プラネット・テラー

　“グラインドハウス”というコンセプトでなくても、十分Ｂ級アクションホラーとして通用する作品です。逆に良く出来すぎていて、古いフィルム効果のジッターやダスト、スクラッチノイズが五月蝿く思える時もありますね。
　もちろん“グラインドハウス”ということですから、それを上手く利用（口実にして）矛盾なんて「どこ吹く風」。主要な登場人物は返り血を浴びようが、噛まれようが感染なんてしません。どうやって引き金を引くかって？そんな細かい事を気にしてはいけません。なんて言ったって「プラネット・テラー」、「デス・プルーフ」はお祭り映画なんですから。おバカ、下品、くだらなさは当然。無礼講と参りましょう。

　ブルース・ウィリスって凄い人ですね。なにもこんな映画に出なくても困らないでしょうに仕事を選ばないと言うか、逆に選んだ結果出演したのかもしれませんが、いずれにせよこんな映画のこんな役で出演するなんて、かなり感動しました。もう一人意外だったのはマイケル・ビーン。保安官の役どころで出演しているのですが、クレジットまで全く気付きませんでした。「歳をとったなぁ」という印象です。
　
　ゾンビ映画の大ファンというロドリゲス監督。この映画もゾンビっぽい感染者は出てきますが、監督自身はゾンビだとは思っていないようで劇中では「ゾンビ（リビングデッド）」とは呼んでおらず、あくまで「感染者」として扱っており、ゾンビ映画、ゾンビの定義へのリスペクトを忘れてはいません。とは言いつつ「バイオハザード・アポカリプス」よりは十分ゾンビ映画っぽいです。

　「プラネット・テラー」、「デス・プルーフ」はコンセプトを分かって制作サイドと一緒に遊ばないとアラにばかり目が行ってしまうかも知れません。とは言えこの「プラネット・テラー」はそんな事を知らなくてもおバカ映画な映画を愛する人たちにはオオウケすると思います。まあ、いずれにせよ万人ウケするような作品でないでしょう。

　「プラネット・テラー」、「デス・プルーフ」見比べてみると監督の趣味や志向の違いが見えて面白いですよ。

まあ〜よくもこんな映画を

ただ単に気持ち悪いだけ

ブルースウィリスであろう方が何故こんな映画に？

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いきなりフェイク予告から始まるという粋なムービー。
「グラインドハウス」内にはその他3本のフェイク予告がある。
どれも「観たいぞｗ」と思わせる出来。

タランティーノの「デスプルーフ」は最高に私好みで言う事無し。

さて、このロドリゲス作品「プラネットテラー」はこれ又私の愛するゾンビが登場で感激。

冒頭のローズ嬢の「ゴーゴーダンス」は女の私でも
「こりゃたまらんｗ」です。鼻血出そうでした。最高です。

片脚をゾンビにもぎ取られ無くしたローズ嬢。
その後彼女の足は一旦はテーブルの脚（木）だったが、このテーブルの脚の脚はタランティーノを蹴り倒した際に折れ、さらに折れてトゲトゲになった先端でタランティーノの目を突き刺す。
カッコ良いぞ！ローズ嬢！

折れたテーブルの脚の脚の次の脚はマシンガン。
イカシテる。なんてイカしたアイデアなの。イカシテルのかイカレテルのかわかんないけど、若干ベビーフェイスの彼女にマシンガンの脚がたまらんですｗ

もう、ゴーゴーダンスは踊れなくなったけど、マシンガンの脚を持った彼女は最強戦士になります。相当重たいだろうに。。。ｗ

が、マシンガン脚を豪快に振り回し、ガンガン打ちまくる彼女は素敵です。あり得ないけど素敵です。

ゾンビが撃たれた時に、グチャっと飛び散る肉片と血しぶきが尋常じゃないです。本作のゾンビはかなりキショイです。

タランティーノやブルースウィルスまでゾンビにしてしまうロドリゲスに拍手モンです。

BGMもかなり洒落てます。これまたサントラが欲しくなるｗ

昔のフィルム映画を見ている雰囲気になる映像。
オールド感を出す為に、唾を吐き、踏みつけ、ズタボロにしたそうです。
途中「一巻紛失・ご迷惑をお掛け致します」なんてテロップが出る。
粋じゃないですか。§*￣ー￣)

ローズ嬢がマシンガン脚で打ちまくるシーンは思わず「薬師丸ひろこ」の様に、「カイ・・・カンｗ」と言って欲しくなった。
ほんまに快感やろうな・・・

本国では「デスプルーフ」と2本立てだった事もあり、作品内で、
「デスプルーフ」からそっくりそのままの役がらで登場の俳優さんもいたり、ローズ嬢もあちらも出演している。タランティーノもですが・・・どんだけ出たがりやねんｗ§*≧з≦) ぷっ!
ラジオから流れた「ジャングルジュリアに捧げる曲・・・」ってのにもちょいと感激。

又「デスプルーフ」も観たくなったじゃないのｗうふふ。


ゾンビうじゃうじゃなんで、怖いのが苦手な人にはお勧めしてはいけないかもしれないけど、面白いですよ。

これも最高に私好み♪

その他3本のフェイク予告、特典映像満載の「グラインドハウス」はマジでお勧めです。「プラネットテラー」「デスプルーフ」特典ディスクが4枚、DVDが計6枚も入ったBOXでこのBOX自体が最高にお洒落な作りです。

最高のスタッフが作り出した最高のＢ級映画を是非！！！


　　　　　§*´o｀）　あ〜・・・気持ちイイ〜〜〜。。。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou

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あれま　あまりレヴューがまだありませんね　二本見るまでは時間がかかるのかな　もうこれは笑っちゃうほど　ロドリゲスのワンマンシネマであきれます　彼が優秀なのはわかっているのですが　変な３Ｄとか　ギミックの強い作品ばかりなので　映画つくりの基本において　大変な勉強家であり才能のある人であるのが良くわかった作品です

これってほとんど映画作りのお手本のような作品で　カメラ位置　照明　編集のタイミングなど　いくつかのシークェンスは完璧な出来になっています　映画美学校などで教材になるんではないですかね　Ｂ級としては最高クラスの作品です　もちろん面白さは抜群　見事に「デス・プルーフ」とはまた違った味わいのシネマですね

ただし逆にそれが嫌味とゆうか　お遊び映画なのに　遊びがないとゆうか　逸脱のない安心して観れる作品になってしまって　もっとゆるく遊んで　崩れたところがあって欲しかったですね　優等生的なんですね　タラちゃんのに比べて　しかし二本立ての作品として　しっかり映画館で見直したい　色々表情が変わるシネマかもしれません　ＤＶＤはボックスで高いんだろうなあ　うーん

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『グラインドハウス』のうちのロドリゲス作品。
単発上映では『デス・プルーフ』が先でしたが、２本だてのUSAバージョンでは『プラネット・テラー』の方が先に上映されました。

続けて見る場合、私はロドリゲスの方を後に見たかったです。

ストーリー展開は過去のホラー映画ヒット作を感じさせるものであり、どちらかと言えば単純明快な内容。
しかし、思いっきりB級を意識させながらも仕上がりはA級だと感じました。

キャストが各々個性豊かであり、それぞれが主役張れそうなほど魅力たっぷりです。
この映画のヒロインは、１番見た目もインパクトのある右足マシンガンの女・チェリー・ダーリン。２週間ぶりに恋人だったエル・レイと出会った直後、感染したゾンビに足を食われて片足を失う。

彼女は決してタフな女ではなく、仕事であるダンスも涙を流しながら踊るといった、とっても泣き虫な女なのだ。
しかし恋人のレイは一見冷たい男で、チェリーを甘やかす事はしない。お陰でどんどん強くなるチェリー。

このチェリーを演じているのはローズ・マッゴーワン。（『デス・プルーフ』でも出演しているが、金髪で役柄も全く異なるため気付きにくい。）
彼女の片足マシンガンの姿は、本当にクールでカッコいい！
バイクに乗ってるシーンがあるけど、これが左足マシンガンだったら乗れなかっただろうね。
個人的には、マッゴーワンよりサルマ・ハエックに演じて欲しかった。

恋人のエル・レイを演じるのはフレディ・ロドリゲス。普段のお姿はそんなにカッコ良くは見えないけど、この作品の中ではめちゃくちゃカッコいいですよ♪
ちょっと背が小さいので、長身のマイケル・ビーンと並ぶと更に小さく見える。
エル・レイには「本当の正体」と言うものがあるんだけれど、結局明かされない。スピンオフが欲しいところ。

他にも沢山キャストがいて、夫に命を狙われている妻（２人とも医者）や、BBQ（店名は豚小屋！）レストランを経営している兄と保安官の弟（これがマイケル・ビーン）。
軍人役としてブルース・ウィリスが出てきます。彼はDC-2に感染していて、最後は凄いカッコになりますよ。

他にもレイプ魔NO１として、軍人役でタランティーノも出てきます。
彼とチェリーがエレベーターでやり取りするシーンがあるんですが、このシーンはロドリゲス監督の過去作である『フロム・ダスク・ティル・ドーン』（脚本はタランティーノ）でボツになった脚本を使ってるそうです。
タランティーノ、イカれた弟役だったでしょ？レイプ魔NO１と確かにかぶりますからね。

チェリーとレイのベッドシーンや、ラストシーンは少し『ターミネーター』を思い起こしました。
なので、最後は胸がジーーンとしました。マイケル・ビーン出てるしね・・（老けてて途中まで気が付かなかった！）

チェリーが空を飛ぶシーンなんて、めっちゃカッコいいですよ。
尚且つ、サントラの入れ方もウマいんですよね。
この映画は、ロドリゲスが監督・脚本・編集・音楽、全て担当しています。

「俺の才能どやーーーーっ！！」と、見せ付けてるようですよ。いやいや、本当に素晴らしい。

展開が間延びして、若干退屈してしまうタランティーノに対し、ロドリゲスはテンポが良いので私は凄く好きです。

もう１度見たい（私は２回見た）、そして出来ればスピンオフや続編が見たくなるほどの出来栄えでした。

トム・サヴィーニも出てるので、見つけてみて下さい。・・・と言っても、顔が濃いのですぐに分かりますが。さすがの最期も見せてくれます。

『THE　HILLS　HAVE　EYES』に続いてのお気に入りです。
絶対見て欲しい♪

そんなにグロくもないけど、男性にはちょっと厳しいシーンがあるかも(；・∀・)

キメ台詞は「狙いは外さない！」


余談ですが・・車のラジオから『デス・プルーフ』の登場人物であるジャングル・ジュリアの放送が流れたり、『グラインドハウス』ちゃんと２つ見てこそ楽しめるシーンもありますよ。