サイコハウス

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ホラーに分類してっから観たんじゃが全然ドラマですよぉ・・

この女アタマおかしい。人殺しのプロみたい。
内容や展開に特段変わった事なし。今日は快晴。明日は雨。まあ、そんなとこ。

後日ストレンジャーコールでも観てみるかぁ。

　なんら目新しいものが無く、同じような設定で有名な作品『ゆりかごを揺らす手』と比較されてしまうのは必定。まあそれでも過去の作品を越える何かがあれば良いのですが、勝っている部分というものが無いのが残念です。
　
　最大の問題は彼女の生い立ちを冒頭からネタ晴らししているところでしょう。これによって最後まで謎かけとして最後まで伏せられている事実も大方の予想が付いてしまいます。もし最初にネタを持ってくるのであれば、不遇な境遇で育った彼女がそうした人間に育ってしまった悲哀が描けていれば良かったのですがそれも無し。
　全体的に卒なく纏まっているのですが、新しさも感じられないので「だから・・・？」と思ってしまいます。

　テレビムービーだからある程度仕方が無いとは言え、ラッセル・マルケイ監督の『ハイランダー』が大好きなだけに監督の作品としては寂しい。

　ラッセル・マルケイ監督といえば、古くは『ハイランダー』シリーズ。最新では、とてもとても微妙だけど、何だかんだと楽しめて密かに次を期待してしまっている『バイオハザード３』が思い浮かびます。いわゆる映像派と呼ばれる監督だと思うのですが、そんなマルケイ監督が撮った「サイコもの」ということで興味が湧き観てみました。
　で、はじめに言ってしまうと、これはオレも観終った後にallcinema onlineで確認したのですが、ＴＶ映画のようです。　
　ストーリーは、ある弁護士の家庭がベビーシッターを雇うのですが、そのやって来たベビーシッターが実は・・・という、まあよくある話で、この手のパターンの作品で言えばカーティス・ハンソン監督、レベッカ・デモーネイ主演の『ゆりかごを揺らす手』がとてもよく出来ていて、それに較べるとやはりかなり見劣りしてしまいます。また、ＴＶ映画ということで視覚的な描写もやはり抑え気味ではあります。しかしながら、この手の映画のパターンをしっかり押さえた展開は非常に分かりやすく、逆に安心して？そこそこ引き込まれて観てしまえる作品には仕上がっていると思います。どことなく、ネーブ・キャンベル似のマリアナ・クラベーノという女優さんが、訳ありのベビーシッターを好演しています。
　まあ、わざわざ多くの作品群の中からあえて本作をチョイスしてまで観るべきかというと、そこまではさすがに言えません。とりあえず、オレと同じく“あの『バイオハザード３』のラッセル・マルケイのサイコサスペンス！”ってところに惹かれる方は観ておいても、というところでしょうか。

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　ここからちょっと映画と関係ない話です・・・。

　ラヴァースさん、年明け早々不快なことを申し上げます。
　標語コンテストに応募された標語を紹介されていました。何をテーマの標語かもどういう意図で紹介されたのかも分かりません。特に他意なくのことだとは思うのですが、オレは工場勤めです。安全「標語（スローガン）」はそれなりに意味のあるもので、自分たちでも考えるし、日々の安全のために安全唱和も繰り返しやっています。そういう者にすると、なんだかひとくくりに「バカ」呼ばわりされているような気になってちょっと悲しいというか、正直腹が立ちました。こういうことを書くと、逆にラヴァースさん及びかの標語を読んで「さすがラヴァースさん！」と感心されている方に不快な思いをさせてしまうことは分かっているので、それは申し訳なく大人気ないと思うのですが、どうしても無視できず書かせていただきました。すいません。
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「ゆりかごを揺らす手」みたいに題名と内容のギャップがあるほうがインパクトはありますね。
こちらの日本向けの題名だと期待しちゃいますね。
原題の「シッター」を連想させるようなことができなかったのかな。

さて物語はうら若き美人？なシッターが弁護士一家を恐怖の「ズン底」に陥れるお話し。
日本の女優さんでいませんでした？アビ−に似た方。首の長い去年昼ドラでお医者さんの役やってたかた。
もとい、ニコッと笑って手を血で染める二面性。
鬼気迫る演技には納得。
何でこんな若い娘が、こんな中年のおっさんに固執するの？てずっと疑問符を浮かべながら見てました。
最後の方で謎が解けるんだけど、そんな理由はちょっと無理が・・・
小さい時に受けた心の傷は決して癒えることがない。ということならなんだか切なくなりまいた。

それと赤の他人と一緒に暮らすのにこの弁護士一家、お気楽すぎますよ。現実だったらもっと調べるでしょう。周りの人たちは気づくのに。
そうかそれじゃあ物語は始まりませんね。

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やはり傑作『ゆりかごを揺らす手』には遠く及ばすって印象ですが、ラッセル・マルケイにしては人物描写が秀逸でプロットも混乱していないので、難なくラストまで楽しめるお話に仕上がってます。弁護士一家へ近づく動機がイマイチ不明瞭で説明不足、ここらへんはその内見えて来るんですが、『ゆりかごを揺らす手』程の緊張感が導入部から感じられないのは、こういった部分も影響してますね。

魅惑のベビーシッター、と言っては誉めすぎかな。突出した美人では無いのだけど、笑顔が良いんだな、アビー役のマリアナ・クラベーノって女優さん。豹変しサイコな素顔とのギャップが意外と魅力的でしかもかなりのナイスバディと充分な存在感で楽しませてくれます。

もう少しエグイ描写が有っても良かったんですが、少々抑え目なのはＴＶＭだけに致し方ない所でしょう。予定通りの展開を見せるのでサスペンスとしてもドキドキ感少なめですけど、ダメダメな役者もいないし演出も堅実で比較的好印象のサイコサスペンスと言えますよ。