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武士の一分 / 木村拓哉

武士の一分 /山田洋次

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DVD

旧作

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解説・ストーリー

 藤沢周平原作の『盲目剣谺返し』(『隠し剣秋風抄』文春文庫刊)を山田洋次監督が映画化。山田洋次監督による「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く藤沢周平原作時代劇三部作の最終章。小藩の下級武士である主人公が、妻とのつましくも幸せな生活を踏みにじられたとき、一人の男としての尊厳を懸け毅然と立ち上がる姿を描く。主演は木村拓哉、共演に宝塚出身の檀れい。三村新之丞は東北の小藩に仕える三十石の下級武士。毒味役という張り合いのない役目に不満を持ちながらも、美しく気立てのいい妻・加代とつましくも笑いの絶えない平和な日々を送っていた。そんなある日、新之丞は貝の毒にあたって失明してしまう。今後の生活を案じた加代は、上級武士の島田藤弥に相談するのだったが…。

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「武士の一分」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 藤沢周平原作の『盲目剣谺返し』(『隠し剣秋風抄』文春文庫刊)を山田洋次監督が映画化。山田洋次監督による「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く藤沢周平原作時代劇三部作の最終章。小藩の下級武士である主人公が、妻とのつましくも幸せな生活を踏みにじられたとき、一人の男としての尊厳を懸け毅然と立ち上がる姿を描く。主演は木村拓哉、共演に宝塚出身の檀れい。三村新之丞は東北の小藩に仕える三十石の下級武士。毒味役という張り合いのない役目に不満を持ちながらも、美しく気立てのいい妻・加代とつましくも笑いの絶えない平和な日々を送っていた。そんなある日、新之丞は貝の毒にあたって失明してしまう。今後の生活を案じた加代は、上級武士の島田藤弥に相談するのだったが…。

「武士の一分」 の作品情報

作品情報

製作年:

2006年

製作国:

日本

「武士の一分」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全213件

愛する夫のため 愛する妻のためにしたことは? ネタバレ

投稿日:2007/06/01 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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日々の暮らしに根ざした、ささやかで、かけがえのない夫婦の幸せ。
お互いを思いやる言葉。日常生活を丁寧に描き、食事のシーンや、家族の会話に力を入れているところが良かったと思います。
今回は、夫婦の会話が、この作品の見せ場の一つ。
貧しいけれども、確かな幸福感。
そんな「絶対に譲れないもの」を奪われた時、人はどうするだろうか?

毒にあたり、失明し、失望する様。
そして、果し合いを決める形相へと変わっていく様。
さすがに、木村拓哉さん演技がうまくなったなぁ〜と。
妻を追い出し、一筋の涙を流しているところ。
とても、心を動かされました。
夫は、妻のために、自らの命をかけて果し合いをする。
この息詰まるラストは、丹念に、織り込まれた夫婦の愛を背景にしているからこそ、感動が大きなものとなり、涙が止まらなくなってしまいました。
いつの間にか、私も、主人公と妻とのつつましい生活と、
夫婦愛の世界の住人になっていました。
本当に、大切なのは、物でもなく、心の中に存在する。
日ごろ、忘れてしまった大事な事を、真面目に考えさせてくれた作品でした。

このレビューは気に入りましたか? 23人の会員が気に入ったと投稿しています

キムタクはヅラが似合わない ネタバレ

投稿日:2007/06/09 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 藤沢周平三部作(なんで三部作と銘打ったかはわからないけど)のトリということで、二作目が思ったほどの興行収入にならなかったので、この作品をこかす訳にはいかない!という製作サイドの思惑がキムタク起用の原因でしょうか?

 screenplayさんがおっしゃるように、木村拓哉である意味が分かりません。その必然性がないというよりも、他の役者の方が良かったんじゃないの?と思えてしまいます。たとえば、「手紙」
で予想外の好演(失礼!)を見せた玉山鉄二とか、藤原達也とか・・・。

 時代劇が得意ではない山田洋次監督が、ヅラの似合わない木村拓哉を使って作った作品にしてはまとまっているかなという程度の作品です。
 山田洋次監督は「この作品は時代劇の体裁を取っているが、実はいつの時代でも変わらない普遍的なことを描いている」との発言をしていました。自分が時代劇を撮ることに向いていないことについに気付いてしまったのでしょうか?(笑)
 事実、リアリティにこだわり、山形県は鶴岡地方でロケをしていた前二作から一転、ほとんどをセットで撮影しています。ね?セットだからリアリティが無い訳じゃないですよね。ただ、叙情的な映像という点では少し落ちます。
 富田勲の音楽も前二作に比べると控えめで、なかなかのアンサンブルと思えました。
 この三部作には、というか藤沢周平の作品には、現代の金万能世界に対するアンチテーゼがあると思うのですが、その最後の作品でキムタクを使ったのは失敗ではないかなと思うのです。
 もちろん、興行収入は30億円以上で、そういう意味では失敗ではないのでしょうが、キムタクというビッグネームを起用したことによって、彼のファンに見せるための映画を作らざるを得ないと言う縛りができてしまったように思うのです。貝毒にあたった新之丞に加代が口移しで薬を飲ませるシーンなどは、彼のファンが感情移入するためのサービスショットでしょ?

 物語の内容はさておき、木村拓哉。彼は、独特なオーラを持つタレントでそのスター性は、近年の芸能界でも突出していることは間違いありません。始めからスターであり、彼は彼のままでTVドラマに主演し、大ヒット作を連発しました。
 そこで、木村拓哉を否定することがタブーのようなものができてしまったのかも知れません。決して、彼が悪いのではありませんが、たとえば、「ロング・バケーション」から「HERO」くらいまでの演技はTVドラマでは十分すぎるものであったと思います。ところが「PRIDE」あたりからどうも違和感を感じてしまったのです。
 何を演じても木村拓哉。そういう役者は沢山います。三国連太郎も何を演じても三国連太郎ですし、松田優作もしかり。でも、その本質が違うのです。後者は演じることに於いて、常に同一性を保っているのに対し、木村拓哉は演じていないのです。
 どこかで、もっと厳しい監督なり、演出家にプライドをへし折られることがあれば、もっと成長できるに違いないのに・・・。たとえば黒澤明であったり、蜷川幸雄であったり・・。黒澤監督は自分の映画に参加する以上、他の仕事の片手間と言うことは許しませんでした。いかなる大スターであろうとも。勝新太郎を降板させたこともありましたね。

 今作で言えば「ヅラが似合わない」とタイトルにしたのは、ヅラではなく、実際に月代を作って撮影に望むくらいの気概があったらという思いなのです。いかにもヅラでございと見えてはリアリティもへったくれもありませんよね。
 素質を持っていると思われるだけに残念です。

 三部作の中では、一番見られるものですし、時代劇はほとんどが勧善懲悪であり、その安心感から観賞後のカタルシスも発生するので、脚本にひねりがないなんて無粋なことは言いますまい。シンプルなストーリーは、逆に演出・監督の腕の見せ所ですから。中間を演じる笹野高志がいい味を出してアクセントになってますね。
 人には命をかけても守らねばならない一分(いちぶん)があると言うのが、単なる私怨であっても(たそがれの場合は藩命でしたし、隠し剣はやむを得ずというのと私怨と半々)まあ、いいでしょう。男が何かを成し遂げるためのモチベーションとして、一番大きなものは女ですからね。

 ところで原作の「盲目剣谺(こだま)返し」という技はどこに行ってしまったのでしょうか?


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『たそがれ清兵衛』よりはましと言った程度の作品 ネタバレ

投稿日:2007/06/02 レビュアー:parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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山田洋次初の時代劇であり本人が「新境地を開いた」と自負していた『たそがれ清兵衛』はうんざりさせられるような代物だと思ったが、さすが時代劇も三作目になるとそれなりの慣れも出てきたようで、随分とましな作品になっている。『たそがれ清兵衛』の最大の欠点であった腰の落ち着かないカメラワークは本作においてはそれなりに落ち着きを見せており、ドラマが盛り上がる部分以外のシーンにおける、比較的細かなショットの丹念な積み重ねは悪くないとすら感じた。また、見せ過ぎや思わせぶりもかなり後退しており、その一番いい例が小林稔侍扮する毒味役の上役が切腹を命じられ、それを成すまで一連のシークエンスだろう。

説明的なカットが殆どと言って良いほど無く、でもさりげなく見せる(見せた)本人の表情や、切腹する後ろの間に控えていた親族一同の物腰(表情ではなく!)から、彼の無念さや家族の思いが伝わってくる。

ただし、こうした肯定的な評価は『たそがれ清兵衛』との比較においての話しであり、単独作品としてみた場合は取り立てて誉めるべき作品とは思えない。例えば、上述の切腹のシーンにしたところで、カット数も個々のカットの尺数(時間)も半分程度にできる、するべきところをドラマ性を感じさせようとしてか、冗長、緩慢な印象が拭えなくなっている。また、製作サイドの要請なのか、あるいは山田洋次自身の意図なのかはわからないが、とにかく木村拓哉を見せることに注力を注ぎすぎているため、あまり効果も(映画表現としての)価値も感じられない彼のアップが頻発し興を削がれること夥しい。そのアップの多様による単調さを避けるためか挽きのショットがしばしば用いられているが、これまた効果も価値も感じられないため間延びした印象しか残らない。

いや、間延びはこうしたカットや編集によるものだけではなく、そもそも作品そのものが、全体が間延びしてしまっており、それが本作の一番の欠点だろう。藤沢周平の原作は文庫本にしてたかだか50ページ程度の短編なのだから本来なら間延びの仕様もないはずだし、その短編の個々の要素すらかなりカットしてあるのだから、問題の根本はドラマが、演出が弛緩していることに他ならない。

悪くない部分が(少しばかり)あるし、原作も余計な装飾を省いたタイトなものなのだから、いっそのこと上映時間を半分に減らし淡々としてエピソードの繋ぎに徹していたらもっと良くなっていたのかもしれない。

恐らくはラストの泣かせのシーンでキムタクファンや「感情移入万能主義者」はもらい泣きをしてしまうと思うが、これはプロットなりキムタクという素材に泣かされただけの話しであり、あんなに思わせぶりに引っ張らずにせいぜい三つか四つのショットであれを語れるようでなければ「新境地」などと胸を張ることなど出来はしないはずだ。

このレビューは気に入りましたか? 15人の会員が気に入ったと投稿しています

悪くはない。 ネタバレ

投稿日:2007/06/01 レビュアー:パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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木村拓哉が嫌いです。あのちょっと鼻に抜ける声で、いつも「俺ってすごくね〜。」って言ってる感じがして。ドラマなんかをみても(あんまり見てないけど)、何をやっても同じ感じがします。そこが良くも悪くもスターなんだとは思いますが。
その木村拓哉の映画にしては、悪くはなかったです。大嫌いなわりには、それほど気にならなかった。相手役の壇れいがよかったからでしょうか。

「たそがれ清兵衛」とか「隠し剣鬼の爪」など一連の作品と同じく、ものすご〜くよくはないけど、悪くもないって感じでした。
この映画の一番の功績は、若い人たちが「一分 いちぶん」という言葉を知ったことじゃないでしょうか。
チケット売り場で、「たけしのいっぷん」と言った人がいたという話には、あきれました。
ただし、奥さんを寝取った相手に仕返しすることが、何で「武士の一分」をたてることになるのかちょっとおかしい気がします。単なる私怨じゃないでしょうか。これでは「一分 いちぶん」という言葉は知られても、意味は理解されないように思います。

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いつものキムタク

投稿日:2007/11/16 レビュアー:おうち大好き

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愛する夫のため 愛する妻のためにしたことは?

投稿日

2007/06/01

レビュアー

ミルクチョコ

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日々の暮らしに根ざした、ささやかで、かけがえのない夫婦の幸せ。
お互いを思いやる言葉。日常生活を丁寧に描き、食事のシーンや、家族の会話に力を入れているところが良かったと思います。
今回は、夫婦の会話が、この作品の見せ場の一つ。
貧しいけれども、確かな幸福感。
そんな「絶対に譲れないもの」を奪われた時、人はどうするだろうか?

毒にあたり、失明し、失望する様。
そして、果し合いを決める形相へと変わっていく様。
さすがに、木村拓哉さん演技がうまくなったなぁ〜と。
妻を追い出し、一筋の涙を流しているところ。
とても、心を動かされました。
夫は、妻のために、自らの命をかけて果し合いをする。
この息詰まるラストは、丹念に、織り込まれた夫婦の愛を背景にしているからこそ、感動が大きなものとなり、涙が止まらなくなってしまいました。
いつの間にか、私も、主人公と妻とのつつましい生活と、
夫婦愛の世界の住人になっていました。
本当に、大切なのは、物でもなく、心の中に存在する。
日ごろ、忘れてしまった大事な事を、真面目に考えさせてくれた作品でした。

キムタクはヅラが似合わない

投稿日

2007/06/09

レビュアー

こんちゃん

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 藤沢周平三部作(なんで三部作と銘打ったかはわからないけど)のトリということで、二作目が思ったほどの興行収入にならなかったので、この作品をこかす訳にはいかない!という製作サイドの思惑がキムタク起用の原因でしょうか?

 screenplayさんがおっしゃるように、木村拓哉である意味が分かりません。その必然性がないというよりも、他の役者の方が良かったんじゃないの?と思えてしまいます。たとえば、「手紙」
で予想外の好演(失礼!)を見せた玉山鉄二とか、藤原達也とか・・・。

 時代劇が得意ではない山田洋次監督が、ヅラの似合わない木村拓哉を使って作った作品にしてはまとまっているかなという程度の作品です。
 山田洋次監督は「この作品は時代劇の体裁を取っているが、実はいつの時代でも変わらない普遍的なことを描いている」との発言をしていました。自分が時代劇を撮ることに向いていないことについに気付いてしまったのでしょうか?(笑)
 事実、リアリティにこだわり、山形県は鶴岡地方でロケをしていた前二作から一転、ほとんどをセットで撮影しています。ね?セットだからリアリティが無い訳じゃないですよね。ただ、叙情的な映像という点では少し落ちます。
 富田勲の音楽も前二作に比べると控えめで、なかなかのアンサンブルと思えました。
 この三部作には、というか藤沢周平の作品には、現代の金万能世界に対するアンチテーゼがあると思うのですが、その最後の作品でキムタクを使ったのは失敗ではないかなと思うのです。
 もちろん、興行収入は30億円以上で、そういう意味では失敗ではないのでしょうが、キムタクというビッグネームを起用したことによって、彼のファンに見せるための映画を作らざるを得ないと言う縛りができてしまったように思うのです。貝毒にあたった新之丞に加代が口移しで薬を飲ませるシーンなどは、彼のファンが感情移入するためのサービスショットでしょ?

 物語の内容はさておき、木村拓哉。彼は、独特なオーラを持つタレントでそのスター性は、近年の芸能界でも突出していることは間違いありません。始めからスターであり、彼は彼のままでTVドラマに主演し、大ヒット作を連発しました。
 そこで、木村拓哉を否定することがタブーのようなものができてしまったのかも知れません。決して、彼が悪いのではありませんが、たとえば、「ロング・バケーション」から「HERO」くらいまでの演技はTVドラマでは十分すぎるものであったと思います。ところが「PRIDE」あたりからどうも違和感を感じてしまったのです。
 何を演じても木村拓哉。そういう役者は沢山います。三国連太郎も何を演じても三国連太郎ですし、松田優作もしかり。でも、その本質が違うのです。後者は演じることに於いて、常に同一性を保っているのに対し、木村拓哉は演じていないのです。
 どこかで、もっと厳しい監督なり、演出家にプライドをへし折られることがあれば、もっと成長できるに違いないのに・・・。たとえば黒澤明であったり、蜷川幸雄であったり・・。黒澤監督は自分の映画に参加する以上、他の仕事の片手間と言うことは許しませんでした。いかなる大スターであろうとも。勝新太郎を降板させたこともありましたね。

 今作で言えば「ヅラが似合わない」とタイトルにしたのは、ヅラではなく、実際に月代を作って撮影に望むくらいの気概があったらという思いなのです。いかにもヅラでございと見えてはリアリティもへったくれもありませんよね。
 素質を持っていると思われるだけに残念です。

 三部作の中では、一番見られるものですし、時代劇はほとんどが勧善懲悪であり、その安心感から観賞後のカタルシスも発生するので、脚本にひねりがないなんて無粋なことは言いますまい。シンプルなストーリーは、逆に演出・監督の腕の見せ所ですから。中間を演じる笹野高志がいい味を出してアクセントになってますね。
 人には命をかけても守らねばならない一分(いちぶん)があると言うのが、単なる私怨であっても(たそがれの場合は藩命でしたし、隠し剣はやむを得ずというのと私怨と半々)まあ、いいでしょう。男が何かを成し遂げるためのモチベーションとして、一番大きなものは女ですからね。

 ところで原作の「盲目剣谺(こだま)返し」という技はどこに行ってしまったのでしょうか?


『たそがれ清兵衛』よりはましと言った程度の作品

投稿日

2007/06/02

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山田洋次初の時代劇であり本人が「新境地を開いた」と自負していた『たそがれ清兵衛』はうんざりさせられるような代物だと思ったが、さすが時代劇も三作目になるとそれなりの慣れも出てきたようで、随分とましな作品になっている。『たそがれ清兵衛』の最大の欠点であった腰の落ち着かないカメラワークは本作においてはそれなりに落ち着きを見せており、ドラマが盛り上がる部分以外のシーンにおける、比較的細かなショットの丹念な積み重ねは悪くないとすら感じた。また、見せ過ぎや思わせぶりもかなり後退しており、その一番いい例が小林稔侍扮する毒味役の上役が切腹を命じられ、それを成すまで一連のシークエンスだろう。

説明的なカットが殆どと言って良いほど無く、でもさりげなく見せる(見せた)本人の表情や、切腹する後ろの間に控えていた親族一同の物腰(表情ではなく!)から、彼の無念さや家族の思いが伝わってくる。

ただし、こうした肯定的な評価は『たそがれ清兵衛』との比較においての話しであり、単独作品としてみた場合は取り立てて誉めるべき作品とは思えない。例えば、上述の切腹のシーンにしたところで、カット数も個々のカットの尺数(時間)も半分程度にできる、するべきところをドラマ性を感じさせようとしてか、冗長、緩慢な印象が拭えなくなっている。また、製作サイドの要請なのか、あるいは山田洋次自身の意図なのかはわからないが、とにかく木村拓哉を見せることに注力を注ぎすぎているため、あまり効果も(映画表現としての)価値も感じられない彼のアップが頻発し興を削がれること夥しい。そのアップの多様による単調さを避けるためか挽きのショットがしばしば用いられているが、これまた効果も価値も感じられないため間延びした印象しか残らない。

いや、間延びはこうしたカットや編集によるものだけではなく、そもそも作品そのものが、全体が間延びしてしまっており、それが本作の一番の欠点だろう。藤沢周平の原作は文庫本にしてたかだか50ページ程度の短編なのだから本来なら間延びの仕様もないはずだし、その短編の個々の要素すらかなりカットしてあるのだから、問題の根本はドラマが、演出が弛緩していることに他ならない。

悪くない部分が(少しばかり)あるし、原作も余計な装飾を省いたタイトなものなのだから、いっそのこと上映時間を半分に減らし淡々としてエピソードの繋ぎに徹していたらもっと良くなっていたのかもしれない。

恐らくはラストの泣かせのシーンでキムタクファンや「感情移入万能主義者」はもらい泣きをしてしまうと思うが、これはプロットなりキムタクという素材に泣かされただけの話しであり、あんなに思わせぶりに引っ張らずにせいぜい三つか四つのショットであれを語れるようでなければ「新境地」などと胸を張ることなど出来はしないはずだ。

悪くはない。

投稿日

2007/06/01

レビュアー

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木村拓哉が嫌いです。あのちょっと鼻に抜ける声で、いつも「俺ってすごくね〜。」って言ってる感じがして。ドラマなんかをみても(あんまり見てないけど)、何をやっても同じ感じがします。そこが良くも悪くもスターなんだとは思いますが。
その木村拓哉の映画にしては、悪くはなかったです。大嫌いなわりには、それほど気にならなかった。相手役の壇れいがよかったからでしょうか。

「たそがれ清兵衛」とか「隠し剣鬼の爪」など一連の作品と同じく、ものすご〜くよくはないけど、悪くもないって感じでした。
この映画の一番の功績は、若い人たちが「一分 いちぶん」という言葉を知ったことじゃないでしょうか。
チケット売り場で、「たけしのいっぷん」と言った人がいたという話には、あきれました。
ただし、奥さんを寝取った相手に仕返しすることが、何で「武士の一分」をたてることになるのかちょっとおかしい気がします。単なる私怨じゃないでしょうか。これでは「一分 いちぶん」という言葉は知られても、意味は理解されないように思います。

いつものキムタク

投稿日

2007/11/16

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おうち大好き

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