う。
オススメ!
西部劇が好きになる逸品
投稿日
2012/08/13
レビュアー
京極堂
もともと西部劇人気がゆるやかに下降線を描くころに西部劇に触れたものです。
他のジャンルとは明らかに違う楽しさが西部劇にあるのですが、なかなか一緒に楽しんでくれる人には出会えない。
それはさておき、この作品は素敵だ。
映画を楽しむ人の作り方。 作ってる人が楽しんでると観る人も楽しくなる。 そんな例えがこの作品になるでしょう。
だから、西部劇初心者も楽しめると思います。
基本コメディっぽい主人公が全体を明るい雰囲気にしてる。
しかし、決してコメディだけではなく、ヘンリーフォンダ扮する早打ちのすご腕ガンマンの存在が、西部劇の王道をシッカリ形成してて、どのシーンも格好良い。
主人公(テレンスヒル)が、ヘンリーフォンダに近付き、最高のラストシーンに向けて進みだす。
始めののんびりした雰囲気が、最後にはこれぞ西部劇という大舞台で盛り上がる。
主人公の一途な思いを徹していく様と、最高のガンマンの地味な引退が伝説的な幕引きに変わっていく様が、最高の西部劇と思える所以です。
とにかく、西部劇入門を評判やデータでなく、楽しさで満たすなら、この作品が一番です。
翻訳の凄さ(吹き替えが2種類あります)
投稿日
2008/06/14
レビュアー
しま
TV朝日で、かつて、淀長さんもベタ褒めした時と、違う声優で違う訳のものばかりで、がっかりしていましたが、これには「日本語2」として・・・・。
うれしい。
原作や日本語1は「歴史の本に載る」というところを「あんたが歴史を創るんだ!」
などなど。
言葉で映画ってこんなに変わるんだ!!
最高の西部劇。マカロニウェスタンの良い所とハリウッドウエスタンの良い所がぎっしり(^^)
H・フォンダの存在感 T・ヒルの吸引力
投稿日
2017/07/24
レビュアー
ひとこと言いたい
かつて、地上波TV放映で観た際にはクライマックスの1対150の映像だけが脳裏に焼きついていた。
はるか年を経て再会してみて、「なんてステキな、ちょいと毛色の変わった西部劇だろう」と思った。緊迫感あるオープニング〜気の抜けたようなテーマ曲〜なんじゃこの兄ちゃんは〜墓石のギャグ〜怒涛のワイルドバンチ〜という緩急。
特に、ラストの決闘前後の雰囲気は、もう最高!
あ…
日本語吹替えが2種あるのも最高。原語・字幕とあわせ3回は堪能できます。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
新作をレンタルする方法はこちら
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
ミスター・ノーボディ