俺たちフィギュアスケーター

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　いや〜、他のレビュアーさんが絶賛しているので、どうかと思ったんですが、面白いです。
　こういう感覚って、好きだなあ・・・。

　真面目に考えちゃいかんです。スポ根ドラマなんて期待しちゃいけません。スケートに対するリスペクトだとか愛情なんて物を期待しちゃいけません。全編、下品でお下劣な下ネタとブラックなユーモア全開です（笑）
　コメディなんだから、これくらい突き抜けてくれれば、何も考えずに笑って済ませられるのです。

　だいたい、ウィル・フェレルって、メタボの塊みたいな人がフィギュアスケーターってとこだけで、おちゃらけてる訳で、ストーリーにリアリティがないだなんて怒っちゃいけないよって、警告しているようなもんです（笑）
　いつもどちらかが優勝するというチャズとジミーというトップスケーターが、表彰式で大乱闘。その結果、永久追放となるのですが、規約の抜け穴で、数年後ペアとして復活するというお話ですが、そもそも二人のスケーティングが、トップスケーターに見えません（笑）それなりに練習もして、ワイヤーの助けを借りながら、けっこう上手いなとは思えますが、とても華麗だとかセクシーと表現されるようなものではなく、加齢でセクハラと言った風情です（笑）

　ギャグはいくつか（というか、かなり・・・）スベリ気味ですが（多分、英語のニュアンスがわかる人にはそうでもないのかも知れませんがね）それもこれも端からナンセンスなので、大笑いする部分と、失笑する部分と、鼻で笑う部分とがあって、それで良いのだと思いますね。
　特典映像のインタビューやコメントすら、おバカに徹しているのですから、これは笑い飛ばすしかないのです。
　そもそも、男子のペアスケートという発想で、すでに勝ったも同然なので（笑）細かいリアリティなんてどうでも良いのですね。
　ある意味、盲点でしょ？何故、ペアスケーティングは、アイスダンスを含めて男女のペアなんでしょう？ましてやアメリカなんて男同士や女同士の結婚が認められたり（州によってかな・・？）するんですから、男同士は別として女同士のペアなんてあってもおかしくないのにねえ・・・。

　これだけ、フィギュアスケートをおちょくって、リスペクトも愛情も微塵も感じさせない作品に、新旧有名スケーターが出演したり、出演していない人も実名で登場させたりしていることが驚きというか、懐の広さを感じさせてくれますね。自分たちのやっていることを笑い飛ばされても、それを笑って許せるどころか進んで協力しちゃうタフネスぶりは尊敬に値します。
　これを日本でやったら、オバカなくせに最後に感動させようとしちゃったりするんでしょうけど、そんな素振りすら見せません（笑）
　まあ、日本フィギュア界は協力しないだろうし、
「一所懸命やってる選手をバカにしている」
なんて、見当違いな批判をする評論家もいるでしょうし、日本では作り得ない作品でしょうね。

　いや、ホント！面白いのに・・・。

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全米で公開されるや否や、アホな設定とお茶目な展開が話題を呼び、全米ＮＯ１、そして１億ドル突破の大ヒットを記録したおバカコメディ。

不祥事により、シングル部門を追放された男性スケーターがペアを組んで、その利を生かして華麗？かつ力強いプログラムを作りあげる過程が、可笑しく、そもそも男子ペアというだけでも気持ち悪いのですが、その上、極めて下品で、ゲイ風味たっぷりで、観客を笑わせるためなら、何でもするという展開は、日本人女性にはどうかなぁ？と思って観ていたのですが、その気持ち悪さを上手いこと利用していると言ったら良いのでしょうか？
まぁ、評価は二分されるでしょうが、わたしは、許容範囲ギリギリのところでしたが・・・

２００６年、トリノオリンピックで、荒川静香とメダルを争い、銀メダルに輝いた、サーシャ・コーエンも、劇中主人公たちの下着をキャッチするという迷演技を披露しています。
アメリカフィギュア女王の品格も吹き飛ぶノリでしたが、大丈夫なのでしょうかね？

観終わった後に、何も残らないという映画でしたが、主人公二人のキャラが何とも可笑しく、北の某国で開発されたという危険度１００％という殺人技は、非情にブラックな部分も取り入れ、まさにアメリカ産コメディだなぁと。

これはイイ！
なんでしょう、このアホらしさ。
なんでしょう、この高揚感。
なんでしょう、この幸福感は。
笑うだけではない、ボクは笑いながらもウルっとしてしまうとこもあり、なんとも言えない幸福感に包まれました。
スローモーションを使うタイミングがどれも良かったと思います。
特に男子シングルでのチャズのスローモーション・・・あれでグっと引き込まれました。
ウィル・フェレルとジョン・ヘダーという好対照な魅力の二人のポテンシャルがフルスロットル全開で笑かして、幸せにしてくれます。
ウィル・フェレルはイイですね。
あの顔立ちといい、体といい得意じゃないのに笑ってしまう・・・ついつい観てしまう。で、引き込まれちゃう。
最初のクライマックスは世界選抜を決める選考会。
ここでの二人の演技に笑い、そしてウルウル。
演技に使用される曲がボクにとっては反則級の「泣き歌」だってのも手伝って、泣ける準備万全でした。
あの歌はズルイなぁ。
どうしたってウルウルしてきますよ。

もっと良かったのはラスト。
あのありえない展開に思わず「え！」となりますが、すぐにとてつもない幸福感が押し寄せてきて「イイ！」となりました。
大好きなラストです。



ケイティがカワイイです。

続けて２回観てしまいました。
これはＤＶＤ購入決定！

この映画、飛行機の中で見ました。
はじめのうちは、’なんだ、こんなのしかやってないの？’
って思いながら見てました。
だって、下品だし、ウィル・フェレルはキモイし・・・

でも、これがめちゃめちゃ笑えるんですよ。

KEEさんもおっしゃってますが、’アイアン・ロータス’
これ、必見です。
ホント、凄い技なんですよ。
シュテファン・ランビエールとブライアン・ジュベール
あたりでエギジビでやってくれないかなぁ。
うーん、無理だろうなぁ。
命がけの技ですもんね。

また見たくって、即予約リストに入れました。
早く来ないか、今から楽しみです。

コメディ好きの方にオススメします。
思いっきり笑ってくださいね。

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ありえない設定なんで逆にストーリーに入り込めた。

喧嘩で永久追放を受けたがペアなら出場できることを知り、ペア競技に出場するために仲違していた二人が徐々に認め合い、やがて・・・という姿を描いている。

笑い自体はお下劣なべたネタだがバカバカしすぎてツボにはまってしまった。

私のツボは
・北朝鮮での首ちょん切り
・変態ストーカー
・マスコットの災難
・セックス依存症カウンセリング
など。

考えないと笑えないネタは無く、理屈抜きにして笑えます。
夜中に頭からっぽにして「んなあほな！」って突っ込みながら爆笑して下さい。