情痴　アヴァンチュール

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主演のLudivine Sagnierと言えば「スイミング・プール」「パリ・ジュテーム」「8人の女たち」と立て続けに話題作に出演し、ベテラン女優を向こうに回して堂々とした演技で絶賛され続ける人。本作は3月に開催されたフランス映画際での上映作品で、「輝ける女たち」「恋愛睡眠のすすめ」「フランドル」と言った出展作の中でも異彩を放ったラヴ・サスペンス、私はTOHOシネマズなんばで鑑賞。

フランス映画を見て何時も思うのは、ハリウッドとの対比だが、本作は表層上ではミステリーを標榜するが、実際は勧善懲悪を是としないフランス映画らしいリアリティ重視で、誰が犯人とかオチがどうとかを気にする御仁には、何時もの事だが向かない作品。その女性的とも言える作品のタッチを目の前にして「やっぱり、おフランス」と頷く自分に気付く。

彼女の代表作「スイミング・プール」は、それでもハリウッド的スリラーの要素が多分に加味され、私も謎解きを大いに楽しんだ1人だが、本作の場合はプロットにしてもソリューションにしても曖昧で、寧ろその曖昧さを味わうべき作品と直ぐに感じた。深層心理を描く本作では、夢遊病がキー・パーソンなのだが、それは人間の「二面性」を描く意味でも、とても重要なファクターだが、劇中の流麗なカメラが監督の意図する示唆を、モノ言わずとも明快に指し示す辺りは、流石はフランス映画と唸る。

誰でも自分の考えてる通りに行動できれば、こんな気楽な人生は無い。しかし現実には自分の気持ちとは裏腹な態度や行動を取ってしまう事も、良くある事だ。本作は、そう言った人間の不思議さ、面白さをビビッドな映像で表現してる点が秀逸。また現代社会に於けるネットワークで雁字搦めとなったライフ・スタイルへの警鐘ともとれる要素も垣間見える。現実と仮想現実の境界を、本作はフランス映画らしい感性で見事に描いてる。

Ludivine Sagnierは「スイミング・プール」の頃に比べると少し痩せた哉と思うが、その演技力は更に磨きを増してると断言できる。カメラも「スイミング・プール」と同じYorick Le Sauxなので、全体の雰囲気も近い部分も有る。ジャヶや「情痴」と名乗る割には、そのセクションの描写は控え目なので、過度に期待するのは、止めましょう(笑)

ミステリーとして見れば肝心なアンサーが示されないまま終わってしまうので、ジャンルとしては毛色の変わったロマンス。つまり変則的な恋の冒険物語として見れば楽しめると思う。

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２００７年フランス映画祭参加作品。
夢遊病を題材にしたサスペンスということで観てみましたが、サスペンスという要素はとても薄いです。
フランス映画によくある、どこかにありそうな恋愛模様を描いた映画のひとつで、その中で夢遊病が使われています。
自分の意思とは関係なく、寝てしまった後、歩きまわってしまう夢遊病。
寝ながら料理をして、それもちゃんと仕上げてしまうという話をテレビで見ましたが、どうやら外国にはこういった夢遊病の例は多そうです。

観る前は、幻想的な雰囲気の映画かなと思っていましたが、現実的な映画で、こちらの想像とは逆でした。
せっかく面白い題材なのだから、単調ではなく、もっと工夫してほしかった。
タイトルも映画の内容とは合っていません。
よくこういう凡庸な話を映画化したものだという、つまらない映画なのですが、観終わった後、気になります。
殺人があり、それは犯罪なのかどうか、夢遊病は回復したのか、主人公は救われたのか、観た人に委ねられる点があります。このあたりがフランス映画らしいです。
「８人の女たち」、「スイミングプール」に出ているリュディヴィーヌ・サニエ主演ということで観た人が多いと思いますが、期待はずれに感じた人がほとんどではないでしょうか。
暗い映像ということもあって、息苦しさもありました。凡作。

独白、抽象的、陰鬱
そして少しショッキングなシーンがたまにありそこだけ目が覚めるが、それ以外は意識が飛んでいるので内容が頭に入ってこない

だけど予告を見るとおもしろそうなので借りてしまう

「スイミングプール」、「8人の女」でリュディヴィーヌ・サニエ ファンになって彼女がみたくてこの映画もかりてみました。

暗ーい内容でした、この映画の相手役の男優との間に女の子を出産したとか・・。あまり作品としていい出来とはいえないというのが正直な感想です。

映画よりもDVDの特典映像の方が楽しめました。
インタビューに答えるサニエ、めちゃくちゃかわいい！

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日本でも殺人事件などの精神鑑定ってかなり難しい問題ですね。
ラストシーンで、子供を連れて姿を消すということは、ホントは正常な精神状態だったかもと思わせられます。
それを正当化するために、準備を重ねていたのかと。
それほどまでにルイに執着していたのかもしれない。
夢遊病という病気をよく知らない私の勝手な解釈かもしれないが、一人の男性に執着して、完全に自分のものに出来ないことに我慢できず殺してしまう。
こっちの方が彼女の大きな病気のような気がする。
それにしても観るたび別人のような気がするリュディヴィーヌ・サニエ。かわいらしい女の子から、危うい大人の女まで演じ分けられる女優さんですね。特に美人じゃないけど、興味深い。