回転木馬 / シャーリー ジョーンズ
回転木馬
/ゴードン・マクレー
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全体の平均評価点: (5点満点)
(6 )
解説・ストーリー
天国で星磨きをしているビリーに、一日だけ下界に降り妻と子に会うことが許される。彼は生前、港町の盛り場で回転木馬の呼び込みをしていたが、生活は苦しく、心ならずも悪事に手を染め、死んでしまったのだ。限りある時間内に、それまで募らせた想いを伝えようと躍起になる彼だが、身分を偽って接触した娘は彼を疑い、心尽くしの贈り物も受け取ろうとはしない。やがてタイムリミットは迫り……。
天国で星磨きをしているビリーに、一日だけ下界に降り妻と子に会うことが許される。彼は生前、港町の盛り場で回転木馬の呼び込みをしていたが、生活は苦しく、心ならずも悪事に手を染め、死んでしまったのだ。限りある時間内に、それまで募らせた想いを伝えようと躍起になる彼だが、身分を偽って接触した娘は彼を疑い、心尽くしの贈り物も受け取ろうとはしない。やがてタイムリミットは迫り……。
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「回転木馬」 の解説・あらすじ・ストーリー
作品詳細
解説・ストーリー
天国で星磨きをしているビリーに、一日だけ下界に降り妻と子に会うことが許される。彼は生前、港町の盛り場で回転木馬の呼び込みをしていたが、生活は苦しく、心ならずも悪事に手を染め、死んでしまったのだ。限りある時間内に、それまで募らせた想いを伝えようと躍起になる彼だが、身分を偽って接触した娘は彼を疑い、心尽くしの贈り物も受け取ろうとはしない。やがてタイムリミットは迫り……。
「回転木馬」 の作品情報
「回転木馬」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
回転木馬の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
129分
日本語・英語
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
FXBR1713
2004年05月07日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
6枚
0人
0人
回転木馬の詳細
収録時間:
字幕:
音声:
129分
日本語・英語
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
レイティング:
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2004年05月07日
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ユーザーレビュー:6件
この映画も美術や音楽でもひけを取らないと思うんだが
「オクラホマ!(1955)」を観たら順番で行くとこれでしょう。シャーリー・ジョーンズ2連発である。この人がミュージカルのリードを取っていたとは露知らず。いきなり唄う"If I Loved You"はメロディといい歌詞といいシャーリーのソプラノといい、傑作だ。もうここで涙が出てしまった。 続いて港の波止場で群舞。"June Is Bustin' Out All Over"これも明るくていい曲だ。六月って、あちらでは梅雨じゃないから良い季節なんだ。この群舞はなかなかよかったぞ。女の子なんか2メートル50センチ以上ある屋根の上から一斉に飛び降りちゃう。この男女のダンサーたちはうまい。オクラホマ!より間違いなく高度なことをやっています。 歌もダンスもいい映画なんだがダウンビートな(気の滅入る、悲しい結末の)プロットの所為で興行的には失敗だったそうで、それは今観ても分かる。主人公のダメ男を愛する女の気持ちは分かるが(ダメな男には必ず不釣り合いの良い娘がついているものだ)、男が期待される結果を出さずに終わるというのが淋しい。 男が地上に降りてきて、彼の娘ルイーズが星空サーカスの人と踊るシーンはまったくセリフも歌もなく、音楽だけで踊っている。ここは良かった。子供なのに踊りにとっても魅力があった。・・・もしやと思って調べたら Agnes de Mille .... choreographer: original Louise's Ballet だった。【出所:Imdb.com】 これが振り付けの違いなんだなー。あの踊りは明らかに他と違う。 エンディングの"You'll Never Walk Alone"も良い曲だ。後の「サウンド・オブ・ミュージック(1965)」に使われた"Climb Ev'ry Mountain"(1959)にメロディーが似ている。音楽と踊りは本当に良い映画だ。 ストーリーの不人気の所為で20世紀センチュリーフォックスはこの映画のアカデミー賞受賞への働きかけを一切やめて全力で同年公開のもうひとつのリチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタインIIの映画を応援したそうだ。その映画が「王様と私」。結果「王様と私」はこの映画と両方を担当していた音楽のアルフレッド・ニューマン、美術のライルR. ウィーラー、ウォルターM. スコットなどが受賞し、全部で五つのアカデミー賞を獲る事になる。この映画も美術や音楽でもひけを取らないと思うんだが残念な事だ。アグネス・デ・ミレを知ったのは収穫でした。
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一日だけ許された下界へのチャンス!
1956年 アメリカ映画 監督:ヘンリー・キング 原作:フェレンツ・モルナールの戯曲 先日、元ネタの方のフリッツ・ラング監督作品「リリオム」を鑑賞した。 無骨ながら女の子にモテて、遊園地の回転木馬の客引きをしていた主人公が雇い主とトラブルになったことで自ら仕事を辞め、後に妊娠した妻を残して天国に召された際に、”天国の警察”から「やり残した事があるなら一日だけ下界へ行くチャンスをやろう」と告げられるも断ってしまう話で、後半のファンタジーな感じがユニークな印象だった。その1934年の「リリオム」から22年の時を経てミュージカルとして生まれ変わったのが本作の「回転木馬」。どんな作品なのか心待ちにしていました。結果、見事な脚色でファンタジー色も更にアップし、リメイクというより新たにミュージカルとしてリニューアルしたという印象を受けた。 本作では既に天国に召された主人公が生きていた頃を回想しながら今に至る経緯を辿る展開がとても楽しい。ミュージカルという事もあり、「リリオム」とは全く違う雰囲気でありながら、妻となるジュリーと知り合う序盤のシーンや雇い主マリンとの台詞の数々は殆ど「リリオム」に忠実に再現されていることに驚いた。下界へのチャンスを一度は断っていて、それでも特例を認めて貰う辺りは「リリオム」の続きを観ている様な錯覚を覚えた。ここは上手い作りで寓話的センスの良さを感じる。妻となるジュリー役のシャーリー・ジョーンズは少々勝ち気な面も見られますが「清楚」という2文字がぴったり。「リリオム」におけるジュリー役のマドレーヌ・オーズレイは大人し過ぎて幸薄い感じが強く、作品のイメージが少々悲観的に感じたのに対し、こちらの「回転木馬」ではシャーリー・ジョーンズの持つ雰囲気が作品に一段階明るさを添えている。ジュリーの友人キャリーは「リリオム」では序盤以外は登場しませんでしたが、この「回転木馬」ではジュリーと家族同士の付き合いをしています。主人公を演じたゴードン・マクレーの声質はバリトンでしょうか。中盤で妻のジュリーが妊娠した事を知り、甲斐性のない自分に葛藤しながら浜辺で声高らかに歌い上げる時の歌の上手さに驚きました。1900年のメイン州の小さな港町を舞台にカラフルな衣装で踊るダンスシーンにも目を奪われます。終盤で客引きだった頃の遊園地をイメージしたダンスシーンも素晴らしかった。話の軸は原作を崩さず、本作では「下界で家族が困っている」と聞かされます。自分の死後から15年間もの間、悪い噂が街中に広まっており家族は肩身の狭い思いをしていた事を知るのです。下界へ降りるチャンスを貰い、彼は妻や子供の前に姿を現すのか・・。 リリオムの映画化は1934年フリッツ・ラング監督作品よりも前の1930年にフランク・ボーゼイギによって製作されており、本作は3作目に当たる。リリオムの上演は1909年まで遡り、その後幾度も再演され、ブロードウェイミュージカルとして1940年にバージェス・メレディスとイングリッド・バーグマンも演じたそうだ。 妻に対して素直に「愛している」と言えなかった不器用な男の愛情表現は原作者のフェレンツ・モルナールが自身の妻に対する体験が元になっているらしい。
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理想の女性像・・・
投稿日:2009/10/13
レビュアー:bell
遊園地といえばメリーゴーランド、メリーゴーランドといえば遊園地(私のイメージでは)ですが、冒頭に流れる「カルーセル・ワルツ」が心地良い。 内容はファンタジックで在り来たりの童話のようだけど、ミュージカルとしては最高。 踊りは「六月に一斉に花開く」の群舞シーンが好きだし、「思案することはない」や「ユー・ネヴァー・ウォーク・アローン」などもしっとり聞かせてくれた。(曲名が確かでないのですが) ルイーズの踊りも上手かった。 どの歌も人生の機微を歌っていて、足が地に着いている感じで、あらすじの稚拙な割には目が離せなかった。 恋人役のジュリー(シャーリー・ジョーンズ)が男に対して慎ましやかで、天使のように見えてしまった。ラストもミュージカルらしくない意味深なところが、また結構良かった。そういう意味で同じ配役の「オクラホマ!」よりも、わたしの理想とするような好みの内容でした。 ロジャース&ハマースタインのコンビはすごいなと改めて知りました。
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最高最強のゴールデンコンビ
投稿日:2008/12/09
レビュアー:キャビア
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ミュージカル史上最高最強のコンビと言われている、ロジャース&ハマースタインによるブロードウェイミュージカルの映画化。これの前に「オクラホマ!」をつくっているはずなのに、オクラホマよりもやや古めかしさを感じました。えーなんで? と思ってちょっと調べたら、映画化はこっちのほうが早かったようです。どうりで。納得。 この「回転木馬」の舞台版は、少し前にマクミラン(←イギリス出身のバレエのすごい人。ロミジュリの振付で有名)による振り付けでリバイバルされて大絶賛されているし、2009年には日本でも公演があるしで、興味があって見てみたのですが、そういった目的がないとちょっと退屈かもです。まず主人公に感情移入できないのがイタイ。なんであんな男を好きになるのかがわからない・・・ でも、素晴らしい歌の数々を聞くためだけでも、見てみる価値のあるミュージカル映画でした。歌の素晴らしさはいうに及ばず、ダンスシーンもすごかった。振り付けはアグネス・デミル(バレエっぽいとこだけ)。彼女はアメリカンバレエシアターの人で、「オクラホマ」「ブリガドーン」「紳士は金髪がお好き」などでも素敵なダンスシーンを見せてくれています。 ブロードウェイミュージカルにバレエを取り入れたのは、彼女が初めてだったらしいですね。バレエダンサーのテクニックをいい塩梅に引き出していて、うっとりしました。いくらミュージカル映画でも、いかにもバレエ!なシーンがあると違和感あるから、そのへんのバランスが難しいんじゃないかしら。たいていのバレエ映画は稽古場か舞台のシーンでしかバレエを踊らないですし。屋根の上で踊る群舞や噴水?のシーンがとくにラヴでした。 下は自分用のメモ。 こうして並べると、あらためて彼らの才能のすごさを感じます。 ・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・ 作曲リチャード・ロジャース 作詞オスカー・ハマー スタイン2世 コンビによる作品リスト。■は映画化されたもの ■オクラホマ! 1943年初演【1955年映画公開】 ■回転木馬 1945年初演【1956年映画公開】 ■ステート・フェア 1945年映画公開 アレグロ 1947年初演 ■南太平洋 1949年初演【1958年映画公開】 ■王様と私 1951年初演【1956年映画公開】 私とジュリエット 1953年初演 パイプ・ドリーム 1955年初演 シンデレラ 1957年テレビ放映 フラワー・ドラム・ソング 1958年初演 ■サウンド・オブ・ミュージック 1959年初演【1964年映画公開】 ・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・
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とにかく歌が良いが、結末は良く分からなかった
投稿日:2008/09/21
レビュアー:まさぞう
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You will never walk aloneという、サッカーでお馴染みの歌を聞くだけのためにあるようなミュージカルだが、曲が全て良く、でも筋は、はて、という少々駄作で、同じ曲を使い回して別のミュージカルに出来ないものか、と思うが、やはり傑作には違いない。でも一日だけ戻れる権利を使って、死んだ父親が娘にしたことは、娘の気分を害しただけのようで、良く分からない結末だった。どうしてこんなだめ男を女は好きになるのか?男には良く分からない。フェロモンか何か?セックスが上手いのか?
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ユーザーレビュー
この映画も美術や音楽でもひけを取らないと思うんだが
投稿日
2009/04/18
レビュアー
bokensdorf
「オクラホマ!(1955)」を観たら順番で行くとこれでしょう。シャーリー・ジョーンズ2連発である。この人がミュージカルのリードを取っていたとは露知らず。いきなり唄う"If I Loved You"はメロディといい歌詞といいシャーリーのソプラノといい、傑作だ。もうここで涙が出てしまった。 続いて港の波止場で群舞。"June Is Bustin' Out All Over"これも明るくていい曲だ。六月って、あちらでは梅雨じゃないから良い季節なんだ。この群舞はなかなかよかったぞ。女の子なんか2メートル50センチ以上ある屋根の上から一斉に飛び降りちゃう。この男女のダンサーたちはうまい。オクラホマ!より間違いなく高度なことをやっています。 歌もダンスもいい映画なんだがダウンビートな(気の滅入る、悲しい結末の)プロットの所為で興行的には失敗だったそうで、それは今観ても分かる。主人公のダメ男を愛する女の気持ちは分かるが(ダメな男には必ず不釣り合いの良い娘がついているものだ)、男が期待される結果を出さずに終わるというのが淋しい。 男が地上に降りてきて、彼の娘ルイーズが星空サーカスの人と踊るシーンはまったくセリフも歌もなく、音楽だけで踊っている。ここは良かった。子供なのに踊りにとっても魅力があった。・・・もしやと思って調べたら Agnes de Mille .... choreographer: original Louise's Ballet だった。【出所:Imdb.com】 これが振り付けの違いなんだなー。あの踊りは明らかに他と違う。 エンディングの"You'll Never Walk Alone"も良い曲だ。後の「サウンド・オブ・ミュージック(1965)」に使われた"Climb Ev'ry Mountain"(1959)にメロディーが似ている。音楽と踊りは本当に良い映画だ。 ストーリーの不人気の所為で20世紀センチュリーフォックスはこの映画のアカデミー賞受賞への働きかけを一切やめて全力で同年公開のもうひとつのリチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタインIIの映画を応援したそうだ。その映画が「王様と私」。結果「王様と私」はこの映画と両方を担当していた音楽のアルフレッド・ニューマン、美術のライルR. ウィーラー、ウォルターM. スコットなどが受賞し、全部で五つのアカデミー賞を獲る事になる。この映画も美術や音楽でもひけを取らないと思うんだが残念な事だ。アグネス・デ・ミレを知ったのは収穫でした。
一日だけ許された下界へのチャンス!
投稿日
2023/02/23
レビュアー
かつ
1956年 アメリカ映画 監督:ヘンリー・キング 原作:フェレンツ・モルナールの戯曲 先日、元ネタの方のフリッツ・ラング監督作品「リリオム」を鑑賞した。 無骨ながら女の子にモテて、遊園地の回転木馬の客引きをしていた主人公が雇い主とトラブルになったことで自ら仕事を辞め、後に妊娠した妻を残して天国に召された際に、”天国の警察”から「やり残した事があるなら一日だけ下界へ行くチャンスをやろう」と告げられるも断ってしまう話で、後半のファンタジーな感じがユニークな印象だった。その1934年の「リリオム」から22年の時を経てミュージカルとして生まれ変わったのが本作の「回転木馬」。どんな作品なのか心待ちにしていました。結果、見事な脚色でファンタジー色も更にアップし、リメイクというより新たにミュージカルとしてリニューアルしたという印象を受けた。 本作では既に天国に召された主人公が生きていた頃を回想しながら今に至る経緯を辿る展開がとても楽しい。ミュージカルという事もあり、「リリオム」とは全く違う雰囲気でありながら、妻となるジュリーと知り合う序盤のシーンや雇い主マリンとの台詞の数々は殆ど「リリオム」に忠実に再現されていることに驚いた。下界へのチャンスを一度は断っていて、それでも特例を認めて貰う辺りは「リリオム」の続きを観ている様な錯覚を覚えた。ここは上手い作りで寓話的センスの良さを感じる。妻となるジュリー役のシャーリー・ジョーンズは少々勝ち気な面も見られますが「清楚」という2文字がぴったり。「リリオム」におけるジュリー役のマドレーヌ・オーズレイは大人し過ぎて幸薄い感じが強く、作品のイメージが少々悲観的に感じたのに対し、こちらの「回転木馬」ではシャーリー・ジョーンズの持つ雰囲気が作品に一段階明るさを添えている。ジュリーの友人キャリーは「リリオム」では序盤以外は登場しませんでしたが、この「回転木馬」ではジュリーと家族同士の付き合いをしています。主人公を演じたゴードン・マクレーの声質はバリトンでしょうか。中盤で妻のジュリーが妊娠した事を知り、甲斐性のない自分に葛藤しながら浜辺で声高らかに歌い上げる時の歌の上手さに驚きました。1900年のメイン州の小さな港町を舞台にカラフルな衣装で踊るダンスシーンにも目を奪われます。終盤で客引きだった頃の遊園地をイメージしたダンスシーンも素晴らしかった。話の軸は原作を崩さず、本作では「下界で家族が困っている」と聞かされます。自分の死後から15年間もの間、悪い噂が街中に広まっており家族は肩身の狭い思いをしていた事を知るのです。下界へ降りるチャンスを貰い、彼は妻や子供の前に姿を現すのか・・。 リリオムの映画化は1934年フリッツ・ラング監督作品よりも前の1930年にフランク・ボーゼイギによって製作されており、本作は3作目に当たる。リリオムの上演は1909年まで遡り、その後幾度も再演され、ブロードウェイミュージカルとして1940年にバージェス・メレディスとイングリッド・バーグマンも演じたそうだ。 妻に対して素直に「愛している」と言えなかった不器用な男の愛情表現は原作者のフェレンツ・モルナールが自身の妻に対する体験が元になっているらしい。
理想の女性像・・・
投稿日
2009/10/13
レビュアー
bell
遊園地といえばメリーゴーランド、メリーゴーランドといえば遊園地(私のイメージでは)ですが、冒頭に流れる「カルーセル・ワルツ」が心地良い。 内容はファンタジックで在り来たりの童話のようだけど、ミュージカルとしては最高。 踊りは「六月に一斉に花開く」の群舞シーンが好きだし、「思案することはない」や「ユー・ネヴァー・ウォーク・アローン」などもしっとり聞かせてくれた。(曲名が確かでないのですが) ルイーズの踊りも上手かった。 どの歌も人生の機微を歌っていて、足が地に着いている感じで、あらすじの稚拙な割には目が離せなかった。 恋人役のジュリー(シャーリー・ジョーンズ)が男に対して慎ましやかで、天使のように見えてしまった。ラストもミュージカルらしくない意味深なところが、また結構良かった。そういう意味で同じ配役の「オクラホマ!」よりも、わたしの理想とするような好みの内容でした。 ロジャース&ハマースタインのコンビはすごいなと改めて知りました。
最高最強のゴールデンコンビ
投稿日
2008/12/09
レビュアー
キャビア
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ミュージカル史上最高最強のコンビと言われている、ロジャース&ハマースタインによるブロードウェイミュージカルの映画化。これの前に「オクラホマ!」をつくっているはずなのに、オクラホマよりもやや古めかしさを感じました。えーなんで? と思ってちょっと調べたら、映画化はこっちのほうが早かったようです。どうりで。納得。 この「回転木馬」の舞台版は、少し前にマクミラン(←イギリス出身のバレエのすごい人。ロミジュリの振付で有名)による振り付けでリバイバルされて大絶賛されているし、2009年には日本でも公演があるしで、興味があって見てみたのですが、そういった目的がないとちょっと退屈かもです。まず主人公に感情移入できないのがイタイ。なんであんな男を好きになるのかがわからない・・・ でも、素晴らしい歌の数々を聞くためだけでも、見てみる価値のあるミュージカル映画でした。歌の素晴らしさはいうに及ばず、ダンスシーンもすごかった。振り付けはアグネス・デミル(バレエっぽいとこだけ)。彼女はアメリカンバレエシアターの人で、「オクラホマ」「ブリガドーン」「紳士は金髪がお好き」などでも素敵なダンスシーンを見せてくれています。 ブロードウェイミュージカルにバレエを取り入れたのは、彼女が初めてだったらしいですね。バレエダンサーのテクニックをいい塩梅に引き出していて、うっとりしました。いくらミュージカル映画でも、いかにもバレエ!なシーンがあると違和感あるから、そのへんのバランスが難しいんじゃないかしら。たいていのバレエ映画は稽古場か舞台のシーンでしかバレエを踊らないですし。屋根の上で踊る群舞や噴水?のシーンがとくにラヴでした。 下は自分用のメモ。 こうして並べると、あらためて彼らの才能のすごさを感じます。 ・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・ 作曲リチャード・ロジャース 作詞オスカー・ハマー スタイン2世 コンビによる作品リスト。■は映画化されたもの ■オクラホマ! 1943年初演【1955年映画公開】 ■回転木馬 1945年初演【1956年映画公開】 ■ステート・フェア 1945年映画公開 アレグロ 1947年初演 ■南太平洋 1949年初演【1958年映画公開】 ■王様と私 1951年初演【1956年映画公開】 私とジュリエット 1953年初演 パイプ・ドリーム 1955年初演 シンデレラ 1957年テレビ放映 フラワー・ドラム・ソング 1958年初演 ■サウンド・オブ・ミュージック 1959年初演【1964年映画公開】 ・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・
とにかく歌が良いが、結末は良く分からなかった
投稿日
2008/09/21
レビュアー
まさぞう
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You will never walk aloneという、サッカーでお馴染みの歌を聞くだけのためにあるようなミュージカルだが、曲が全て良く、でも筋は、はて、という少々駄作で、同じ曲を使い回して別のミュージカルに出来ないものか、と思うが、やはり傑作には違いない。でも一日だけ戻れる権利を使って、死んだ父親が娘にしたことは、娘の気分を害しただけのようで、良く分からない結末だった。どうしてこんなだめ男を女は好きになるのか?男には良く分からない。フェロモンか何か?セックスが上手いのか?
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