恐竜グワンジ / ジェームス・フランシスカス
恐竜グワンジ
/ジム・オコノリー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(7)
解説・ストーリー
20世紀初頭のメキシコ。禁断の谷で捕らえられた珍獣がサーカス団に持ち込まれた。だが呪いを恐れるジプシーが谷へ帰そうとしたため、サーカス団の面々も後を追った。有史以前の恐竜がのし歩くその谷でサーカス団はグワンジと呼ばれる肉食竜を捕らえ、町へと連れ帰る。いよいよお披露目の日、ジプシーたちはグワンジを檻から放ち、町はたちまち大パニックに。『タイタンの戦い』『原子怪獣現わる』を始めとする特撮の神様、ハリーハウゼンの仕事ぶりは見事としかいいようがない。
20世紀初頭のメキシコ。禁断の谷で捕らえられた珍獣がサーカス団に持ち込まれた。だが呪いを恐れるジプシーが谷へ帰そうとしたため、サーカス団の面々も後を追った。有史以前の恐竜がのし歩くその谷でサーカス団はグワンジと呼ばれる肉食竜を捕らえ、町へと連れ帰る。いよいよお披露目の日、ジプシーたちはグワンジを檻から放ち、町はたちまち大パニックに。『タイタンの戦い』『原子怪獣現わる』を始めとする特撮の神様、ハリーハウゼンの仕事ぶりは見事としかいいようがない。
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「恐竜グワンジ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
20世紀初頭のメキシコ。禁断の谷で捕らえられた珍獣がサーカス団に持ち込まれた。だが呪いを恐れるジプシーが谷へ帰そうとしたため、サーカス団の面々も後を追った。有史以前の恐竜がのし歩くその谷でサーカス団はグワンジと呼ばれる肉食竜を捕らえ、町へと連れ帰る。いよいよお披露目の日、ジプシーたちはグワンジを檻から放ち、町はたちまち大パニックに。『タイタンの戦い』『原子怪獣現わる』を始めとする特撮の神様、ハリーハウゼンの仕事ぶりは見事としかいいようがない。
「恐竜グワンジ」 の作品情報
「恐竜グワンジ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
恐竜グワンジ 特別版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR11385 |
2006年09月29日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
0人
|
0人
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恐竜グワンジ 特別版の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLR11385 |
2006年09月29日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:7件
楳図かずお原作・・・・
・・・「まことちゃん」なのら・・・・・・・というのは、ウソです。
特撮の神様とも言えるレイ・ハリーハウゼンの作品です。
(ネタばれあり )
彼は世界的に人気と評価は絶対的とも言えるほど高いけれども、日本のメディアはマンガ、アニメ、特撮などに関して文化ナショナリズム的な傾向が否定できないので、日本での一般的な認知は案外高くないように思います。
『 ゴジラ 』製作も彼が携わった『 原子怪獣あらわる 』の影響であるのは間違いないのですが・・・。
13歳で観た『 キングコング 』に感動して、手作りで模型を作り、ストップ・モーションで撮影したホーム・ムービーから始めた少年時代から、生涯のキャリアを通して、その特撮の創作はほとんど家内制の職人技。
カメラマンを除きあまりスタッフは雇わず、レイ自身の手作り。
アマチュア時代から初期の作品で人形の骨格は、機械工学が得意なレイの父親が自宅の旋盤で作って手伝ったもの。
娘ヴァネッサによると、彼女が5〜6歳の頃、乳母車を押して遊ぶのに声をかけた近所のおばさんが、乳母車の中にはてっきり赤ちゃんの人形が寝ていると思ったら、この恐竜グワンジでびっくりさせてしまったらしい。(笑)
でも彼女にしてみれば、それは普通のことで、家じゅうレイが造った模型や人形だらけだったし、しょっちゅう創作でオーブンを使うので、母親手製のローストチキンはゴムのにおいがしたらしい。 (笑)
本作はレイの師匠、『 キングコング 』の特撮監督ウィリス・オブライエンが1941年に映画化しようとし、戦時中のため中止となったプロジェクトを原案としたもの。
西部劇( ロデオ・ショー )と恐竜という組み合わせがユニークですが、時代に合わなかったからでしょうか、当時は興行的にも失敗し、作品もあまり評価されませんでした。
作られた1969年は『 明日に向かって撃て ! 』『 ワイルド・バンチ 』の年で、従来の西部劇がウケなくなってきたし、入れ替わった映画会社の経営陣は、前経営陣の下で作られた企画を時代遅れと評価せず、宣伝にも力を入れなかったそうです。
レイはグワンジがゴジラに言葉の響きから、東宝の特撮映画と混同されたのが不入りの一因と考え、心外だったようです。
グワンジが縄で捕縛されるシーンに2か月半かけた特撮の職人は、着ぐるみは安直だとして嫌いでしたし、現代に現役だったとしてもCGはやらないと言い、手間のかかるストップ・モーション撮影と合成の画づくりにプライドを持っているのですね。
実際、現代の限りなくリアルに近いCG映像と比べ、本作のどうしても少しぎこちない動きのエオヒプスやグワンジは” つくりもの “だとわかる。
しかし、作り手の作業、創意の跡が感じられる、その” つくりものには、いのちを感じます。
「 ファンタジーはリアル過ぎると、夢の要素がなくなる。」とはレイの言葉。
ストーリーも、俳優の演技も凡庸なのに、観る者をわくわくさせるのは、それなんですね。
( ykk1976さんの映画会・第78回のレビュー)
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
おまっとさんでございます。
投稿日:2017/05/20
レビュアー:さっちゃん
映画会のコメント欄を覗いたらぴよさんとまりこさんが江戸っ子みたいなタイトルでかけあってたもんですから、こんな題で失礼いたします。
いやぁ、もう最初っから顔ゆるみっぱなし。いいっ!ハリーハウゼンいいっ!昨今じゃ見せたいものはコンピュータでどうにでも描けるのですが、この手作り感と動きがたまりません。特典映像でもCGアニメーターたちがハリーハウゼンの魅力を語っておりましたが、さほど大作とは言えない本作でも存在しない生き物に命を吹き込む彼の技が堪能できます。
それと時代設定もいいですよね。19世紀から20世紀に移ろうとするメキシコ(リオ・グランデという地名が出てきたところから推測するにアメリカとの国境あたりか?)。やっぱり人外境というと世紀末頃が似合う気がします。本作がもし公開時の60年代の時代設定だったら、またお話も随分変わっていたことでしょう。
話があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりしますが、この映画の原案がウィリス・オブライエンだったというのは特典映像で初めて知りました。さぞかしハリーハウゼンも師匠への想いもあり、力が入ったことと想像します。そういう背景を知ってしまうと基本的なフォーマットはオブライエンが最初にアニメートした『ロストワールド』に似ているようにも思われます。
それにしても、劇中のグワンジはもとより、そこを発見する端緒となったエオヒップスの動きたるや素晴らしいの一言に尽きます。可愛らしい仔馬に「ディアブロ(悪魔)」というのは似つかわしくありませんが見つかった経緯からの命名かと思われます。本物の馬の動きをシミュレートしたということですが、現在のモーションキャプチャーならともかく、観察して、それを人形の動きに置き換える、しかも24分の1秒ごとの動きを身体のパーツごとに細かく移動させてシャッターを切る。これを延々続けるというのは、まぁ常人には無理ですね。
その甲斐あって出来上がった映像の素晴らしいこと。特に実写の俳優と絡む投げ縄でグワンジの捕獲を試みるシーンなど、言われなければどこからどこまでが実際のロープで、どこからアニメートされたロープに変わっているのか分かりません。それから少年ロペが翼竜にさらわれるシーンでは翼竜の足に掴まれている少年もロングではアニメーションになっています。一方、力がなくなったのか地上へ降りてきた翼竜とカルロスが格闘するシーンでは実物大の翼竜の人形(?)が使われております。特撮というのは、こういう細かい工夫の積み重ねも私のようなマニアには興味が尽きないところではあります。
さて、特撮ばっか語っておりますと物語はどうなんだということになりますが、正直、私、主役のジェームズ・フランシスカスくらいしか知りません。それも『続・猿の惑星』でチャールトン・ヘストンたちの宇宙船の後を追いかけて同じように未来の地球にやってきた人くらいの印象です。ちょっとニヤケた二枚目といったところでしょうか。あ、そういえば冒頭の展開はまりこ姐さんが激怒してた『アニーよ銃をとれ』に激似ですね。西部が消えたからワイルド・ウェスト・ショーが盛んになったのかな。
で、ドラマはステロタイプな恋愛ものなので演技とかそういう野暮は言いませんが、どうも主役のタック・カービーと恋人のテレサの人物像が少しふらつくような気がします。タックが結婚はいやだと彼女を捨てて去った薄情者かと思うと少年ロペには妙にやさしかったり、後のほうではワイオミングの牧場を二人で大きくしようなどと言ったりします。まぁ、基本的に善良な男だということなんでしょう。テレサも馬は売らないと突っぱねたかと思うとショー全体を譲ってもいいと言い出すし、グワンジを連れてくると商売々々と張り切ってしまいます。こっちは女心と欲ということでしょうか。あ、彼女の本名だか芸名だかわかりませんがギラ・ゴランていうのは、なんか怪獣の名前みたいと思ったのは余談です。
で、クライマックス。ジプシー(これ今だと差別用語なのかな?)の占い師のばあさんが命じてグワンジを閉じ込めた檻の留め金を外したもんだから、あとはお約束の展開です。逃げ出したグワンジが曲芸の像と対決、像を屠って町中に出てくる。逃げる観客、逃げ込んだ教会へもグワンジが侵入し、さあどうするという一連の流れをうまく演出できていたと思います。グワンジの最期も『キング・コング』(1933年版)のそれと同質の哀れさが漂います。ラストの少年ロペの涙もそれゆえでしょうか。
あー、至福のときでした。ハリーハウゼン作品については観た後で語りたいことが沢山ありすぎます。なんか他の作品も、また観たくなってきました。『恐竜百万年』とかTSUTAYAさんに在庫あるかしら。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
泣ける。
投稿日:2017/05/17
レビュアー:ぴよさん
ぼんやり観ていれば、まごうことなく「いつもの」ハリーハウゼン映画。監督が
変わろうとテーマが変わろうと、彼が関わってしまえば、それはもうハリーハウゼ
ン映画なのだ。
彼の本領が発揮されるのは、どちらかといえば『アルゴ』や『シンバッド』なんか
の時代冒険系なのだが、こういうシンプルな恐竜系には彼のモデルアニメーション
の原作業が見られるようで楽しい。
この『グワンジ』自体は、あまりにラフな作りで、この時代(1969年)にしたっ
てそれほど上等だったとは思えない。それこそ観て満足したのはマニアくらいだっ
たのではないか。ダイナメーションの要諦であるフィルター調整も、例えば禁断の
谷のシーンではブルーが強く出すぎていて、実写部分と乖離してしまっている。
翼竜に捕らわれるロペや、馬とグワンジの動きのシンクロなどにスゴ技は垣間見える
が、時代に即してみると、やはり拙くみえてしまう。『七回目の航海』の骸骨剣士
のようなエモーショナルな企ても無い、非常にオーソドックスな作品に落ち着いて
いる。
69年といえば『2001年宇宙の旅』公開の翌年だ。特撮映画が新世紀を迎え、SF
ファンはこれからの特撮技術の進歩に胸を躍らしていたろう。そんな潮流には目も
くれず、老特撮家は(いや50歳くらいだけど)こつこつとモデルに向き合い続けた。
どう動かせば生物らしく見えるか、どう合成すれば俳優との融合が無理なく見えるか。
ウィリス・オブライエンの系譜にある、地道なモデルアニメーションの技術を高め
続けた。それはまさに頑固一徹な「職人」の姿だ。
ダグラス・トランブルやジョン・ダイクストラが、光学合成を進歩させ、“特撮”を
“SFX”へと移行させていくのに対し、ハリーハウゼンは“頑なに”モデルアニメーション
を続けた。『黄金の航海』『虎の目』そして『クラッシュ・オブ・ザ・タイタン』で
その集大成を見せるが、既に『E.T.』や『エイリアン』が公開され、ルーカスの新生
ILMも始動している。そんな時代になお、ハリーハウゼンは孤独な作業を続けたのだ。
「チャチだ」「時代遅れだ」との声もあったろう。職人もそれを聞かなかったはず
はない。だが彼は『キングコング』を観た時のファースト・インプレッションを守
り続けた。自分のやり方で、子供たちを感動させようと思い続けたのだ。
コングは都会に拉致され、虐殺される。前世紀の遺物グワンジは見世物にされ、
焼き殺される。どこかそういった者たちと自分の存在を重ね合わせていたのかも
しれない。
消えゆく者への哀愁が ここにはある(裏読み)
(ykk1976さんの映画会・第78回)
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
なかなかな特撮♪
レイ・ハリーハウゼンは特撮界のレジェンドなんだとか。
子供の頃観た『アルゴ探検隊の大冒険』は‘ガイコツ戦士の特撮カチャカチャ大活劇’の楽しいB級(?)で、そんな大それたものって記憶はさらさら無いんですが。
でも今にして思えば、この時代にこの仕上がりは凄くないかい♪
円谷製着ぐるみの汗の匂いも味わい深いが、こちらの冷静・緻密なアナログ具合にはまた異質の堪らないものを感じました。
珍獣や恐竜の動きの裏の、気の遠くなるような作業に思いを馳せ、それらと実写の違和感無しの馴染み具合が、素人目にも「いやいやいやいや♪」のテクニック。
僅かに見受けられる演出の「合成」が、「頑張ってるなぁ」と微笑ましく映ってしまうのです。
(例えば「投げ縄で捕らえた仔馬を草むらで逃がしてしまう場面」等々…分かって貰えます?)
よくよく思い出せば、『シンドバッド虎の目大冒険』も『黄金の航海』も『タイタンの戦い』も観た記憶が。(ストーリーはごっちゃになってるけど)
結構楽しませて貰ってたんだと再認識させられました。
ストーリーは可笑しいほど「予想通り」でしたが、人物描写にヒネリがあって楽しめました。
(ヒネリと言うより、一貫性が無いと言った方が正解かも知れませんが。)
ワルに徹し切れない主人公、愛と欲の間でフラつくヒロイン、恋仇もいまいちパワー不足だし、博士の情熱も尻切れトンボ、少年もまぁ可愛いだけ……いや可愛いんだから良しとしましょう。
この中途半端が功を奏したのか、安心して観られたような気がします。
アクション有り、恐竜同士の対決有りで「おとこの子」達にはワクワクドキドキ満載だったかと思われます。
でもねぇ、恐竜にしてみれば、人間の勝手で檻に繋がれあげくに焼き殺されるんだから、たまったもんじゃありません。
町の人々もいい迷惑で、死傷者続出、立派な闘技場も大聖堂も破壊される大損害で、この苦情はどこへ持って行けばいいんでしょう。
おいおいおいおい、元凶のふたりは茫然と抱き合ってるだけって、一体どういうことやねん!
(ふたりがコトの重大性を認識してるだろうってことは、この際無視です。)
少年の涙が無ければ、観ているこっちが(怒りで)暴れ出しそうでしたよ。
(ykk1976さんの映画会・第78回)
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この時代にこの特撮、ハリーハウゼンの神業
投稿日:2009/10/22
レビュアー:ひまこち
いやーすごいですね、1960年代でこのクオリティ。ハリーハウゼンの描く恐竜は大好きです。西部時代劇に恐竜。アイディアはおもしろいですが映画自体の出来は・・・まあ、かなり凡庸。
人跡未踏の呪われた谷で絶滅したはずの生物が盗み出されサーカスに売り飛ばされる、呪いを恐れるジプシーは谷へ返そうとし、古代生物の博士は谷に執着、(こんな時代から古生物学者がいたのか?)主人公の伊達男は金命だったのにヒロインへの愛に目覚めサーカスをこよなく愛するヒロインと団員たちは落ち目のサーカスを救ってくれるかもしれない恐竜に目がくらみ、それぞれみんなわがままです。
色々あって秘境の谷到着(谷ってほどじゃないし、街から近い?)恐竜に襲われ銃で応戦も全然利かない!?怪獣か?と思いきや、まちがってサーカスの見世物用の空砲をもってきちゃったーっておいおい。しかたなく投げ縄で応戦するカウボーイ、ここらへんの特撮さすがです。
犠牲者を出しながらなんとか恐竜ゲット、町へ運ぶがジプシーがテロリストの如く恐竜を解放。恐竜町で大暴れ!最後はわがまま言ってきたキャラみんな罰があたったように最後をとげ。主人公とヒロインが教会で恐竜と最後の対決!まったく恐竜いい迷惑です。
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ユーザーレビュー
楳図かずお原作・・・・
投稿日
2017/05/15
レビュアー
ロキュータス
・・・「まことちゃん」なのら・・・・・・・というのは、ウソです。
特撮の神様とも言えるレイ・ハリーハウゼンの作品です。
(ネタばれあり )
彼は世界的に人気と評価は絶対的とも言えるほど高いけれども、日本のメディアはマンガ、アニメ、特撮などに関して文化ナショナリズム的な傾向が否定できないので、日本での一般的な認知は案外高くないように思います。
『 ゴジラ 』製作も彼が携わった『 原子怪獣あらわる 』の影響であるのは間違いないのですが・・・。
13歳で観た『 キングコング 』に感動して、手作りで模型を作り、ストップ・モーションで撮影したホーム・ムービーから始めた少年時代から、生涯のキャリアを通して、その特撮の創作はほとんど家内制の職人技。
カメラマンを除きあまりスタッフは雇わず、レイ自身の手作り。
アマチュア時代から初期の作品で人形の骨格は、機械工学が得意なレイの父親が自宅の旋盤で作って手伝ったもの。
娘ヴァネッサによると、彼女が5〜6歳の頃、乳母車を押して遊ぶのに声をかけた近所のおばさんが、乳母車の中にはてっきり赤ちゃんの人形が寝ていると思ったら、この恐竜グワンジでびっくりさせてしまったらしい。(笑)
でも彼女にしてみれば、それは普通のことで、家じゅうレイが造った模型や人形だらけだったし、しょっちゅう創作でオーブンを使うので、母親手製のローストチキンはゴムのにおいがしたらしい。 (笑)
本作はレイの師匠、『 キングコング 』の特撮監督ウィリス・オブライエンが1941年に映画化しようとし、戦時中のため中止となったプロジェクトを原案としたもの。
西部劇( ロデオ・ショー )と恐竜という組み合わせがユニークですが、時代に合わなかったからでしょうか、当時は興行的にも失敗し、作品もあまり評価されませんでした。
作られた1969年は『 明日に向かって撃て ! 』『 ワイルド・バンチ 』の年で、従来の西部劇がウケなくなってきたし、入れ替わった映画会社の経営陣は、前経営陣の下で作られた企画を時代遅れと評価せず、宣伝にも力を入れなかったそうです。
レイはグワンジがゴジラに言葉の響きから、東宝の特撮映画と混同されたのが不入りの一因と考え、心外だったようです。
グワンジが縄で捕縛されるシーンに2か月半かけた特撮の職人は、着ぐるみは安直だとして嫌いでしたし、現代に現役だったとしてもCGはやらないと言い、手間のかかるストップ・モーション撮影と合成の画づくりにプライドを持っているのですね。
実際、現代の限りなくリアルに近いCG映像と比べ、本作のどうしても少しぎこちない動きのエオヒプスやグワンジは” つくりもの “だとわかる。
しかし、作り手の作業、創意の跡が感じられる、その” つくりものには、いのちを感じます。
「 ファンタジーはリアル過ぎると、夢の要素がなくなる。」とはレイの言葉。
ストーリーも、俳優の演技も凡庸なのに、観る者をわくわくさせるのは、それなんですね。
( ykk1976さんの映画会・第78回のレビュー)
おまっとさんでございます。
投稿日
2017/05/20
レビュアー
さっちゃん
映画会のコメント欄を覗いたらぴよさんとまりこさんが江戸っ子みたいなタイトルでかけあってたもんですから、こんな題で失礼いたします。
いやぁ、もう最初っから顔ゆるみっぱなし。いいっ!ハリーハウゼンいいっ!昨今じゃ見せたいものはコンピュータでどうにでも描けるのですが、この手作り感と動きがたまりません。特典映像でもCGアニメーターたちがハリーハウゼンの魅力を語っておりましたが、さほど大作とは言えない本作でも存在しない生き物に命を吹き込む彼の技が堪能できます。
それと時代設定もいいですよね。19世紀から20世紀に移ろうとするメキシコ(リオ・グランデという地名が出てきたところから推測するにアメリカとの国境あたりか?)。やっぱり人外境というと世紀末頃が似合う気がします。本作がもし公開時の60年代の時代設定だったら、またお話も随分変わっていたことでしょう。
話があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりしますが、この映画の原案がウィリス・オブライエンだったというのは特典映像で初めて知りました。さぞかしハリーハウゼンも師匠への想いもあり、力が入ったことと想像します。そういう背景を知ってしまうと基本的なフォーマットはオブライエンが最初にアニメートした『ロストワールド』に似ているようにも思われます。
それにしても、劇中のグワンジはもとより、そこを発見する端緒となったエオヒップスの動きたるや素晴らしいの一言に尽きます。可愛らしい仔馬に「ディアブロ(悪魔)」というのは似つかわしくありませんが見つかった経緯からの命名かと思われます。本物の馬の動きをシミュレートしたということですが、現在のモーションキャプチャーならともかく、観察して、それを人形の動きに置き換える、しかも24分の1秒ごとの動きを身体のパーツごとに細かく移動させてシャッターを切る。これを延々続けるというのは、まぁ常人には無理ですね。
その甲斐あって出来上がった映像の素晴らしいこと。特に実写の俳優と絡む投げ縄でグワンジの捕獲を試みるシーンなど、言われなければどこからどこまでが実際のロープで、どこからアニメートされたロープに変わっているのか分かりません。それから少年ロペが翼竜にさらわれるシーンでは翼竜の足に掴まれている少年もロングではアニメーションになっています。一方、力がなくなったのか地上へ降りてきた翼竜とカルロスが格闘するシーンでは実物大の翼竜の人形(?)が使われております。特撮というのは、こういう細かい工夫の積み重ねも私のようなマニアには興味が尽きないところではあります。
さて、特撮ばっか語っておりますと物語はどうなんだということになりますが、正直、私、主役のジェームズ・フランシスカスくらいしか知りません。それも『続・猿の惑星』でチャールトン・ヘストンたちの宇宙船の後を追いかけて同じように未来の地球にやってきた人くらいの印象です。ちょっとニヤケた二枚目といったところでしょうか。あ、そういえば冒頭の展開はまりこ姐さんが激怒してた『アニーよ銃をとれ』に激似ですね。西部が消えたからワイルド・ウェスト・ショーが盛んになったのかな。
で、ドラマはステロタイプな恋愛ものなので演技とかそういう野暮は言いませんが、どうも主役のタック・カービーと恋人のテレサの人物像が少しふらつくような気がします。タックが結婚はいやだと彼女を捨てて去った薄情者かと思うと少年ロペには妙にやさしかったり、後のほうではワイオミングの牧場を二人で大きくしようなどと言ったりします。まぁ、基本的に善良な男だということなんでしょう。テレサも馬は売らないと突っぱねたかと思うとショー全体を譲ってもいいと言い出すし、グワンジを連れてくると商売々々と張り切ってしまいます。こっちは女心と欲ということでしょうか。あ、彼女の本名だか芸名だかわかりませんがギラ・ゴランていうのは、なんか怪獣の名前みたいと思ったのは余談です。
で、クライマックス。ジプシー(これ今だと差別用語なのかな?)の占い師のばあさんが命じてグワンジを閉じ込めた檻の留め金を外したもんだから、あとはお約束の展開です。逃げ出したグワンジが曲芸の像と対決、像を屠って町中に出てくる。逃げる観客、逃げ込んだ教会へもグワンジが侵入し、さあどうするという一連の流れをうまく演出できていたと思います。グワンジの最期も『キング・コング』(1933年版)のそれと同質の哀れさが漂います。ラストの少年ロペの涙もそれゆえでしょうか。
あー、至福のときでした。ハリーハウゼン作品については観た後で語りたいことが沢山ありすぎます。なんか他の作品も、また観たくなってきました。『恐竜百万年』とかTSUTAYAさんに在庫あるかしら。
泣ける。
投稿日
2017/05/17
レビュアー
ぴよさん
ぼんやり観ていれば、まごうことなく「いつもの」ハリーハウゼン映画。監督が
変わろうとテーマが変わろうと、彼が関わってしまえば、それはもうハリーハウゼ
ン映画なのだ。
彼の本領が発揮されるのは、どちらかといえば『アルゴ』や『シンバッド』なんか
の時代冒険系なのだが、こういうシンプルな恐竜系には彼のモデルアニメーション
の原作業が見られるようで楽しい。
この『グワンジ』自体は、あまりにラフな作りで、この時代(1969年)にしたっ
てそれほど上等だったとは思えない。それこそ観て満足したのはマニアくらいだっ
たのではないか。ダイナメーションの要諦であるフィルター調整も、例えば禁断の
谷のシーンではブルーが強く出すぎていて、実写部分と乖離してしまっている。
翼竜に捕らわれるロペや、馬とグワンジの動きのシンクロなどにスゴ技は垣間見える
が、時代に即してみると、やはり拙くみえてしまう。『七回目の航海』の骸骨剣士
のようなエモーショナルな企ても無い、非常にオーソドックスな作品に落ち着いて
いる。
69年といえば『2001年宇宙の旅』公開の翌年だ。特撮映画が新世紀を迎え、SF
ファンはこれからの特撮技術の進歩に胸を躍らしていたろう。そんな潮流には目も
くれず、老特撮家は(いや50歳くらいだけど)こつこつとモデルに向き合い続けた。
どう動かせば生物らしく見えるか、どう合成すれば俳優との融合が無理なく見えるか。
ウィリス・オブライエンの系譜にある、地道なモデルアニメーションの技術を高め
続けた。それはまさに頑固一徹な「職人」の姿だ。
ダグラス・トランブルやジョン・ダイクストラが、光学合成を進歩させ、“特撮”を
“SFX”へと移行させていくのに対し、ハリーハウゼンは“頑なに”モデルアニメーション
を続けた。『黄金の航海』『虎の目』そして『クラッシュ・オブ・ザ・タイタン』で
その集大成を見せるが、既に『E.T.』や『エイリアン』が公開され、ルーカスの新生
ILMも始動している。そんな時代になお、ハリーハウゼンは孤独な作業を続けたのだ。
「チャチだ」「時代遅れだ」との声もあったろう。職人もそれを聞かなかったはず
はない。だが彼は『キングコング』を観た時のファースト・インプレッションを守
り続けた。自分のやり方で、子供たちを感動させようと思い続けたのだ。
コングは都会に拉致され、虐殺される。前世紀の遺物グワンジは見世物にされ、
焼き殺される。どこかそういった者たちと自分の存在を重ね合わせていたのかも
しれない。
消えゆく者への哀愁が ここにはある(裏読み)
(ykk1976さんの映画会・第78回)
なかなかな特撮♪
投稿日
2017/05/15
レビュアー
まりこ
レイ・ハリーハウゼンは特撮界のレジェンドなんだとか。
子供の頃観た『アルゴ探検隊の大冒険』は‘ガイコツ戦士の特撮カチャカチャ大活劇’の楽しいB級(?)で、そんな大それたものって記憶はさらさら無いんですが。
でも今にして思えば、この時代にこの仕上がりは凄くないかい♪
円谷製着ぐるみの汗の匂いも味わい深いが、こちらの冷静・緻密なアナログ具合にはまた異質の堪らないものを感じました。
珍獣や恐竜の動きの裏の、気の遠くなるような作業に思いを馳せ、それらと実写の違和感無しの馴染み具合が、素人目にも「いやいやいやいや♪」のテクニック。
僅かに見受けられる演出の「合成」が、「頑張ってるなぁ」と微笑ましく映ってしまうのです。
(例えば「投げ縄で捕らえた仔馬を草むらで逃がしてしまう場面」等々…分かって貰えます?)
よくよく思い出せば、『シンドバッド虎の目大冒険』も『黄金の航海』も『タイタンの戦い』も観た記憶が。(ストーリーはごっちゃになってるけど)
結構楽しませて貰ってたんだと再認識させられました。
ストーリーは可笑しいほど「予想通り」でしたが、人物描写にヒネリがあって楽しめました。
(ヒネリと言うより、一貫性が無いと言った方が正解かも知れませんが。)
ワルに徹し切れない主人公、愛と欲の間でフラつくヒロイン、恋仇もいまいちパワー不足だし、博士の情熱も尻切れトンボ、少年もまぁ可愛いだけ……いや可愛いんだから良しとしましょう。
この中途半端が功を奏したのか、安心して観られたような気がします。
アクション有り、恐竜同士の対決有りで「おとこの子」達にはワクワクドキドキ満載だったかと思われます。
でもねぇ、恐竜にしてみれば、人間の勝手で檻に繋がれあげくに焼き殺されるんだから、たまったもんじゃありません。
町の人々もいい迷惑で、死傷者続出、立派な闘技場も大聖堂も破壊される大損害で、この苦情はどこへ持って行けばいいんでしょう。
おいおいおいおい、元凶のふたりは茫然と抱き合ってるだけって、一体どういうことやねん!
(ふたりがコトの重大性を認識してるだろうってことは、この際無視です。)
少年の涙が無ければ、観ているこっちが(怒りで)暴れ出しそうでしたよ。
(ykk1976さんの映画会・第78回)
この時代にこの特撮、ハリーハウゼンの神業
投稿日
2009/10/22
レビュアー
ひまこち
いやーすごいですね、1960年代でこのクオリティ。ハリーハウゼンの描く恐竜は大好きです。西部時代劇に恐竜。アイディアはおもしろいですが映画自体の出来は・・・まあ、かなり凡庸。
人跡未踏の呪われた谷で絶滅したはずの生物が盗み出されサーカスに売り飛ばされる、呪いを恐れるジプシーは谷へ返そうとし、古代生物の博士は谷に執着、(こんな時代から古生物学者がいたのか?)主人公の伊達男は金命だったのにヒロインへの愛に目覚めサーカスをこよなく愛するヒロインと団員たちは落ち目のサーカスを救ってくれるかもしれない恐竜に目がくらみ、それぞれみんなわがままです。
色々あって秘境の谷到着(谷ってほどじゃないし、街から近い?)恐竜に襲われ銃で応戦も全然利かない!?怪獣か?と思いきや、まちがってサーカスの見世物用の空砲をもってきちゃったーっておいおい。しかたなく投げ縄で応戦するカウボーイ、ここらへんの特撮さすがです。
犠牲者を出しながらなんとか恐竜ゲット、町へ運ぶがジプシーがテロリストの如く恐竜を解放。恐竜町で大暴れ!最後はわがまま言ってきたキャラみんな罰があたったように最後をとげ。主人公とヒロインが教会で恐竜と最後の対決!まったく恐竜いい迷惑です。
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恐竜グワンジ