クリスマス・テイル　スパニッシュ・ホラー・プロジェクト

子供の残虐性を描きながら後半『悪魔のサンタクロース』ばりに鬼ごっこホラーになる展開はなかなか面白いものの、子供の残虐性自体最早意外でもなんでも無い時代から鑑みると微妙な感じの作品ですね。
井戸に落ちた女性強盗犯をこれでもか！って虐る件なんかも他の作品でも設定は違いますがありますし、目新しさが無い分どうしても辛口になっちゃいます。
おまけに個人的に子供主役のホラーに関心が無いのもむにゃむにゃ。

ただ、女性強盗犯の女優さんが子供にイビられ、涎を滴らせながら絶叫する迫真の演技や粗野で貧の無い顔立ちには参りました！
この役にピッタリな方ですね。
良くぞこの女優さんを起用しました。
この女優さんが血瘤メイクで斧を壁等にこすりつけ、火花を散らしながら子供をゆーったり追っかける姿はなかなかのド迫力。
このお姿拝見だけでも見どころありかも。

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おっったまげた〜 子供を使ったホラー(ドラマだよぉ＾＾) オモロッ！

枯れ井戸の底に落ちたサンタの格好をした大人の女性。それを発見した小学生５人。
だが、銀行強盗の極悪犯と知るや救助条件としてカネをせびる。
しかもカネを奪っても約束を守らず飢え死にさせようとする。
酷い事をしたので救助したら復讐されると思い
さらにそのうち出るであろう懸賞金を貰うためだ。
このガキら、ここまで悪い事をするような感じには見えないが・・。
そのうち井戸から脱出した極悪犯が斧を持ち怒りの復讐に出る。形勢逆転・・
あどけない子供達の命が危ない！
恐怖に怯え逃げ惑うわんぱく達は夜の遊園地でイタチごっこ開始。

ゾンビ映画にハマってる子供が極悪犯をゾンビと勘違い＾＾でも・・ラストにぃ・・!?
「ベストキッド」にハマってる子供＾＾繰り出すか究極奥義!?
子供５人もいれば１人は性格の悪いガキがいるもんだ・・でもやっぱり子供＾＾
優しい少女は「パンズラビリンス」の主人公だった！やっぱり・・似てると思った＾＾
名前は「イバナ・バケロ IVANA BAQUERO」ちゃん、将来が楽しみだぁ＾＾

「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」シリーズは次の通り。
「クリスマス・テイル」「悪魔の管理人」「エル・タロット」
「リアル・フレンド」「ベビー・ルーム」「産婦人科」
本作と「悪魔の〜」は観たので他の４作を観る楽しみが出来た！ ワクワク＾＾

恐怖感は無いが、それにしてもベラベラ早口で喋る子供達、オモヂレ〜、と思うよ？＾＾

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舞台は1985年コスト・トラダ、クリスマスシーズン。
4人の少年と1人の少女が繰り広げる大人顔負けのアクション・ホラー!?
空き地に放置されているトレーラーハウスを改造し秘密基地にしている少年たちは、トランシーバー片手に遊びに夢中です。カンフーやゾンビ映画なども大好きです。
ある日、唯一女の子のモニが森で穴に落ちたサンタ姿の女性を発見します。さっそく悪ガキ仲間が駆けつける。その女は指名手配中の銀行強盗だった。懸賞金を貰おうとしたが、強奪した200万ペセタのことを知り横取りしようと企んだ。悪ガキたちは食べ物を与えず女を監禁状態にする。そのうち動かなくなり死んだと思い警察官に通報する。しかし、現場に行くとその女は消えていた。『ゾンビの襲来』を思い出し女はゾンビになったのだと。そして、恐怖のゾンビ女が足を引き摺り斧を片手に現れたから、さぁ大変です！！廃墟の遊園地へ逃げ込む5人の運命は・・・。
少年たちは穴の中の女に本名を隠すため『特攻野郎』と言う映画の登場人物の名前をつけるのです。何気に遊び感覚だがそこまで悪知恵が働くことが恐ろしい。それと食物を与えず強奪したお金の場所を聞き出すと言うのも恐いです。でも、モニは空腹の女を可哀想に思いクリスマスだからと食べ物を持っていきます。このシーンには唯一救われました。しかし、仲間に見つかり取り上げられてしまいます。その後、女にロープを下ろしますが、それも見つかってしまいます。
ラスト、うっ・・・。こんな終わり方でいいのでしょうか・・・。ホラーだからこれでいいのかなぁ。

明るいポップな映像のオープニングに意表をつかれた。いい演出だ。全体を通して、よく錬られた作品だった。

物語は、少年たちが山の中で穴に落ちたサンタクロースを見つけるところから動き出す。一度は警察に届け出て助けようとしたものの、このサンタが銀行を襲った凶悪な犯罪者であることが分かり、彼らは一計を案じる。銀行から奪った金を巻き上げ、更に懸賞金までせしめようとする。交代で見張りながら、穴の中に放置して衰弱するのを待つ少年たち。数日後、動けなくなった頃を見計らって、彼らは取り引きを持ち掛ける。
……というお話し。

少年たちが夢中になっているＢ級ホラー映画『ゾンビ襲来』のワンシーンが、随所に織り込まれている。単に子供の世界を表現するためのアイテムかと思っていたら、それが最後のオチに繋がる。見事な構成だった。好きだなぁ、こういうの。(笑)　子供だましのような映画が、実は子供だましではなかったワケだ。この部分が一番ホラーだったかも知れない。

最初は純真に見えた少年たちが、次第に子供っぽい残酷さを見せて行く様子は、まさにサスペンス。自我を剥き出しにして取っ組み合いの喧嘩もする。「まだ12歳なのに……」と思う反面、12歳だからこそ出来る惨さだという気もする。この危うい年頃に設定したところが、脚本の妙味だろう。

クライマックスは、サンタの逆襲。舞台を遊園地に移し、斧を持って追いかけるサンタと、逃げる少年たちの攻防が描かれる。グロテスクでショックシーンもあるが、演出は軽妙。怯えながらも少年たちには、まだ“遊び”の余裕が感じられる。そういう演出になっている。意図的な演出プランである。スリラーとして、いい出来映えだ。

そして、エンディング。一機にホラーに転じてみせた。まんまと騙された感じ。カットも少なく静かな幕切れに思わず唸ってしまった。
銀行強盗のサンタが女性だったことも、ここで活かされている。（伏線というか前振りはされている）
短い作品ながら、多くの要素を取り込んでキレイにまとめてみせた手腕は見事としか言いようがない。頭が良くて才のある監督さんなのだろう。
カメラにもメリハリがあり、演出が活きていた。教材にしたい作品だった。

サンタクロースに扮した殺人鬼に襲われるホラー映画は、90年代に何本も観た。プチ・ブームだったように思う。確かに斧を持ったサンタに追いかけられたらコワイ。(笑) 何を観たのかほとんど覚えていないし、ストーリーも全く記憶に残っていない。一本だけ、恐怖シーンとは関係ない映像を覚えている作品がある。“プランタン”での仕事を終えた母親が雪道を車で家に向かう場面だ。クリスマスの高級デパートだ、管理職の母親は夜遅くまで仕事に追われているという設定だった。当時、銀座にプランタンが出来て間もない頃だったように思う。そんなことで記憶に残っているのかも知れない。オシャレだけど使い勝手の悪いステーショナリーを随分買ったっけ。(笑)

スパニッシュ・ホラー・プロジェクトでは一番の出来映えだろう。クリスマスまで待てばよかったかなぁ。(笑)
オススメ！

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仲良し5人組が森の中で発見した穴。
そこにはサンタの格好をした女性が落ちていた。

クリスマスっぽいタイトルだけれど、
あんまりクリスマスとは関係なし。
実はこの穴の中の女性、強盗をして大金を盗み、逃走中だということを
ニュースを見た少年少女たちは知る。
サンタの扮装をしていたため、クリスマスの人ごみにまぎれ、
逃走したのはいいものの、その後、この穴に落ちてしまったらしい。

しかし、彼女が今どこにいるかは5人しか知らない。
子供というのは無垢で純粋な分、残酷なことも平気でやってしまったりする。
彼女を兵糧攻めにして、お金のありかを聞き、それから穴から出してやろうということになる。しかし、子供たちの行為はエスカレートしていき、彼女は衰弱する。
死んでしまったと思い込んだ5人組のうちの2人はゾンビ映画が大好き。
そこでゾンビにする儀式をとり行ってしまう……。

まあ、予想通りの話といえばそうなのだが、
次第に盛り上がっていく子供たちの心理などがうまく描かれている。
そして(ここからネタバレです)

死んでゾンビになって追ってきたと思った彼女はまだ死んでおらず、
しかし、生きている間に儀式を行ってしまったから、
強靭なゾンビになってしまうというところは新鮮だった。

「ガリシアの獣」の監督で、ガリシアと同様、映像がきれい。
ホラーというより、「本当に怖い○○童話〜ゾンビ編」といった感じかな。