ジャスミンの花開く

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「チャン・ツィイー」が、それぞれ、父親のいない家庭で育ち、夢見る恋しては、失敗するという三世代の茉(モー)、莉(リー)、花(ホア)を１人で演じ、この三人茉、莉、花、でジャスミンらしい。
茉・・夢を追いかけていただけの世間知らずの女の子が、シング　　　ルマザーに・・・
莉・・優しい夫「ル・イー」がいながら、不妊症のため精神を病　　　み、手にしていたはずの幸せを、自ら失ってしまい・・
花・・だらしない夫「リウ・イエ」に見切りをつけ、女手一つで　　　生きていく・・・
「チャン・ツィイー」が、三役を演じていますが、気丈でワガママで感情豊かに恋に生きる人生を演じ、恋するときめきとはかなさ、幸せの瞬間とあやうさ・・などを感じさせるものでした。
私生児を産んで、苦労してきた茉が、娘や孫の恋愛や結婚に、理解を示さずむやみに反対するところは、ちょっと理解に苦しみましたね。母親役の「ジョアン・チェン」は、やはり存在感がありますね。
ラストは、かなり壮絶なシーンがあり、その後のエンディングでは、「チャン・ツィイー」が素敵な笑顔を見せてくれて、ほっとしました。三代続いて来た写真館を捨て、これからの自分を開花させていく予感が・・・

映画スターを夢見るが、妊娠したあげく男に捨てられてしまう茉、文革のさなか労働者階級の男に嫁ぐ莉、そして学生結婚、遠距離のはてに夫に捨てられる花と３世代の女性をチャン・ツィイーが演じています。
とにかくチャン・ツィイーを見せるための映画です。笑う、歌う、泣く、果ては路上出産まで（かなりエグイですよ）、いろんなチャン・ツィイーが見られますが、どの世代のヒロインにもさほど感情移入できずに終わってしまいました。チャイナドレスが非常にセクシーだったのはよかったけど。
新作案内にはいっている「胡同のひまわり」の方がよっぽどおすすめです。「胡同のひまわり」でお母さんの役をしていた女優さんが、ここでもヒロインの母、祖母をやっています。

　劇場で予告編を観たときにはすごく気になった映画だったので、ついついレンタルしてしまいました。がっ、結果は…

　その前に、＞ラヴァ様
　ミクシィでは姿をくらませるおつもりですね(^o^)。わたしも「吟遊旅人」の名前では参加していません。本名で検索すれば一発でヒットしますが、ミクシィには何も書いていません。それでは「ラヴァ様を探せ」プロジェクトを発動したいと思います。

　して、映画のレビューに戻ります。

　B級（註）。なんじゃこら。

　歴史も家族の愛憎も男女の感情のあわいもすべてが表層をなぞっただけ。チャン・ツィイのファン以外は満足できないだろう。よくこんなひどい作品ができたものだ。

　チャン・ツィイよりも、彼女の母親役ジョアン・チェンのほうがよっぽど美しいと思った。

　チャン・ツィイが祖母・母・娘の三代にわたって一人三役を演じ、そのツィイが成長した姿をジョアン・チェンが演じるため、キャラクターの演じ分けが難しい。ジョアン・チェンも祖母と母を二役演じるわけで、このダブルキャスト（って言うのかな）は失敗だね。人物そのものに魅力がない上にさらに重ねて脚本は彼女たちの書き分けができていない。とってつけたような雨の中の出産シーンとか、面白くしようという意図ばかりが空回り。

　というわけでツィイのファンにだけお奨めしておきます。


（註）paroleさんがA級B級ということを「エル・マリアッチ」のレビューで書いておられるように、本来は低級という意味ではありません。ハリウッドの制作システムの一つとして「A」と「B」という枠があったのです。Bは低予算ですから結果的に「低級」と見なされるような作品が多く、今ではB級映画といえば2級品の代名詞となってしまいました。で、ここでわたしが使ったB級はまさにその意味です。チャン・ツイィというスター女優を画面に出ずっぱりにさせたくせにこの出来ですからねぇ〜。

チャン・ツィイーって労働者階級や男に泣かされる役が似合わない人ですねー。白魚の様な手や、チャイナドレスから覗く白い足の美しさは流石です。激動の時代を生きた女達の力強さも、イントロダクションにあるように、甘く切ない恋物語の悲しさも伝わってこなくて残念。チャン・イーモウ監督作品のカメラマンだった人の初監督作品ってことで彼女の起用になったのか、とか思いました。はやり彼女は美しさを武器に、高慢でわがままで男を肥し（古い！）にしていくような役が似合います。

私は祖母・母親役を演じたジョアン・チェンの姿の方に、悔恨と追憶に生きる女の一生を観ました。彼女は監督業に転向したのかと思っていましたが、「ラスト・エンペラー」後も女優として幾つも出演作が有ったのですね。彼女の初監督作品「シュウシュウの季節」は忘れられない作品のひとつです。リィウ・イエ （「山の郵便配達」「小さな中国のお針子」）も出ていますが、不実な男の役でちょっと不満でした。

チャン・ツィイー演じる３世代の女。
茉・莉・花、どの女もなんでこんなにも自分勝手なんだろうか。
男運が無いのは仕方がないとしても（それは自分の男を見る目がないだと諦めるしかないのだから）
その行動や言動が常軌を逸していて全く共感出来なかった。

確かにかわいい。
かわいいけど、それだけだ。

母を演じるジョアン・チェン。
この母親もおかしな母親。

やがてチャン・ツィイーの子供・莉が大人になると母親役のジョアン・チェンが菜の役をすることになるのだけど
こういってはなんだが、なんでこんなに不細工な女優にしたのだろうか？
外見だけで言えば、チャン・ツィイーがこんなになるわけがないぞ、とがっかりだった。
菜は娘婿にまで色目を使い、キモイぞこのおばさん状態。

結局どの世代のチャン・ツィイーにも共感出来なかった。