ゲート・トゥ・ヘヴン

フランクフルトの空港を舞台に、不法滞在者のロシア人男性と、インド人女性の恋のお話です。設定がスピルバーグの「ターミナル」に似ているので、レンタルしてみました。もちろん華やかさ、お金のかけ方、そして映画の出来とすべての面で「ターミナル」には劣りますが、空港の舞台裏がみられておもしろかったです。よく荷物が壊れたり行方不明になるのは、こういうわけだったのねと納得したり。空港の裏方として働いているのが、不法滞在者など立場の弱い人だというのは、世界共通なのですね。
ドイツの映画なのに全編ほとんど英語なのと、主人公のロシア人男性の英語にほとんどなまりがなく流暢だったことが気になりました。

時間も空間も超越した不思議の国を描いた「ツバル」のファイト・ヘルマー監督の長編２作目。

ファイト・ヘルマー監督は、フランクフルト国際空港近隣の町ヘッペンヘイムで育ったそうな。

インド人、ロシア人、アフリカ人、モンゴル人、クロアチア人、モルダビア人など10カ国からの、個性豊かなキャスト。

空港内は、秘密の楽園ながら、やはり閉じた空間。
それが彼らの抱えた問題の重さをより深刻にしすぎた感じがしました。

楽しめた映画です。

次の作品に期待します。

空港内部の発見ができて良かったです。
でもストーリー自体はありきたりかなあと。

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絶対あり得ないようなことから
ちょっとあり得そうなことまで
変わった世界を楽しめます。

不法入国という難問の先には労働の困難。
それでもみんな瞳がキラキラ。
法律に負けじと抱く希望が。人生が。
これぞハッピーエンド。

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比べるほど「ツバル」を覚えてるわけじゃないんですけど、とにかくそっちは印象的だったものですから。
「ツバル」の監督で、ウド・キアーとか「アンダーグラウンド」のマルコ（最高！）が出てて、それだけで超見たいと思って見ましたが、なんか肩すかし気味でした。ボリウッド風のミュージカルシーンも唐突で、全体を通してみると中途半端ですし、子供がカートから見る世界がキラキラしてるのも上っ面な感じ。ドラマに徹してれば落ち着いてみれたのに、必要なものが省かれてて、余計なものがぱらぱらと配置されてる感じでした。
ハナシもだんだん居心地が悪くなってきて、最後の主人公のアレクセイの暴走には（私はあれは「暴走」だと思います）ついていけませんでした。ニーシャの選択も疑問で、そりゃノヴァクを選んじゃったらお話しにならないんでしょうけど、これじゃノヴァクいい人すぎて素敵すぎますよ。おっさん何が目的なんだと思ってたら、純粋すぎて清々しいったらないです。すいません、私には恋ってもんが分かってないのかもしれません。何だか自分勝手に恋が暴走してるだけに見えます。結局ニーシャはカネでアレクセイに手に入れられたことになってませんか？（なってないか）そりゃ善意の金でしょうけど。
飛行機とか、空港とかメカニックとか、スチュワーデスとかに興味がある方なら、人物は魅力的でしたし、きっと面白く見られるのかも知れませんが、私はなんか腑に落ちないようなもやもやした印象ばかりが残りました。