恋する日曜日　劇場版

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BS-iの恋愛ドラマシリーズは知りませんし、この手のテレビシリーズの劇場版は全然期待もなく、廣木隆一監督でなければ見なかった作品だと思います。またまたテレビ張りのつまらない映画なんだろうなぁ〜と思って見始めたんだけど、なかなかどうして、いいじゃないですか。

幼馴染みはあまりにもお互いを知りすぎていて、恋愛感情へとはなかなか変わらないものです。しかし転校を機会にそのまま離れてしまうとやがては風化してしまいますし、何も無かったことにしてしまうには大きすぎる存在。生まれ育った町の想い出を写真に記録するかのように、刻み込める何かが欲しい。「大好き」というような猛進する気持ちでもなく、「ただ、こっちを向いていて欲しい」という、少女の気持が初々しいです。
それは、1分以内に手を繋いでカップルが屋上に駆け上がれば永遠に結ばれるという伝説にも似た、形として残しておけるものが欲しいという願い。それを得ることで、永遠に継続できる証を得たような気持ちになれる。そんな何かを少女は求めていたのでしょう。

「恋する日曜日」という、フランス映画の邦題っぽいタイトルのように、淡々と主人公・晶(水橋貴己)をロングショットで追う演出は、テレビ的なラブストーリーのお仕着せがましさもなく、アップに寄る落差で彼女たちに踏み込むリズムも廣木らしいところでしょうか。
恋の三角関係ならぬ四角関係を描き、幼馴染みの二人(水橋貴己、若葉竜也)に対比させるかのように、刺々しく冷めた恋愛関係を形作る二人(芳賀優里亜、佐々木和徳)を描く脚本も見事です。

ちょっと褒め過ぎかなぁ〜。(^^;)
幼馴染みの二人の未来を暗示するかのように重ね合わせる、12年前の先生の物語は少々甘ったるいし、アップに寄るカメラの揺れなどもわざとらしさもあり、大絶賛とまでは行かないけど、甘酸っぱい初恋の香りは十分にある映画です。

クライマックスの後、それまでの日常の精神状態に戻って田んぼの一本道を歩く二人。最後の見送りにも行かない直(若葉竜也)だけど、彼の母親(石野真子)との会話には晶(水橋貴己)を思いやる気持ちが表れているし、一人旅立ち、電車の中で記録した写真を見る晶には、"求めていた何かを得た"という満足感があります。
いいなぁ〜こういうラスト。

テレビ的なベタベタな恋愛青春ドラマに飽きた方にはお奨めの1本だと思います。

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ＢＳ−i恋愛ドラマの劇場版。
芳賀優里亜ちゃん目当てで鑑賞ッス。

初め、ヒロインが優里亜ちゃんと思っていたので、昔は全然顔が違うなあと思っていたら、別人だったッス。

物語は、ヒロインが引っ越しする前日の話。
幼馴染の直に恋心を打ち明けるかどうかで悩む女子高生。
ところが、逆に先輩から告白され、直には別の女性が急接近。
ヒロイン晶の想いは……。
という自分には全く経験のない甘酸っぱい青春ストーリー。

いろいろ伏線散りばめて、比較的計算された作り。
物語のテンポもよく、話も追い易いッス。
ラストの花火から夜明けと印象残るシーンもあり。
また過度な感情表現もなかったので、長野県上田市ロケの舞台背景と相まって、素朴さが何とも心地良く感じられたッス。

肝心の優里亜ちゃん演じるは、ちょっと性格悪そうな役。
むむう、ちょっと落胆、ガクーッ。
反対に、私的ツボではなかった水橋貴己ちゃんの良さがクローズ・アップ。
クライマックスでは、良き表情見せてくれます。
自分でも意外な映画効果を体感したッス。

廣木監督らしい作品と思いますが、やはり年少向き。昔懐かしむ気持ちで見れば、それなりですが、どちらかというと若い人にお勧めです。

観ていて楽な作品。
ちょっと演技がへたかな・・。
脚本があまり丁寧ではないような印象をうけました。
結構費用は掛かっていると思うけれど、演出も今ひとつ。
むかーしの映画 和泉聖治監督の「この胸のときめきを」を思い出しました。
こりすぎると良くないな。

　最後まで見ること。そうすれば、良かったと思える作品です。
私は、この作品を日曜日の午後、妻と２人で見ました。感想はＧＯＯＤです。