スポイラース

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アラスカ舞台のゴールドラッシュ時代のドンパチ、殴り合いです。時間もコンパクトで、結構中身は充実しています。恋愛ものも絡みますが。

舞台は１９００年アラスカの金鉱をめぐる争いと言う設定。
主演のマレーネ・ディートリッヒ、ジョン・ウエインと言う私に取っては異色の組み合わせの作品。
もう一人悪役を好演しているランドルフ・スコットも見逃せません。
上記の三人を中心にした、恋、金鉱の権利の裏取引そして派手に繰り広げられる撃ち合い、素手での殴り合い等、痛快で華やかなストーリー。

如何にも大銀幕の大スターと言う感じのマレーネ・ディートリッヒ(当時４１才くらい)を相手にして
堂々と張り合ってるジョン・ウエイン(当時３５才くらい)の姿が好印象を与えます。
貫禄すら感じます。

マレーネ・ディートリッヒとジョン・ウエインにはオーラを感じます。
それは現代のスターとは異質のもの、素朴なオーラだと思います。

ストーリー　　　　　　　　　　☆☆☆☆
エンターテインメント度　　☆☆☆☆☆
痛快度　　　　　　　　　　　☆☆☆☆☆
アカデミック度　　　　　　　☆☆
鑑賞後の満足感　　　　　☆☆☆☆

オーラ　　　　　　ジョン・ウエイン＜マレーネ・ディートリッヒ
貫禄　　　　　　　マレーネ＜ジョン
演技　　　　　　　ジョン＜マレーネ
好感度　　　　　マレーネ＜ジョン
セクシー度　　　ジョン＜マレーネ
男前　　　　　　　ジョン＜ランドルフ・スコット

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1900年のゴールドラッシュに沸くアラスカの街ノームが舞台。　そこは一攫千金を夢見る男達でいっぱいで、街一番の人気バーを経営するチェリー・マロッテ（ディートリッヒ）はミダス鉱山を持つロイ（ジョン・ウェイン）に恋心を抱いていた。しかし彼は色男で他にも女がいる事を知って冷たくあしらう。そんなロイの金鉱を狙い、略奪を試みる鉱山監督官のマクナマラ（ランドルフ・スコット）・・・彼はチェリーに惚れ、チェリーはロイに惚れ、しかし他の女もロイに惚れており、さてモテ男の行方は・・・？

というデュークファンには嬉しい設定。しかも駅馬車で一躍有名になった直後のせいかいきいきとして、晩年の荒くれ感はまだなく、女を口説くセクシーさといったら！　この頃のデュークが一番キュンとします（笑）　そして色男のせいかちょっとお調子者な所があり、チェリーの部屋に、ゆで卵の殻を剥きながら登場したり（茹でたまごが大好きという設定）、チェリーの衣装をまとって登場したり・・・クスっと笑えるデュークの貴重なシーンも結構多かったです。
そしてこの映画の代名詞といえる、一人の女性（チェリー）を巡るのラストのランドルフ・スコットと の殴り合いシーンは有名ですね。”殴り合い、と言えば大いなる西部で　グレゴリー・ペックとチャールトン・ヘストンが大平原の中で延々と殴り合うシーンを思い出しますが、これも非常に印象に残るシーンでした。
　そして何といってもディートリッヒの衣装が素晴らしいです。今回は踊り子の役でもないのに、まるで舞台衣装のような豪華な衣装を何度も着替えて登場します。ディートリッヒで一番印象深いのは上海特急ですが（モロッコは言うまでもありません）,この出で立ちでデュークと２人並ぶショットは非常に貴重なものに思えます。どんな男を虜にもしてしまう美貌の持ち主ながら、物事をキッパリ言い切る男勝りな性格がやはり似合いますね。この時代の女優としては異彩を放っていたのも当然で、だからこそ絶対的地位を築いています。ミダス金鉱の共同経営者、デックス役がハリー・ケリーで、ジョンウェインとの肩を並べた共演も貴重で、非常に豪華な顔ぶれで見所満載です。