ビッグ・ライアー

痛快なリベンジコメディです。

子供の仕掛けで悪い大人に仕返しをしようってコンセプトはいかにもアレですが、本作の舞台はハリウッド。
さまざまな映画舞台を背景とした追いかけっこや、小道具部屋にもぐりこんで色んな衣装を着てみたり、小道具を仕返しに利用したりってのは、いかにもノー天気な感じでとても楽しい作品です。

子供のイタズラ程度の仕返しが発端となり、最終的には映画現場で不満を持つ人々を集めてチーム編成、壮大な仕返し劇へと発展します。
自分の疑いを晴らすための行動としては少々目が余る印象ではありますが、一般社会においてもチームをまとめる力だったり、力を貸してあげたくなるような人柄ってのは大事な事です。
主人公の彼。言い逃れの為についつい嘘が口から出ちゃうってよろしくない癖は直るのでしょうか・・・それさえ治せばよい社会人になる事でしょう。

総じてテンポよく、大人から子供まで観られるバランスよい作品です。
ラストに「嘘は何も産まない。」という教訓もあり、小学校くらいの子供に見せたら大いに笑って、ふんふんとうなずいてくれる事でしょう。

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　ポール・ジアマッティが好きなので借りてみました。この度の彼はヒールですが、実に楽しそうにオレ様キャラを演じています。ばかダンス踊ったり全身ブルーになったり（ＣＧかと思ったら本当に染料を塗ったんだとか。体はってます）、猿の人形相手に一人芝居やったりと、もう、ジアマッティ祭りですね。

　お話はまぁ、どうでもイイっす。既に指摘がありますが「ホームアローン」のノリで、子供が大人をギャフンと言わせる・・・って今どきこんな表現使いませんかね。しかし、ホームではなくアウェイなので、最後には大人の力も借ります。なにせ、ジアマッティがこんにゃろめな映画プロデューサーなので、周囲には憂き目に遭っている業界人がうじゃうじゃ。そこで、各界のプロたる彼らが最終兵器となって大活躍するのです。舞台はハリウッドの撮影所、映画というおとぎの国で思いっきり遊んでみせてくれるのは、理屈抜きで楽しい。

　「ウソは良くないよ、正直でいようよ」なんてメッセージ、いや、それこそウソでしょう。映画のホラは壮大なほうが面白いに決まってるんだから！

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面白かった。

『オオカミが来た！』と叫ぶ少年のおとぎ話の現代版ですね。

ウソばかりついていると。誰にも信用されなくなってしまう。
親にも諦められる位の嘘つき少年ジェイソンが、たったひとつ言った本当の事。
「あの映画は僕の書いた作文だ！」

作文の宿題を期限に間に合わせるために急いでいたら、車と接触してしまった。
その車にはハリウッドの有名（？）プロデューサーが乗っていて、学校まで送ってくれる事になった。
その車の中に作文を置き忘れてしまった。
数日後、その作文の内容が映画になる事がわかって、盗作されたことが分かったけど、誰にも信じてもらえなかった。

嘘つき少年が言ったんじゃなくてもいきなり信じる人は少ないでしょうけど・・・。

たった一人信じて味方になってくれたガールフレンドのカイリーと『盗作を認めさせるため』にハリウッドに乗り込む。

最後はメデタシメデタシ。。。で終わります。
バカバカしくて単純なストーリーですが、結構この作品は≪当たり≫だと思う。
第一次反抗期に差し掛かったくらいの子供と一緒に見ると、教育的効果もあるな。。。

あのテこのテでイタズラを仕掛けて盗作を認めさせるジェイソンと、協力するカイリーの会話もテンポよく楽しい。
「いやよ！」
と言いながらもノリで次の瞬間には引き受けてしまっている。
腐れ縁ってヤツですかね（笑）

スタジオの衣装・道具置き場にアジトを構えて楽しげにＢＧＭに乗って遊びまくるシーンは見ている方も可愛くて楽しくなります。

子供ばっかりの教訓映画ではありません。
大人の世界も参考になります。

≪売れっ子だからって威張っていてはいけません。使われるほうにも気持ちがあります。少しのキッカケで爆発してしまうかも・・・≫
実際にぶん殴りたくなるほど嫌味で憎たらしいプロデューサーは爆発しちゃったスタッフさん達に、見事に仕返しされますね。
≪窮鼠猫を噛む≫
って感じです。
見ていてとっても気分爽快でした。
「やれやれーーー！」って応援したくなります。

会社に一人や二人は必ずいますね。
憎たらしくて嫌味な上司。
≪カチン♪≫と来るけど、立場が弱いので言い返せない。「ちくしょーー！」と思いながらも言う事を聞いてしまう。

結構、スタッフさん達に共感する方が見えるのではないでしょうか。

気分爽快！！！
見ていてとってもスカッとします。

彼が出ているというので借りました。いいなー。分かりやすいストーリーと、ポール・ジアマッティのパフォーマンスで一気に見せてくれます。プールに入る前のダンスがなんともかわいらしかった。願わくば子役がもっと小さかったらなと思いましたが、ストーリーが成り立たないか。映画のセットの中を走り回る二人がうらやましかった！

いやあ、面白かったです。
映画の中の話ですから実際は大人が考えたのでしょうが、子供の視線と言うか子供が考えそうな仕返し、いたずらってのは、微笑ましくもあり、そしてとっても愉快です。
なんか自分の子供の頃を思い出す感じでした。

ポール・ジアマッティはどんな役でもこなせる、素晴らしい役者の一人だと思います。