ＤＡＧＯＮ

　最近『崖の上のポニョ 』に関するコメント欄でクトゥルフ神話のことをやり取りしていたので久しぶりに観たくなったのがこの作品。ラブクラフトの『インスマスを覆う影 』が原作の作品でポニョのお仲間というべき半魚人や海の眷属など「深きものども」が地上にその支配を目論むというお話で、『崖の上のポニョ 』を観た人なら、その相似や関連を考えながら観るのもとても楽しいと思います。ちょっと興味が湧いて、「ポニョ、クトゥルフ」でネットを検索すると多くの人がその関連をやはり指摘されていて、とても興味深い考察をされている方もいらっしゃいますね。『ポニョ』は実はこの映画のリメイクだったりして・・・。
　
　作品的は当然B級ホラーです。海からの魔物のお話ですのでジメッとした雰囲気。この雰囲気はなかなか良い感じ。魚介類の腐った臭いが漂ってきそうです。アクションや展開がややまったりとしていて、ちょっと時代を感じる作りです。驚異のVFXと謳ってはいますが、当時としてもすごいCGだったとは思えません。
　かなり粗は多い作品なのですが、私は割と雰囲気的に好きな作品です。

　『セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド 』にも出演していたマカレナ・ゴメス がとても若く、不思議な雰囲気の美少女を演じているのですが、ハマリ役のように思います。

　まあお話のネタ的にご覧になるのはいかがでしょうか。

ラブクラフトとか聞くと　すぐわかちゃいるけど手ーだしちゃうんだな　まあ海の映画だから　湿ったびちゃ感ぐらいは　Ｓ・ゴードンもだしとるね　まあその程度の作品

ダニエル・ハラーの美術がすげえ「ダンウィチの怪」のが断然いいよ

フレッド・チャペル「暗黒神ダゴン」東京創元社　が傑作だから読んでみ

おすすめ度★★☆☆☆

ファン向け限定ですが、これは雰囲気がすばらしいです！
インボッカの街、じっとりと降り続く雨、海の臭いが漂ってきそうな湿りきった空気感、不気味にイカレた街の人、群衆・・・などなど。
これは原作がイメージしているものにかなり忠実だと思います。
何がいいって、スチュアート・ゴードンのいつもの下世話な感じがあまりないところ（笑）
もしかすると、スペイン製作で余計なしがらみがなかったのかもしれません。
ほんとはいつもマジメに作りたかったとか？？(^^)

『インスマウスを覆う影』はラブクラフトの中でもベスト作品とされているので、
きちんと世界観を描こうとしたのかもしれません。
意図したことではないにしても、スペイン製作となってインスマウスがインボッカに変更となったりしたことも、
直接的な表現ではなく怪しさが増したと感じますし、いい方向に作用しているように思います。

でも、これはギャグか？と思うようなゴードンっぽさも多少あります♪
なかでも、主人公の服にでっかく「ミスカトニック」とプリントしてあるところ。
他のゴードン映画でもあったような・・・。

非常に雰囲気のいい映画ですが、ひとつ残念なのがショボくてダサダサのCG。
雰囲気をぶち壊しです。
90年代前半並みのレベルですね〜。

あと、大事な仕事のパソコンを海に投げ捨てるような彼女。
俺ならその場で顔面グーパンチして海の藻屑にしてやるぜい！！

最近観た『THE CLASH』があまりにも良かったので、久しぶりに傑作『DAGON ダゴン』を観なおしました♪
うーん♪やっぱ素晴らしいヽ（ ´ ▽ `）ノラヴクラフトっぽいよね〜
ラヴクラフト原作の映画では断トツに素晴らしい作品っしょ！？←まぁ他の作品ほとんど観てないんやけどね！

◇◆◇

クラシカルなホラーのテイストで始るオープニングから、かなり期待させてくれるっすよね〜（°∀°）b古臭いなんて言わないで！
こういう古臭いテイスト（←自分でゆーとるがな）は、かなりのギャンブルなんで、さあどっちに転ぶんや？ってワクワクしながら観てたら・・・
インボッカの村に到着した時の雰囲気の、あまりの素晴らしさにガツンっとやられてもーたっすねヽ（ ´ ▽ `）ノ良い方にでた〜

スチュドンはアランポーなんかも好きみたいなんで、こういうテイストが好きなんやろねー♪
ラヴクラフトっぽい、"ねっちょり感"もプラスされてて、かなりいい雰囲気を作り出しとります（°∀°）b

※スペイン映画なので、インスマス(innsmouth)のmouth(口)をスペイン語のboca（口）に変えて、インボッカ（imboca)としたらしい。
※なので、完全に内容は「インスマスの影」なのに、映画のタイトルが「ダゴン」になってるのです。

もうね、その前半のツカミ（雰囲気）だけでＯＫちゃぁＯＫなんすね♪
ラヴクラフトものでこんなに素晴らしい雰囲気を作り出してるのはコレぐらいっすから！
（っと言いながら、そういやマスターオブホラーを観てないことを思い出したｗ）

なんだあのＣＧは！？
なんだあの造形は！？
結局ゾンビかよ！？
結局ユズナかよ！？

なーんてツッコミはしません←しませんってツッコミ入れとるがな>L（‐□‐L）

Ｈシーンからヌチョっとっ来て・・・（ここまで抜群）
なんなんだ！バッっとシーツをメクると・・・（ここまで抜群）

・・・┐（´ー｀）┌・・・おーまいごーっど

なんてツッコミはしません←せやからツッコンどるってL（‐□‐L）

◇◆◇

ということで（？）傑作スチュドンラヴクラフト映画です（°∀°）bこれで伝わるのか！？
書き忘れてましたけどね、あくまでもラヴクラフト原作での傑作ですんで、かなり低い山の頂点ですのでご注意をш(｀∇´*)ш
個人的には、今回３回目か４回目の鑑賞やけど、ぜんぜん今でも面白かったっす♪

個人的満足度　７１点！好き好き♪　オススメ度　６０点！

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ラヴクラフト原作ということで鑑賞です。
　
私的には小説ファンなので、それほど期待はしませんでした。
鑑賞後の評価は、頑張ったで賞。
ラヴクラフトの異世界観を巧みに表現した感はあります。
不気味な町インボッカの描写は、素直に感心しました。
クリーチャー造形もなかなかで、楽しめます。
世界観の描写という点では、及第点といえるでしょう。

残念なのはＣＧの粗さ。
姫なんて独特な雰囲気がツボなんですが、正体の描写で水を注されます。
ダゴンの出現も、ちょっと残念ですかね。
このダゴン、正直この物語のハイライトですが、予告篇でバッチリ映ってます。
見せちゃ駄目でしょ、これは！

意外なグロ描写（生きたまま顔面皮剥ぎ！！）もあり、それなりに収穫がありました。
でも、ラブクラフトを知らない人には、どうですかね？