小さな悪の華

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　ローラ・パーマーには堕ちてゆくだけの理由があったようですが、この映画の少女たちには理由もなければ自覚もありません。その意味ではとても不道徳な作品です。こうした映画がなぜか「おしゃれ少女映画」みたいなくくりになってしまい、サブカルだかゴスだか疎いので分かりませんが、ヘンな付加価値がつけられるのはどうかと思いますし、エロもグロも控えめで、その方面での過剰な期待は禁物ですが、なかなか面白い映画です。
　ボードレールだのロートレアモンだのを雰囲気作りに散らしながらも、それらにあまり深い意味はなさそうです。思春期にさしかかった少女たちが性への欲望と嫌悪の間で心身のバランスを崩し、みだらな妄想に耽ったり、悪魔の儀式を行ったり、知的障害者らしい庭師をとことんバカにしたりと、残酷なお遊びに夢中になって、それがどんどんエスカレートしてゆくというお話です。
　つまりどうということもないお話なのですが、ではどこが面白いかというと、ローティーンからミドルティーンくらいの女の子たちが、何かからかう対象を見つけたときに、くすくす笑いながら耳打ちしあい、何がおかしいのかきゃははと声を上げて嘲りの視線を投げかける、そうした傍若無人で酷薄な雰囲気がとてもよく出ていると思います。また、主演の女の子ふたりが、今の視点からすれば必ずしも美しくなく、スタイルもいいとは言えないものの、妙に70年代的に生々しい存在感を発揮しています。むしろ思春期特有の美しくない感じがよく捉えられているのではないかと思いました（だからロリの人はたぶん面白くないんじゃないですかね？）。
　終盤の学芸会での展開はなかなかびっくりしましたが、これは途中で予想がつきやすいものの、演出が面白いので詳しくは触れないことにします。実際に起こった事件をもとにしているそうですが、同じ事件を扱ったというピーター・ジャクソン『乙女の祈り』も観てみましょう。５５点。

ニュージーランドで起きた少女二人の親殺しの実話を描いた「乙女の祈り」と同じく、この事件をベースにして描かれた本作。でも作風は全然違うので比較してもあまり意味がないですね。
本作は古い作品なので映像も音楽もレトロだしね。パイプオルガンなのかな？　カリオストロ伯爵の結婚式みたいなＢＧＭでしたね。

物語は、背徳乙女達の悪戯三昧の夏休みと犯した罪の顛末を描いてます。シスターのレズ疑惑を密告、ペット殺し、男への挑発、放火、サタンとの契約ごっこ・・・敬虔なクリスチャンが見たら激怒しそうですね。特に、男を挑発して襲わせるシーンはビックリです。ヘアーが露出しちゃってるけどいいのかな？！　ロリコンＡＶかいっっ！！
こんな映画、まず日本では制作できないですね。

主演の黒髪の少女のインタビューを見たら、小太りのオバサンになってましたね・・・まあ、私も人のこと言えた義理ではないですが・・・

つい最近も関西で少女たちがお互いの家に放火して母親が死亡する事件がありました。娘を持つ私は複雑な思いです。

男子の最も苦手とする女子の部分をこれでもか、と描写している。
高校生の短いスカートは決して男どものためではなく、自己表現としてのもの。
第二次成長期、女子は女性になりつつある自分に少なからず陶酔する。
性欲とはかけ離れた部分で。
　殿方にはひでー映画に感じられるのかもしれませんが、いちお、女子であるワタクシには、ええ、ええ、そううこと、たのしいねんな。と共感できる部分だらけ。
実際行動を起こすかどうかはべつとして、どの女子にもこの残酷性の種はあります、と断言したいくらいです。
その後の主演女優のインタビューをうんうんいいながらみてしまいました。
　作品としてのできも素敵でラストシーンは鳥肌ものです。
是非、ロリータの方々にみていただき、そういう方々には同じ目にあっていただきたくおもってしまいます。
削除されるか！？

と言うのは 死んじゃった フツーの男
彼女達が 罪悪感に駆られる必要なんて無い
なのに 追い詰められちゃうんだよね ・・・
捕まるくらいなら ・・・
って 選択なのかも知れないけど
女性を 性の対象として見ている男共に 制裁あれ
どんな服を着ようが こっちの勝手
スカートが短い ？
胸元が開き過ぎてる ？
見たけりゃ見ろや ・・・
女に生まれたら 生涯は 戦いの日々
「 いいコでいなきゃダメ ！！ 」 ＞ 激しい重圧
このストレス 男性には 分からないだろうな
悲劇を予想しつつ 反旗を翻す彼女達から 目が離せない
ヴァンパイアは なぜ いつも 呆気なく退散してしまうんだろう
そんなことを考えながら 残酷で 健気な少女達の最期を
ぼんやり 眺めていました

はじまりからパイプオルガンの悲しい調べ。
儚い少女たちの戯れ。
エスカレートしていく悪の楽しみ。
その姿は白いワンピースを着た悪魔？

とても衝撃的な映画でした。
そこらのホラーよりももしかしたら怖いかも。
悪いことが大好き！
2人一緒なら何でもできる！
身も心もサタンに捧げる・・・。
どこまでも行ける・・・、どこまでも・・・。

アンヌとロール、黒髪とブロンドの女の子。
嘘をついたり、小鳥を殺めたり、
男性を誘惑してみたり、放火したり。
観ている間中不道徳なオンパレード。
牧童に襲われて、大丈夫!?と心配したところで、少女たちは楽しそうに笑ってる。
大人なんて馬鹿みたい、楽しくってしょうがない、そんな声が聞こえてきそう。
う〜ん、出来れば蓋をしたまま見たくなかったような世界。
こういう残酷さはありますけどね。
ロールはアンヌがいなければきっと悪いことはしない。
アンヌも一人ではそれが楽しくないことを知っている。
2人はいつまでも一緒、絶対に離れない・・・。

マニア向け？カルト映画？
でも不愉快ながらもラストまでストーリーがテンポよく進んでいき、そして衝撃のラスト。
重なり合う詩の朗読の怖いこと。
当分忘れられそうにありません。
面白いと言っていいのかどうか分かりませんが、面白かったです。