濡れた赫い糸

　監督が望月六郎で、北村一輝に奥田瑛二とくれば即座に思い浮かぶのが吉本多香美さまがいやらし・・・いや素晴らしく、荻野目慶子の顔がちょっと怖かった『皆月』←ＤＩＳＣＡＳにはまだない・・・。

　オレとしては、この３人に高岡早紀まで出てるとなると見逃すわけにはいきません。
　もうドンピシャ！大当たり！

　関西のとある場所にある色街“忍山”。
　そこで春を売るワケありの女たち。
　その女たちの稼ぎで生計を立て、しかし女たち（同時に忍山）を守るためには自らの手を汚すことも、時には命を賭けることも厭わない男たち。
　映画はそんな街の娼婦、一美（高岡早紀）に一目惚れし、忍山まで彼女を追いかけてくる主人公茂（北村一輝）が忍山に染まっていく姿が描かれます。
　この茂を演じた北村一輝がとにかく素晴らしい。『皆月』のヤクザ役も鮮烈だったけど、本作の彼も独特の雰囲気で、二人の女に騙され翻弄されながら彼女たちを突き放せない、ぶっきらぼうだけど根は優しい男を好演してます。
　また、茂になぜか目をかける忍山の古株ナカさんを演じる奥田瑛二も、男前なところをたっぷり見せてくれます。どんな男前ップリかは実際にご覧になって確かめてください。
　茂を翻弄する二人の女、一美と恵利を演じた高岡早紀、吉井怜もなかなかの好演。

　確かに、花っちさんの言われるように好き嫌いがはっきり別れそうな映画だとは思います。
　色街が舞台なだけに、当然そういうシーンもあるし、もしＴＶ放映しようものなら“ピーッ”ばっかりな言葉も連発されてます。
　けど、それほどドギツくはないので、逆にそっちを期待すると拍子抜けします。ちなみに高岡早紀も吉井怜も“脱ぎ”はなしです。

　いろいろ取り止めなく書いてしまいましたが、ちょっとでも興味を持たれた方は是非観てみてほしいですね。
　その結果は、保証できかねますが・・・。


　
　

高岡早紀さんをエロ見する為にレンタルしたのですが、
ただただ、北村一輝さんの役者としてのすごさに圧倒されました。
精悍で男前な北村さんが、だらしなく恰好悪く見えてしまうのがすごいっ！
ワンパターンな2枚目役しか演じられないイケメン俳優とは格が違うのかなぁ〜

目当ての高岡早紀さんはというと、序盤で妖艶な存在感はしっかり魅せてくれたものの、
大事な部分はしっかり隠し吉井怜さんにバトンタッチした為、少々消化不良。

それでも、ラストの北村一輝さんの行動に男としての成長が感じ取れ、
終わりよければ良しでしょう！

何が良かったかと言われれば、劇中に流れるけだるげな音楽と、時を感じさせないフシギな雰囲気でした。

頭がポワ〜ンとしてしまう様なそんな感じ。
それが結構印象に残りましたね。
あまり音がないのは、かえって良かったのかなと。

ストーリーはイマイチではないでしょうか。
なぜそこでそんなことをしてしまったのか（吉井玲の最後の方の行動）とか理解し難い内容もチラホラ。

Ｒ−１５になるほどの作品だったのか？と言われたら疑問ですね。

今までに観た事のない吉井玲を観たい人と、北村一輝ファンにはオススメ。
ですが高岡早紀の濡れ場を期待したい人にはススメません。

北村一輝に奥田瑛二は、私の好きな俳優たち。
色気があって、善人感がないところが好き。

大阪の色街を舞台にどうし様もないヒモ男と、
ヤクザの嫁、高岡早紀、
色街の用心棒、奥田瑛二のいろいろな物語です。

映画というよりちょっと文学的なカンジもしました。
結構、好きです。

現在も有名どころで

飛田新地、信太山新地、松島新地、今里新地、滝井新地
宝山寺、郡山新地、かんなみ新地、天王新地、等

が存在します。

そこを舞台にしたのが、斬新かな？

参考までに、この作品では
高岡早紀は、エロ観できません。