アワーミュージック / ナード・デュー
アワーミュージック
/ジャン・リュック・ゴダール
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全体の平均評価点: (5点満点)
(20)
解説・ストーリー
第1部の「地獄編」ではニュース映像から劇映画まで、戦争にまつわる大量の映像が10分間にわたって映し出されていく。そして第2部「煉獄編」では、サラエヴォへとやって来た映画監督のゴダールが、大学で講義を始める。イスラエルとパレスチナの対立を、“切り返しショット”という映画の手法を用いて捉え直す試みを解説する。講義を聴いていた学生の一人オルガは、自ら編集したDVDをゴダールに手渡す。やがて帰国したゴダールはオルガがイスラエルで自爆テロと間違われ射殺されたことを知る…。
第1部の「地獄編」ではニュース映像から劇映画まで、戦争にまつわる大量の映像が10分間にわたって映し出されていく。そして第2部「煉獄編」では、サラエヴォへとやって来た映画監督のゴダールが、大学で講義を始める。イスラエルとパレスチナの対立を、“切り返しショット”という映画の手法を用いて捉え直す試みを解説する。講義を聴いていた学生の一人オルガは、自ら編集したDVDをゴダールに手渡す。やがて帰国したゴダールはオルガがイスラエルで自爆テロと間違われ射殺されたことを知る…。
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「アワーミュージック」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
第1部の「地獄編」ではニュース映像から劇映画まで、戦争にまつわる大量の映像が10分間にわたって映し出されていく。そして第2部「煉獄編」では、サラエヴォへとやって来た映画監督のゴダールが、大学で講義を始める。イスラエルとパレスチナの対立を、“切り返しショット”という映画の手法を用いて捉え直す試みを解説する。講義を聴いていた学生の一人オルガは、自ら編集したDVDをゴダールに手渡す。やがて帰国したゴダールはオルガがイスラエルで自爆テロと間違われ射殺されたことを知る…。
「アワーミュージック」 の作品情報
「アワーミュージック」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
アワーミュージックの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
80分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX3396 |
2006年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
2人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
アワーミュージックの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
80分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX3396 |
2006年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
2人
|
1人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
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ユーザーレビュー:20件
一粒で三度美味しい
昨年公開された映画の私のベスト・ワンはこの『アワー・ミュージック』でした。期待度という点ではアンゲロプロスの『エレニの旅』も花丸付きだったんだけど、こっちはなんか拍子抜けした感じでした。この件は『エレニの旅』のレビューで詳しく・・・と書きたいところなんだけど、アンゲロプロスの作品は全て紀伊国屋から発売されている、ってことはレンタル許諾されないためDISCASのリストに出ることは無いんですよねぇ。ああ、残念至極。
『アワー・ミュージック』は、一部ではゴダールも変わっただとか、今までで一番観やすい作品だなどと言われているようで、事実はっきりとした三部構成を取っていたり、登場人物や物語の筋立てが(比較的)わかりやすかったりと、少なくとも『フォーエヴァー・モーツァルト』や『新ドイツ零年』あるいは『決別』のような極めつけの難物と比較すると確かに間口は(ちょっとばかりは)広いと言えるでしょう。でも、それは飽くまでもゴダールの作品の中ではという前提の元に言えることであって、一般的な作品の範躊には収まらないものであることは言うまでもありません。
でも一方では「人に優しい」要素も確かにあるため、60年代ゴダールはいいけれど80年代移行のゴダールはちょっと・・・と言うよな苦手意識がある人にとっては入りやすい作品と言えるのではないでしょうか? 各種の戦争フィルムのモンタージュで構成された「地獄編」、この作品の中核をしめる現実のドラマとしての「煉獄編」、そしてゴダール的な美しさで彩られた感動的な「天国編」と、一粒で三度美味しい作品ですし。
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ゴダールは古びてしまう
一つの場所を動かないためには人は変わり続けなければならない と言ったのは誰だか忘れましたが ゴダールこそ常にひと時も休ます変わり続けてきた映画作家ではないでしょうか
その不振が伝えられ低迷の沈黙の時期でさえ 本人は実に精力的に活動していたのです 実際この作品の瑞々しさといったらどうでしょうか 定期的にはゴダールの過去の作品を観るのですが 最新作のほうが刺激がある もう充分老人の作品に驚くばかりです 先鋭なあらゆる意味での政治意識と映画に沿って思考する厳格な方法意識に衰えはありません
この映画に関してはあまり書きません 皆さんのレヴューが楽しみですが 顔の映画であるとは言っておきましょう この赤いバッグの乙女の顔が素晴らしい ゴダールのクローズアップの要請に応え実に堂々とまるで映画の素顔に接するように 神々しいのです ゴダール自身これほど年少の主演女優を アンナ・カリーナ以上にまぶしそうに暖かく見詰めている映画はなかったのではないでしょうか 犠牲の精神がみせる深い絶望と希望のシネマですが この最新のゴダールから入るゴダール体験はいいんじゃないでしょうか
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青春回顧展
投稿日:2007/02/10
レビュアー:武蔵野婦人
ゴダール最新作。
3部に構成され、最初は資料的映像をコラージュして戦争や殺戮など世界で起きていることをひたすら連ねた映像が。
2部はサラエボの女子学生オルガとの交流。これは、実話と聞いていまする。これに触発されて、巨匠ゴダールはメガホンを取った、と。
3部はイメージフィルム的要素の小川の風景が淡々と。
さて。
ここまでゴダールが年を重ねて巨匠となった今。
この映画をどう見ればええのでしょうか、わしは。
観客へのサービス精神は、相変わらずゼロ。不安定なカメラワークと映像のコラージュ。ああ、ゴダールだゴダールだ、ありがてええ。。。と見れば、「すげえ映画だった」と思うのだけど、予備情報何もなしで遭遇したら、これはかなりつらい。
何のために映画を見るのか? と問われれば「いい気分になるため」と答えたい私にとって、映画は暮らしの中の休み時間なんだが、この映画はどんぴしゃ授業中って感じなんだが、授業を求めている人には、必要な映画かもしれん。
とはいえ、テーマは古典的。
ひりひりとしたナイフのような後味を残した、青春のゴダールを懐かしんで、一抹の寂しさに浸るには、十分な映画でした。
若者よ、ゴダールを見て、ひりひりしておくれ。(してくれる?>笑)
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どんなに短い時間でも、人の心、魂を捉えることができるの証明
投稿日:2006/05/30
レビュアー:オタエドン
ダンテの神曲風3部作構造。
実は、1回目の鑑賞の時、私は、1時間ほど経過した頃、恐ろしい程の睡魔に襲われた。二人が並んでる・・・イメージ、イメージの時に、画面に吸い込まれて行き、気づくと、りんごを食べているシーンでした。まるで、催眠術にかかった様に・・・
1部の地獄編の戦争映像で、すごい疲労感。
2部はかなり難解な会話の連続で、必死で言葉を追い続け、あのボヤケタ、イメージシーンで、吸い込まれてしまった感じ。
昨夜、改めて見直すと、やっぱり同じシーンで、危なかった。
しかし、今回、無事にラストまで。今も、心と頭の中に、映像や会話、彼女のまなざしが残ってしまった。
ゴダール的、映画手法を語るのは、置いておいて、許す、許さない、肯定、否定、カットの切り返し、物事の真実を見て、そして想像する・・・など、世界中で渦巻いている、民族、思想などあらゆる対立抗争、対立構造が見えてくる気がしてきました。
死後の世界はあるのか?果たして、天国編で描かれた様に、安息の地が、世界が私達を待ち受けているのだろうか・・・?
しばし時が経ち、又、見直すと、新たな面が見えてくるかも。
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いつの日か
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
100%理解できるとは最初から思っていないが、やはり難解な作品であった。下手な解釈を書けば失笑されそうで控えるが、一体、この場面は何を意味しているのだろうか、それを考えながら見る楽しみに浸る。
答えが出る前にどんどん映画は進んでいってしまうのだが、それも自分の実力。ここで答えが見つからなくても、時間を置いてふとしたときに、あれって気付くことがあるかもしれない。そう期待したい。
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ユーザーレビュー
一粒で三度美味しい
投稿日
2006/05/26
レビュアー
parole
昨年公開された映画の私のベスト・ワンはこの『アワー・ミュージック』でした。期待度という点ではアンゲロプロスの『エレニの旅』も花丸付きだったんだけど、こっちはなんか拍子抜けした感じでした。この件は『エレニの旅』のレビューで詳しく・・・と書きたいところなんだけど、アンゲロプロスの作品は全て紀伊国屋から発売されている、ってことはレンタル許諾されないためDISCASのリストに出ることは無いんですよねぇ。ああ、残念至極。
『アワー・ミュージック』は、一部ではゴダールも変わっただとか、今までで一番観やすい作品だなどと言われているようで、事実はっきりとした三部構成を取っていたり、登場人物や物語の筋立てが(比較的)わかりやすかったりと、少なくとも『フォーエヴァー・モーツァルト』や『新ドイツ零年』あるいは『決別』のような極めつけの難物と比較すると確かに間口は(ちょっとばかりは)広いと言えるでしょう。でも、それは飽くまでもゴダールの作品の中ではという前提の元に言えることであって、一般的な作品の範躊には収まらないものであることは言うまでもありません。
でも一方では「人に優しい」要素も確かにあるため、60年代ゴダールはいいけれど80年代移行のゴダールはちょっと・・・と言うよな苦手意識がある人にとっては入りやすい作品と言えるのではないでしょうか? 各種の戦争フィルムのモンタージュで構成された「地獄編」、この作品の中核をしめる現実のドラマとしての「煉獄編」、そしてゴダール的な美しさで彩られた感動的な「天国編」と、一粒で三度美味しい作品ですし。
ゴダールは古びてしまう
投稿日
2006/05/27
レビュアー
裸足のラヴァース
一つの場所を動かないためには人は変わり続けなければならない と言ったのは誰だか忘れましたが ゴダールこそ常にひと時も休ます変わり続けてきた映画作家ではないでしょうか
その不振が伝えられ低迷の沈黙の時期でさえ 本人は実に精力的に活動していたのです 実際この作品の瑞々しさといったらどうでしょうか 定期的にはゴダールの過去の作品を観るのですが 最新作のほうが刺激がある もう充分老人の作品に驚くばかりです 先鋭なあらゆる意味での政治意識と映画に沿って思考する厳格な方法意識に衰えはありません
この映画に関してはあまり書きません 皆さんのレヴューが楽しみですが 顔の映画であるとは言っておきましょう この赤いバッグの乙女の顔が素晴らしい ゴダールのクローズアップの要請に応え実に堂々とまるで映画の素顔に接するように 神々しいのです ゴダール自身これほど年少の主演女優を アンナ・カリーナ以上にまぶしそうに暖かく見詰めている映画はなかったのではないでしょうか 犠牲の精神がみせる深い絶望と希望のシネマですが この最新のゴダールから入るゴダール体験はいいんじゃないでしょうか
青春回顧展
投稿日
2007/02/10
レビュアー
武蔵野婦人
ゴダール最新作。
3部に構成され、最初は資料的映像をコラージュして戦争や殺戮など世界で起きていることをひたすら連ねた映像が。
2部はサラエボの女子学生オルガとの交流。これは、実話と聞いていまする。これに触発されて、巨匠ゴダールはメガホンを取った、と。
3部はイメージフィルム的要素の小川の風景が淡々と。
さて。
ここまでゴダールが年を重ねて巨匠となった今。
この映画をどう見ればええのでしょうか、わしは。
観客へのサービス精神は、相変わらずゼロ。不安定なカメラワークと映像のコラージュ。ああ、ゴダールだゴダールだ、ありがてええ。。。と見れば、「すげえ映画だった」と思うのだけど、予備情報何もなしで遭遇したら、これはかなりつらい。
何のために映画を見るのか? と問われれば「いい気分になるため」と答えたい私にとって、映画は暮らしの中の休み時間なんだが、この映画はどんぴしゃ授業中って感じなんだが、授業を求めている人には、必要な映画かもしれん。
とはいえ、テーマは古典的。
ひりひりとしたナイフのような後味を残した、青春のゴダールを懐かしんで、一抹の寂しさに浸るには、十分な映画でした。
若者よ、ゴダールを見て、ひりひりしておくれ。(してくれる?>笑)
どんなに短い時間でも、人の心、魂を捉えることができるの証明
投稿日
2006/05/30
レビュアー
オタエドン
ダンテの神曲風3部作構造。
実は、1回目の鑑賞の時、私は、1時間ほど経過した頃、恐ろしい程の睡魔に襲われた。二人が並んでる・・・イメージ、イメージの時に、画面に吸い込まれて行き、気づくと、りんごを食べているシーンでした。まるで、催眠術にかかった様に・・・
1部の地獄編の戦争映像で、すごい疲労感。
2部はかなり難解な会話の連続で、必死で言葉を追い続け、あのボヤケタ、イメージシーンで、吸い込まれてしまった感じ。
昨夜、改めて見直すと、やっぱり同じシーンで、危なかった。
しかし、今回、無事にラストまで。今も、心と頭の中に、映像や会話、彼女のまなざしが残ってしまった。
ゴダール的、映画手法を語るのは、置いておいて、許す、許さない、肯定、否定、カットの切り返し、物事の真実を見て、そして想像する・・・など、世界中で渦巻いている、民族、思想などあらゆる対立抗争、対立構造が見えてくる気がしてきました。
死後の世界はあるのか?果たして、天国編で描かれた様に、安息の地が、世界が私達を待ち受けているのだろうか・・・?
しばし時が経ち、又、見直すと、新たな面が見えてくるかも。
いつの日か
投稿日
2006/06/05
レビュアー
スターダスト
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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100%理解できるとは最初から思っていないが、やはり難解な作品であった。下手な解釈を書けば失笑されそうで控えるが、一体、この場面は何を意味しているのだろうか、それを考えながら見る楽しみに浸る。
答えが出る前にどんどん映画は進んでいってしまうのだが、それも自分の実力。ここで答えが見つからなくても、時間を置いてふとしたときに、あれって気付くことがあるかもしれない。そう期待したい。
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