惑星大戦争 / 森田健作
全体の平均評価点: (5点満点)
(11)
解説・ストーリー
西暦1988年。人類は謎のUFO群の襲来により危機に瀕していた。人類の存亡をかけ、南海の秘密基地で建造されていた国連宇宙防衛艦・轟天は発進する。侵略者の正体は、太陽系から2万2千光年離れたメシエ13と呼ばれる球状星団・恒星ヨミの第三惑星人だった。彼らは年老いた母星そっくりの地球を征服すべく、指揮官ヘルのもとに金星に侵略の前線基地を築いていた。敵ヘルファイターとの激しい戦闘をくり返し、金星に向かう轟天。しかし、その前に敵の超努級戦艦・大魔艦が立ちふさがる……。
西暦1988年。人類は謎のUFO群の襲来により危機に瀕していた。人類の存亡をかけ、南海の秘密基地で建造されていた国連宇宙防衛艦・轟天は発進する。侵略者の正体は、太陽系から2万2千光年離れたメシエ13と呼ばれる球状星団・恒星ヨミの第三惑星人だった。彼らは年老いた母星そっくりの地球を征服すべく、指揮官ヘルのもとに金星に侵略の前線基地を築いていた。敵ヘルファイターとの激しい戦闘をくり返し、金星に向かう轟天。しかし、その前に敵の超努級戦艦・大魔艦が立ちふさがる……。
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「惑星大戦争」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
西暦1988年。人類は謎のUFO群の襲来により危機に瀕していた。人類の存亡をかけ、南海の秘密基地で建造されていた国連宇宙防衛艦・轟天は発進する。侵略者の正体は、太陽系から2万2千光年離れたメシエ13と呼ばれる球状星団・恒星ヨミの第三惑星人だった。彼らは年老いた母星そっくりの地球を征服すべく、指揮官ヘルのもとに金星に侵略の前線基地を築いていた。敵ヘルファイターとの激しい戦闘をくり返し、金星に向かう轟天。しかし、その前に敵の超努級戦艦・大魔艦が立ちふさがる……。
「惑星大戦争」 の作品情報
「惑星大戦争」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
惑星大戦争の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17026R |
2007年01月19日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
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惑星大戦争の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17026R |
2007年01月19日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:11件
惑星大戦争 大好き!
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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見所、いくつかご紹介。
@メシエ13番星団に属する恒星ヨミの第3惑星から、はるばる2万光年の距離をものともせずにやって来る、恐ろしい侵略者を迎撃するため、秘密裏に南洋の孤島で建造されていた宇宙防衛艦「轟天号」。「轟天号」とは、「海底軍艦」の名前。発進シーンもその焼き直しなのだが、原盤よりもある意味ダイナミックなのだ。オリジナル「轟天号」は発進ゲートが敵の攻撃によって開かなくなったため、やむなく先頭のドリルでゲートを破壊するのだが、宇宙防衛艦の方は最初から発進ゲートが用意されていなかったのではないかと思われる。あたかも、「轟天号」出撃のときは超緊急事態で、平常の出撃は想定外なのでゲートなどはない、と言わんばかり。先頭のドリルとレーザーの照射で島の地表まで穴を穿ち、飛び立っていく! 津島利章のテーマ曲も勇壮だ。
A浅野ゆう子の、黒革の衣装で半裸(実際はそれほどではない。本来はもっと際どい衣装を想定しているのだろうな、と脳内補正)・緊縛姿に、マンモス鈴木演ずる(っつうか、着ぐるみなんだけどね)角牛熊男(つのうしくまおとこ? なんか呼び名があったかな? もちろんチューウィーのパクり)のツーショットが素敵だ。この角牛熊男、「ガンダム」も放映されていないこの時点でヒートホーク(というか、ビームマサカリというか)を持っているのだが、もちろんこれもライト・セーバーのパクり。
B敵「大魔艦」との、金星上空での一騎討ちが素晴らしい! 赤黒い空、吹き上がる火山の炎、金色の「大魔艦」、銀色の「轟天号」、レイザー・ビームを応酬しあいながら巨艦がすれ違う! ……かなり格好いいイメージ(のはずなんだ、脳内で補正すると)。
Cオマケにラストは金星大爆発!
あなたの人生を変えるかもしれないこの傑作を、覚悟して見よ!
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
夢だけが走り続ける。
投稿日:2022/09/15
レビュアー:さっちゃん
さて、6月に亡くなられた中野昭慶さんの追悼ということで、今月のお題になった本作です。『スターウォーズ』の公開延期に合わせて急遽、制作されたという映画。映画自体の出来不出来よりも、ぴよさんのお言葉を借りれば「日本特撮陣の心意気を愛でる」鑑賞の仕方が正しいと思い、その観点で作品を拝見しました。
ただ、正直に言うと苦しい。特撮陣の努力も、昭慶特技監督の頑張りも分かるだけに、よけい辛い。時間も予算も限られた中でのミニチュアの造形、操演とブルーバック合成、アニメーションの効果的な使用。そうした頑張りがあっても『スターウォーズ』との格差がありありと見られるのはどうしようもなく、会社としての方針はともかく、東宝特撮に関わってきた方たちの悔しさはいかばかりだったろうと推測するのみです。
プロットは基本的に『海底軍艦』です。ムー帝国が恒星ヨミ第3惑星人に変わってはいますが、戦闘宇宙艦の名称が「轟天号」というだけで明白ですよね。おまけに艦首には例のドリルが付いているのが駄目押しになっております。まぁ、この辺はご愛敬というか、昔からの東宝特撮ファンにとっては嬉しい部分ではあります。このドリル、単なるお飾りかと思ったらラストであんな活躍をするとは思わなかった。ここは脚本の勝利かな。併せて初代『ゴジラ』まで入っているとは私にとっては嬉しい限りでした。
次に俳優陣ですが、森田健作、宮内洋、沖雅也なんて青春スポコン物かよってなキャスティングですが、仲間が倒れていく中で熱い闘いを繰り広げる展開だったので、割合、ハマってましたね。他にも池部良、大滝秀治、平田昭彦といった懐かしい面々。浅野ゆう子だけは為所がなかったなぁ。敵に捕らわれて映像が出てくると、ボンデージ・ファッション(それも中途半端)だったりして思わず失笑してしまいました。
まぁね、この映画、脚本やデザインを練ってる時間もなかったんでしょう。突っ込み所満載ではあります。愛があってもトホホな部分はどうしても見えてしまいますから。例えば人口重力があるのになんで座席に耐Gベルトが付いているのかとか、国防軍が古い64式小銃を構えてるのに、なんで轟天号の乗組員だけブラスター(熱線銃)を持ってるんだとか、2万2千光年離れた銀河からやってこられるテクノロジーを持った大魔艦が轟天号と互角の戦いしかできないのか(終盤で秘密兵器を出してはきますが)とか。なんだか気が引けるのですが、愛というフィルターを通しても、これくらいは出てくるのです。
それにしても敵の衣装もトホホですよね。司令官を演じている睦五郎は顔を緑色に塗ってローマ帝国の軍人みたいなカッコをしているかと思えば、他の兵士たちはつま先がくるりと反った靴を履いて、頭から黒い頭巾をかぶってブラスターを構えているので、どこかの国の反政府組織かと見紛う恰好。いずれにしても思わず「うぷぷ。」と口を押えてしまうスタイルであります。あの角の生えた熊みたいな、何てんだろ、『宇宙水爆戦』のメタルーナ・ミュータントみたいな番犬(?)的な役割の怪物も、ただ、浅野ゆう子を捕まえてるだけなのがマヌケです。
ただ、お話を近未来の地球から始めることにしたのも現代の家屋や車などが使えることが大きかったのではないかと思います。地球外の惑星など舞台にしたらセットの製作に時間がかかって仕方がないですからね。あと、地球上の主要な都市の破壊シーンに過去の特撮作品のフィルムを流用できたのも手間の節約に役立ったと思います。これは貶しているのではなく、スタッフの頭の良さを褒めているのです。
とまあ、ここまで書いてきて、これが愛をもったレビューかよと自分でも思うのですが、昭慶さんたちは、どれほど劣悪な環境でも、その環境の中で最善の仕事をしたと思うのです。なんたって一流の職人集団なのですから。その努力は本作では十分に生かされなかった可能性が高いですが、彼らが作品ごとに費やす時間と汗、そうしたものはきっと現在の特撮の現場につながっていると思うのです。こういうレビューも、ぴよさんの仰った「日本特撮陣の心意気を愛でる」姿勢になってるといいのですが。
では最後に“趣味の時間”をちょっとだけ。冒頭の森田健作がアメリカから帰ってくるところで米空軍のC5Aギャラクシー戦略輸送機と航空自衛隊のものと思われるT33練習機が見られたのは眼福でした。
(ykk1976さんの映画会 第132回)
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『スター・ウォーズ』を越えたといえる、その理由。
投稿日:2022/09/15
レビュアー:ぴよさん
まずは中野昭慶さんに、長い間ご苦労様でしたと感謝と、賛辞を送りたい。円谷英二に続く
日本特撮第二世代の雄として、昭和の子供達を楽しませてくれた。光学合成中心に変わりゆく
当時の特撮界にあって、操演・ミニチュア・実火薬の使用等に注力した最後の世代だったかも
しれない。『日本沈没』『地震列島』でのカタストロフィ演出は、当時の日本特撮が出来得る
限界値でもあったか。
「宇宙船が飛ぶ」という映像を、実際にミニチュアを作りワイヤーで吊って飛ばす…それが少し
でもリアルに見えるように創意工夫を重ねた仕事人たち。そりゃ、今の感覚で観るなら観るに堪
えないものかもしれない。当時の映画少年としても「ああ、やっぱり日本の特撮はここまでか…」
と思いもした。比較するものが無ければ「これはこれでいいじゃないか」と思えたものを。
『スター・ウォーズ』の罪深さは、似たような映画の比較基準点となってしまったことだ。
『SW』無くば、この映画もそれなりの空想特撮映画として楽しめたのに。
東宝・田中友幸はこの作品を『SW』に負けない、それでいて独自のものとして製作しようとした。
対して東映の岡田茂は『SW』を明確に意識して『宇宙からのメッセージ』を作らせた。はっきりと
した方針が打ち出せず、大慌てで作ったこの『惑星大戦争』は新しい視点が作り出せず、既存の作品
のツギハギの様な感じになったことは否めない。
だがそれでも!あの瞬間に感じたワクワクは否定出来ない。池部良、平田昭彦、大滝秀治、沖雅也、
宮内洋、森田健作、浅野ゆう子(ワクワク順)と顔を並べるだけで、テレビとは気合の入り方が違う
と知れる。津島利章のメインテーマもいい(まさかのシンエヴァでオマージュ!)
そして、なんてったって海底軍艦・轟天号。当時ヒット中の宇宙戦艦ヤマトから色々いただいちゃって
はいるが、その辺は持ちつ持たれつ。ヤマトだって轟天が無ければ生まれなかったかもしれないのだ。
『海底軍艦』(63)で円谷英二が飛翔させた轟天号(その企みに中野も参加していた)の雄姿よ。
大魔艦との空中戦は、ヤマト2199でのドメル艦との戦いに受け継がれていると思う。「火薬の中野」
らしく盛大に爆薬を打ち鳴らし、巨艦なのか巡洋艦なのか分からないスケール(笑)での名バトル
シーンとなっている。
今さら言う事でも無いが、表現者が子供の時に植えられた種を、大人になって開花させるというのは
珍しいことでない。私見だが、隙だらけでツッコミ放題の作品ほど心に引っかかり、「自分だったら
こう作る」というアーティストの原動力になると思う。完璧に出来上がった作品よりも、フォロワーを
育む力に満ちていると思うのだ。その意味において『スター・ウォーズ』より『惑星大戦争』の方が
優れた作品であると、私は断言してしまえるのだ。
( ykk1976’s movie club 132th )
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
急ごしらえの雑な作品では、決してなく。
( ネタばれあり )
スター・ウォーズの第1作『 エピソード4 新たなる希望 』がアメリカで公開されたのは1977年5月。 予想外の大ヒットで上映館数を拡大し、当時の観客動員の新記録を塗り替えるなどウワサは日本まで伝わっていたが、日本での公開は夏休みシーズンを当て込んで翌1978年6月まで先延ばしとなった。 そのためアメリカでの公開が後( 1977年11月 )だった『 未知との遭遇 』のほうが日本では先に公開( 1978年2月 )されたし、予想されるブームにあやかろうと急遽制作されたのが、東映の『 宇宙からのメッセージ 』( 1978年4月公開 )と本作・東宝の『 惑星大戦争 』( 1977年12月公開 )
ちなみに『 スター・ウォーズ 』の当初予定されていた邦題は『 惑星大戦争 』だったそうです。
ハリウッド作品のVFX、特殊メイクの革命的進歩とは残念ながら比べるべくもないが、公開2か月前クランクインというタイトな撮影スケジュール、『 海底軍艦 』の宇宙版という企画、一部過去の作品のセット、衣裳の再利用などの条件の中で、よくできてると思います。
戦後30年余り、池部良をはじめ、戦争経験者がまだキャストの中にいて、戦争映画がテイストが東宝特撮映画にはありますね。
究極兵器を開発した者の矜持と苦悩は『 ゴジラ 』( 1954年 )の流れだし、命を投げ出して敵と刺し違えるというのも、日本人の戦争観です。
東宝最後のシネマスコープ作品だそうです。
そしてこの作品を最後に、監督の福田純は東宝との専属契約を終了、国際放映に移籍。
堺正章、夏目雅子らの「 西遊記 」の中心スタッフとなります。
でも一番印象深いのは浅野ゆう子。 脚線美がみごとで大人っぽいが、当時17歳というのは驚き。 もっとも「 太陽にほえろ 」で警察職員を演じた時はまだ中学生。
アイドルとしては大成しなかったのは大人っぽ過ぎたからですね。
そして沖雅也。 端正で妖艶な美男子ぶりです。
( ykk1976さんの映画会 第132回のレビュー )
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
あの頃の空気感。
べっちさんコメントでこの作品のことを知り早速借りてみましたよ。当時こんな映画があったとは知らなかった。同年公開の東映の「宇宙からのメッセージ」は題名くらいは記憶にあったのですがね。
映画としての完成度については、轟天号のデビュー作である1963年の「海底軍艦」の方がはるかに上ですが、2ヶ月間という無茶な製作期間の割にはよくやっているという感じです。
何より、スターウォーズが全米公開された翌年、日本公開を間近に控え、日本中がSW熱に浮かされていたあの頃の空気感をまざまざと感じさせてくれる貴重な作品ではあると思います。「なんとかSWのあのシーンに似せたいっ」というアコガレがひしひしと伝わってきます。
無論、リアルさではSWに及ぶべくもありませんが、見せ場である大戦艦同士の一騎打ちシーンでは、正月映画らしく爆竹使いまくりの、大道具感覚にあふれた東宝特撮らしい迫力あふれる画面に「勢いだけは負けないぞ」という中野特技監督の気概も感じられます。
何はなくとも「とにかく轟天号を宇宙に飛ばしたい」という気合だけで制作されたこの作品。皆さん指摘されているように、SWのみならず、宇宙戦艦ヤマトもしっかり入ってて、ラストでは池部良さんが沖田艦長に見えます。(そういえば彼らの服もヤマトのコスチュームに似てたな。)
てことで、特にオススメはしませんが、当時の空気感を味わってみたいという奇特な方はどうぞ。
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ユーザーレビュー
惑星大戦争 大好き!
投稿日
2007/02/11
レビュアー
yuimor
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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見所、いくつかご紹介。
@メシエ13番星団に属する恒星ヨミの第3惑星から、はるばる2万光年の距離をものともせずにやって来る、恐ろしい侵略者を迎撃するため、秘密裏に南洋の孤島で建造されていた宇宙防衛艦「轟天号」。「轟天号」とは、「海底軍艦」の名前。発進シーンもその焼き直しなのだが、原盤よりもある意味ダイナミックなのだ。オリジナル「轟天号」は発進ゲートが敵の攻撃によって開かなくなったため、やむなく先頭のドリルでゲートを破壊するのだが、宇宙防衛艦の方は最初から発進ゲートが用意されていなかったのではないかと思われる。あたかも、「轟天号」出撃のときは超緊急事態で、平常の出撃は想定外なのでゲートなどはない、と言わんばかり。先頭のドリルとレーザーの照射で島の地表まで穴を穿ち、飛び立っていく! 津島利章のテーマ曲も勇壮だ。
A浅野ゆう子の、黒革の衣装で半裸(実際はそれほどではない。本来はもっと際どい衣装を想定しているのだろうな、と脳内補正)・緊縛姿に、マンモス鈴木演ずる(っつうか、着ぐるみなんだけどね)角牛熊男(つのうしくまおとこ? なんか呼び名があったかな? もちろんチューウィーのパクり)のツーショットが素敵だ。この角牛熊男、「ガンダム」も放映されていないこの時点でヒートホーク(というか、ビームマサカリというか)を持っているのだが、もちろんこれもライト・セーバーのパクり。
B敵「大魔艦」との、金星上空での一騎討ちが素晴らしい! 赤黒い空、吹き上がる火山の炎、金色の「大魔艦」、銀色の「轟天号」、レイザー・ビームを応酬しあいながら巨艦がすれ違う! ……かなり格好いいイメージ(のはずなんだ、脳内で補正すると)。
Cオマケにラストは金星大爆発!
あなたの人生を変えるかもしれないこの傑作を、覚悟して見よ!
夢だけが走り続ける。
投稿日
2022/09/15
レビュアー
さっちゃん
さて、6月に亡くなられた中野昭慶さんの追悼ということで、今月のお題になった本作です。『スターウォーズ』の公開延期に合わせて急遽、制作されたという映画。映画自体の出来不出来よりも、ぴよさんのお言葉を借りれば「日本特撮陣の心意気を愛でる」鑑賞の仕方が正しいと思い、その観点で作品を拝見しました。
ただ、正直に言うと苦しい。特撮陣の努力も、昭慶特技監督の頑張りも分かるだけに、よけい辛い。時間も予算も限られた中でのミニチュアの造形、操演とブルーバック合成、アニメーションの効果的な使用。そうした頑張りがあっても『スターウォーズ』との格差がありありと見られるのはどうしようもなく、会社としての方針はともかく、東宝特撮に関わってきた方たちの悔しさはいかばかりだったろうと推測するのみです。
プロットは基本的に『海底軍艦』です。ムー帝国が恒星ヨミ第3惑星人に変わってはいますが、戦闘宇宙艦の名称が「轟天号」というだけで明白ですよね。おまけに艦首には例のドリルが付いているのが駄目押しになっております。まぁ、この辺はご愛敬というか、昔からの東宝特撮ファンにとっては嬉しい部分ではあります。このドリル、単なるお飾りかと思ったらラストであんな活躍をするとは思わなかった。ここは脚本の勝利かな。併せて初代『ゴジラ』まで入っているとは私にとっては嬉しい限りでした。
次に俳優陣ですが、森田健作、宮内洋、沖雅也なんて青春スポコン物かよってなキャスティングですが、仲間が倒れていく中で熱い闘いを繰り広げる展開だったので、割合、ハマってましたね。他にも池部良、大滝秀治、平田昭彦といった懐かしい面々。浅野ゆう子だけは為所がなかったなぁ。敵に捕らわれて映像が出てくると、ボンデージ・ファッション(それも中途半端)だったりして思わず失笑してしまいました。
まぁね、この映画、脚本やデザインを練ってる時間もなかったんでしょう。突っ込み所満載ではあります。愛があってもトホホな部分はどうしても見えてしまいますから。例えば人口重力があるのになんで座席に耐Gベルトが付いているのかとか、国防軍が古い64式小銃を構えてるのに、なんで轟天号の乗組員だけブラスター(熱線銃)を持ってるんだとか、2万2千光年離れた銀河からやってこられるテクノロジーを持った大魔艦が轟天号と互角の戦いしかできないのか(終盤で秘密兵器を出してはきますが)とか。なんだか気が引けるのですが、愛というフィルターを通しても、これくらいは出てくるのです。
それにしても敵の衣装もトホホですよね。司令官を演じている睦五郎は顔を緑色に塗ってローマ帝国の軍人みたいなカッコをしているかと思えば、他の兵士たちはつま先がくるりと反った靴を履いて、頭から黒い頭巾をかぶってブラスターを構えているので、どこかの国の反政府組織かと見紛う恰好。いずれにしても思わず「うぷぷ。」と口を押えてしまうスタイルであります。あの角の生えた熊みたいな、何てんだろ、『宇宙水爆戦』のメタルーナ・ミュータントみたいな番犬(?)的な役割の怪物も、ただ、浅野ゆう子を捕まえてるだけなのがマヌケです。
ただ、お話を近未来の地球から始めることにしたのも現代の家屋や車などが使えることが大きかったのではないかと思います。地球外の惑星など舞台にしたらセットの製作に時間がかかって仕方がないですからね。あと、地球上の主要な都市の破壊シーンに過去の特撮作品のフィルムを流用できたのも手間の節約に役立ったと思います。これは貶しているのではなく、スタッフの頭の良さを褒めているのです。
とまあ、ここまで書いてきて、これが愛をもったレビューかよと自分でも思うのですが、昭慶さんたちは、どれほど劣悪な環境でも、その環境の中で最善の仕事をしたと思うのです。なんたって一流の職人集団なのですから。その努力は本作では十分に生かされなかった可能性が高いですが、彼らが作品ごとに費やす時間と汗、そうしたものはきっと現在の特撮の現場につながっていると思うのです。こういうレビューも、ぴよさんの仰った「日本特撮陣の心意気を愛でる」姿勢になってるといいのですが。
では最後に“趣味の時間”をちょっとだけ。冒頭の森田健作がアメリカから帰ってくるところで米空軍のC5Aギャラクシー戦略輸送機と航空自衛隊のものと思われるT33練習機が見られたのは眼福でした。
(ykk1976さんの映画会 第132回)
『スター・ウォーズ』を越えたといえる、その理由。
投稿日
2022/09/15
レビュアー
ぴよさん
まずは中野昭慶さんに、長い間ご苦労様でしたと感謝と、賛辞を送りたい。円谷英二に続く
日本特撮第二世代の雄として、昭和の子供達を楽しませてくれた。光学合成中心に変わりゆく
当時の特撮界にあって、操演・ミニチュア・実火薬の使用等に注力した最後の世代だったかも
しれない。『日本沈没』『地震列島』でのカタストロフィ演出は、当時の日本特撮が出来得る
限界値でもあったか。
「宇宙船が飛ぶ」という映像を、実際にミニチュアを作りワイヤーで吊って飛ばす…それが少し
でもリアルに見えるように創意工夫を重ねた仕事人たち。そりゃ、今の感覚で観るなら観るに堪
えないものかもしれない。当時の映画少年としても「ああ、やっぱり日本の特撮はここまでか…」
と思いもした。比較するものが無ければ「これはこれでいいじゃないか」と思えたものを。
『スター・ウォーズ』の罪深さは、似たような映画の比較基準点となってしまったことだ。
『SW』無くば、この映画もそれなりの空想特撮映画として楽しめたのに。
東宝・田中友幸はこの作品を『SW』に負けない、それでいて独自のものとして製作しようとした。
対して東映の岡田茂は『SW』を明確に意識して『宇宙からのメッセージ』を作らせた。はっきりと
した方針が打ち出せず、大慌てで作ったこの『惑星大戦争』は新しい視点が作り出せず、既存の作品
のツギハギの様な感じになったことは否めない。
だがそれでも!あの瞬間に感じたワクワクは否定出来ない。池部良、平田昭彦、大滝秀治、沖雅也、
宮内洋、森田健作、浅野ゆう子(ワクワク順)と顔を並べるだけで、テレビとは気合の入り方が違う
と知れる。津島利章のメインテーマもいい(まさかのシンエヴァでオマージュ!)
そして、なんてったって海底軍艦・轟天号。当時ヒット中の宇宙戦艦ヤマトから色々いただいちゃって
はいるが、その辺は持ちつ持たれつ。ヤマトだって轟天が無ければ生まれなかったかもしれないのだ。
『海底軍艦』(63)で円谷英二が飛翔させた轟天号(その企みに中野も参加していた)の雄姿よ。
大魔艦との空中戦は、ヤマト2199でのドメル艦との戦いに受け継がれていると思う。「火薬の中野」
らしく盛大に爆薬を打ち鳴らし、巨艦なのか巡洋艦なのか分からないスケール(笑)での名バトル
シーンとなっている。
今さら言う事でも無いが、表現者が子供の時に植えられた種を、大人になって開花させるというのは
珍しいことでない。私見だが、隙だらけでツッコミ放題の作品ほど心に引っかかり、「自分だったら
こう作る」というアーティストの原動力になると思う。完璧に出来上がった作品よりも、フォロワーを
育む力に満ちていると思うのだ。その意味において『スター・ウォーズ』より『惑星大戦争』の方が
優れた作品であると、私は断言してしまえるのだ。
( ykk1976’s movie club 132th )
急ごしらえの雑な作品では、決してなく。
投稿日
2022/09/15
レビュアー
ロキュータス
( ネタばれあり )
スター・ウォーズの第1作『 エピソード4 新たなる希望 』がアメリカで公開されたのは1977年5月。 予想外の大ヒットで上映館数を拡大し、当時の観客動員の新記録を塗り替えるなどウワサは日本まで伝わっていたが、日本での公開は夏休みシーズンを当て込んで翌1978年6月まで先延ばしとなった。 そのためアメリカでの公開が後( 1977年11月 )だった『 未知との遭遇 』のほうが日本では先に公開( 1978年2月 )されたし、予想されるブームにあやかろうと急遽制作されたのが、東映の『 宇宙からのメッセージ 』( 1978年4月公開 )と本作・東宝の『 惑星大戦争 』( 1977年12月公開 )
ちなみに『 スター・ウォーズ 』の当初予定されていた邦題は『 惑星大戦争 』だったそうです。
ハリウッド作品のVFX、特殊メイクの革命的進歩とは残念ながら比べるべくもないが、公開2か月前クランクインというタイトな撮影スケジュール、『 海底軍艦 』の宇宙版という企画、一部過去の作品のセット、衣裳の再利用などの条件の中で、よくできてると思います。
戦後30年余り、池部良をはじめ、戦争経験者がまだキャストの中にいて、戦争映画がテイストが東宝特撮映画にはありますね。
究極兵器を開発した者の矜持と苦悩は『 ゴジラ 』( 1954年 )の流れだし、命を投げ出して敵と刺し違えるというのも、日本人の戦争観です。
東宝最後のシネマスコープ作品だそうです。
そしてこの作品を最後に、監督の福田純は東宝との専属契約を終了、国際放映に移籍。
堺正章、夏目雅子らの「 西遊記 」の中心スタッフとなります。
でも一番印象深いのは浅野ゆう子。 脚線美がみごとで大人っぽいが、当時17歳というのは驚き。 もっとも「 太陽にほえろ 」で警察職員を演じた時はまだ中学生。
アイドルとしては大成しなかったのは大人っぽ過ぎたからですね。
そして沖雅也。 端正で妖艶な美男子ぶりです。
( ykk1976さんの映画会 第132回のレビュー )
あの頃の空気感。
投稿日
2008/08/28
レビュアー
spider
べっちさんコメントでこの作品のことを知り早速借りてみましたよ。当時こんな映画があったとは知らなかった。同年公開の東映の「宇宙からのメッセージ」は題名くらいは記憶にあったのですがね。
映画としての完成度については、轟天号のデビュー作である1963年の「海底軍艦」の方がはるかに上ですが、2ヶ月間という無茶な製作期間の割にはよくやっているという感じです。
何より、スターウォーズが全米公開された翌年、日本公開を間近に控え、日本中がSW熱に浮かされていたあの頃の空気感をまざまざと感じさせてくれる貴重な作品ではあると思います。「なんとかSWのあのシーンに似せたいっ」というアコガレがひしひしと伝わってきます。
無論、リアルさではSWに及ぶべくもありませんが、見せ場である大戦艦同士の一騎打ちシーンでは、正月映画らしく爆竹使いまくりの、大道具感覚にあふれた東宝特撮らしい迫力あふれる画面に「勢いだけは負けないぞ」という中野特技監督の気概も感じられます。
何はなくとも「とにかく轟天号を宇宙に飛ばしたい」という気合だけで制作されたこの作品。皆さん指摘されているように、SWのみならず、宇宙戦艦ヤマトもしっかり入ってて、ラストでは池部良さんが沖田艦長に見えます。(そういえば彼らの服もヤマトのコスチュームに似てたな。)
てことで、特にオススメはしませんが、当時の空気感を味わってみたいという奇特な方はどうぞ。
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