さよならみどりちゃん

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この際、正直にいいます。女はね、ダメな男に弱いの。ゆうこみたいな全くどうしようもない男が好きな女たちの群れは、確実にいるの。だから、この映画の人物は誰も悪くない。ゆうこと言う女の子がほんの少し、背伸びをする、ただそれだけの話。

ちっぽけな人間が小さな輪の中でいじいじいじいじ…。そういう物語が苦手な人にはオススメしません。私は、好きなんです。そういう、いじいじ、してるのが（笑）。だから、ゆうこができたほんの少しの背伸びにも「よくやった！」とポンポンと肩を叩いてやりたい。もちろん、この後ゆうこが変われたかどうかは、わかんないけど。

スナックでのゆうことヤンキーの会話など、とりとめのないシーンが実にリアル。「そうなんだ」「ふうん」みたいな何でもない会話と間延びした空気感。邦画の小さい映画にはよく見られる演出で、ものによっては嫌みを感じることがあるけど、この作品は大丈夫。この間延びした空気がユタカやゆうこのキャラにピッタリ合っている。

優柔不断な女の子「ゆうこ」を星野真里が好演。ぼんやりしたしゃべり方、あどけない仕草、頼りなげで男の言うままに動く都合のいい女。正直この手のキャラには、女の目は厳しいですよぉ。でも。星野真里は、不快感がない。等身大という言葉がまさにふさわしい。そして、西島クン…。もう反則でしょう。ここまでのダメ男をこんなにステキに演じちゃ、日本中ダメ男だらけになっちまうよぉーってくらい、いい味出してます。

最後の最後になって、ゆうこが意を決して行う愛の告白。それに対するユタカの反応が一番の見どころ。わたしゃ、ソファからずり落ちました。ゆうこには悪いけど爆笑。西島秀俊という俳優に興味のある女性なら、このシーンを見るだけでも借りる価値アリ、です。

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ダメ男に惚れる女として、
星野さんが、説得力のある演技をしている。

かなり、一般人的なかわいさに
うまくとどめているし、
ヌードも、確かに、
はっとする美しさはなくて、
説得力のある映像ではある。

でも、星野さんとして、
この映画は、メリットがあったのかというと、
微妙な気がする。

はじけてるんだけど、
だからといって、あまりに、普通な感じで、
セクシーな感じはしないし、
ちょっと、そのメリハリが欲しいところだった気がする。

あそこまでやるなら、
もっと突っ込んでも良かった気がするし、
突っ込まないのなら、
あのヌードなら、ならない方がよかった気がする。

映画としては、
いい絵が取れてると思うけど、
彼女にとって、どうだったかというと、難しい気がした。

ポイントは、みどりと会った、
あと、ゆうこの家で、彼氏が待っていたところだと思う。
あのセックスを、
もっと、官能的に、綺麗に取るべきだったと思う。
それによって、他の普通さが、
より光ると思った。

脚本は、ありきたりだけで、
そんなに、いいってわけではない。
悪いわけでもないけど。

たぶん、見た人の経験がものを言う作品かなとも思う。

ムダなセリフを削ぎ落とし、独特な作風から｀漫画のミニマリスト´の異名をとる南Ｑ太原作の漫画を映画化。この作品は女性から圧倒的な支持を受け、半ばバイブル化しています。。。

映画初主演ながら、星野真理のベッドシーンやヌードなどの体当たりな演技が公開時に話題になりましたが、ストーリーは本当に切ない片思いの物語。画風もまるで主人公ゆうこの生活を覗いて見てるようで、観ている側が同情したり、悲しんでみたりしてしまいます。。。

ゆたか役の西島秀俊は、とってもイヤ〜な感じの男の役ですが、ただの二枚目よりも、反感を買うような役のほうが似合っているかもしれませんね。。。
こういう男に惚れてしまう女の人は、大変な思いしかしないっていうのが分かるのに、キライになれないんですよね〜。。。
１００人いれば１００通りの愛があるように、これも一つの愛なんだなと納得してみないと、観れない作品です。。。

韓国の純愛映画も良いものですが、日本のこの作品もりっぱな純愛映画です。。。
ただ、性描写が激しいので家族団らんの時に観るのは控えたほうが良いでしょう。。。

「金八先生」「大奥」では観られない星野真理に注目です。。。

相手があってこそ成立する恋愛のもどかしさと難しさ．自分の理性とは違うところではたらく感情．一歩でも前に進まなければと思う心の葛藤．．．痛々しい思いがたくさん伝わってきて切ない作品だった。

恋愛に本気になって．自分が傷つくことに臆病になっているユタカ。でも寂しくて本当の恋愛に巡り会いたくて．複数の女性と関係を持ち続ける。自分への愛情を見えるもので確認したくて．相手に要求を突きつける。器用に明るく振舞っているけれど．本当の表情は出していない。
だから．ラストにストレートな言葉をぶつけられ．いつもの器用さでカバー出来ない表情だけが．彼の本当の姿だったと思う。西島さんの影を隠していて．見えるようで見えない．．．彼の真意が測れないという難しく繊細な演技が素晴らしい。

そんな彼が大好きで．一番じゃなくてもいいから傍にいたい．彼の中に溶けていられればいいゆうこ。彼に負担にならないように．彼の求めるものだけを与える。彼の真意が解らなくて．彼と同じ行動をしてみる。でも．やっぱり自分は一人の人間。彼の一部ではなくて．一人の人として愛して欲しい。
だから．ラストは一人の人間として彼と抱き合い．彼に気持ちをぶつける。そして．一人の人間として．自分を放出する。一人の女性としてカラオケを歌った姿にエールを贈りたいほど．ラストのゆうこは輝いていた。星野さんの明日に向かって生きていこうという表情が素晴らしかった。

自然で繊細な演出と演技が心の奥を揺さぶりました．．．明日も頑張ろう！！

さてこちらの西島君は「帰郷」とは正反対のすけこましの超最低男　西島君実に楽しそうに演じています

知人が古厩監督のダチなので　たまにお話する機会があります　シャイなとても感じのいいかたなので　あまりどろどろの男女関係など演出するに不向きなタイプで　やはりかなりプレッシャーがあったようです　「ロボコン」の時に　あんな素敵なまさみちゃんに　言い寄る男がいないなんて演出ミスでしょう　とちょっといじめたのですが　う〜んそうですねとかなんとか困ってました　そんな彼が初めて大人の男女を描いたのがこの作品なわけです

みどりちゃんは直接姿を見せませんね　ゆう子って女性はまあなんと言いますか　自分がないのですね　その辺に普通にいる生き方に自信がなく　すがれる男がいればそれでいいってな女の子　だからみどりちゃんは　そんなゆうこの鏡像なのですね　みどりちゃんの言動が　ゆうこの行動基準を決定してくことになるわけです　これはこれでリアルな現代風若者像でしょう　漫画は知りませんが　どこか純文学風　日活ロマンポルノ風な味わいも面白い作品です

裏話で西島君　現場ではお弁当を二人分食べて　ちょっとぼてっとして　この馬鹿男のだらしなさを作ってみたかったようです　彼ユーモアあるね　そんな西島君のむっちりした背中の演技が　ラストのカラオケへとしっかりとつなげてくれるのでした