ダイナマイト娘

邦画でこのタイトルだと不良少女ものとなってしまいます。
これは、全くそういう比喩的なタイトルではなく、ダイナマイトを武器にして銀行強盗をする女性たちで、Dynamite Women。
主演の女性も娘というには、無理があるかな。「ダイナマイト女」じゃあホラーになるし、タイトルは難しい。
今と違って昔は銀行強盗をしても捕まりにくかったのか、それともこの時代の流行だったのか、この手の映画が90年初頭までは、そこそこ作られています。
予告編集を見ると「ビッグ・バッド・ママ」と「クレイジー・ママ」とこの作品で３部作？それとも内容が似ているというだけなのでしょうか？
「クレイジー・ママ」は制作年が90年なので、このあたりの影響を受けたと言うことでしょうね。91年には、女強盗コンビの「テルマ＆ルイーズ」もつくられています。
アンジー・ディッキンソン主演の「ビッグ・バッド・ママ」も面白かったのですが、こちらは、そこから哀愁感を抜いて楽天的に仕上げてあり後味がいい。
ダイナマイトが湿っていて爆発しないといったこともあり、コメディっぽいつくり。
ということで個人的には「ダイナマイト娘」の方が楽しめました。
そういえばペネロピ・クルスとサルマ・ハエクの「バンディダス」も女銀行強盗ものですが、この「ダイナマイト娘」のほうがずっと面白い。
カバー写真から不良少女ものを連想して敬遠された方は、そうではありませんから借りてもＯＫです。
Ｂ級ながら映画の面白さを備えていますので、70年代もののファンは必見。

単に爆破するのが好きな姉妹！

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カプチーノさんのレビューに惹かれて。面白い作品でした。
　刑務所を脱走したブロンド女がダイナマイト片手に銀行を襲う。居合わせた銀行員のブロンド女とひょんなことから意気投合して、コンビを組んで行く強盗の旅。ロード・ムービー風のつくりになっていて、冒頭から適度なお色気を交えつつ、大した理由もなく彼女らが強盗に走るあたり、実に70年代的です。何となくグラインドハウスムービーとやらはこういうのではないかと想像しました。
　実にロジャー・コーマンぽいのですが、関係はよく分からず、マイケル・プレスマンという人はどこかで記憶にあるなあと調べてみたら、『ブールバード・ナイト』というチンピラ映画で覚えていたのでした。ん？　『U.M.A』の製作にも関わっているんだ、この人。
　カプチーノさんが挙げられているコーマン印の『ビッグ・バッド・ママ』や、あるいは『デリンジャー』や『俺たちに明日はない』のような映画が発揮した軽快さをこの作品も獲得していることは確かだと思いました。けれども、それらの作品に比べて見劣りがするのは、やはり登場人物の描き方が場当たり的なせいでしょうか、シークエンスごとにその性格づけがふらついてしまい、あれえこの人こう思っていたのか、さっきとは全然違うような気がするなあと感じてしまい、結果ひとりひとりの確たるイメージが結ばれないのです。
　ゆるゆると楽しめ、ニューシネマの時代には珍しいラストのスットボケ感も悪くない作品ですから、そのようなところは気にすべきでないのかもしれませんが、５５点。

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よくある銀行強盗モノですが、意外な掘り出し物。王道のB級ロードムービー。

まず堅苦しい道徳観念がないのがいい。主人公たちは大した理由なくダイナマイト片手に銀行を何度も襲う。行きずりの男たちと適当に楽しんで、最後は警察に追いつめられるものの、車を捨て馬で(ここら辺に米国人魂の原風景がある？)メキシコに逃れてハッピーエンド。

オープニングでは、主人公の美女が脱獄したその足で銀行を襲い、強奪金で実家(牧場)が人手に渡る危機を救う。その娘を父親は咎めるどころか「誇りに思う。死んだ母さんもきっとそうだ」と。独立独歩の米国人気質が顕れている気がします。

まぁ何ともアウトローな映画ですが、乾いた南部の風景と犯行を重ねる刹那が妙にマッチしてます。日本の湿った風土と思想では生まれえない映画ですね。

偉そうなメッセージは何もナシ。適度でかつ相当無意味なサービスカットを笑いながら、ビール飲みつつ見て下さい。それがこの映画の最もよい供養になるでしょう(笑)

付記：
New World Pictures(制作会社)ってのは、かの低予算映画の御大、Roger Cormanが創立した会社なんですねぇ。納得！

いかにも怪しそうだったのでレンタルしてみました。
イントロも無い怪しさ。
でも７６年作という古さながらリリースされているので結構いけるかもと密かに期待もしていました。

カプチーノさんのレビューのとおり、なかなかの面白い作品でした。
ジャケットのような下品さはありません。
いささか古さはあるものの「バンディダス」のような美女２人の銀行強盗のお話。
こちらは二人とも金髪ながら、それぞれ特徴があり、はっきり区別出来ました。
ダイナマイトを使った銀行強盗ながら、いろいろ工夫をしており楽しめました。
「バンディダス」でもありましたが、素早く盗んで、素早く逃げるのがポイントかもしれません。
アメリカは広いのか、なかなか捕まらないのが不思議です。
犯罪ものは、やはり後ろ暗い気分になり、ハッピーエンドは難しい感じがして嫌なのですが、本作は・・・
濡れ場のサービス？シーンも結構あるので、お子様との鑑賞はお勧めできませんが、結構楽しめました。
お勧めします。