4分間のピアニストの画像・ジャケット写真

4分間のピアニスト / ハンナ・ヘルツシュプルング

4分間のピアニスト /クリス・クラウス

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110

DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

本国ドイツで大ヒットした音楽ヒューマン・ドラマ。類いまれなピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監されている女囚と、彼女の才能に惚れ込み残り少ない人生を懸ける老教師、そんな2人の女性の魂のぶつかり合いを衝撃的に描く。ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力を振るう彼女は刑務所内でも札付きの問題児。それでも、ジェニーの才能を見抜いたトラウデは所長を説得して特別レッスンを始めるが…。

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「4分間のピアニスト」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

本国ドイツで大ヒットした音楽ヒューマン・ドラマ。類いまれなピアノの才能を持ちながら殺人犯として収監されている女囚と、彼女の才能に惚れ込み残り少ない人生を懸ける老教師、そんな2人の女性の魂のぶつかり合いを衝撃的に描く。ピアノ教師として刑務所を訪れたトラウデ・クリューガーは、机を鍵盤代わりに無心で指を動かしている女性に目を留める。彼女の名はジェニー。天才ピアニストとして将来を嘱望されながらも道を踏み外してしまい刑務所暮らしの日々。心を閉ざし、衝動的に暴力を振るう彼女は刑務所内でも札付きの問題児。それでも、ジェニーの才能を見抜いたトラウデは所長を説得して特別レッスンを始めるが…。

「4分間のピアニスト」 の作品情報

作品情報

製作年:

2006年

製作国:

ドイツ

原題:

VIER MINUTEN/FOUR MINUTES

「4分間のピアニスト」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

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1〜 5件 / 全110件

物語の流れを打ち破る ラストのピアノ演奏シーン ネタバレ

投稿日:2008/05/02 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ドイツ映画の良作がこのところ、よく見かけますね。

有名音楽家とか、画家とかは、かなり変人?タイプが多いのでしょうか?
この映画の主人公ジェニーもかなり危ないタイプです。
並外れた才能を持ちながらも、過ちを犯して服役中のジェニーは、刑務所でピアノを教えるために赴任して来た老女クリュガーに、天才的な才能を見抜かれ、コンクールに出るために、付きっ切りで個人レッスンを受け、それを開花させようとするそのやり取りは、観ていて人間同士の衝突が心を打たれます。

ジェニーには、養父との忌まわしい思い出があり、クリューガーには、60年前にふと漏らした親友の名前が彼女の運命を狂わせてしまったという罪の意識を背負って生きてきているという、それぞれに辛い過去を背負ったトラウマがあり、二人に共通するのは、ピアノという微かな光だけ。

圧巻は、最後のピアノ演奏です。
ジェニーの中にある怒り、哀しみや孤独、そういったものが魂を削るかのような演奏は、迫るものがあります。
ラスト4分間の演奏は、呆気に取られます。いろんな意味で、ポカンとなってしまいます。
それをどう取るかは、観た人次第ではないかと思います。
感動的と取るか、何でこうなるの?とかね。




このレビューは気に入りましたか? 21人の会員が気に入ったと投稿しています

その後の二人の物語が知りたいです ネタバレ

投稿日:2008/06/17 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 感動したとか、ジェニーの気持ちがわかるとか、そういう簡単な言葉で語っちゃいけないんでしょうね。
 非常に重い作品で、印象に残りますけど、心が温まる感動だとか言うものではないのです。

 観ている最中、常に不快な感情が持続します。胃がむかむかするような、のどがヒリヒリするような不愉快な感情です。
 考えてみると、この作品に登場する人物すべてが自分のことしか考えていないからなんですね。
 おじさんだかおばさんだかよくわからないクリューガーは、ジェニーの為にを装いながら、自分自身のプライドと過去の贖罪の為にしか行動していないし、見ればみるほどブサイクなジェニーにしても、時折クリューガーに心を開くようなそぶりを見せるものの、基本自分勝手です。ジェニーの養父がジェニーにしたことが本当なのかどうかはわかりませんが、彼もジェニーの為を考えているようには思えません。
 ミュンツェも表面上はジェニーの才能を認めているようで、その実嫉妬の固まりであり、自分の生活が第一です。所長は見たまんまですし。

 才能のある不良少女が優秀な教師に出会い、心を入れ替えて才能を開花させていく……という筋立てはありきたりすぎると言えばありきたりですが、この作品のジェニーとトラウデの関係は、そんな一筋縄ではいきません。それぞれがそれぞれにエゴを抱えており、最後までお互いに心を開いたのかどうかは微妙な雰囲気です。実際に目の前にいたら、不愉快きわまりない二人なのです(笑)

 人物の対比で言えば「天才対凡人」ではなく、「天才対天才」なのですが、その描き方としてトラウデが、フリージャズの様に奔放なピアノを弾くジェニーに、
「そんな低俗な音楽は嫌い」
と吐き捨てる場面で、トラウデが一瞬凡人に成り下がっているような気がします。天才は理解されないということも、同性愛者としてのマイノリティも受け入れられ難いということも経験しているトラウデが、ジェニーの奔放さを認めるのであればまだしも、両断にして切り捨てるのは、物語としては面白みに欠けるような気がしますね。
 この流れで言えば、最後のコンクールでのジェニーの演奏は、トラウデに取っては唾棄すべき物であるはずなんですよね。

 逆に、トラウデがジェニーのその感情表現のひとつとしての演奏を認めておいて、なおかつコンクールで、ジェニーがそう言う表現方法を封印して、オーソドックスでなおかつ情感にあふれたシューマンを弾いて見せると、二人の心の奥底での交流が表せたのではないかと思います。おそらくカプチーノさんもそういう思いだったのではないかと思うのです。
 監督が、そんなベタな表現を嫌って、二人にはそんな交流はなかったと言う描き方をしたかったのであれば別ですけど。
 最後の4分間は、確かに見事でした。背筋がゾクゾクするような感覚にもなったのですが、あれに対して観客がスタンディング・オベーションで拍手喝采するというのは、どうも納得出来ませんでした。演奏がうまい・下手という次元ではなく、定められた条件の中でピアノのテクニックとその表現力を競うコンクールと言うことを考えれば、あれは単に奇をてらったパフォーマンスに過ぎないと捉えられるべきだと思うのですが。私は、クラッシックは全くわかりませんし、自分でも弾けませんが、クラッシックをやっている人にはどう映るのでしょうか?そういう意味からも、トラウデがジェニーの奔放な演奏も認め、コンクールではジェニーが正当なピアノを惹くことで応えると言う方が、ドラマとしてもプロットとしても整合すると思うのですが。

 なんだか批判めいたレビューになってますが、悪いと言うことではなく、非常によくできた映画だと思います。トラウデを演じたモニカ・ブライブトライ、ジェニーを演じたハンナー・ヘルツシュプルング、どちらも素晴らしい演技を披露しています。(モニカ・ブライブトライがドイツアカデミー賞の主演女優賞を受けたそうですが、主演はハンナー・ヘルツシュプルングじゃないかなと思います・・・)
 なので、プロットをもう少し練り込んでいれば大傑作になった可能性もあるのにと言う思いがあって、ちょっと批判的になってますが、是非観てもらいたい映画ではあるのです。
 その後のトラウデとジェニーも気になります。

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甲論乙駁の行方 ネタバレ

投稿日:2008/04/27 レビュアー:masamune

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この映画は秀作揃いの昨年秋の作品群でも、頭抜けて素晴らしかった。人間が抱える「負」の感情、例えば怒りとか憎しみをピアノの鍵盤に叩き付ける事で、映画の枠を超えた激情を如実に感じ、その心模様を音楽の旋律に乗せて、慈しみや愛しさ等「生」の感情へ変化する姿も美しい。偽りの無い人間賛歌が秀逸に描かれ、エンド・ロールで放心状態と気付く程に、心を鷲掴みにされた。

物語はスポ根要素を、アートで綴った異色作と簡単に論じれない奥深さも有る。老女流ピアニストMonica Bleibtreuと、殺人犯Hannah Herzsprungの、何れかに目線を置くかでラストの印象も変わる程、「生」を深く掘り下げた描き方も秀逸。Hollywoodと違う点は(本作はドイツ映画)主人公の将来より、まず自らの過去と真摯に向き合う事で紡ぎ出す、飾り気の無い姿に有る。本来、人生とは泥臭く、そして汗臭いものだ。自らの未成熟さやエゴを丸出しに生きる、そんな明け透けな感情を曝け出す事で、始めは共感できる接点も少ない。しかし、物語が進むに連れ誰しも彼女たちの行く末を目撃せずに居られない。決して綺麗な映画では無いが、心が洗われるラストが待ってる・・・。

ドイツらしくナチスの歴史を背景に、音楽に対する一途な思いを真摯に描く点も秀逸。人と音楽との関係を、此処まで抉り取った作品も稀、心理描写も遠慮が無い。過去を背負って生きる過酷さを、音楽で昇華・・・苛烈な歴史背景も臆せず描く事で、2人の螺旋階段の様な人生を、より一層際出させた点も見逃せない。リアルさとは違う現実的演出の中にもユーモアを忘れず、単なる体制への憤りに留まらない魅力に溢れてる。激しさと優しさが同居した作劇が、最後に甲論乙駁(こうろんおつばく)な2人の魂の叫びと絡み合って幕が閉じる。

「アマデウス」の分り易い対比は皆無、Hollywoodの様に主人公達が安易に親和化もしない。基軸の違いを鮮明にする事でしか描けない「本物っぽさ」を映画の中に見事に閉じ込めた。本作は決して肌触りの良い映画では無いが、だからこそ唯一の共通項「音楽」を通して描かれる過去と未来が、不思議なカタルシスとして心に残る・・・。ラストについては、是非ご自身の目で確かめて欲しい。

心の中に「何か」を残してくれる映画。見て損は無いと思う。
 

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クラシックじゃないところが良いです♪ ネタバレ

投稿日:2010/10/09 レビュアー:MM3

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思ったよりヘビーな内容でした。

刑務所に収監されている女囚のピアノの才能を見つけた
老教師が、ピアノのコンテストに出場させようと
レッスンを通じ、お互いの心が・・・通う・・・かな?
という話。

主人公の女囚にも過去があり、老教師にも過去がある。
どちらもちょっとだけ同情はできるものの、
かわいそう、とか、実はいい人だったのかもなんて思えないあたりが
逆に見入ってしまった。両方とも暗vs暗という感じ。

レズ・暴力・養父との確執・ナチスなど
暗い要素てんこ盛り。

主人公は自分の弾きたい、非クラシックな曲を好み、
老教師は絶対クラシックしか許さない。

主人公は刑務所でも札付きのトラブルメーカーで
喧嘩騒ぎはしょっちゅう、老教師に暴力もふるう。

いつまでたっても対立、分かり合えない二人でしたが、
脱獄させてまでコンクールに行かせ、
追っ手が舞台袖まで迫ってるにもかかわらず、
「4分間だけ演奏させてやって」と制止した老教師と
演奏が始まるとなんとクラシックを弾いていた主人公。

ここで、ああ、音楽で意思統一できたのね・・・
ああ、ベタかなー、と思いきや・・・。

演奏がどんどん激しくなり、クラシックではなくなってます。

怒り、悲しみの鬱積が全部あの曲に
詰まっているような、激しく叩きつけるような演奏。
正直言って無機質で曲として聴こえない部分もあったし、
大げさな感じもしないでもないが、
それでも、あの演奏は圧巻でした。

老教師への最後の反抗にも見えたが、
ラスト、「お辞儀なんてしない」といってた主人公が
してやったりな表情でお辞儀。
あれは、お礼だったのか、老教師への皮肉だったのか。
お辞儀したまま手錠をかけられるところでThe end。

あそこで終わったのがいろんな余韻を残し、
想像力を掻き立てられました。

感情移入はしにくい映画でしたが、よかったです。

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「長距離ピアニストの孤独」 ネタバレ

投稿日:2008/10/20 レビュアー:ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(ネタバレ御免)やりやがった!が、直後の感想。色々と予想していたラスト4分、まさかこう来るとは思わなかった。レビューを読むと、この「ラスト4分間」には否定派が多いようで、それは充分理解も出来る。ジェニーの全能力でシューマンを弾くべきだったとの意見も、もっともかもしれない。だが私はそれでも断然、肯定派に回る。これでよかったのだ、絶対。

逆に問うならば、なぜジェニーが最後に、完璧ににシューマンを弾いてみせねばならない?それは、クリューガーや父親や、何より「我々観客が期待しているオチ」だからではないか?

ジェニーにはあの演奏会における成功なんて、何の意味も無いのだ。もうクリューガーの庇護も受けられず、ピアノを弾く機会も与えられないだろう。脱獄したからには刑期もドーンと延びるだろう。いくらあそこでお上手に弾いてみせて、観客にウケたとしても、何も変わらない。彼女の未来は、より厳しくなるだけなのだ。

だとすれば全ての過去を蹴飛ばし、全ての呪縛を断ち切り、独り立ちしなければならなかった。それにはあそこで、「自分だけの演奏」をしなければならなかったのだ。誰もが、期待も予想も出来なかった演奏を。

文句があるとすれば、クリューガーが演奏後に「よくやった」という顔をしたところ。あそこは最後まで「何してるんだ!」という顔で通して欲しかったし、観客のスタンディング・オベーションも要らなかった。それでこそラストカットが、バシッと決まったのに。

この脚本では、心に傷を負った老ピアニストにウェイトがかかっているせいで、老女の期待に最終的に少女は応えるだろうという心理が働き続けている。監督クリス・クラウスはそれを、逆手にとったのだ。

この話のオチは、シリトーの『長距離ランナーの孤独』が元ネタになっていると思う。感化院のコリン・スミスと、女子刑務所のジェニーの生き方が、私にはダブッて見える。両者ともどうしようもないその人生を、たとえ自滅と言われようが、自分だけのやり方で貫き通した。そこに筋の通った理屈は無い。その行動こそが彼であり、彼女だからだ。


マーガレット・レン・タンのレビューでも触れたが、ピアノを真剣に勉強した人ほど、特殊奏法には抵抗があると思う。けれど、現代音楽シーンや、もっと広げてモダンアートシーンでは「これをしてはいけない」という範囲から如何に脱却するかが、既にテーマになっているのだ。(いや、それももう、終わったテーマか)
なのでこのレベルの演奏は全く許容範囲だ。それどころか、現代ジャズのノリの範疇にとどまっていて、全然、驚くにも、嫌悪するにも値しないと思う。



このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全110件

ユーザーレビュー

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物語の流れを打ち破る ラストのピアノ演奏シーン

投稿日

2008/05/02

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ドイツ映画の良作がこのところ、よく見かけますね。

有名音楽家とか、画家とかは、かなり変人?タイプが多いのでしょうか?
この映画の主人公ジェニーもかなり危ないタイプです。
並外れた才能を持ちながらも、過ちを犯して服役中のジェニーは、刑務所でピアノを教えるために赴任して来た老女クリュガーに、天才的な才能を見抜かれ、コンクールに出るために、付きっ切りで個人レッスンを受け、それを開花させようとするそのやり取りは、観ていて人間同士の衝突が心を打たれます。

ジェニーには、養父との忌まわしい思い出があり、クリューガーには、60年前にふと漏らした親友の名前が彼女の運命を狂わせてしまったという罪の意識を背負って生きてきているという、それぞれに辛い過去を背負ったトラウマがあり、二人に共通するのは、ピアノという微かな光だけ。

圧巻は、最後のピアノ演奏です。
ジェニーの中にある怒り、哀しみや孤独、そういったものが魂を削るかのような演奏は、迫るものがあります。
ラスト4分間の演奏は、呆気に取られます。いろんな意味で、ポカンとなってしまいます。
それをどう取るかは、観た人次第ではないかと思います。
感動的と取るか、何でこうなるの?とかね。




その後の二人の物語が知りたいです

投稿日

2008/06/17

レビュアー

こんちゃん

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 感動したとか、ジェニーの気持ちがわかるとか、そういう簡単な言葉で語っちゃいけないんでしょうね。
 非常に重い作品で、印象に残りますけど、心が温まる感動だとか言うものではないのです。

 観ている最中、常に不快な感情が持続します。胃がむかむかするような、のどがヒリヒリするような不愉快な感情です。
 考えてみると、この作品に登場する人物すべてが自分のことしか考えていないからなんですね。
 おじさんだかおばさんだかよくわからないクリューガーは、ジェニーの為にを装いながら、自分自身のプライドと過去の贖罪の為にしか行動していないし、見ればみるほどブサイクなジェニーにしても、時折クリューガーに心を開くようなそぶりを見せるものの、基本自分勝手です。ジェニーの養父がジェニーにしたことが本当なのかどうかはわかりませんが、彼もジェニーの為を考えているようには思えません。
 ミュンツェも表面上はジェニーの才能を認めているようで、その実嫉妬の固まりであり、自分の生活が第一です。所長は見たまんまですし。

 才能のある不良少女が優秀な教師に出会い、心を入れ替えて才能を開花させていく……という筋立てはありきたりすぎると言えばありきたりですが、この作品のジェニーとトラウデの関係は、そんな一筋縄ではいきません。それぞれがそれぞれにエゴを抱えており、最後までお互いに心を開いたのかどうかは微妙な雰囲気です。実際に目の前にいたら、不愉快きわまりない二人なのです(笑)

 人物の対比で言えば「天才対凡人」ではなく、「天才対天才」なのですが、その描き方としてトラウデが、フリージャズの様に奔放なピアノを弾くジェニーに、
「そんな低俗な音楽は嫌い」
と吐き捨てる場面で、トラウデが一瞬凡人に成り下がっているような気がします。天才は理解されないということも、同性愛者としてのマイノリティも受け入れられ難いということも経験しているトラウデが、ジェニーの奔放さを認めるのであればまだしも、両断にして切り捨てるのは、物語としては面白みに欠けるような気がしますね。
 この流れで言えば、最後のコンクールでのジェニーの演奏は、トラウデに取っては唾棄すべき物であるはずなんですよね。

 逆に、トラウデがジェニーのその感情表現のひとつとしての演奏を認めておいて、なおかつコンクールで、ジェニーがそう言う表現方法を封印して、オーソドックスでなおかつ情感にあふれたシューマンを弾いて見せると、二人の心の奥底での交流が表せたのではないかと思います。おそらくカプチーノさんもそういう思いだったのではないかと思うのです。
 監督が、そんなベタな表現を嫌って、二人にはそんな交流はなかったと言う描き方をしたかったのであれば別ですけど。
 最後の4分間は、確かに見事でした。背筋がゾクゾクするような感覚にもなったのですが、あれに対して観客がスタンディング・オベーションで拍手喝采するというのは、どうも納得出来ませんでした。演奏がうまい・下手という次元ではなく、定められた条件の中でピアノのテクニックとその表現力を競うコンクールと言うことを考えれば、あれは単に奇をてらったパフォーマンスに過ぎないと捉えられるべきだと思うのですが。私は、クラッシックは全くわかりませんし、自分でも弾けませんが、クラッシックをやっている人にはどう映るのでしょうか?そういう意味からも、トラウデがジェニーの奔放な演奏も認め、コンクールではジェニーが正当なピアノを惹くことで応えると言う方が、ドラマとしてもプロットとしても整合すると思うのですが。

 なんだか批判めいたレビューになってますが、悪いと言うことではなく、非常によくできた映画だと思います。トラウデを演じたモニカ・ブライブトライ、ジェニーを演じたハンナー・ヘルツシュプルング、どちらも素晴らしい演技を披露しています。(モニカ・ブライブトライがドイツアカデミー賞の主演女優賞を受けたそうですが、主演はハンナー・ヘルツシュプルングじゃないかなと思います・・・)
 なので、プロットをもう少し練り込んでいれば大傑作になった可能性もあるのにと言う思いがあって、ちょっと批判的になってますが、是非観てもらいたい映画ではあるのです。
 その後のトラウデとジェニーも気になります。

甲論乙駁の行方

投稿日

2008/04/27

レビュアー

masamune

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この映画は秀作揃いの昨年秋の作品群でも、頭抜けて素晴らしかった。人間が抱える「負」の感情、例えば怒りとか憎しみをピアノの鍵盤に叩き付ける事で、映画の枠を超えた激情を如実に感じ、その心模様を音楽の旋律に乗せて、慈しみや愛しさ等「生」の感情へ変化する姿も美しい。偽りの無い人間賛歌が秀逸に描かれ、エンド・ロールで放心状態と気付く程に、心を鷲掴みにされた。

物語はスポ根要素を、アートで綴った異色作と簡単に論じれない奥深さも有る。老女流ピアニストMonica Bleibtreuと、殺人犯Hannah Herzsprungの、何れかに目線を置くかでラストの印象も変わる程、「生」を深く掘り下げた描き方も秀逸。Hollywoodと違う点は(本作はドイツ映画)主人公の将来より、まず自らの過去と真摯に向き合う事で紡ぎ出す、飾り気の無い姿に有る。本来、人生とは泥臭く、そして汗臭いものだ。自らの未成熟さやエゴを丸出しに生きる、そんな明け透けな感情を曝け出す事で、始めは共感できる接点も少ない。しかし、物語が進むに連れ誰しも彼女たちの行く末を目撃せずに居られない。決して綺麗な映画では無いが、心が洗われるラストが待ってる・・・。

ドイツらしくナチスの歴史を背景に、音楽に対する一途な思いを真摯に描く点も秀逸。人と音楽との関係を、此処まで抉り取った作品も稀、心理描写も遠慮が無い。過去を背負って生きる過酷さを、音楽で昇華・・・苛烈な歴史背景も臆せず描く事で、2人の螺旋階段の様な人生を、より一層際出させた点も見逃せない。リアルさとは違う現実的演出の中にもユーモアを忘れず、単なる体制への憤りに留まらない魅力に溢れてる。激しさと優しさが同居した作劇が、最後に甲論乙駁(こうろんおつばく)な2人の魂の叫びと絡み合って幕が閉じる。

「アマデウス」の分り易い対比は皆無、Hollywoodの様に主人公達が安易に親和化もしない。基軸の違いを鮮明にする事でしか描けない「本物っぽさ」を映画の中に見事に閉じ込めた。本作は決して肌触りの良い映画では無いが、だからこそ唯一の共通項「音楽」を通して描かれる過去と未来が、不思議なカタルシスとして心に残る・・・。ラストについては、是非ご自身の目で確かめて欲しい。

心の中に「何か」を残してくれる映画。見て損は無いと思う。
 

クラシックじゃないところが良いです♪

投稿日

2010/10/09

レビュアー

MM3

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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思ったよりヘビーな内容でした。

刑務所に収監されている女囚のピアノの才能を見つけた
老教師が、ピアノのコンテストに出場させようと
レッスンを通じ、お互いの心が・・・通う・・・かな?
という話。

主人公の女囚にも過去があり、老教師にも過去がある。
どちらもちょっとだけ同情はできるものの、
かわいそう、とか、実はいい人だったのかもなんて思えないあたりが
逆に見入ってしまった。両方とも暗vs暗という感じ。

レズ・暴力・養父との確執・ナチスなど
暗い要素てんこ盛り。

主人公は自分の弾きたい、非クラシックな曲を好み、
老教師は絶対クラシックしか許さない。

主人公は刑務所でも札付きのトラブルメーカーで
喧嘩騒ぎはしょっちゅう、老教師に暴力もふるう。

いつまでたっても対立、分かり合えない二人でしたが、
脱獄させてまでコンクールに行かせ、
追っ手が舞台袖まで迫ってるにもかかわらず、
「4分間だけ演奏させてやって」と制止した老教師と
演奏が始まるとなんとクラシックを弾いていた主人公。

ここで、ああ、音楽で意思統一できたのね・・・
ああ、ベタかなー、と思いきや・・・。

演奏がどんどん激しくなり、クラシックではなくなってます。

怒り、悲しみの鬱積が全部あの曲に
詰まっているような、激しく叩きつけるような演奏。
正直言って無機質で曲として聴こえない部分もあったし、
大げさな感じもしないでもないが、
それでも、あの演奏は圧巻でした。

老教師への最後の反抗にも見えたが、
ラスト、「お辞儀なんてしない」といってた主人公が
してやったりな表情でお辞儀。
あれは、お礼だったのか、老教師への皮肉だったのか。
お辞儀したまま手錠をかけられるところでThe end。

あそこで終わったのがいろんな余韻を残し、
想像力を掻き立てられました。

感情移入はしにくい映画でしたが、よかったです。

「長距離ピアニストの孤独」

投稿日

2008/10/20

レビュアー

ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(ネタバレ御免)やりやがった!が、直後の感想。色々と予想していたラスト4分、まさかこう来るとは思わなかった。レビューを読むと、この「ラスト4分間」には否定派が多いようで、それは充分理解も出来る。ジェニーの全能力でシューマンを弾くべきだったとの意見も、もっともかもしれない。だが私はそれでも断然、肯定派に回る。これでよかったのだ、絶対。

逆に問うならば、なぜジェニーが最後に、完璧ににシューマンを弾いてみせねばならない?それは、クリューガーや父親や、何より「我々観客が期待しているオチ」だからではないか?

ジェニーにはあの演奏会における成功なんて、何の意味も無いのだ。もうクリューガーの庇護も受けられず、ピアノを弾く機会も与えられないだろう。脱獄したからには刑期もドーンと延びるだろう。いくらあそこでお上手に弾いてみせて、観客にウケたとしても、何も変わらない。彼女の未来は、より厳しくなるだけなのだ。

だとすれば全ての過去を蹴飛ばし、全ての呪縛を断ち切り、独り立ちしなければならなかった。それにはあそこで、「自分だけの演奏」をしなければならなかったのだ。誰もが、期待も予想も出来なかった演奏を。

文句があるとすれば、クリューガーが演奏後に「よくやった」という顔をしたところ。あそこは最後まで「何してるんだ!」という顔で通して欲しかったし、観客のスタンディング・オベーションも要らなかった。それでこそラストカットが、バシッと決まったのに。

この脚本では、心に傷を負った老ピアニストにウェイトがかかっているせいで、老女の期待に最終的に少女は応えるだろうという心理が働き続けている。監督クリス・クラウスはそれを、逆手にとったのだ。

この話のオチは、シリトーの『長距離ランナーの孤独』が元ネタになっていると思う。感化院のコリン・スミスと、女子刑務所のジェニーの生き方が、私にはダブッて見える。両者ともどうしようもないその人生を、たとえ自滅と言われようが、自分だけのやり方で貫き通した。そこに筋の通った理屈は無い。その行動こそが彼であり、彼女だからだ。


マーガレット・レン・タンのレビューでも触れたが、ピアノを真剣に勉強した人ほど、特殊奏法には抵抗があると思う。けれど、現代音楽シーンや、もっと広げてモダンアートシーンでは「これをしてはいけない」という範囲から如何に脱却するかが、既にテーマになっているのだ。(いや、それももう、終わったテーマか)
なのでこのレベルの演奏は全く許容範囲だ。それどころか、現代ジャズのノリの範疇にとどまっていて、全然、驚くにも、嫌悪するにも値しないと思う。



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  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

ご利用の流れ

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申し込みフォームへ記入したら登録完了!

A 作品をレンタル

作品をレンタル

借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。

B ポストに返却

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商品をポストに投函すればOK!

よくあるご質問

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もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。

無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。

定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。

各プランはこちら

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  • 宅配レンタル 定額4プラン
    月額1,026円税込
    • DVD/CDが定額で月4枚レンタルできる!※1
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  • 都度課金 プラン
    無料会員 月額0円税込 ※都度レンタル時の費用は発生します
    • 月額無料で単品レンタルを楽しみたい方におすすめ!
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。

4分間のピアニスト