春の惑い / フー・ジンファン
春の惑い
/ティエン・チュアンチュアン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(12)
解説・ストーリー
1946年、中国・蘇州。ユイウェンの嫁いだ先は由緒ある旧家だったが、抗日戦争に巻き込まれて没落してしまう。今では長患いで気難しい夫のリーイェンとその妹シュウ、使用人ホワンとの4人で静かな毎日を送っていた。そんな家族のもとへある日、ひとりの男が訪ねてくる。彼はかつてリーイェンと共に医学を志し、現在は上海で医者になっているチーチェン。旧友との再会を素直に喜ぶ夫の傍らで、ユイウェンは驚愕していた。チーチェンは彼女が16歳の時の初恋の相手だった。この思いがけない再会に、ユイウェンの心は掻き乱されていく…。
1946年、中国・蘇州。ユイウェンの嫁いだ先は由緒ある旧家だったが、抗日戦争に巻き込まれて没落してしまう。今では長患いで気難しい夫のリーイェンとその妹シュウ、使用人ホワンとの4人で静かな毎日を送っていた。そんな家族のもとへある日、ひとりの男が訪ねてくる。彼はかつてリーイェンと共に医学を志し、現在は上海で医者になっているチーチェン。旧友との再会を素直に喜ぶ夫の傍らで、ユイウェンは驚愕していた。チーチェンは彼女が16歳の時の初恋の相手だった。この思いがけない再会に、ユイウェンの心は掻き乱されていく…。
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「春の惑い」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1946年、中国・蘇州。ユイウェンの嫁いだ先は由緒ある旧家だったが、抗日戦争に巻き込まれて没落してしまう。今では長患いで気難しい夫のリーイェンとその妹シュウ、使用人ホワンとの4人で静かな毎日を送っていた。そんな家族のもとへある日、ひとりの男が訪ねてくる。彼はかつてリーイェンと共に医学を志し、現在は上海で医者になっているチーチェン。旧友との再会を素直に喜ぶ夫の傍らで、ユイウェンは驚愕していた。チーチェンは彼女が16歳の時の初恋の相手だった。この思いがけない再会に、ユイウェンの心は掻き乱されていく…。
「春の惑い」 の作品情報
「春の惑い」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
春の惑いの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/北京語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/北京語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE70885 |
2004年03月17日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/北京語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/北京語
春の惑いの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
111分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/北京語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/北京語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBE70885 |
2004年03月17日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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|
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/北京語
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ユーザーレビュー:12件
天海祐希が好き!
って何? まあ いいから いいから
バツイチの おいらとしては この人妻の 官能度にはくらくらしたぞ 「まぼろし」では i lost my youth とゆう言葉が
心に沁みるのだが
こちらも失われた時間への痛切な思い
ところでDISCASでは あからさまなメンバーへの呼びかけは ご法度だ 忍ぶ恋・・ ミセス・・
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隠れた名作
投稿日:2004/04/29
レビュアー:かみかみ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
フェイ・ムーの「小城之春」をリメイクした田壮壮の「春の惑い」。
戦後間もない蘇州の旧家が舞台。旧家の夫妻とその訪問者が主人公。
夫人は現在の夫と結婚したものの、叶わぬ初恋の想いを胸に秘めつつ日々暮らしている。一方、夫は一向に自分に心を開かない妻に苛立ちを感じ、長年病気を患っている。そんな矢先に訪れた訪問者が妻の昔の恋人。だが、その二人の関係を知らない夫は親友でもある訪問者を歓迎する。
親友の妻と訪問者として再会したかつての恋人たちは再会した後も、互いに心を通わせるものの、決して一線を越えることがない。
越えそうで越えない、狂おしいまでのプラトニックな関係が、リー・ピンピンの映像によって、切なくも美しい、官能的な場面として切り取られている。さすが、「花様年華」で映像を手がけただけのことはある。むしろ、映像は「花様年華」以上に官能的な空気に満ちあふれている。
一方、夫は親友の来訪以後、徐々に元気を取り戻していくが妻の変化に何かを感じ取る。そして、妻と親友のかつての関係を知った夫はある決意をする。
クライマックスでの夫の行動は、場合によっては嫌味に見えてしまう恐れがある。
だが、この映画で描かれているのはかつての恋人達の感傷ばかりではない。
妻を愛していながらも妻にわかってもらえない夫の苦しみをも切り取っている。
ラストでの夫の行為に対する妻の反応は初め、驚きであったが、それは徐々に愛情に変わる。誰よりも愛してくれていた人間がすぐ近くに存在していたことに初めて気づくからだ。
妻がそのことに気づいたとき、初めて三人の主人公達は新たな一歩を踏み出すようになる。
ラストは静かだけど、主人公達の表情は穏やかそのもので、希望の持てる締め方になっている。過去の思いを捨ててスッキリしている三者の表情がとてもいい。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
小津のテンポで語られる三角関係。見事なカメラと時代をも捉えた佳作
秘められた三角関係のドキドキで切ない感じ。
本当の「愛」は何か、どこから始まるのか、そのことにラスト三人が気づくのか…。
安易な肉体関係描写がないのに、気持ちは不思議と官能的になる。
ゆったりすぎるくらいのストーリーのテンポ、余計で饒舌な台詞がない繊細さ。
しかも、ノスタルジー溢れる美しい中国の旧家の中を、ゆっくり歩くカメラがストーリーにぴったりマッチ。
(このリー・ピンビンの文芸古典カメラワークは、今、中国で一番だと思う)
抗日戦争後の中国が舞台のこの作品。
三角関係の心理と時代の舞台におかれた登場人物達の心理も上手くオーバーラップする。
ティエン・チュアンチュアン(田壮壮)監督のこの作品は『青い凧』(1993)から実に11年。中国映画の古典名作として愛されている『小城之春』(1948)のリメイクだから、最初のテロップに「古き中国の映画監督に敬意」のコメント。
11年に一度でも良いから、古き日本の名画を思い出させてくれるような作品。
とてもとても静かに充実したあたたかい気持ちを残してくれる映画を撮り続けてほしい。
<ネタバレ>
秘められた三角関係のドキドキ。
妹で女学生のシュウ(秀)のお祝いのシーン。
酔い始めの雰囲気で、旧家の若い主人リーイェン(礼言:ウー・ジュン)は親友 チーチェン(志忱:シン・バイチン)の「彼女は酒に強い」の一言で、妻のユイウェン(玉紋:フー・ジンファン)が幼なじみ以上の関係であったことに気づいてしまう。
礼言の悲しい疎外感と妻の幸せそうな顔。
体が健康でないことへの負い目がなくとも、このシーンは辛かったです。
ここで、木をなでて嗚咽する礼言。
このシーンが伏線で、きっと首を吊って死を選ぶのではないかと感じました。
秘めた恋の感情の爆発。
繰り返される押したり引いたりの演出に、少し引き気味になるところもありましたが、玉紋が素手でガラスを割ってカギを開けるシーンに、やりきれないせつなさを感じました。
リー・ピンビン(李屏賓)の文芸古典カメラワーク。
時々、カメラは柱や窓、渡り廊下を通して主人公たちを捉えます。
これが観ている私たちに、秘められた愛を覗いて観てる感じを与えるんですね。
このリー・ピンビン得意のカメラワークは、行定監督が惚れ込んでコラボ組んだ『春の雪』でも多用されています。
時代背景の中の人物設定。
文化大革命前の「中国」と言う戦後新時代直前の状況が、登場人物に投影されています。
繁栄していた旧家で静かな日々を送るだけのリーイェン(礼言)。上海という都会から来た新時代へ向かう人チーチェン(物志忱)。若い子たちは彼に西洋文化を感じ憧れる妹シュウ(秀)。新時代か旧家での平凡で退屈な日々か、どちらかを選択するべきか迷う妻ユイウェン(玉紋)。そして旧時代そのままの執事ラオ(老黄)。
それに、時代の背景にある主人公の家の周りの風景。
その風景は戦火の瓦礫。美しかったであろう街を瓦礫にしたのは日本人であることに少なからず心が痛みました。
ラスト。
チーチェンは上海へ帰る。妹シュウが見送る。(妹もいずれこの街を去るでしょう)
執事ラオは大きなカバンを一つ持ってあげている。変わらぬ笑顔の3人。
春のポカポカ日差しの中、汗ばみながら枝を選定するリーイェン。
そのリーイェンにチーチェンを見送らなかった妻ユイウェンが「ガンバリすぎないで」とハンカチを差し出す。
その行動と言葉は冒頭で薬を渡す時の「義務」からの行動ではなくなってます。
小津安二郎監督の『東京物語』を観た後の感じと同じ暖かさが込み上げてきました。
(これでいいんだよね。って…)
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
静かで穏やかな映像の中に、秘められた三角関係
田荘荘監督は本来ドキュメンタリーを得意とする監督だが、
この作品では見事に登場人物の細やかな心の動き、葛藤を描いている。
映画全般静かでゆっくりとした展開なのだが、見ていてドキドキしてしまう男女の関係。
この映画が終わると同時に、この夫婦の新たな物語が始まるのだと思う。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
ハンカチの行方は・・・
投稿日:2006/02/23
レビュアー:ジェイド
第二次世界大戦直後の中国・蘇州。戦争の無惨な爪痕が残る村にも、季節は巡り、春が来て、人々のこころも生気を取り戻しつつある。その中で、まだこころに木枯らしが吹いているような二人の男女ーー夫リーイェンと妻ユイウェンーー
病に冒され、気難しくなってしまった夫。そんな夫が疎ましく、義務的に、そして事務的に接するようになってしまった妻。そんな二人のもとに、思いがけず古い知り合いが訪ねてくる。快活で魅力的な男、チーチェン。夫の学友であり、そして、妻の元恋人であった男・・・。
チーチェンが来た日、ユイウェンのハンカチは風に運ばれて、古城の木の枝に引っかかった。まるでそれは、不安定に揺れるこころ。愛か義務か・・・。
最後にハンカチは誰の手に渡されるのか。
三人が三人とも、心が引き裂かれそうになりながらも、自分のことより相手のことを思いやろうとするラストが良い。
上質な愛の物語。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
天海祐希が好き!
投稿日
2004/08/24
レビュアー
裸足のラヴァース
って何? まあ いいから いいから
バツイチの おいらとしては この人妻の 官能度にはくらくらしたぞ 「まぼろし」では i lost my youth とゆう言葉が
心に沁みるのだが
こちらも失われた時間への痛切な思い
ところでDISCASでは あからさまなメンバーへの呼びかけは ご法度だ 忍ぶ恋・・ ミセス・・
隠れた名作
投稿日
2004/04/29
レビュアー
かみかみ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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フェイ・ムーの「小城之春」をリメイクした田壮壮の「春の惑い」。
戦後間もない蘇州の旧家が舞台。旧家の夫妻とその訪問者が主人公。
夫人は現在の夫と結婚したものの、叶わぬ初恋の想いを胸に秘めつつ日々暮らしている。一方、夫は一向に自分に心を開かない妻に苛立ちを感じ、長年病気を患っている。そんな矢先に訪れた訪問者が妻の昔の恋人。だが、その二人の関係を知らない夫は親友でもある訪問者を歓迎する。
親友の妻と訪問者として再会したかつての恋人たちは再会した後も、互いに心を通わせるものの、決して一線を越えることがない。
越えそうで越えない、狂おしいまでのプラトニックな関係が、リー・ピンピンの映像によって、切なくも美しい、官能的な場面として切り取られている。さすが、「花様年華」で映像を手がけただけのことはある。むしろ、映像は「花様年華」以上に官能的な空気に満ちあふれている。
一方、夫は親友の来訪以後、徐々に元気を取り戻していくが妻の変化に何かを感じ取る。そして、妻と親友のかつての関係を知った夫はある決意をする。
クライマックスでの夫の行動は、場合によっては嫌味に見えてしまう恐れがある。
だが、この映画で描かれているのはかつての恋人達の感傷ばかりではない。
妻を愛していながらも妻にわかってもらえない夫の苦しみをも切り取っている。
ラストでの夫の行為に対する妻の反応は初め、驚きであったが、それは徐々に愛情に変わる。誰よりも愛してくれていた人間がすぐ近くに存在していたことに初めて気づくからだ。
妻がそのことに気づいたとき、初めて三人の主人公達は新たな一歩を踏み出すようになる。
ラストは静かだけど、主人公達の表情は穏やかそのもので、希望の持てる締め方になっている。過去の思いを捨ててスッキリしている三者の表情がとてもいい。
小津のテンポで語られる三角関係。見事なカメラと時代をも捉えた佳作
投稿日
2007/03/03
レビュアー
ひらり
秘められた三角関係のドキドキで切ない感じ。
本当の「愛」は何か、どこから始まるのか、そのことにラスト三人が気づくのか…。
安易な肉体関係描写がないのに、気持ちは不思議と官能的になる。
ゆったりすぎるくらいのストーリーのテンポ、余計で饒舌な台詞がない繊細さ。
しかも、ノスタルジー溢れる美しい中国の旧家の中を、ゆっくり歩くカメラがストーリーにぴったりマッチ。
(このリー・ピンビンの文芸古典カメラワークは、今、中国で一番だと思う)
抗日戦争後の中国が舞台のこの作品。
三角関係の心理と時代の舞台におかれた登場人物達の心理も上手くオーバーラップする。
ティエン・チュアンチュアン(田壮壮)監督のこの作品は『青い凧』(1993)から実に11年。中国映画の古典名作として愛されている『小城之春』(1948)のリメイクだから、最初のテロップに「古き中国の映画監督に敬意」のコメント。
11年に一度でも良いから、古き日本の名画を思い出させてくれるような作品。
とてもとても静かに充実したあたたかい気持ちを残してくれる映画を撮り続けてほしい。
<ネタバレ>
秘められた三角関係のドキドキ。
妹で女学生のシュウ(秀)のお祝いのシーン。
酔い始めの雰囲気で、旧家の若い主人リーイェン(礼言:ウー・ジュン)は親友 チーチェン(志忱:シン・バイチン)の「彼女は酒に強い」の一言で、妻のユイウェン(玉紋:フー・ジンファン)が幼なじみ以上の関係であったことに気づいてしまう。
礼言の悲しい疎外感と妻の幸せそうな顔。
体が健康でないことへの負い目がなくとも、このシーンは辛かったです。
ここで、木をなでて嗚咽する礼言。
このシーンが伏線で、きっと首を吊って死を選ぶのではないかと感じました。
秘めた恋の感情の爆発。
繰り返される押したり引いたりの演出に、少し引き気味になるところもありましたが、玉紋が素手でガラスを割ってカギを開けるシーンに、やりきれないせつなさを感じました。
リー・ピンビン(李屏賓)の文芸古典カメラワーク。
時々、カメラは柱や窓、渡り廊下を通して主人公たちを捉えます。
これが観ている私たちに、秘められた愛を覗いて観てる感じを与えるんですね。
このリー・ピンビン得意のカメラワークは、行定監督が惚れ込んでコラボ組んだ『春の雪』でも多用されています。
時代背景の中の人物設定。
文化大革命前の「中国」と言う戦後新時代直前の状況が、登場人物に投影されています。
繁栄していた旧家で静かな日々を送るだけのリーイェン(礼言)。上海という都会から来た新時代へ向かう人チーチェン(物志忱)。若い子たちは彼に西洋文化を感じ憧れる妹シュウ(秀)。新時代か旧家での平凡で退屈な日々か、どちらかを選択するべきか迷う妻ユイウェン(玉紋)。そして旧時代そのままの執事ラオ(老黄)。
それに、時代の背景にある主人公の家の周りの風景。
その風景は戦火の瓦礫。美しかったであろう街を瓦礫にしたのは日本人であることに少なからず心が痛みました。
ラスト。
チーチェンは上海へ帰る。妹シュウが見送る。(妹もいずれこの街を去るでしょう)
執事ラオは大きなカバンを一つ持ってあげている。変わらぬ笑顔の3人。
春のポカポカ日差しの中、汗ばみながら枝を選定するリーイェン。
そのリーイェンにチーチェンを見送らなかった妻ユイウェンが「ガンバリすぎないで」とハンカチを差し出す。
その行動と言葉は冒頭で薬を渡す時の「義務」からの行動ではなくなってます。
小津安二郎監督の『東京物語』を観た後の感じと同じ暖かさが込み上げてきました。
(これでいいんだよね。って…)
静かで穏やかな映像の中に、秘められた三角関係
投稿日
2005/05/20
レビュアー
レビュアー名未設定
田荘荘監督は本来ドキュメンタリーを得意とする監督だが、
この作品では見事に登場人物の細やかな心の動き、葛藤を描いている。
映画全般静かでゆっくりとした展開なのだが、見ていてドキドキしてしまう男女の関係。
この映画が終わると同時に、この夫婦の新たな物語が始まるのだと思う。
ハンカチの行方は・・・
投稿日
2006/02/23
レビュアー
ジェイド
第二次世界大戦直後の中国・蘇州。戦争の無惨な爪痕が残る村にも、季節は巡り、春が来て、人々のこころも生気を取り戻しつつある。その中で、まだこころに木枯らしが吹いているような二人の男女ーー夫リーイェンと妻ユイウェンーー
病に冒され、気難しくなってしまった夫。そんな夫が疎ましく、義務的に、そして事務的に接するようになってしまった妻。そんな二人のもとに、思いがけず古い知り合いが訪ねてくる。快活で魅力的な男、チーチェン。夫の学友であり、そして、妻の元恋人であった男・・・。
チーチェンが来た日、ユイウェンのハンカチは風に運ばれて、古城の木の枝に引っかかった。まるでそれは、不安定に揺れるこころ。愛か義務か・・・。
最後にハンカチは誰の手に渡されるのか。
三人が三人とも、心が引き裂かれそうになりながらも、自分のことより相手のことを思いやろうとするラストが良い。
上質な愛の物語。
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春の惑い
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