Ｍｒ★ディーズ

いつも彼の出ている映画のレビューには同じこと書いちゃうんだけど、決してハンサムではないんだけど、私だーい好きなんです〜！
彼が画面に出てくると、懐かしい気持ちがして、心がキューンとなってあったかいんだなあ。
田舎もので、素朴で、まっすぐなお兄さんを演じていて、相変わらずのアダムファミリーが脇役で続々と登場していたのも、嬉しい。
アダム・サンドラーの人柄そのもののようなディーズ。
素直に笑えて、おもしろかった。
このところ、重いテーマものばかり見ていただけに、久々に軽い気持ちで、安心して楽しめました。お約束のハッピーエンドに満足です。
ウィノナ・ライダーがすっごいかわいかった。

アメリカでは大ヒットしても日本ではあまりウケない＝アダム・サンドラー主演映画。
この映画もまさにその公式があてはまった感じじゃないでしょうか？
結構面白いんだけれど、いまいちギャハハと笑えない、ちょっと不謹慎なところがアダム・サンドラーの主演映画には多々あって…。
これもまさにそうだったなぁ。「じゃあどこが？」と言われると、これまた返答に困るのですが（笑）。

ウィノナ・ライダーも万引き事件以降影をひそめていますが、
特にこの映画の彼女はなんだか魅力を全く感じない。髪の色のせいもあるのかもしれないけど（笑）。

でも、ジョン・タトゥーロはやっぱり怪演してくれてますし、
ブシェミもあっぱれ！　っていうか、あの目はどうやってるの（笑）？
そして、マッケンローのたまらないカメオ出演も笑えました！

ただ、この映画、やっぱり思い返してみてもそこまで笑えなかったなぁ…。
サンドラー主演映画でもまだ『リトル★ニッキー』の方が笑えたし、
さらに言えば『N.Y.式ハッピー・セラピー』はもっとよかった。
っていうか、この作品がアメリカでは大ヒットっていうところがよくわからん…。
そう思う私はやっぱり典型的日本人なのかなと思いました（笑）。

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一応、ジャンルとしてはコメディってことになっているけど、しっかりとした脚本の
もとに作られたヒューマンドラマだ。片田舎に住む、ディーズは突然、４００億ドル
の遺産を相続することに。生まれてはじめて町を出てニューヨークにいく。
彼はそこで遂に恋をするのだが、それはやり手のマスコミ女の罠。しかし、どこ
までも純粋で美しい心をもつディーズに惹かれていく。いろいろあるものの最後
にはハッピーエンドに。ってお話。

マッケンローがでてきたり火事の現場から猫の救出劇はかなり笑えるし、家の
中での出来事も面白い。そもそもコメディ映画は苦手なんだけど、これぐらい話
がしっかりしていると安心してみていられる。あまりにハチャメチャだと逆に引い
てしまうのが私の常であるが、この作品は最後まで楽しめた。

コメディ映画としてちりばめられた小ネタもなかなかセンスがあってよかったし
エンディングも○でしょ。ウィノナ・ライダーもなかなかハマリ役だったようで生き
生きしてました。

こういう真面目なコメディはけっこう好きです。

アダム・サンドラーという俳優をこの映画で初めて知りました。観るきっかけは、ウィノナのファンだったからだけど、この映画の主人公であるサンドラーが人が良くて純朴で誰にでもすかれる感じが、画面の至る所で温かい雰囲気が出てて良かった。特に、どこにでもすっと現れる、ひつじとのやりとりや、偉ぶっている人をやりこめるところがオカシカッタ。ウィノナは演技に無理している感じで良くなかったのが残念

　いきなり雪山のシーンで始まって、作品を間違ったのかとびっくりします。確かに面白くて笑ってしまうんだけど、人の死をこんな風に描いていいものかと、ちらっと思ってしまうんですよね。火災から救出するために、７匹の猫を次々と５、６階ぐらいのアパートから投げ落とすシーンもあって、もちろん猫は助かるようになっているんだけれど、笑いのネタに生き物がこんな風に乱暴に扱われるのを見るのも、気分良くありません。

　たとえ正当な理由があったとしても、暴力があまりにも安易に度々使われていて、それが笑いになるというのも好きじゃない。いくら裏切られたとはいえ、一度は愛した女性が冬の凍った湖に落ちて必死に助けを求めているのに、なかなか助けようとしないのも、ほんとにいい人なのかと疑いたくなります。罠かもと疑念を抱いても、普通は放っておけなくて、思わず咄嗟に助けようとするものではないでしょうか。こんな人、信頼できないです。

　主人公のディーズは、お金にまったく執着しない人で、彼にとってお金は単なる数字にすぎません。お金があれば惜しげもなくどんどん使うし、なければないで、全然気にもしないし、苦にもならない。けれど、お金が全然なければ生活できません。苦労した人なら、お金の価値を知っています。あまりにも極端なので、逆に現実感や生活感が感じられない。お気楽なコメディで、そんなことは気にせずに楽しむ映画だとは分かっているけど、お金の価値が軽すぎて違和感を抱くレベル。それがポエムということなのでしょうか。
　
　個性あふれるサブキャスト陣はとても楽しい。クラシックからポップスまで多彩な音楽がストーリーを盛り上げています。スタジアムでロマンティックで豪華なプロポーズの準備をするシーンでは、オーケストラ用に編曲されたエルガーの「愛の挨拶」が流れています。よく使われる曲で、私が観ているだけでも数編の洋画に使用されています。イギリスの作曲家なので、より親しみがあるのかもしれません。