真救世主伝説　北斗の拳　ラオウ伝　殉愛の章

未だに人気の途切れない北斗の拳。男なら誰でも憧れたはずのヒーロー、ケンシロウ、ラオウ、トキ、シュウ、サウザー・・・そして美しき女性キャラたち・・・。この漫画の連載が１９８８年に終了し既に２０年近く経過しています。そこに来てこの映画化。１９８６年に一度東映で映画化されたことがあり、僕も劇場で見た記憶があります（確か「東映まんが祭り」とかで劇場中が子供だらけだった記憶が・・・（＾＾ゞ）が作画レベルはＴＶシリーズと何ら変わっておらず落胆した記憶が残っています。因みにこの作品は東宝の作品です。

東映劇場版北斗の拳は原作での最初のケンシロウｖｓラオウまでを描いた作品でしたがこの東宝劇場版では聖帝十字陵編を舞台にラオウの視点で描かれています。なお「真救世主伝説」シリーズは劇場版及びＯＶＡによって５作品製作されるようです。このレビューを書いている時点では第２作目「真救世主伝説北斗の拳ユリア伝（ＯＶＡ）」まで登場しています。尚、この作品は原作を忠実にリメイクしたのではなく、原作にはないキャラクターのレイナ（キャラクターデザインは何とあの「キャッツ・アイ」や「シティ・ハンター」でお馴染みの北条司が担当しています）を追加し、ラオウの人間性を掘り下げて描いています。「ラオウの視点から描かれている」とか「ラオウが主役」というような話を聞いていたのでてっきりラオウの強さが強調されているものと思っていましたが実際はそれほどでもないようです。というかラオウは原作同様この作品では基本的に戦わないので拍子抜けしてしまいました。またラオウの恋愛に関しても新キャラのレイナがラオウを愛し、その気持ちをラオウは知っていながらサウザーとの覇権争いの為無視するのでラオウの恋愛話も中途半端でラオウの何を描きたかったのか僕にはわかりませんでした。この点に関してはまだこのシリーズは続くので第３作目（劇場公開用作品の予定。ＯＶＡではないはず（＾＾ゞ）が多分ラオウｖｓケンシロウの死闘が描かれると思うのでその時にラオウとレイナの行く末をキッチリと描いて欲しいと思います。

しかし、懐かしいの一言。ケンシロウ、トキ、ラオウ、シュウ、サウザー、リン、バットなどお馴染みのキャラを見ているともう一度原作を読んでみたくなりました（＾＾ゞ。尚、声優はＴＶシリーズとかなり変わっており、ＴＶシリーズの声を想像しているととても違和感があると思います。僕はラオウの声にとても違和感を覚えました。ラオウ役は俳優の宇梶剛士が担当しています。ケンシロウは阿部寛、レイナは柴咲コウが担当しています。僕の持論は「ラオウの声は低く重く迫力あるべし」なので全く残念な結果になっています。声に重みが全くないのです。声だけでもその存在感がわかるぐらいでなければラオウとは言えません。その点宇梶さんはミスキャストだと思います。安部さんの場合は非常にうまいと思いました。ＴＶシリーズでの神谷明の甲高い声にブルース・リーばりの奇声をもプラスした予想し得なかった声でとても好感が持てました。柴咲コウに関しては可もなく不可もなしといったところでしょうか？第２作目のユリア役をやった石田ゆり子よりもマシでした（＾＾ゞ。

物語は聖帝サウザーと拳王ラオウとの覇権争いを舞台にして描かれていきます。サウザーに反旗を翻すシュウとケンシロウとの秘話がオープニングで描かれ、そのシュウが涙を誘い、ケンシロウとサウザーの死闘とその合間にラオウとレイナの関係が描かれます。この聖帝編は原作でも感動できるものなのでこうして今のアニメ技術を駆使して綺麗な作画レベルでもう一度北斗の拳を見ることが出来るなんて夢のようです。当時学生だった僕もあの頃、おっさんになっても北斗の拳を映画で見ることが出来るとは想像もしませんでした（笑）。

早く第３作目を見たいものです。公開は今月下旬でラオウｖｓケンシロウの死闘が描かれるはずですが結構期待して良いのではないでしょうか。また公開に先立ちどこかのお寺？でラオウの昇魂式が行われるという話も聞いています。ラオウというキャラクターの人気は絶大です。主役であるケンシロウよりもひょっとしたら人気があるかもしれません。その彼にスポットを当てるというのは的を射ていると思いますが、脚本がそうなっていなかったのでとても残念でした。もう少し素顔のラオウが見れたら良かったと思う作品でした。

第２作目「真救世主伝説北斗の拳ユリア伝」もお見逃しなきように。また近日公開予定の第３作目も見ましょう（笑）。

なかなか面白かったです。
正直、質的にヒドイ作品になっているんじゃないかと心配していたんですが、絵も綺麗でストーリー構成も上手くまとまっていて、ファンとしては一安心。
「北斗の拳」の中でも面白さでは上位に入るエピソード、南斗聖拳最強のサウザーとの闘いがメインです。ラオウ伝とタイトルにあるわりには、ラオウはほとんど活躍しません〜。
それにしても、ラオウの声を当てている宇梶剛士にガッカリ。重厚で迫力あるラオウのイメージからほど遠く、軽い声になってしまってます。ケンシロウの阿部寛は意外と合ってたけど、レイラ役に柴咲コウとか、キャストにお金を掛けるより、作画や演出にお金を掛けて欲しいなあ。だいたい有名俳優を使うより、プロの声優さんを起用した方がキャラクターに合ってる場合が多いですからね〜。
さて、この映画の後も続編は次々と制作され、予定では全５作になるようです。今回のようなレベルで制作されるなら、続編も十分に楽しめそうです。

独偏満足度　７５点

作品は未見。
阿部寛が声優をやっているという事で、一応予約リストには入れてあります。
小耳に挟んだ情報というのは・・・
来る４/１８に東京の真言宗のお寺で、「ラオウ」のお葬式をするんですって！
香典は受け付けないとの事（笑）
過去にも「明日のジョー」の力石徹や「ガッチャマン」の南部長官のお葬式もあったんですってね。
これはＴＶからの情報だけど、インターネットで検索したら、もっと詳しく分かるでしょう。
もしも、ラオウのお葬式に参列する人がいらしたら、後で、その時の様子を教えてくださいね。
少女アニメとかコミックでは、これほどの熱烈なファンはいないのでしょうか？
もしも、「ガラスの仮面」の月影千草のお葬式なんてのがあったら、きっと参列者が一杯かも。
クダラナイ情報で、貴重なレビュー欄を使ってしまい申し訳ありませんでした。

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・・・所にビックリです。

なので、最初から最後までとっても違和感がありました。
この拭いきれない違和感は。。。迫力の無い声でしょうね。。。
やっぱり。

ラオウが宇梶・・・ええ〜〜〜〜っ！？寿司屋の大将じゃないんだからさ〜〜〜〜〜！！もっと低くて重みがあって≪ガツン≫と来る声じゃないと・・・。

ケンシロウが阿部寛！？・・・はいっ！？なぜ・・・？その辺でランニングしてる兄ちゃんのようなさわやかな声って。。。すごく変・・・。ケンシロウは重苦しい苦悩を抱えたような声じゃないと・・・。

なんかケチをつけ始めたらキリないけど・・・。

頭の中に≪北斗の拳≫のイメージが出来上がっちゃってるから余計に違和感があるんだろうけど。。。やっぱり内海＆神谷ペアでしょ。
子供心にもとっても強烈だったもんね。あの独特の不気味な重苦しい世界。。。

イントロダクションにもあるけど。。。≪ラオウの知られざる物語≫・・・知らないほうが良かったし、なんだかホントに知られざると言うか原作者と作画が同じだけで全くの別物みたいな、妙な感じでした。。。

最後に、一言。
『こんなの、北斗の拳じゃなーーーーいっ！！』

TVのサウザー編の総集編みたいになっちゃってますね。
まあ５部構成にするようですから伏線に「修羅の国」の名前が出てきてその関連キャストが追加されて、あえてユリアの「ユ」の字も出てきませんが…。
OVAの発売予告で次が「ユリア編」の様ですがどうなる事やら…。
勝手な憶測では後は「トキ編」「ケンシロウ編」「リン・バット編」といった具合かな？
まあ原作OR前TVシリーズを見ていないとなんだかな〜みたいな感じはありますね。