こちらの作品もおすすめ
こちらの作品もおすすめ
「地獄小僧」の安里麻里監督、『リアル鬼ごっこ』の柴田一成プロデュースで描いたアクションホラー。ホラーゲームのイベントに興味半分で参加するコトミたち。しかし会場である遊園地に用意されたゲームには、「死」という罰ゲームが待っていた。
「地獄小僧」の安里麻里監督、『リアル鬼ごっこ』の柴田一成プロデュースで描いたアクションホラー。ホラーゲームのイベントに興味半分で参加するコトミたち。しかし会場である遊園地に用意されたゲームには、「死」という罰ゲームが待っていた。
製作年: |
2008年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
シリーズ: |
トワイライトシンドローム デッドクルーズ |
---|
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
70分 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GNBR1668 | 2008年12月26日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
12枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
70分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
GNBR1668
レンタル開始日:
2008年12月26日
在庫枚数
12枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
70分 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
|
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
GNBR1668 | 2008年12月26日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
12枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
70分
字幕:
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
GNBR1668
レンタル開始日:
2008年12月26日
在庫枚数
12枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
約5,400
タイトル以上
約9,200
タイトル以上
約210,000
タイトル以上
約250,000
タイトル以上
※2022年2月 現在のタイトル数
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
低予算ホラーをなめきった 古澤健の「デッド・クルーズ」とは正反対の 全力投球の水準の非常に高い作品です まだ若い女性監督安里麻里は只者ではありません この十倍の予算でなんとか普通のホラーか アクションを撮らせるプロジューサはいないものでしょうか いなきゃハリウッドで撮らせてあげたいですね
謎のゲーム空間になっている遊園地で 赤い風船がぱちんと弾けるまでの 冒頭の三分間でも画面の力があるのが よくわかります つまらない平凡な舞台の遊園地なのですが そこで数人の人物をいかに配置するかだけでも 俄然映画になってしまうのが 才能というものでしょう 次のシーンがどんな風になるかも 簡単にはわからせません 工夫があるんです
物語にしても 30分で二人の有力な男の子が死んでしまい さて残った四人のキャラでどうやって 物語っていくのかいささか心もとないのですが きちっと書かれた脚本で プロットもキャラクターもしっかり描かれていて ちゃんと余韻のあるラストにしています
さてこうなると夜や室内のシーンが楽しみになるのですが 後半になって ちゃーんと出てきますが これがまたしっかりしているので感心 撮影・照明が申し分なく 夜が室内が印象的に撮られています スタッフの手抜きがまるでないんですね 若い役者は「片腕マシンガール」と同じに演技下手くそですが 映画の出来自体は素晴らしいので 俺は映画がわかるって人は観てください
このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ゲームクリエーターマキノの新作DSソフト「トワイライトシンドローム」のイベントに招待されたメンバーは、
男性が、大学で社会学を専攻しているダサいけど頼りがいのありそうな青年ショウ(金井勇太)と、ゲームで論文を書くという彼に早速絡むゲーム好きの高校生タイチ(泉澤俊希)。
やたらとがってるのはイケメンだがキレやすく、就職しても長続きしないフリーターのケンタロウ(馬場徹)。
彼らを鼻で笑うのがデブでニートのゲームオタ、ユキヒコ(斉藤崇)。
女性は、キツくてケバいヘアメイクの専門学生チカコ(星井七瀬)と、使えそうな男にしか興味のないイケイケお嬢様女子大生コトミ(吉川まりあ)が対照的だが、
黒づくめでろくに喋れない、不登校で引きこもりの女子高生メガネっ子メイ(荒井萌)。
地方の遊園地らしき会場はしょぼく、ケータイも入らず、ファミリーやカップルばかりでゲンナリするメンバーだが、
ナビゲーター役のピエロが登場した途端、それまで賑やかだった園内の来場者が一人残らず消え、また、早々に反則したということでタイチが失格し強制退場となり、空気が一変する。
ピエロによれば、ゲームはDSを使って進行、ここで起こったことは企業秘密なので一切他言無用、違反者や敗者は死に、最後の一人だけが解放されるサバイバルゲームだという。
当然ゲームの世界観なんだろ?とナメまくっているメンバーだったが、第一ミッションの違反者がありえない方法で処刑されたことで、のんきだったはずのゲーム会場は弱肉強食の地獄と化す!
・・・ってお話だけど、残念ながらえぐいシーンは極力避けられたファミリーでも楽しめる佳作。
遅ればせながら「バイロケ」で初めて着目した監督なんだけど、バイロケがそうだったように、まーともかくこれでもかってくらい情け容赦ない。
しょっぱなっから、どんどんメンバーが減ってくドン詰まりようがハンパないw
けど、こいつら残してどうすんの?ってとこからの立ち上がりようもハンパないw
また、ゲーム同様、後半の隠れキャラの出現や裏面ライクな空気感もいい。
特に裏面に突入してからのピエロの造形は低予算ながらかなり凝った仕上がりに。
で、やはりバイロケと同じく、キャラはイヤミなくらいステレオタイプでわかりやすく、それぞれ細かいとこ押さえてあるんだよなぁ。
みんな性格悪いのよw オタだからキャパは狭いわ、体力はないわ、口はキツいわ、てめぇのことしか考えてないわw
それが後半になると、あーこういうとこもあったのねって思わせたりもしつつ、じゃあこいつが?って思うたびさっくり裏切られる。
いや、おもしろいなぁ。
ここんとこ、夜中TVでかかってる「牙狼」にちょいと拾いもんがあったりして、安っぽいしチープだし一見くだらないんだけど、押さえるべきところがきちんと押さえてある作品て、やっぱ上手いなぁ見てよかったなぁと思う。
ただ、ピエロといえば往年の名作にキングの「IT」とかがあるけど、そこまで期待するのはちょっと。
ご参考までに、我が家の22歳は「イマドキのマンガではどれもありがちでつまらん!」と★一つだそうで。ヒジョーに残念だw
このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
周五郎の無数の短編中、五指にはいる名作『その木戸を通って』で、行き場のない記憶喪失の女と出会い、結ばれ、やがて幸せな一家をきづくも、子ができた女の脳裏にやがて、喪失した過去のさわりが訪れるようになって、それは「木戸」としてたちのぼり、夫の目の前できゅうに夢遊病者のようにその木戸をさがしあるいてしまう、その木戸の向こうへいけば、いまの幸せがぎゃくに記憶ごと消えるかもしれないそんな前兆を、更生した侍の夫はおののきつつ覚悟して待つようになります。なんとも哀切で、胸がしめつけられるようなラストです。つい最近、コリンスキーさん推奨の『心の旅路』、記憶喪失もののラブロマンスをみて感銘をうけたんですが、思慮深く気高いグリア・ガーソンが記憶喪失の男のため、そしてじぶんのために「木戸」をひとつひとつ、一歩一歩地道につくりあげてゆく物語で、『その木戸を通って』とは真逆にあるラストですが、そこに漲る精神の高さは通底しているとおもったものでした。
この『デッドゴーランド』にもおなじものをかんじました。『その木戸を通って』とおなじラストの質感で、ちょっと、いやかなり胸をうたれてしまった。
荒井萌は対人恐怖症のひきこもり、上から下まで黒づくめ、うつむきがちな表情も黒髪と眼鏡でかくし、ろくにしゃべることすらできない。たいしてファッションにしか興味のない、爪のさきまで原色きらきらな星井七瀬は、物怖じしない社交性があって、携帯に履歴する友達はいっぱいってかんじですが、そんなふたりがラスト、バーチャルながらリセット不可能という死のゲーム、デッドゴーランドな遊園地から脱出できるか否か、仮想からたしかな現実へともどるべく、プログラムをメルトダウンさせて光の渦にのみこまれようという瞬間、荒井ははじめてできた友達、命がけでまもろうとした星井七瀬の横顔をぎゅっと見つめ、星井のほうは迫りくる光のほうをただ緊迫してみていて、荒井にとってはいままさにひとつの「木戸」を通過しようとしているんだとわかる、ゲームじたいが消滅した向こう、たしかな現実=日常にもどればはじめてできた友達星井もゲームの残像として、はかなく消えてしまう、もう二度と会えないかもしれないのだと、そうさとった懸命な眼差しをむけてホワイトアウトしてゆく。
お話しじたいはありふれています。鄙びたちいさな遊園地の風景にみあったスリルしか味わえません。すくなくとももうひとつ遊具を使って、クライマックスへの加速をはかるべきだった。荒井萌と星井七瀬の交情も、たとえば衣装の交換で描くべきです。星井の挫いた足に黒のストッキングをサポーターにしてやるのはよいとして、さらに黒いダサい運動靴をもはかせるべきです。そして荒井は星井のおしゃれなサンダルだかミュールを履いてしまう。荒井のほうが躊躇する、そんな場面は絶対必要でした。
さらにいえば、プレイヤーたちがじぶんたちの得意技なんかを武器に難関を突破、あるいは脱落=死んでゆくわけですが、そのなかでの離合集散が、じつはゲームにプログラムされた試練であるような、それこそがほんとうの難関であるような「構造」が、終盤に登場するプログラマーの善と悪の葛藤とシンクロするという、個々の善意や真情なんかをせせら笑う、そんな目にみえないもっと大がかりな「悪意」があれば、それにたいして荒井や星井のテンポラリーな友情が賭けられるようであれば、真に傑作になったにちがいありません。その萌芽は、じつのところ、助け合いを嘲笑する第一の惨劇にあったのですが。
ゲームの空間じたいを消滅させる手法も安易です。冒頭で風船が割れてプレイヤーのひとりが夢からさめる、というか夢=ゲームにログイン=没入するわけですが、終局のメルトダウンも、膨張と破裂という、このイメージの一貫性で語られるべきだった。遊園地の地下の機関部をいじくり、メリーゴーランドの回転を動力にして、エアードームを遊園地をのみこむまでに膨張させるといった、即物的なアクションの連繋なんかがこの物語にはふさわしいのです。これも萌芽は、第一の殺人の観覧車を動力にした弓矢なんかでみられたものです。したがって終局の大膨張の破裂は、いまひとつのアクションの主題、矢を射ることによってはたされる。
裸足のラヴァースさんお奨めするように、むろん薦められてみたですが、監督安里麻里の画面づくりがすばらしく、ローアングルの固定のショットをつかった映像のつむぎ、そこに配された人物の構図はみごとなものです。なにより語りすぎない。荒井萌の母親の登場のさせかたにもみてとれますが、やはり「木戸」をくぐろうとする瞬間、荒井萌が星井へむけた裸眼の、すれちがったはかなき凝視が、直後の瞳のクローズアップの場面転換が、ひときわこの監督の演出力の高さをしめしています。荒井萌もすばらしいです。
このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:18件
投稿日
2009/01/22
レビュアー
裸足のラヴァース※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
低予算ホラーをなめきった 古澤健の「デッド・クルーズ」とは正反対の 全力投球の水準の非常に高い作品です まだ若い女性監督安里麻里は只者ではありません この十倍の予算でなんとか普通のホラーか アクションを撮らせるプロジューサはいないものでしょうか いなきゃハリウッドで撮らせてあげたいですね
謎のゲーム空間になっている遊園地で 赤い風船がぱちんと弾けるまでの 冒頭の三分間でも画面の力があるのが よくわかります つまらない平凡な舞台の遊園地なのですが そこで数人の人物をいかに配置するかだけでも 俄然映画になってしまうのが 才能というものでしょう 次のシーンがどんな風になるかも 簡単にはわからせません 工夫があるんです
物語にしても 30分で二人の有力な男の子が死んでしまい さて残った四人のキャラでどうやって 物語っていくのかいささか心もとないのですが きちっと書かれた脚本で プロットもキャラクターもしっかり描かれていて ちゃんと余韻のあるラストにしています
さてこうなると夜や室内のシーンが楽しみになるのですが 後半になって ちゃーんと出てきますが これがまたしっかりしているので感心 撮影・照明が申し分なく 夜が室内が印象的に撮られています スタッフの手抜きがまるでないんですね 若い役者は「片腕マシンガール」と同じに演技下手くそですが 映画の出来自体は素晴らしいので 俺は映画がわかるって人は観てください
投稿日
2014/08/19
レビュアー
夜子※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ゲームクリエーターマキノの新作DSソフト「トワイライトシンドローム」のイベントに招待されたメンバーは、
男性が、大学で社会学を専攻しているダサいけど頼りがいのありそうな青年ショウ(金井勇太)と、ゲームで論文を書くという彼に早速絡むゲーム好きの高校生タイチ(泉澤俊希)。
やたらとがってるのはイケメンだがキレやすく、就職しても長続きしないフリーターのケンタロウ(馬場徹)。
彼らを鼻で笑うのがデブでニートのゲームオタ、ユキヒコ(斉藤崇)。
女性は、キツくてケバいヘアメイクの専門学生チカコ(星井七瀬)と、使えそうな男にしか興味のないイケイケお嬢様女子大生コトミ(吉川まりあ)が対照的だが、
黒づくめでろくに喋れない、不登校で引きこもりの女子高生メガネっ子メイ(荒井萌)。
地方の遊園地らしき会場はしょぼく、ケータイも入らず、ファミリーやカップルばかりでゲンナリするメンバーだが、
ナビゲーター役のピエロが登場した途端、それまで賑やかだった園内の来場者が一人残らず消え、また、早々に反則したということでタイチが失格し強制退場となり、空気が一変する。
ピエロによれば、ゲームはDSを使って進行、ここで起こったことは企業秘密なので一切他言無用、違反者や敗者は死に、最後の一人だけが解放されるサバイバルゲームだという。
当然ゲームの世界観なんだろ?とナメまくっているメンバーだったが、第一ミッションの違反者がありえない方法で処刑されたことで、のんきだったはずのゲーム会場は弱肉強食の地獄と化す!
・・・ってお話だけど、残念ながらえぐいシーンは極力避けられたファミリーでも楽しめる佳作。
遅ればせながら「バイロケ」で初めて着目した監督なんだけど、バイロケがそうだったように、まーともかくこれでもかってくらい情け容赦ない。
しょっぱなっから、どんどんメンバーが減ってくドン詰まりようがハンパないw
けど、こいつら残してどうすんの?ってとこからの立ち上がりようもハンパないw
また、ゲーム同様、後半の隠れキャラの出現や裏面ライクな空気感もいい。
特に裏面に突入してからのピエロの造形は低予算ながらかなり凝った仕上がりに。
で、やはりバイロケと同じく、キャラはイヤミなくらいステレオタイプでわかりやすく、それぞれ細かいとこ押さえてあるんだよなぁ。
みんな性格悪いのよw オタだからキャパは狭いわ、体力はないわ、口はキツいわ、てめぇのことしか考えてないわw
それが後半になると、あーこういうとこもあったのねって思わせたりもしつつ、じゃあこいつが?って思うたびさっくり裏切られる。
いや、おもしろいなぁ。
ここんとこ、夜中TVでかかってる「牙狼」にちょいと拾いもんがあったりして、安っぽいしチープだし一見くだらないんだけど、押さえるべきところがきちんと押さえてある作品て、やっぱ上手いなぁ見てよかったなぁと思う。
ただ、ピエロといえば往年の名作にキングの「IT」とかがあるけど、そこまで期待するのはちょっと。
ご参考までに、我が家の22歳は「イマドキのマンガではどれもありがちでつまらん!」と★一つだそうで。ヒジョーに残念だw
投稿日
2009/01/28
レビュアー
kobarou※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
周五郎の無数の短編中、五指にはいる名作『その木戸を通って』で、行き場のない記憶喪失の女と出会い、結ばれ、やがて幸せな一家をきづくも、子ができた女の脳裏にやがて、喪失した過去のさわりが訪れるようになって、それは「木戸」としてたちのぼり、夫の目の前できゅうに夢遊病者のようにその木戸をさがしあるいてしまう、その木戸の向こうへいけば、いまの幸せがぎゃくに記憶ごと消えるかもしれないそんな前兆を、更生した侍の夫はおののきつつ覚悟して待つようになります。なんとも哀切で、胸がしめつけられるようなラストです。つい最近、コリンスキーさん推奨の『心の旅路』、記憶喪失もののラブロマンスをみて感銘をうけたんですが、思慮深く気高いグリア・ガーソンが記憶喪失の男のため、そしてじぶんのために「木戸」をひとつひとつ、一歩一歩地道につくりあげてゆく物語で、『その木戸を通って』とは真逆にあるラストですが、そこに漲る精神の高さは通底しているとおもったものでした。
この『デッドゴーランド』にもおなじものをかんじました。『その木戸を通って』とおなじラストの質感で、ちょっと、いやかなり胸をうたれてしまった。
荒井萌は対人恐怖症のひきこもり、上から下まで黒づくめ、うつむきがちな表情も黒髪と眼鏡でかくし、ろくにしゃべることすらできない。たいしてファッションにしか興味のない、爪のさきまで原色きらきらな星井七瀬は、物怖じしない社交性があって、携帯に履歴する友達はいっぱいってかんじですが、そんなふたりがラスト、バーチャルながらリセット不可能という死のゲーム、デッドゴーランドな遊園地から脱出できるか否か、仮想からたしかな現実へともどるべく、プログラムをメルトダウンさせて光の渦にのみこまれようという瞬間、荒井ははじめてできた友達、命がけでまもろうとした星井七瀬の横顔をぎゅっと見つめ、星井のほうは迫りくる光のほうをただ緊迫してみていて、荒井にとってはいままさにひとつの「木戸」を通過しようとしているんだとわかる、ゲームじたいが消滅した向こう、たしかな現実=日常にもどればはじめてできた友達星井もゲームの残像として、はかなく消えてしまう、もう二度と会えないかもしれないのだと、そうさとった懸命な眼差しをむけてホワイトアウトしてゆく。
お話しじたいはありふれています。鄙びたちいさな遊園地の風景にみあったスリルしか味わえません。すくなくとももうひとつ遊具を使って、クライマックスへの加速をはかるべきだった。荒井萌と星井七瀬の交情も、たとえば衣装の交換で描くべきです。星井の挫いた足に黒のストッキングをサポーターにしてやるのはよいとして、さらに黒いダサい運動靴をもはかせるべきです。そして荒井は星井のおしゃれなサンダルだかミュールを履いてしまう。荒井のほうが躊躇する、そんな場面は絶対必要でした。
さらにいえば、プレイヤーたちがじぶんたちの得意技なんかを武器に難関を突破、あるいは脱落=死んでゆくわけですが、そのなかでの離合集散が、じつはゲームにプログラムされた試練であるような、それこそがほんとうの難関であるような「構造」が、終盤に登場するプログラマーの善と悪の葛藤とシンクロするという、個々の善意や真情なんかをせせら笑う、そんな目にみえないもっと大がかりな「悪意」があれば、それにたいして荒井や星井のテンポラリーな友情が賭けられるようであれば、真に傑作になったにちがいありません。その萌芽は、じつのところ、助け合いを嘲笑する第一の惨劇にあったのですが。
ゲームの空間じたいを消滅させる手法も安易です。冒頭で風船が割れてプレイヤーのひとりが夢からさめる、というか夢=ゲームにログイン=没入するわけですが、終局のメルトダウンも、膨張と破裂という、このイメージの一貫性で語られるべきだった。遊園地の地下の機関部をいじくり、メリーゴーランドの回転を動力にして、エアードームを遊園地をのみこむまでに膨張させるといった、即物的なアクションの連繋なんかがこの物語にはふさわしいのです。これも萌芽は、第一の殺人の観覧車を動力にした弓矢なんかでみられたものです。したがって終局の大膨張の破裂は、いまひとつのアクションの主題、矢を射ることによってはたされる。
裸足のラヴァースさんお奨めするように、むろん薦められてみたですが、監督安里麻里の画面づくりがすばらしく、ローアングルの固定のショットをつかった映像のつむぎ、そこに配された人物の構図はみごとなものです。なにより語りすぎない。荒井萌の母親の登場のさせかたにもみてとれますが、やはり「木戸」をくぐろうとする瞬間、荒井萌が星井へむけた裸眼の、すれちがったはかなき凝視が、直後の瞳のクローズアップの場面転換が、ひときわこの監督の演出力の高さをしめしています。荒井萌もすばらしいです。
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
商品をポストに投函すればOK!
もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。
無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。
定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
トワイライトシンドローム デッドゴーランド