エクソシスト＜ディレクターズ・カット版＞

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

この作品が日本で公開されたのは１９７３年だったと思います。私はまだ子供でした。でこの作品を見たのはテレビで見たのが初めてだったと思います。当時のホラー映画はこの作品のように「悪魔」や「呪い」を題材にしたものか「１３金」のようなスプラッターかに分かれていた時代でした。

中でもこの作品は当時社会現象を起こすほど強烈な作品だったようです。私の記憶の中でもやっぱり悪魔に取り憑かれたリーガンの首が３６０度回転するシーンは忘れられません。そして口から毒々しい緑の液体をはき出すシーンとか今でもすぐに思い出せるほどです。ほんとに怖かったという記憶しかありません(^^ゞ。

今では悪魔や呪いを題材にしたホラーはほとんどないので今見ると「何これ？」と興ざめするか、「うわっ！こわっ！」と思うかのどちらかに分かれると思います。

当時今のようにＣＧや特殊効果技術が発達していないことを考えると私的にはやっぱり一番怖いホラー映画であることに間違いありません。

公開当時は確か中学生だったかな。満員の映画館で見たけど、ホントに怖かったです。劇場内の雰囲気もすごく緊張していた。ちょっと音が出るとみんながビクっとする感じがあった。今では映画館でそんなふうな緊張感というか、観客の一体感を味わえることはなかなかないでしょう。すごい作品だと思いました。そして四半世紀が過ぎて再び劇場で見た「ディレクターズ・カット」は、やっぱり面白かった。面白かったけど、昔の怖さはもうありません。新しく付け加えられたスパイダー・ウォークの場面は、やっぱり切って正解だったでしょう。蜘蛛みたいに階段を下りてきて、ぶーっと血を吐くので、笑ってしまいました。神父のお母さんに対する罪悪感とか、神父と刑事の友情とか、映画としてとても良く出来ています。リーガンが悪魔に憑かれる場面は、今見ても凄い迫力です。ホラー（当時はオカルト）映画の名作として、一度は見ておくべきでしょう。出来れば「ディレクターズ・カット」でない昔のバージョンで。

豊田四郎の「四谷怪談」は会談気がないんだけど　このフリードキンは怪談じゃない　ホラー気（け）なんかない映画作家なのだ
まあ俺にしても他のレヴュアーでも　ホラーエンスーってのは　そのけがないやつ　ノンケが作ってるホラーはすぐ見破れちゃうわけで　この作品もそうなのだが　逆にフリードキンにこの映画の悪魔が取り憑いちゃった　ような不気味さがすごいのだ
その当時映画を越えて　社会現象のひとつみたいな展開がこの作品のレジェンドとなった

さて　何故ジョージタウンに悪魔ちゃんが来たか　何故レーガンに取り憑いたかって疑問が出るんだけど　それは２かなんかでわかったのかな　としてもこの質問は悪魔憑き映画に常に　付いて回るんだけど　その前に前提となる悪魔とはなんじゃいが　わかんなきゃ　論議になんないでしょ　でそんなんわからんから　トルコからこようが　誰が呪われようが　それはそれでいいのね
逆にその中身が定まらぬ恐怖とその解決法の　もろもろが悪魔ホラーの楽しみ方なのね　とまるで京極堂のようなラヴァース様

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

怖い物々苦手ですが、そういう映画は好きです。
お化け屋敷のたぐい、
入り口から入ったことはありますが、
今まで出口から出たことありません。
映画は、安心して怖がることができます。
絶対、触ってこれない、
ほーら、これるもんならきてごらん♪的安心感。
「スクリーンの壁」に守られたこちら側です。

人生初ホラー映画は、
ビデオ鑑賞でしたがこれでした。
それでも２０数年前です。
気持ちの悪さとあの顔あの緑…
以外？ほとんど覚えていないことを
まず、再確認。
はじめて見るようなシーンばかりでした。
かなりのグロゲロな映像見慣れてしまったせいか、
気持ち悪いこともなく、
ただ、面白い…
それに、悪魔にとり憑かれたリーガンのしゃがれた声、
マーセデス・マッケンブリッジだったんですね。
驚きました。

悪魔祓いの長いお話しですが、あきませんでした。
筋道がとてもしっかりしています。
糸の後処理まで抜け目なく、
腕のいい職人仕立の上等のシャツのようです。
着心地…見心地がよいのです。

今と違って、
ＭＲＩもデジカメもホームビデオもない、
そんな懐かし良き時代といっしょに、
ストーリーにそのまま入り込んでしまいました。

大規模な発掘作業から始まります。
肝心な出だしであるのに、
このシーンはまるっきり覚えていませんでした。
メリン神父が悪魔を起こしてしまいます。
夕日にオーソドックスな悪魔の像。
さあ、始まります…の余韻。わくわくとせまってきます。

飛び道具つかわずに、
女の子にとりついた悪魔と神父の真っ向勝負。
とり憑かれているとはいえ、
もとはひとりの少女、リーガンへのメリン神父の思いやり、
悪魔につけこまれ苦悩するカラス神父の姿、
とても見ごたえありました。
リーガンは救われましたが、
勝負はついていないですよね。
メダルを握り締めダイアー神父が立ち去って、
あの名曲…

人が生る限り、悪魔もそこかしこにいて当然。
もちろん、天使も妖精も…

触れることができるなら天使。
話すことができるなら妖精。
で、万が一、
会うことができるなら…悪魔。

面白かったです。

原題：The Exorcist （1973年・米）
本作は「オーメン（1977年・米）」と並んで、オカルトブームの走りだったように思う。
怖いもの見たさで興味はあったものの、劇場に観に行く勇気も、付き合ってくれる友人もいなかった。
なので、初めて観たのはＴＶ放映になった時だった。
ＴＶなので、カットされたシーンもあったと思うのだが、今回、15分の未公開シーンが加えられたという〈ディレクターズ・カット版〉で、やっと、ちゃんと観たという次第。
冒頭のリーガンの家の外観と、聖母マリア像のシーンの後に続くのは、イラクでの遺跡発掘調査のシーンだった。
ここで、後に悪魔祓いを行うメリン神父が登場する。
私が最初に「あれ？」と思ったのは、リーガンが女優である母親・クリスに、バーク・デニングス監督と結婚するのかと訊いたシーンだった。
クリスは、ただの友達だと否定したが、後日、バークが不審な死に方をした時、直ぐにこの二人の会話が思い出された。
悪魔は心の隙を衝いてくるというが、リーガンに変化が起きて、どんどん様子が変わって行く。
リーガンの言動がこんなに卑猥で下品なものだったことに驚いた。
記憶にあるのは、180度回る首と、ブリッジで階段を降りる姿、緑色のものを吐き出すところだ。
医学では手に負えないと判断した医師から、ついに悪魔祓いを提案される。
悪魔祓いには前出のメリン神父と、精神医学を学んだカラス神父が臨んだ。
メリン神父は、カラス神父に「悪魔は嘘をつく。嘘に真実を織り交ぜてくる。絶対に耳を貸すな。」と忠告する。
小さな十字架と聖水。
聖書の言葉を二人の神父が唱和する。
凄まじいばかりのポルターガイスト。
宙に浮かび上がるリーガン。
悪魔との次の闘いに備えて休憩を取るが、悪魔は、カラス神父の亡くなった母親の姿と声で恨み言を言い、カラス神父を動揺させるのだった。
メリン神父は、カラス神父を部屋の外に退出させ一人で悪魔祓いを始める。
次にカラス神父が戻ると、メリン神父は息絶えていた。
この後に続くシーンは、おそらくバークの時も同様だったのだろうと思わせるに十分だった。
************************************
不審死を遂げたバークの事故を調べるキンダーマン警部が、中々いい味を出していて印象的。
刑事コロンボに影響を与えたのではないか？という意見も。
また、メリン神父の信仰の深さと悪魔祓いの経験が頼もしい反面、カラス神父が信仰を失いつつあり、悩める姿が実に人間的だった。
神父たちが考古学者だったり、ボクサーまがいのトレーニングをしていたり、精神医学を勉強しているというのも興味深かった。