恋とスフレと娘とわたし

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３人の娘を持つ母親が、末娘の行く末を案じて、勝手にＷＥＢで花婿探しを始めたことから起こる騒動を描くラブコメ。

いやぁ〜私は以外にも楽しめましたよ。
あそこまで、娘のことに首を突っ込む母親というのもいないでしょう。
娘の人生って、親が望むようにはいかないものなんでしょうね。
母親役のＤ・キートンが、末娘にかける過多な愛情に辟易しつつも、娘の幸せを願って奮闘する姿は、笑えます。
あまりにもおせっかいな母親だと思いつつも、何故かＤ・キートンは、相変わらずチャーミングに見えてしまいました。

母と娘の関係をコミカルに描いて、肩ひじ張らずにみれます。
娘目線で見ると、あんな母親最悪だわぁ〜となってしまうかもしれませんが、母親目線だと結構楽しめるかもしれません。
私もそうならないように。とかね・・・

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映画館のレディースdayで、母娘で訪れる方を多く見掛ける。マーケティングで言うM&D（マザー&ドーター)だが、母娘で買物や旅行に行く割合も増えてるとか(お父さんは？)。気兼ね無くアドバイスが貰える関係は友達感覚に近い。本作はM&D家族のコメディ、物語同様にレビューも二股で(笑)。

(男性目線レビュー)
とりあえず母親のDiane Keatonがウザい(笑)、ラブコメでも過剰演技の度が過ぎる。設定も曖昧で3姉妹に感情移入し難くい。シチュエーション・コメディながら、演出も演技も時代遅れ。「ハドソン・ホーク」のMichael Lehmann監督なのも妙に納得、絵面的に面白い部分も有るが、メリハリが強過ぎて素直に笑えない。

(女性目線レビュー)
昔は近所の叔母さんが(良かれと思って)お見合い写真を持って来る。見せるのは必ず母親の役目で、特に女性の場合は抵抗感は強いと思う。そんな古典的なテーマを軸に自分の運命を切り開こうとする母娘の物語。結婚に悩んでる人には逆に共感出来るかも。SEXまで赤裸々に語れる母娘の関係は、流石は米国と別な意味で感心。会話に俗語も多く、本作が米国内用コメディで有る事は、台詞からも伺える。特に母娘では同性故に余計なお世話的な行動も多いと思うが、娘から見れば鬱陶しい。そんな感情の機微をペーソス溢れる作劇で楽しめる。

もう少し姉妹各々の個性を際出させ、人物描写も細やかに描けば観客の守備範囲も広がったと思う。
　

「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープが
「that's all」と最後に言い放つように
こちらではダイアン・キートンが娘達に向かって
「BECAUSE I SAID SO 」とにこやかに言い放つ

お母さんが言うことに間違いなしヨ☆
そんな感じ

恋に恵まれない奔放な末娘の為に
シングルマザー　女で一つで娘三人を育てた母親が
厄介なお節介で干渉

ダイアン・キートンのコメディエンヌぶり
チャーミングだけれどやっぱりどこか知的
ファッションも見所あり
上半身はスレンダーに
フレアのスカートはめいいっぱいふっくらと
下着と部屋着の抜け感はご愛嬌で楽しい

お節介が功を奏して見つけた男性
高学歴高収入高身長（まるでバブル？）
スタイリッシュでお家柄も問題なく
誰もがうらやむお坊ちゃまタイプ
だけどお決まりのマイナス要素
もしかしてちょっと自分勝手？

お節介が功を奏した後に気がつけばついて来た
もう一人の男性
カフェバーのバンドマンであり
楽器店でギターを教える洒落た男性
人柄は申し分ないんだけれど
だけどお決まりのマイナス要素
夢を追っているような　自由は感じるんだけれど
そして×1　子持ち　父親と３人暮らし

恋の進み具合が気になりだすと
気がつけばすっかり娘の視線
わかってはいるんだけれど
どうするの？とやんわり問いかけたくなる

結局は原点
恋愛に計算が働かない
引き算も足し算も試したけれど
答えが出ない
だからいつも　心が欲するままに
それで成功と思えるより失敗が多いかも
それでも幸せ
それが答えかも

ケータリングの料理を作る仕事をしている三女ミリーが
今まで焦がしたことのないスフレを
心底自分じゃないと思える瞬間
ちゃんと焦がして失敗するあたり
うまくいかない時って
何だか自分らしくない
それは自分らしくないから
うまくいかないってこと？
まるでそんな問いかけみたいで笑みが漏れる

物語が落ち着く方向へ進みだした頃
予想を裏切って？またしても母親登場
娘の恋の動向にすっかり気をとられている頃

恋に臆病で恋に恵まれず
恋を忘れたその人に
誰のお節介も介在しないまま
まるで何かのご褒美みたいに
ちゃんと訪れる最高の出来事

ハッピーエンドが観たい時に
母親が友達のように仲良しというまだ娘である人に
素敵な時間を約束してくれる映画であると言えるでしょう

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あまり評判よくなかったようですが、私は大変おもしろかったです。

男運の悪い末娘を心配するあまり、インターネットに「恋人募集」の広告を出し、娘に代わって恋人選びをする母親。
娘にすればうっとうしことこの上ないのでしょうが、私にはダイアン・キートン演じるこの母親の気持ちがよくわかります。子供がいつかは自分から離れてゆくことはよくわかっているのに、それでも心配せずにはいられない、些細なことまで口にださずにはいられない、凡そすべての母親がそうだと思います。「一体どこで愛することをやめればいいの？」というせりふには、ちょっと目がうるんだりして。

ボーイフレンドとのセックスの詳細まで母娘で話し合う、あけっぴろげな会話はアメリカならでは。私はとても自分の娘とこんな会話はできないだろうけど、笑ってしまいました。

ダイアン・キートンはもちろん上手いのですが、マンディ・ムーアもかわいく、演技も上手くなったと思いました。
娘の二股恋愛の結末は予想通りだし、母親の恋愛はあまりにも安易な感じはしましたが、おもしろかったです。

　とにもかくにも、ダイアン・キートンを鑑賞するための映画だ。「年がいも無く」なんて言っちゃいけないが、言わずにはおれないような、ムスメっぷり、はしゃぎっぷり。ここまでやられたら観ている方は、元気を出すか、もしくは毒気に当てられて参ってしまうか、どちらかしかあるまい。

腕一つで三人の娘を育てあげたダフネ（ダイアン）だが、三女ミリー（マンディ・ムーア）の男運の無さが心配の種。一計を案じたダフネはミリーに内緒で「恋人募集」の広告をWEBに載せ、勝手にオーディションを始めてしまう。彼女のお眼鏡に適ったセレブな建築家が候補に上がるが、そこに居合わせたギタリストの男にも気に入られて…。

原題の『Because I said So. 』「私の言うことは絶対よ」はダフネの決めゼリフ。娘をコントロールしたい母親というのは、現実にも増えてる気がするが、それをするには本人にかなりの人間性とパワー、バランス感覚が必須となる。娘だって、自我が強くなってるわけだし。
父親達はとうの昔にそのパワーを失ってるわけだが、そのことを象徴するかの様に、本作の男どもは冴えない。しかし、冴えないということは無理やり頑張らずにいるということで、悪いことじゃない気もする。逆にこれからの世の中、女性に頑張ってもらわねば。（そして男は楽をしよう！）
ジョー（スティーブン・コリンズ）とジョニー（ガブリエル・マクト）の親子のダメさ加減が、いい味だ。
一昔前では成立しなかった男性像も、いまや自然ということか。

ドラマの方は、定番のハッピーコメディなので、ご安心を。私は、小さな名画座のレイトで観たけれど、帰り道は街を気分良く歩けたなぁ。