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眉山−びざん− / 松嶋菜々子

眉山−びざん− /犬童一心

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60

DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

 さだまさしの同名小説を「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督が映画化した感動ドラマ。出演は松嶋菜々子と大沢たかお、そして10年ぶりの映画出演となる宮本信子。東京で働く咲子は、徳島で一人暮らしをしている母・龍子が入院したとの報せを受け、久しぶりに帰郷する。咲子はそこで母が末期ガンであることを知る。入院してもなお気丈に振る舞う母に複雑な思いを抱きながら看病を続ける咲子は、医師の寺澤と出会い、少しずつ心を癒されていく。そんな中、死んだと聞かされていた父が生きていることを知り、まだ見ぬ父のもとを訪ねる決意をする咲子だったが…。

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

DVD

旧作

お届け率:100%

ジャンル :

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「眉山−びざん−」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

 さだまさしの同名小説を「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心監督が映画化した感動ドラマ。出演は松嶋菜々子と大沢たかお、そして10年ぶりの映画出演となる宮本信子。東京で働く咲子は、徳島で一人暮らしをしている母・龍子が入院したとの報せを受け、久しぶりに帰郷する。咲子はそこで母が末期ガンであることを知る。入院してもなお気丈に振る舞う母に複雑な思いを抱きながら看病を続ける咲子は、医師の寺澤と出会い、少しずつ心を癒されていく。そんな中、死んだと聞かされていた父が生きていることを知り、まだ見ぬ父のもとを訪ねる決意をする咲子だったが…。

「眉山−びざん−」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

日本

「眉山−びざん−」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全60件

だんだんと 娘が母の思いに近づく ネタバレ

投稿日:2007/10/22 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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すべて一人で決める頑固な母に、距離を感じる娘が、母の過去にふれ、母との絆の深さを改めて知り、母と娘とは?を考えさせられました。

冒頭で、医者には愛想良く、患者には冷たい看護士に、「あなたはどちらを向いて看護をしているの?」のたつ子(宮本信子)のピシャリという言葉に、ここにたつ子の生き様が、現れていると思います。
こんなたつ子にいつも反発をし、素直になれない娘・・・
こういう母と娘って、ありがちだと思います。
なんでも自分を押し通そうとする母に、つい声を荒げてしまう咲子(松島奈々子)。
しかし、何でもないような態度でいますが、実は娘に言われたことがこたえているらしい・・・

宮本信子さんという女優の凄さを改めて確認しました。
自分の母親でなければ、きっとすごく頼りがえのある人なのでしょうが、自分の母親となるとなかなか受け入れられない部分もある・・・
母と娘の葛藤を軸に、物語は進んでいきます。

母と娘、そして姿の見えない父のアンサンブル。
阿波踊りの祭りの中、再会する父と母と娘。
言葉は交わされないけれども、喧騒の中の静けさが、たまりません。

ラストシーンの思いがけないメッセージに感動です。
愛する人に、どのように自分を残したいか。想いを伝えることの大切さを学んだように思います。
徳島の優しい風景と、躍動感ある阿波踊りに魅せられました。
淡々とした流れの中、いつの間にか嵌まっていた私がいました。
若かった父や母が、いつの間にか年を取り・・・
いつの日にか、自分の事に置き換えてみる時が来るのではないでしょうか。
多くの方に観て頂きたい作品です。

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きちんと対象化が成された甘ったれた私的独白に陥っていない作品 ネタバレ

投稿日:2007/12/01 レビュアー:parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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母親(宮本信子)が病気で倒れたと連絡を受けた娘(松嶋菜々子)が生まれ故郷の徳島に帰ることから始まるこの物語は、一言で言い表せば母と子の死別を核とした愛情の物語と言えるだろう。この二人の愛情の絆を中心に、娘と母親からは死んだと伝えられていた父親(夏八木勲)との父子愛、本作の内奥における核とも言うべき母と父との禁じられた愛、そして娘と母が入院する病院の若い医師(大沢たかお)との育まれつつある愛など複数の愛が時間軸に沿って同時並行的に進展もしくは明らかになっていく。そしてこれら複数の焦点が阿波踊りの場面において一気に合一するのだが、阿波踊りの興奮と絵柄としての映画的感動とを最大限に活用したこのシークエンスは多くの人の感涙を誘うだろう。ボク自身も大粒の涙をボロボロこぼしながらこのシークエンスに見入ってしまった。

親子愛を対象とした作品として『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』と比較されうるだろうしWeb上でのレビューにもそう言った意見が散見されるが、『東京タワー』が「ボク」視点から一歩もはみ出ることがない手前勝手な俺様作品であるのに対し、本作は娘を視点の中心に据えているようでいながら、娘自身ももちろん他の役柄もきちんと対象化し甘ったれた私的独白に陥っていないという点において格段に差のある作品だと思う。

また恐らくは看過されがちだろうが、本作が120分に収められていることは大きな美点の一つだと思う。特に本作の最大のウリである阿波踊りのシーンなどそれを最大の楽しみにしていた私にとっては呆気なさを感じるほど短いものであったが、実際の阿波踊りの会場を本番終了後にそのまま利用しスタッフを加えると2万にを投入して6万フィートを超えるフィルムを使ったにもかかわらず敢えて出し惜しみと感じさえるほどの節度ある用い方をしていることに本作の特質が出ていると思う。この節度はクライマックスのみならず全編において貫かれており、結果としてこの手の作品に良くある語りすぎが周到に避けられている。いや、語りすぎを排除したことこそが恐らくは本来の狙いであったろうから、120分と言う尺数も本作にとっては必然だったのだろう。『眉山』は本年度のベストワン候補として上げられるに充分な作品と言えると思う。

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静かに流れる時間と、壮大な阿波踊り ネタバレ

投稿日:2007/11/14 レビュアー:こんちゃん

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 sheriffさん、はじめまして。新参者ではありますが、 DISCASでレンタルを始めた頃、何を借りるか(新作・話題作は別として)悩んだときに、ずいぶん参考にさせていただきました。元気になられたようで、大変喜ばしいことです。レビューを楽しみにしてはおりますが、まあ、無理をなさらぬように・・・。

 全体的に淡々と話が進み、これと言った盛り上がりも、感動的なエピソードもありません。では、とうとうと流れていくのかというと、咲子が寺澤と恋仲になったり(sheriffさんと同じく、あの場面で、「何で、ここで抱き合うという展開になるの???」と、かみさんと2人で悩みました)ラスト近くの阿波踊り(このシーンは圧巻!正に「街全体が踊っている」)には、実の父親も登場するのですから、ドラマ性は充分あるのです。

 犬童一心監督の思い描くショットやカットは、数々名シーンと言っても過言ではないシーンがちりばめられてはいるのですが、その統一感というか収束感が今ひとつではないでしょうか。クライマックスの阿波踊りシーンにかき消されてしまったのでしょうか。
 
 母と娘というシチュエーションに、もちろん男である私は感情移入など出来ないのですが、出生の秘密からのわだかまりが瓦解し、
「お母さん、大好きよ」
と言うセリフになるまでの心の機微が見えませんねえ・・・。
 松嶋奈々子は、とても綺麗な人だとは思うのですが。女優としてどうなの?という部分では、残念ながらまだまだという感じですね。自身も母親となり、これからの人なんでしょうか。表情が作り物に見えてしまうのですね。竹内結子がやった方が、はまったような気がします。
 まあ、相手が宮本信子と言うのも可哀想なのかもしれません。彼女のセリフ一つ一つのメリハリ、立ち居振る舞い。役柄がそうだと言っても、ここまで見事に演じられる女優は、そうそういるもんじゃありません。
 かみさんも、
「私は、宮本信子って嫌いなんだけど、着物を着て動くということにおいては、本当に素敵な女性だと思う。着物が似合う女優さんはけっこういるけど、その立ち居振る舞いが美しい人はなかなかいないもの」
とのたまわっておりました。

 さて、映画としては可もなく不可もなくといった出来上がりで、まあ、宮本信子の演技力によるところが大きいのですが、それなりの感動作にはなっています。(松嶋奈々子はちょっと大きすぎて、横長スクリーンに納めるのに苦労するようで、やっぱりTV的な女優さんなのでしょうね)
 ただ、「二年後」というエピソードはどんなもんでしょう?あの龍子が書いたメッセージというのは、母で有れば誰でも思うことであり、それを文字に残す意味がどこにあるのかと、疑問に思ってしまったのです。(あの場面で涙した方も沢山いらっしゃるでしょうが・・・)伝えられなかった思いを伝えると言うシークエンスとしては、あまりにもベタなのではないかと思うのですが。

 とまあ、批判的なことを書いているようですが、心温まる、よくできた日本映画です。「セカチュー」なんかよりはよっぽど!(って、ほらまたそうやって、敵を増やすようなことを言う・・・・)

 あっ、そうそう。最近レビュー投稿されていないしゃれこうべさんがおっしゃっていました。
「徳島の人が全員、阿波踊りを踊るかというとそうでもない。全く無関心な人もいるし、連に入っている人はごく一部。でも、だいたいの人は踊るし、街中が踊っているという表現は間違いじゃないです。私も男踊りも女踊りも踊れます。」
 いずれ、おしゃれさんの踊りでも披露していただきましょう。



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★★★★ 自分の親が生きてきた軌跡に思いを馳せる ネタバレ

投稿日:2007/10/25 レビュアー:ガラリーナ

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設定が非常に似ているため「東京タワー」と比べられることが避けられない本作品。ボクとオカンがべったりな関係なのに対し、やはり母は娘を突き放すもの。父が誰であるかも話さずプライドだけを頼りに生きてきた勝ち気な母と娘の間には「東京タワー」のオカンとボクとはまるで逆の、大きなわだかまりがある。そして対称的なのは「東京タワー」は一生懸命オカンがボクを理解しようとする話なのに対して、「眉山」は娘が母を理解しようとする物語だということ。客観的に考えると「主人公が成長する」のは、後者だろうと思う。

ところが、である。主人公に共感できるのはどっちかと聞かれたら断然「東京タワー」なのだ。あのダメ男っぷりに辟易しながらもどうしても寄り添ってしまう自分がいる。「眉山」の咲子は、故郷を離れて1人東京で働くOL。そろそろいい男いないの、と突っ込まれるバリバリのワーキングウーマンである。しかし、松嶋菜々子は独り身の女性ならではの自立心や寂しさを表現できていない。父がいないことは彼女の男を見る目に絶対に影を落としているはずなのに、医者の寺澤とやすやすと恋に落ちてしまうあたりもどうも納得できない。松嶋菜々子の演技力、と言われればどうしようもないのだけれど。

こうして、物語になかなか入り込めないまま消化不良に陥りそうな終盤、見事な阿波踊りのシーンから、どんどん心揺り動かされる。祭りの高揚感と迫力が存分に表現され、人間の「生」の躍動感が画面いっぱいに広がる。うねるような踊り手の波が母と父をはさんで、川のように流れる。その川のど真ん中で迷子のように両親の姿を目で追う娘の咲子。3人の親子の関係性を実に映画的な表現で見せるすばらしいシーンとなっている。そして、母がこの世に残したあるものとは…。このエピソードがとても感動的。

子が親を理解する、というのはある程度まではできるだろうが、完全に理解することは無理だろうと思う。しかし、親が死ぬ前に「彼女の(彼の)人生とはいかなるものだったのだろうか」と思いを馳せることは子の義務なのかも知れないとこの作品を見て強く感じた。自分の知らない親の顔、親の考えに接し、子はまた親を思い、そして成長するのだ。私と娘、という関係性の中だけに閉じこもるのではなく、もっともっと広い目で世の中を眺め、何かを残そうとする母。これまた「東京タワー」のオカンとは、実に対称的。しかし、どちらが良いということではなく、やはり母の愛はとてつもなく深いと感じた。

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曖昧な人間を許容する成長物語 ネタバレ

投稿日:2008/03/08 レビュアー:ケチケチ

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劇場の大画面に比べると、阿波踊りに託されたクライマックスの迫力は半減してしまいますが、じっくり何度も見返す事が出来るのがDVDの良いところですね。作者にしてみれば、これは恐ろしい事でもあるんでしょうけどね。

さて、本題ですが、理性よりも真理を求め私生児を産んでしまった龍子(宮本信子)と、理性を取った篠崎(夏八木勲)、この二人の間で揺れる娘・咲子(松嶋菜々子)の物語なんですね。
冒頭からの理に拘る仕事ぶりの咲子、一方では他人に理を説く龍子で、理性よりも真理を取った後悔によるものか、そんな人間の曖昧さがリアルな心地よさを感じさせます。また献体という形で自ら選んだ真理を貫こうとする龍子でもあり、娘・咲子は医者・寺澤(大沢たかお)との恋で母が真理を取った気持ちも理解するという筋立てじゃないでしょうか。
この作品は、理性を取るか真理を取るか。そんな判で押したような答えを求めるテレビ的な作品じゃなく、娘はそのどちらにも寛容です。クライマックスの阿波踊りは曖昧さを含んだ上で美しく輝く人間を表現した活力じゃないでしょうか。眉山はそんな人間たちを見つめる事物的な存在で、このあたりの設定は小津作品を思わせる物でもあるんですよね。
俗っぽいドラマ展開の中に聖なる真理があり、その真理は聖なる物として龍子の死に昇華されていきますが、惜しむらくは最後の咲子へのメッセージなど不要な物なんですよね。これによって答えを観客に与えはしますが、俗っぽく作品を突き落としてしまったようなエピソードじゃないかと思います。

犬童監督の演出も細かなカット割りで、理性と真理の揺れ動きを奏でていて、上手すぎると高く評価したい作品です。たとえば病院の屋上での咲子と寺澤の会話などもカメラは寄り引きを繰り返します。過剰な演出という取り方も出来ますが、説明的要素を少なくした中では必要な演出だったんじゃないかと私は思いますね。クライマックスでは咲子の均等な振り返りにまで繋げていきますし、脚本の省略を演出が十分すぎるほど補い奏でているんじゃないですかね。

それにしても、今更ですが日本アカデミー賞をアカデミーだと思わない方が良いと思います。アカデミーの存在しないアカデミー賞で、言ってみれば日本テレビ映画祭。評価はプロが選ぶアカデミー賞というよりも昔レコード大賞であった大衆賞と言って良い選考じゃないですかね。
2006年最優秀脚本賞の「三丁目の夕日」をシナリオ作家協会は年鑑の10本にも選びませんし、これじゃプロが認定する賞などとはほど遠いアカデミー賞です。
「東京タワー」が作品賞の候補になる事すら笑ってしまうような作品だと私は思います。

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ユーザーレビュー

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だんだんと 娘が母の思いに近づく

投稿日

2007/10/22

レビュアー

ミルクチョコ

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すべて一人で決める頑固な母に、距離を感じる娘が、母の過去にふれ、母との絆の深さを改めて知り、母と娘とは?を考えさせられました。

冒頭で、医者には愛想良く、患者には冷たい看護士に、「あなたはどちらを向いて看護をしているの?」のたつ子(宮本信子)のピシャリという言葉に、ここにたつ子の生き様が、現れていると思います。
こんなたつ子にいつも反発をし、素直になれない娘・・・
こういう母と娘って、ありがちだと思います。
なんでも自分を押し通そうとする母に、つい声を荒げてしまう咲子(松島奈々子)。
しかし、何でもないような態度でいますが、実は娘に言われたことがこたえているらしい・・・

宮本信子さんという女優の凄さを改めて確認しました。
自分の母親でなければ、きっとすごく頼りがえのある人なのでしょうが、自分の母親となるとなかなか受け入れられない部分もある・・・
母と娘の葛藤を軸に、物語は進んでいきます。

母と娘、そして姿の見えない父のアンサンブル。
阿波踊りの祭りの中、再会する父と母と娘。
言葉は交わされないけれども、喧騒の中の静けさが、たまりません。

ラストシーンの思いがけないメッセージに感動です。
愛する人に、どのように自分を残したいか。想いを伝えることの大切さを学んだように思います。
徳島の優しい風景と、躍動感ある阿波踊りに魅せられました。
淡々とした流れの中、いつの間にか嵌まっていた私がいました。
若かった父や母が、いつの間にか年を取り・・・
いつの日にか、自分の事に置き換えてみる時が来るのではないでしょうか。
多くの方に観て頂きたい作品です。

きちんと対象化が成された甘ったれた私的独白に陥っていない作品

投稿日

2007/12/01

レビュアー

parole

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母親(宮本信子)が病気で倒れたと連絡を受けた娘(松嶋菜々子)が生まれ故郷の徳島に帰ることから始まるこの物語は、一言で言い表せば母と子の死別を核とした愛情の物語と言えるだろう。この二人の愛情の絆を中心に、娘と母親からは死んだと伝えられていた父親(夏八木勲)との父子愛、本作の内奥における核とも言うべき母と父との禁じられた愛、そして娘と母が入院する病院の若い医師(大沢たかお)との育まれつつある愛など複数の愛が時間軸に沿って同時並行的に進展もしくは明らかになっていく。そしてこれら複数の焦点が阿波踊りの場面において一気に合一するのだが、阿波踊りの興奮と絵柄としての映画的感動とを最大限に活用したこのシークエンスは多くの人の感涙を誘うだろう。ボク自身も大粒の涙をボロボロこぼしながらこのシークエンスに見入ってしまった。

親子愛を対象とした作品として『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』と比較されうるだろうしWeb上でのレビューにもそう言った意見が散見されるが、『東京タワー』が「ボク」視点から一歩もはみ出ることがない手前勝手な俺様作品であるのに対し、本作は娘を視点の中心に据えているようでいながら、娘自身ももちろん他の役柄もきちんと対象化し甘ったれた私的独白に陥っていないという点において格段に差のある作品だと思う。

また恐らくは看過されがちだろうが、本作が120分に収められていることは大きな美点の一つだと思う。特に本作の最大のウリである阿波踊りのシーンなどそれを最大の楽しみにしていた私にとっては呆気なさを感じるほど短いものであったが、実際の阿波踊りの会場を本番終了後にそのまま利用しスタッフを加えると2万にを投入して6万フィートを超えるフィルムを使ったにもかかわらず敢えて出し惜しみと感じさえるほどの節度ある用い方をしていることに本作の特質が出ていると思う。この節度はクライマックスのみならず全編において貫かれており、結果としてこの手の作品に良くある語りすぎが周到に避けられている。いや、語りすぎを排除したことこそが恐らくは本来の狙いであったろうから、120分と言う尺数も本作にとっては必然だったのだろう。『眉山』は本年度のベストワン候補として上げられるに充分な作品と言えると思う。

静かに流れる時間と、壮大な阿波踊り

投稿日

2007/11/14

レビュアー

こんちゃん

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 sheriffさん、はじめまして。新参者ではありますが、 DISCASでレンタルを始めた頃、何を借りるか(新作・話題作は別として)悩んだときに、ずいぶん参考にさせていただきました。元気になられたようで、大変喜ばしいことです。レビューを楽しみにしてはおりますが、まあ、無理をなさらぬように・・・。

 全体的に淡々と話が進み、これと言った盛り上がりも、感動的なエピソードもありません。では、とうとうと流れていくのかというと、咲子が寺澤と恋仲になったり(sheriffさんと同じく、あの場面で、「何で、ここで抱き合うという展開になるの???」と、かみさんと2人で悩みました)ラスト近くの阿波踊り(このシーンは圧巻!正に「街全体が踊っている」)には、実の父親も登場するのですから、ドラマ性は充分あるのです。

 犬童一心監督の思い描くショットやカットは、数々名シーンと言っても過言ではないシーンがちりばめられてはいるのですが、その統一感というか収束感が今ひとつではないでしょうか。クライマックスの阿波踊りシーンにかき消されてしまったのでしょうか。
 
 母と娘というシチュエーションに、もちろん男である私は感情移入など出来ないのですが、出生の秘密からのわだかまりが瓦解し、
「お母さん、大好きよ」
と言うセリフになるまでの心の機微が見えませんねえ・・・。
 松嶋奈々子は、とても綺麗な人だとは思うのですが。女優としてどうなの?という部分では、残念ながらまだまだという感じですね。自身も母親となり、これからの人なんでしょうか。表情が作り物に見えてしまうのですね。竹内結子がやった方が、はまったような気がします。
 まあ、相手が宮本信子と言うのも可哀想なのかもしれません。彼女のセリフ一つ一つのメリハリ、立ち居振る舞い。役柄がそうだと言っても、ここまで見事に演じられる女優は、そうそういるもんじゃありません。
 かみさんも、
「私は、宮本信子って嫌いなんだけど、着物を着て動くということにおいては、本当に素敵な女性だと思う。着物が似合う女優さんはけっこういるけど、その立ち居振る舞いが美しい人はなかなかいないもの」
とのたまわっておりました。

 さて、映画としては可もなく不可もなくといった出来上がりで、まあ、宮本信子の演技力によるところが大きいのですが、それなりの感動作にはなっています。(松嶋奈々子はちょっと大きすぎて、横長スクリーンに納めるのに苦労するようで、やっぱりTV的な女優さんなのでしょうね)
 ただ、「二年後」というエピソードはどんなもんでしょう?あの龍子が書いたメッセージというのは、母で有れば誰でも思うことであり、それを文字に残す意味がどこにあるのかと、疑問に思ってしまったのです。(あの場面で涙した方も沢山いらっしゃるでしょうが・・・)伝えられなかった思いを伝えると言うシークエンスとしては、あまりにもベタなのではないかと思うのですが。

 とまあ、批判的なことを書いているようですが、心温まる、よくできた日本映画です。「セカチュー」なんかよりはよっぽど!(って、ほらまたそうやって、敵を増やすようなことを言う・・・・)

 あっ、そうそう。最近レビュー投稿されていないしゃれこうべさんがおっしゃっていました。
「徳島の人が全員、阿波踊りを踊るかというとそうでもない。全く無関心な人もいるし、連に入っている人はごく一部。でも、だいたいの人は踊るし、街中が踊っているという表現は間違いじゃないです。私も男踊りも女踊りも踊れます。」
 いずれ、おしゃれさんの踊りでも披露していただきましょう。



★★★★ 自分の親が生きてきた軌跡に思いを馳せる

投稿日

2007/10/25

レビュアー

ガラリーナ

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設定が非常に似ているため「東京タワー」と比べられることが避けられない本作品。ボクとオカンがべったりな関係なのに対し、やはり母は娘を突き放すもの。父が誰であるかも話さずプライドだけを頼りに生きてきた勝ち気な母と娘の間には「東京タワー」のオカンとボクとはまるで逆の、大きなわだかまりがある。そして対称的なのは「東京タワー」は一生懸命オカンがボクを理解しようとする話なのに対して、「眉山」は娘が母を理解しようとする物語だということ。客観的に考えると「主人公が成長する」のは、後者だろうと思う。

ところが、である。主人公に共感できるのはどっちかと聞かれたら断然「東京タワー」なのだ。あのダメ男っぷりに辟易しながらもどうしても寄り添ってしまう自分がいる。「眉山」の咲子は、故郷を離れて1人東京で働くOL。そろそろいい男いないの、と突っ込まれるバリバリのワーキングウーマンである。しかし、松嶋菜々子は独り身の女性ならではの自立心や寂しさを表現できていない。父がいないことは彼女の男を見る目に絶対に影を落としているはずなのに、医者の寺澤とやすやすと恋に落ちてしまうあたりもどうも納得できない。松嶋菜々子の演技力、と言われればどうしようもないのだけれど。

こうして、物語になかなか入り込めないまま消化不良に陥りそうな終盤、見事な阿波踊りのシーンから、どんどん心揺り動かされる。祭りの高揚感と迫力が存分に表現され、人間の「生」の躍動感が画面いっぱいに広がる。うねるような踊り手の波が母と父をはさんで、川のように流れる。その川のど真ん中で迷子のように両親の姿を目で追う娘の咲子。3人の親子の関係性を実に映画的な表現で見せるすばらしいシーンとなっている。そして、母がこの世に残したあるものとは…。このエピソードがとても感動的。

子が親を理解する、というのはある程度まではできるだろうが、完全に理解することは無理だろうと思う。しかし、親が死ぬ前に「彼女の(彼の)人生とはいかなるものだったのだろうか」と思いを馳せることは子の義務なのかも知れないとこの作品を見て強く感じた。自分の知らない親の顔、親の考えに接し、子はまた親を思い、そして成長するのだ。私と娘、という関係性の中だけに閉じこもるのではなく、もっともっと広い目で世の中を眺め、何かを残そうとする母。これまた「東京タワー」のオカンとは、実に対称的。しかし、どちらが良いということではなく、やはり母の愛はとてつもなく深いと感じた。

曖昧な人間を許容する成長物語

投稿日

2008/03/08

レビュアー

ケチケチ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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劇場の大画面に比べると、阿波踊りに託されたクライマックスの迫力は半減してしまいますが、じっくり何度も見返す事が出来るのがDVDの良いところですね。作者にしてみれば、これは恐ろしい事でもあるんでしょうけどね。

さて、本題ですが、理性よりも真理を求め私生児を産んでしまった龍子(宮本信子)と、理性を取った篠崎(夏八木勲)、この二人の間で揺れる娘・咲子(松嶋菜々子)の物語なんですね。
冒頭からの理に拘る仕事ぶりの咲子、一方では他人に理を説く龍子で、理性よりも真理を取った後悔によるものか、そんな人間の曖昧さがリアルな心地よさを感じさせます。また献体という形で自ら選んだ真理を貫こうとする龍子でもあり、娘・咲子は医者・寺澤(大沢たかお)との恋で母が真理を取った気持ちも理解するという筋立てじゃないでしょうか。
この作品は、理性を取るか真理を取るか。そんな判で押したような答えを求めるテレビ的な作品じゃなく、娘はそのどちらにも寛容です。クライマックスの阿波踊りは曖昧さを含んだ上で美しく輝く人間を表現した活力じゃないでしょうか。眉山はそんな人間たちを見つめる事物的な存在で、このあたりの設定は小津作品を思わせる物でもあるんですよね。
俗っぽいドラマ展開の中に聖なる真理があり、その真理は聖なる物として龍子の死に昇華されていきますが、惜しむらくは最後の咲子へのメッセージなど不要な物なんですよね。これによって答えを観客に与えはしますが、俗っぽく作品を突き落としてしまったようなエピソードじゃないかと思います。

犬童監督の演出も細かなカット割りで、理性と真理の揺れ動きを奏でていて、上手すぎると高く評価したい作品です。たとえば病院の屋上での咲子と寺澤の会話などもカメラは寄り引きを繰り返します。過剰な演出という取り方も出来ますが、説明的要素を少なくした中では必要な演出だったんじゃないかと私は思いますね。クライマックスでは咲子の均等な振り返りにまで繋げていきますし、脚本の省略を演出が十分すぎるほど補い奏でているんじゃないですかね。

それにしても、今更ですが日本アカデミー賞をアカデミーだと思わない方が良いと思います。アカデミーの存在しないアカデミー賞で、言ってみれば日本テレビ映画祭。評価はプロが選ぶアカデミー賞というよりも昔レコード大賞であった大衆賞と言って良い選考じゃないですかね。
2006年最優秀脚本賞の「三丁目の夕日」をシナリオ作家協会は年鑑の10本にも選びませんし、これじゃプロが認定する賞などとはほど遠いアカデミー賞です。
「東京タワー」が作品賞の候補になる事すら笑ってしまうような作品だと私は思います。

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  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

ご利用の流れ

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A 作品をレンタル

作品をレンタル

借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。

B ポストに返却

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商品をポストに投函すればOK!

よくあるご質問

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もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。

無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。

定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。

各プランはこちら

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  • 宅配レンタル 定額4プラン
    月額1,026円税込
    • DVD/CDが定額で月4枚レンタルできる!※1
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  • 都度課金 プラン
    無料会員 月額0円税込 ※都度レンタル時の費用は発生します
    • 月額無料で単品レンタルを楽しみたい方におすすめ!
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。

眉山−びざん−