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抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)
抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)
抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた) / フランソワ・ルテリエ
抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)
/ロベール・ブレッソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(3)
解説・ストーリー
ナチス占領下のフランス・リヨンのモンリュック監獄。抵抗運動で捕えられた青年が脱獄を決意、映画はひたすら彼の思考と脱獄の準備を詩的緊張感の中、映し出してゆく。音とイメージによって生み出される芸術「シネマトグラフ」を代表する作品で、ロベール・ブレッソン監督の孤高の傑作。実際に起きた事件をもとに製作された。 JAN:9999205384104
ナチス占領下のフランス・リヨンのモンリュック監獄。抵抗運動で捕えられた青年が脱獄を決意、映画はひたすら彼の思考と脱獄の準備を詩的緊張感の中、映し出してゆく。音とイメージによって生み出される芸術「シネマトグラフ」を代表する作品で、ロベール・ブレッソン監督の孤高の傑作。実際に起きた事件をもとに製作された。 JAN:9999205384104
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「抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ナチス占領下のフランス・リヨンのモンリュック監獄。抵抗運動で捕えられた青年が脱獄を決意、映画はひたすら彼の思考と脱獄の準備を詩的緊張感の中、映し出してゆく。音とイメージによって生み出される芸術「シネマトグラフ」を代表する作品で、ロベール・ブレッソン監督の孤高の傑作。実際に起きた事件をもとに製作された。 JAN:9999205384104
「抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)」 の作品情報
「抵抗−死刑囚の手記より−(抵抗 −死刑囚は逃げた)」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
抵抗 死刑囚の手記よりの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLDP006 |
2017年02月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
0人
|
0人
|
抵抗 死刑囚の手記よりの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DLDP006 |
2017年02月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:3件
『私は飾らず それ自体を提示する』(字幕より)
「抵抗 死刑囚は逃げた」(1956年、フランス、白黒、97分)。
ロベール・ブレッソン監督(1901〜1999)の作品で、「スリ」(1959)の直前作。
二次大戦下、ドイツ占領後のフランスのレジスタンスの脱獄を描いた映画です。
ジャック・ベッケル監督(1906〜1960)の「穴」(1960年、フランス、白黒、124分)とともに、
レジスタンスの脱獄ものの双璧と言ってよいと思います。
安易な劇的効果を抑え、人の動きを正確に捉えることで、緊迫した映画の時間をつくろうとするのは、
この監督の特性です。74分という測量時間が、作品の生きた時間の深さを証明する、ということになっています。
冒頭に、言葉によって前提・定義が示されます。
刑務所を壁の外から写し、壁に打たれた金属板に刻まれた言葉が眼に映る。
【引用始】(紀伊國屋版DVDの日本語字幕による)
============================================
「この物語は真実だ 私は飾らず それ自体を提示する ロベール・ブレッソン
ドイツの占領下 ここで耐え忍んだのは――ナチス犠牲者1万名で 7千名が命を落とした
『死刑囚は逃げた』
あるいは 「風は己の望む所に吹く」
アンドレ・ドゥヴイニの実話より
============================================
モーツァルトの「ミサ曲 ハ短調」(K.427)の「主よ憐れみたまえ」が鳴っている。
刑務所の内側の壁に、字幕は刻まれ、音楽も響いている。
とても、印象的な場面ですが、僕は日本人ですから、この映画からまっすぐな感動を受けることはできません。
フランスの戦後、ブレッソンがこの映画を作り、フランス人が感動したのは、理解できます。
けれども、この捉え方は、フランスだけのものであり、手法は学ばねばならないが、感動は共有できない。
その手法とは?
【1】 最初と最後で、説明をする
言葉で、メッセージを伝える。言うべきことは、言葉で、簡潔に伝える。
この監督の上手さ、姑息と思えるのは、音楽を非常によく知って、効果的に使っていることでしょう。
ひよっとしたら、冒頭は、最初に徹底的に作り込んで、そこから無言の撮影に入るのはないか。
【2】 動作と、言葉の 分離
脱獄しようとする男の行動は、別の声で語られます。房内でしゃべっていては看守に聞かれるおそれがあるので、
すべて、ナレーションの形で流れます。
映像で映っている人物と、その人物の声の分離は、ブレッソン監督のほかの映画でもよく行われます。
これは、推定ですが、監督が、映画で自分が描く人物たちと距離をとることの証拠であり、
彼が、キリスト教徒であることの証拠なのです。
わが信仰、氾神都合主義(どこにでも神仏が存在し、苦しくなったらお祈りしよう)とは、異なります。
【3】 無駄のない脚本
不条理な死刑を逃れ、脱獄を試みる男にとって、言葉は重要だ。それは、囁き、紙に書かれた暗号だ。
監督が、この映画の78分という尺に収めたのは、無駄を削る作業であったろう。
しかし、最初の脚本は、無駄・樹木の枝が必要と思う。
脱獄は、淡々と、着実に行われる。
成功した例を、監督は、原作にしているからだ。
スリルはない。成功した脱獄は、淡々としたものだったのだろう。
「1万名」の死を基にして。
「常に可能性」がある? という彼の意識は、僕に通じてきている。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
脱獄のみを描いた名作
投稿日:2021/07/26
レビュアー:モモイチゴ
生き延びるために身の回りのもので工夫し、ついに脱獄する、その一部始終をハラハラドキドキで描く。すんなりと脱獄するのではなく。何度も躊躇するところが迫真的。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ただ、ひたすら脱獄に向けて...
投稿日:2017/03/14
レビュアー:趣味は洋画
抵抗(レジスタンス)ー死刑囚の手記より− を観ました。
ソフト題は、抵抗ー死刑囚は逃げたー となっているようです。
1956年のフランス映画で、TSUTAYAさんの「いつもの紹介ジャケット」は「No、image」となっていますが、借りたDVDは、主人公のやつれた顔を斜め上部から撮った写真と、ロープによじ登って塀を越えようとしている主人公の写真が合成された白黒モノです。
1943年、ドイツ軍占領下のリヨン。モントリュックの監獄にレジスタンス派のフランス軍人フォンテーヌ中尉(フランソワ・ルテリエ)が収監される。
独房だ。小窓から差し込む光が、唯一の生きる希望のように映る。
ここから主人公の「脱獄」に向けた執念の行動が、きめ細かく描かれる。
小窓によじ登り、中庭を散歩する囚人の一人に情報をもらう。
次に脱獄のための道具を作る。スプーンを砥いで作ったナイフ、ベッドの毛布を裂いて作った網、ロープやフックも工夫して作る。
主人公(フォンテーヌ中尉)は実に手先が器用で、この「気の遠くなるような単純作業」を淡々と実行に移していく。
彼はレジスタンスであり、自由を取り戻すという目的のために、この監獄からの脱出は自分自身への大命題なのであろう。躊躇することなく、目的に向って行動する。
監獄内の生活で何度も登場するのが、死刑囚たちが自身の汚物の入ったバケツを持って並んで歩き、それを定められた場所に捨てるシーン。
そして洗面所での死刑囚たちのやりとり。(小声で話しても、喋るな!と、看守から一喝される)
ときに激しい銃殺の音が響く。(その音を聞いている死刑囚の顔...)
主人公が脱獄するのを知っても、他の脱獄囚たちは、彼を応援はするが一緒に脱獄しようとはしない。いずれ銃殺刑が待っているというのにだ。
中盤から後半あたり、若い(16歳くらいか)ジョスト(シャルル・ル・クランシェ)という脱走兵が主人公フォンテーヌの房に入ってくる。実は監視役の囮ではないか...主人公は疑う。
しかし意を決して脱獄を告白し、2人で決行する。
極めて地味な演出だが、観ていて不思議に思ったこともある。
房の中で、ひたすた脱獄の為の小道具を作り、それをベッドの中に隠す主人公。
アメリカ映画なら、不意に房の抜き打ち検査があったりするが、それがまったくない。
看守への賄賂や、囚人同士の暴力沙汰なども登場するが、本作では皆無だ。
まるで記録映画のように、淡々と流れるように、無機質のような白黒映像が...
モーツァルトの音楽が深刻に鳴り響く。しかし力強い演奏。
ラスト、FINの文字が浮かび上がり、暗転した後もずっと演奏が続いている。
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ユーザーレビュー
『私は飾らず それ自体を提示する』(字幕より)
投稿日
2017/01/19
レビュアー
ちゅく
「抵抗 死刑囚は逃げた」(1956年、フランス、白黒、97分)。
ロベール・ブレッソン監督(1901〜1999)の作品で、「スリ」(1959)の直前作。
二次大戦下、ドイツ占領後のフランスのレジスタンスの脱獄を描いた映画です。
ジャック・ベッケル監督(1906〜1960)の「穴」(1960年、フランス、白黒、124分)とともに、
レジスタンスの脱獄ものの双璧と言ってよいと思います。
安易な劇的効果を抑え、人の動きを正確に捉えることで、緊迫した映画の時間をつくろうとするのは、
この監督の特性です。74分という測量時間が、作品の生きた時間の深さを証明する、ということになっています。
冒頭に、言葉によって前提・定義が示されます。
刑務所を壁の外から写し、壁に打たれた金属板に刻まれた言葉が眼に映る。
【引用始】(紀伊國屋版DVDの日本語字幕による)
============================================
「この物語は真実だ 私は飾らず それ自体を提示する ロベール・ブレッソン
ドイツの占領下 ここで耐え忍んだのは――ナチス犠牲者1万名で 7千名が命を落とした
『死刑囚は逃げた』
あるいは 「風は己の望む所に吹く」
アンドレ・ドゥヴイニの実話より
============================================
モーツァルトの「ミサ曲 ハ短調」(K.427)の「主よ憐れみたまえ」が鳴っている。
刑務所の内側の壁に、字幕は刻まれ、音楽も響いている。
とても、印象的な場面ですが、僕は日本人ですから、この映画からまっすぐな感動を受けることはできません。
フランスの戦後、ブレッソンがこの映画を作り、フランス人が感動したのは、理解できます。
けれども、この捉え方は、フランスだけのものであり、手法は学ばねばならないが、感動は共有できない。
その手法とは?
【1】 最初と最後で、説明をする
言葉で、メッセージを伝える。言うべきことは、言葉で、簡潔に伝える。
この監督の上手さ、姑息と思えるのは、音楽を非常によく知って、効果的に使っていることでしょう。
ひよっとしたら、冒頭は、最初に徹底的に作り込んで、そこから無言の撮影に入るのはないか。
【2】 動作と、言葉の 分離
脱獄しようとする男の行動は、別の声で語られます。房内でしゃべっていては看守に聞かれるおそれがあるので、
すべて、ナレーションの形で流れます。
映像で映っている人物と、その人物の声の分離は、ブレッソン監督のほかの映画でもよく行われます。
これは、推定ですが、監督が、映画で自分が描く人物たちと距離をとることの証拠であり、
彼が、キリスト教徒であることの証拠なのです。
わが信仰、氾神都合主義(どこにでも神仏が存在し、苦しくなったらお祈りしよう)とは、異なります。
【3】 無駄のない脚本
不条理な死刑を逃れ、脱獄を試みる男にとって、言葉は重要だ。それは、囁き、紙に書かれた暗号だ。
監督が、この映画の78分という尺に収めたのは、無駄を削る作業であったろう。
しかし、最初の脚本は、無駄・樹木の枝が必要と思う。
脱獄は、淡々と、着実に行われる。
成功した例を、監督は、原作にしているからだ。
スリルはない。成功した脱獄は、淡々としたものだったのだろう。
「1万名」の死を基にして。
「常に可能性」がある? という彼の意識は、僕に通じてきている。
脱獄のみを描いた名作
投稿日
2021/07/26
レビュアー
モモイチゴ
生き延びるために身の回りのもので工夫し、ついに脱獄する、その一部始終をハラハラドキドキで描く。すんなりと脱獄するのではなく。何度も躊躇するところが迫真的。
ただ、ひたすら脱獄に向けて...
投稿日
2017/03/14
レビュアー
趣味は洋画
抵抗(レジスタンス)ー死刑囚の手記より− を観ました。
ソフト題は、抵抗ー死刑囚は逃げたー となっているようです。
1956年のフランス映画で、TSUTAYAさんの「いつもの紹介ジャケット」は「No、image」となっていますが、借りたDVDは、主人公のやつれた顔を斜め上部から撮った写真と、ロープによじ登って塀を越えようとしている主人公の写真が合成された白黒モノです。
1943年、ドイツ軍占領下のリヨン。モントリュックの監獄にレジスタンス派のフランス軍人フォンテーヌ中尉(フランソワ・ルテリエ)が収監される。
独房だ。小窓から差し込む光が、唯一の生きる希望のように映る。
ここから主人公の「脱獄」に向けた執念の行動が、きめ細かく描かれる。
小窓によじ登り、中庭を散歩する囚人の一人に情報をもらう。
次に脱獄のための道具を作る。スプーンを砥いで作ったナイフ、ベッドの毛布を裂いて作った網、ロープやフックも工夫して作る。
主人公(フォンテーヌ中尉)は実に手先が器用で、この「気の遠くなるような単純作業」を淡々と実行に移していく。
彼はレジスタンスであり、自由を取り戻すという目的のために、この監獄からの脱出は自分自身への大命題なのであろう。躊躇することなく、目的に向って行動する。
監獄内の生活で何度も登場するのが、死刑囚たちが自身の汚物の入ったバケツを持って並んで歩き、それを定められた場所に捨てるシーン。
そして洗面所での死刑囚たちのやりとり。(小声で話しても、喋るな!と、看守から一喝される)
ときに激しい銃殺の音が響く。(その音を聞いている死刑囚の顔...)
主人公が脱獄するのを知っても、他の脱獄囚たちは、彼を応援はするが一緒に脱獄しようとはしない。いずれ銃殺刑が待っているというのにだ。
中盤から後半あたり、若い(16歳くらいか)ジョスト(シャルル・ル・クランシェ)という脱走兵が主人公フォンテーヌの房に入ってくる。実は監視役の囮ではないか...主人公は疑う。
しかし意を決して脱獄を告白し、2人で決行する。
極めて地味な演出だが、観ていて不思議に思ったこともある。
房の中で、ひたすた脱獄の為の小道具を作り、それをベッドの中に隠す主人公。
アメリカ映画なら、不意に房の抜き打ち検査があったりするが、それがまったくない。
看守への賄賂や、囚人同士の暴力沙汰なども登場するが、本作では皆無だ。
まるで記録映画のように、淡々と流れるように、無機質のような白黒映像が...
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ラスト、FINの文字が浮かび上がり、暗転した後もずっと演奏が続いている。
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