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明智家の娘・倫子は、幼い頃から真面目で優秀。現在は小学校で教師をしており、同僚で恋人の鎌田との結婚を控えている。そんな彼女は働き者の父、優しい母、ボケてはいるが明るい祖父に囲まれ、平穏な毎日を過ごしていた。だがある日、痴呆の進んだ祖父が亡くなり、その葬式に10年間も行方知れずだった長男・周治が姿を現わしたのをきっかけに、一家の和やかな雰囲気が一変する。やがて、世渡り上手の周治は、家族に内緒で多額の借金をしていた父の窮地を救い、家に迎えられるのだが、倫子だけはお調子者の兄をどうしても受け入れることができずにいた…。
明智家の娘・倫子は、幼い頃から真面目で優秀。現在は小学校で教師をしており、同僚で恋人の鎌田との結婚を控えている。そんな彼女は働き者の父、優しい母、ボケてはいるが明るい祖父に囲まれ、平穏な毎日を過ごしていた。だがある日、痴呆の進んだ祖父が亡くなり、その葬式に10年間も行方知れずだった長男・周治が姿を現わしたのをきっかけに、一家の和やかな雰囲気が一変する。やがて、世渡り上手の周治は、家族に内緒で多額の借金をしていた父の窮地を救い、家に迎えられるのだが、倫子だけはお調子者の兄をどうしても受け入れることができずにいた…。
製作年: |
2003年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
108分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0180 | 2004年04月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
11枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
108分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
BCDR0180
レンタル開始日:
2004年04月23日
在庫枚数
11枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
108分 | 日本語・英語 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR0180 | 2004年04月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
11枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
108分
字幕:
日本語・英語
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
BCDR0180
レンタル開始日:
2004年04月23日
在庫枚数
11枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
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普通の平凡な家族の仮面をはぎ取る、その何気ない光景に背筋がぞっとする。仮面をかぶった家族たちの冷ややかな視線、言動。人間って、こんなに恐ろしくて醜い生き物なのだろうか、と思う。しかし、だからと言って絶望的な気分になるかというと全くそうではないのだ。なぜなら、家族が集うシーンは、ドキュメンタリーかと思うほどリアルな描写で、この本物っぽさ、生っぽさに非常に引きつけられるからだ。これは西川監督を見いだした是枝監督の影響なのかも知れない。そのリアルさに、まるで隣の家族をのぞき見しているような感覚を覚える。
役者の演技は非常に抑制されていて、セリフ回しも淡々としている。しかし、時折見せられるシニカルでコメディタッチの演出が小気味よくて、全く飽きさせないし、面白い。20代でにこんな映画を仕上あげてしまうなんて、ほんとすごいよ。この人には、人間の表と裏をさんざん見てきた老獪な年取った監督が乗り移ってんじゃないの。
明智家で展開される場面は、全てが名シーンと言っていい。特に、平泉成と大谷直子の演技には、本当に唸らされてしまった。娘の婚約者が帰ったあと悪態をつく平泉成の二面性。男としての建前ばかりを気にして結局家族に迷惑かけてるくせに、とどのつまり自分じゃ何もできない男を飄々と演じている。
その平泉成の上を行くのが大谷直子の演技である。面倒を見ている祖父に、こんなもの食えるか!と皿を投げつけられた後の少し首を傾げた沈黙の後ろ姿。ストレスで円形脱毛症になった頭を鏡に映したときの表情。一緒に暮らす妹ではなく家出した兄に「おにいーちゃん」としなだれかかる息子偏重の愛情表現。どれもこれもが、すごい。
ラストの余韻もすばらしい。兄のメッセージを受け取った妹は、これから変わってゆくんだろうか。久しぶりに見直したのだけど、本当にすばらしい映画だと思う。音楽のセンスもとてもいいし。(今作音楽を担当したカリフラワーズは、「ゆれる」でも参加している)「ゆれる」が大ヒット中なので、きっと本作も鑑賞して、西川監督の手腕が多くの人にさらに認識されるのではないかと思う。
このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています
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以前から良い作品であるとは聞いていたのですが、本当に28歳の女性が作ったのかと思うほど、センスにあふれ完成度の高い作品です。
paroleさんがおっしゃるように、男らしいというか男前な女性なんでしょうね。作品のそこかしこに男気を感じます。
しかしながら、おそらく西川美和という監督は、
「男になんか負けるもんか」
と力み返っているわけではなく、非常にナチュラルな感性を、そのまま表現しているのだろうとも感じるのです。
女性だからこその視点が至る所にあるようです。一見、主体性のなさそうな女性のしたたかな強さとか、激しさとか・・・。これは男では表現できないような気がします。
婚約者の家で食事をしながら、鎌田(手塚とおる)が繰り広げる薄ら寒い会話とか、そこに醸し出される気まずさなんて、これ彼女の実体験か?と思わせるほどリアリティがあります。
映画開始当初は、フィックスでの長廻しや、あまり変化のない画面に、
「なんか、退屈?」
と思ってしまうのですが、何の変哲もないと思われる明智家の抱える闇が少しずつ明らかにされる内に、画面から目が離せなくなります。一見、普通と思われた家庭が、根底から音を立てて崩れていくような描写に、身につまされるような恐ろしさも感じてしまいますねえ。
映像作家としての冴えも随所に見られます。
父と息子が(勘当されてたはずだろ?)玄関先で興じるフラフープ。「ソナチネ」でヤクザどもが相撲をとる砂浜のシーンを思い出します。
威厳の塊だった父の、シャワーを浴びるしょぼくれた背中・・・。
常に自分を律し、正論を吐き、正しい行動をする倫子なんですが、彼女の言動や行動の一つ一つにイラっとする衝動や嫌悪感を持ってしまうのは、たぶん私が兄の周二に似ているからなのでしょう(笑)
いや、香典ドロボウはしませんけど、口からでまかせ、口八丁みたいなところがね・・・。
ウソはいけません。いけませんよね。私も子供にはそう教えます。けどね・・・。背感で言うところの価値観って、どれが正しいのか。どこまでか正しくて、どこからが許されないのかって言うのは、実ははなはだ曖昧なモノなんだって、西川美和の脚本は気付かせてくれるのです。金魚の世話をさぼった男子生徒に対する倫子の諭し方なんかも、正論なのだけれど納得しづらいんですよね。
ラストシークエンスの蛇イチゴの映像にしても、そこにあるんだかどうだかよくわからない提示の仕方です。「ゆれる」で提示された、人の心の中の葛藤や心情の揺らぎ感も、決して一律ではなく人それぞれであって、本当のところは誰にも(もしかしたら本人にも)わからないんだというような描写の元はここにあるような気がします。あの蛇イチゴがはっきりと庭先に置いてあったり、台所のテーブルの上にあったりすれば、そこから伝わるメッセージは非常にわかりやすくなるのですが、そのわかりやすさを否定しているようなんですよね。
ウソ八百のお兄ちゃんの言っていたことが、蛇イチゴに関してだけは本当だったのか、そうではないのか・・。ここでハッキリした結論を見せないのは憎い演出だなと感心してしまいます。
「ゆれる」の方が、格段にセンシティブに洗練されているのですが、どうもこの作品の方が、粗野なパワーが満ちあふれているようで魅力的に思えてしまいます。最近、こういう毒気の強い映画があまり無いので、西川監督にはもう一度こういう作品を作ってもらいたいと思いますね。
惜しむらくはカリフラワーって言うバンドの音楽。
これ面白いし、実力もあると思えますけど、この映画にはどうもマッチしてないですよね。
まだ2作しか撮っていないのに、早く次回作を見たいと思わせてくれます。
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
「ゆれる」が面白かったので、西川美和監督の前作(第一作)も見なければ鑑賞。
確かに、この作品のあとにあの「ゆれる」を撮ったということは納得ですね。
脚本的には「ゆれる」にも引けをとらないんじゃないでしょうか?それでも「ゆれる」
の方がはるかに秀作であるのは監督として成長されたからだろね。
この「蛇イチゴ」というタイトル。
これだけが兄が示した真実なんだけど、これをタイトルにしているところに深さを
感じてしまいます。「ゆれる」もそうだったけど、タイトルでかなりのことを語りますね
この監督は。全体的にも、どんどん深みにはまっていく人間模様が描かれていて
最後にふっと光が見えるというか救われるというか。。。うまいです。
宮迫の演技も光ってました。蛍原もちゃっかり出てましたし(笑)
この作品のあとが「ゆれる」でしょ、次は同じ感じで進化するのであればかなり
面白い作品に出会えることになります。乞うご期待というところでしょうか。
このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
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ラスト、画面いっぱいに映し出された蛇イチゴ。水水しくて、美味しそうでした。
アリがかわいらしかったです。見つめる倫子と似ていると思いました。
質問にストレートに返答しない、本音と建前を器用に使い分けることのできる日本人らしい奥床しさ慎ましさが、
鬱陶しくなく暖色の赤色のように甘く暖かく感じられました。
明智一家、こういう家族、ありそうでありえないじゃないかな…家族って身内だからという甘えがあるから、
無作法がまかりとおってしまえるから、こんなにしっかりと個々が崩れることはできなくて、
中途半端にぐちゃっと崩れ、もたれ合って擦り合ってごまかしあう血縁関係ですから。
それに、出演俳優さん、みなさん上手すぎ。小学生にいたるまで、まさに粒ぞろいのイチゴ。
それぞれの名演技のその撮り方、みせ方もお上手。
台詞ごとにショットが切り返され、わずかな表情の変化もよく伝わってきて、
人間って画になるなぁと同族ではありますが、とても感心しました。
私的に一番画になっていたのは、手塚 とおるさん。
目をそらすことのできない気持ちワルサとうすら寒さに身震いしながら笑わせてもらいました。
『ディア・ドクター』を先に観ていて、お若いのに中年男性の心理がよく分かっておられ凄いなあと思いましたが、
分かっているのではなくて内在しているんだろうなと思い直しました。
中年男性だけでなく、女性を中心としたあらゆる人間が、です。
外気触れしていない日本映画らしい日本映画が期待できそうな映画監督さん。
これからの作品が楽しみな監督を知ることができて嬉しいです。
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:73件
投稿日
2006/08/09
レビュアー
ガラリーナ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
普通の平凡な家族の仮面をはぎ取る、その何気ない光景に背筋がぞっとする。仮面をかぶった家族たちの冷ややかな視線、言動。人間って、こんなに恐ろしくて醜い生き物なのだろうか、と思う。しかし、だからと言って絶望的な気分になるかというと全くそうではないのだ。なぜなら、家族が集うシーンは、ドキュメンタリーかと思うほどリアルな描写で、この本物っぽさ、生っぽさに非常に引きつけられるからだ。これは西川監督を見いだした是枝監督の影響なのかも知れない。そのリアルさに、まるで隣の家族をのぞき見しているような感覚を覚える。
役者の演技は非常に抑制されていて、セリフ回しも淡々としている。しかし、時折見せられるシニカルでコメディタッチの演出が小気味よくて、全く飽きさせないし、面白い。20代でにこんな映画を仕上あげてしまうなんて、ほんとすごいよ。この人には、人間の表と裏をさんざん見てきた老獪な年取った監督が乗り移ってんじゃないの。
明智家で展開される場面は、全てが名シーンと言っていい。特に、平泉成と大谷直子の演技には、本当に唸らされてしまった。娘の婚約者が帰ったあと悪態をつく平泉成の二面性。男としての建前ばかりを気にして結局家族に迷惑かけてるくせに、とどのつまり自分じゃ何もできない男を飄々と演じている。
その平泉成の上を行くのが大谷直子の演技である。面倒を見ている祖父に、こんなもの食えるか!と皿を投げつけられた後の少し首を傾げた沈黙の後ろ姿。ストレスで円形脱毛症になった頭を鏡に映したときの表情。一緒に暮らす妹ではなく家出した兄に「おにいーちゃん」としなだれかかる息子偏重の愛情表現。どれもこれもが、すごい。
ラストの余韻もすばらしい。兄のメッセージを受け取った妹は、これから変わってゆくんだろうか。久しぶりに見直したのだけど、本当にすばらしい映画だと思う。音楽のセンスもとてもいいし。(今作音楽を担当したカリフラワーズは、「ゆれる」でも参加している)「ゆれる」が大ヒット中なので、きっと本作も鑑賞して、西川監督の手腕が多くの人にさらに認識されるのではないかと思う。
投稿日
2008/05/24
レビュアー
こんちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
以前から良い作品であるとは聞いていたのですが、本当に28歳の女性が作ったのかと思うほど、センスにあふれ完成度の高い作品です。
paroleさんがおっしゃるように、男らしいというか男前な女性なんでしょうね。作品のそこかしこに男気を感じます。
しかしながら、おそらく西川美和という監督は、
「男になんか負けるもんか」
と力み返っているわけではなく、非常にナチュラルな感性を、そのまま表現しているのだろうとも感じるのです。
女性だからこその視点が至る所にあるようです。一見、主体性のなさそうな女性のしたたかな強さとか、激しさとか・・・。これは男では表現できないような気がします。
婚約者の家で食事をしながら、鎌田(手塚とおる)が繰り広げる薄ら寒い会話とか、そこに醸し出される気まずさなんて、これ彼女の実体験か?と思わせるほどリアリティがあります。
映画開始当初は、フィックスでの長廻しや、あまり変化のない画面に、
「なんか、退屈?」
と思ってしまうのですが、何の変哲もないと思われる明智家の抱える闇が少しずつ明らかにされる内に、画面から目が離せなくなります。一見、普通と思われた家庭が、根底から音を立てて崩れていくような描写に、身につまされるような恐ろしさも感じてしまいますねえ。
映像作家としての冴えも随所に見られます。
父と息子が(勘当されてたはずだろ?)玄関先で興じるフラフープ。「ソナチネ」でヤクザどもが相撲をとる砂浜のシーンを思い出します。
威厳の塊だった父の、シャワーを浴びるしょぼくれた背中・・・。
常に自分を律し、正論を吐き、正しい行動をする倫子なんですが、彼女の言動や行動の一つ一つにイラっとする衝動や嫌悪感を持ってしまうのは、たぶん私が兄の周二に似ているからなのでしょう(笑)
いや、香典ドロボウはしませんけど、口からでまかせ、口八丁みたいなところがね・・・。
ウソはいけません。いけませんよね。私も子供にはそう教えます。けどね・・・。背感で言うところの価値観って、どれが正しいのか。どこまでか正しくて、どこからが許されないのかって言うのは、実ははなはだ曖昧なモノなんだって、西川美和の脚本は気付かせてくれるのです。金魚の世話をさぼった男子生徒に対する倫子の諭し方なんかも、正論なのだけれど納得しづらいんですよね。
ラストシークエンスの蛇イチゴの映像にしても、そこにあるんだかどうだかよくわからない提示の仕方です。「ゆれる」で提示された、人の心の中の葛藤や心情の揺らぎ感も、決して一律ではなく人それぞれであって、本当のところは誰にも(もしかしたら本人にも)わからないんだというような描写の元はここにあるような気がします。あの蛇イチゴがはっきりと庭先に置いてあったり、台所のテーブルの上にあったりすれば、そこから伝わるメッセージは非常にわかりやすくなるのですが、そのわかりやすさを否定しているようなんですよね。
ウソ八百のお兄ちゃんの言っていたことが、蛇イチゴに関してだけは本当だったのか、そうではないのか・・。ここでハッキリした結論を見せないのは憎い演出だなと感心してしまいます。
「ゆれる」の方が、格段にセンシティブに洗練されているのですが、どうもこの作品の方が、粗野なパワーが満ちあふれているようで魅力的に思えてしまいます。最近、こういう毒気の強い映画があまり無いので、西川監督にはもう一度こういう作品を作ってもらいたいと思いますね。
惜しむらくはカリフラワーって言うバンドの音楽。
これ面白いし、実力もあると思えますけど、この映画にはどうもマッチしてないですよね。
まだ2作しか撮っていないのに、早く次回作を見たいと思わせてくれます。
投稿日
2007/07/09
レビュアー
MonPetit※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
「ゆれる」が面白かったので、西川美和監督の前作(第一作)も見なければ鑑賞。
確かに、この作品のあとにあの「ゆれる」を撮ったということは納得ですね。
脚本的には「ゆれる」にも引けをとらないんじゃないでしょうか?それでも「ゆれる」
の方がはるかに秀作であるのは監督として成長されたからだろね。
この「蛇イチゴ」というタイトル。
これだけが兄が示した真実なんだけど、これをタイトルにしているところに深さを
感じてしまいます。「ゆれる」もそうだったけど、タイトルでかなりのことを語りますね
この監督は。全体的にも、どんどん深みにはまっていく人間模様が描かれていて
最後にふっと光が見えるというか救われるというか。。。うまいです。
宮迫の演技も光ってました。蛍原もちゃっかり出てましたし(笑)
この作品のあとが「ゆれる」でしょ、次は同じ感じで進化するのであればかなり
面白い作品に出会えることになります。乞うご期待というところでしょうか。
投稿日
2011/11/07
レビュアー
まみもぉ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ラスト、画面いっぱいに映し出された蛇イチゴ。水水しくて、美味しそうでした。
アリがかわいらしかったです。見つめる倫子と似ていると思いました。
質問にストレートに返答しない、本音と建前を器用に使い分けることのできる日本人らしい奥床しさ慎ましさが、
鬱陶しくなく暖色の赤色のように甘く暖かく感じられました。
明智一家、こういう家族、ありそうでありえないじゃないかな…家族って身内だからという甘えがあるから、
無作法がまかりとおってしまえるから、こんなにしっかりと個々が崩れることはできなくて、
中途半端にぐちゃっと崩れ、もたれ合って擦り合ってごまかしあう血縁関係ですから。
それに、出演俳優さん、みなさん上手すぎ。小学生にいたるまで、まさに粒ぞろいのイチゴ。
それぞれの名演技のその撮り方、みせ方もお上手。
台詞ごとにショットが切り返され、わずかな表情の変化もよく伝わってきて、
人間って画になるなぁと同族ではありますが、とても感心しました。
私的に一番画になっていたのは、手塚 とおるさん。
目をそらすことのできない気持ちワルサとうすら寒さに身震いしながら笑わせてもらいました。
『ディア・ドクター』を先に観ていて、お若いのに中年男性の心理がよく分かっておられ凄いなあと思いましたが、
分かっているのではなくて内在しているんだろうなと思い直しました。
中年男性だけでなく、女性を中心としたあらゆる人間が、です。
外気触れしていない日本映画らしい日本映画が期待できそうな映画監督さん。
これからの作品が楽しみな監督を知ることができて嬉しいです。
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蛇イチゴ