光とともに…　〜自閉症児を抱えて〜

世間では「自閉症とは心を閉ざした人のこと」とか「テレビを見せすぎたから、親がほったらかしたから自閉症になる」とか間違った認識があまりにも多く、誤解をうけつづけてきました。
生まれつきの脳の障害だということが世に浸透し始めるきっかけとなったドラマがこの「光とともに・・・」です。

コミックとして連載されはじめると、自閉症児の家族だけでなく、子育てに悩む若い母親からも支持されました。
それはどうしてなんだろう。

私自身自閉症児（９歳）の母です。
このドラマの中にでてくるようなトラブルはみな経験しています。　手を離すと一瞬で姿が見えなくなり、線路の中で平気で寝転がり、水は出しっぱなし、パニックを起こせば数時間なき続ける。　抱っこを嫌い、手をつなぐことも嫌い・・・。

つらくてつらくてどうしようもないときに、ふとした瞬間「ママだいすき」という言葉が子供の口から飛び出し、それまでのつらさが一瞬で消し飛びました。
ゆっくりと階段を登るように成長する自閉症児ですが、その喜びはとても大きいものです。

このドラマを見て、自閉症児の母である幸せを再び実感しました。

マンガに新刊がでてた。
まだ読んでいないけど。
はやく、読まなきゃ。

私はドラマでも続きが観たいけれど。
難しいのかな？

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

全１１話を見終わった。なかなかに感動的な内容で見応えがあった。結末をどうするかと思っていたけど、なるほどと納得した。光君の障害は障害としてこれからも続くし、治る見込みのないそれであるからには、恋愛ドラマや刑事ドラマのように解決を描くことはできない。
これからも光君の毎日は自閉症との闘いだし、それは甘いものじゃないんだよ、という暗示を見せられてこのドラマは終ることとなる。
そうした展開に製作者側の理解と姿勢の深さを思うし、容易なことでは作ることのできなかったドラマであると思う。
それにしても母は強い。そして光君の場合、なんといっても父親が立派である。二人ともこんなに若くしてしょいこんだ苦労に負けることなく周囲の人たちとも仲良く協力し合って頑張っている。その点が非常に感動的であった。
実話がベースになったドラマだそうだけど、こうしたタイプの原作がドラマ化され、広く社会的に障害者に対する理解と尊敬が深まればいいなと思う。
光君はまだ小学生だけど、これから大きくなっていずれは大人になる。そのときにこの社会が一体どうなっているのか？
光君にとって住みやすい社会であってほしい。お母さんが、自分は光るより一日だけ長生きする、と決意した気持ちを大切にしたいと思った。

自閉症児の母です。といってもこのドラマの光くんとはかなりタイプは違いますが・・・
年齢が上がるにつれ、子どももできることが増え、母も自閉症児の母として成長していくのですが
はやり小さいときは子育てで落ち込んだり、泣いたり・・・・
（今もないとは言えませんが）
ドラマを見てうちも同じことがあったなぁと見てて、涙することもあれば
現実は、こんなに都合よくいかないよなぁと思うこともあるのですが、
ドラマですからハッピーなこともないとだめですよね。
でもこのドラマや原作の漫画のおかげで、一般の人にも少しは理解されやすくなったので、
ありがとう！って言いたいです。
本当にたくさんの人に見てもらいたい！と思いました。

“自閉症”の子供たちを理解する事はとても難しく、以前「たった一人で見知らぬ国に取り残された状態」との講義を聞きました。私達が突然、知らない土地で知らない人たちの判らない言語の中で生活することをイメージして下さいと言われました。

この作品は、そんな自閉症児を受け入れるられるようになるまでの母親の葛藤が、よく描かれています。
「マ...マ」と初めて光が言った時の喜びを一緒に感じ、涙が止まりませんでした。小林聡美の里緒先生と渡辺いっけい演じる校長先生が異彩を放っていますので、次回以降どんな活躍をしてくれるか楽しみです。