12人の怒れる男 / セルゲイ・マコヴェツキー
12人の怒れる男
/ニキータ・ミハルコフ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(64)
解説・ストーリー
シドニー・ルメット監督による不朽の名作「十二人の怒れる男」を、ロシアの名匠ニキータ・ミハルコフ監督が現代のロシアに置き換えてリメイクした緊迫の法廷ヒューマン・サスペンス。ロシアのとある裁判所でひとつの殺人事件が裁かれていた。被告人はチェチェンの少年。養父であるロシア軍将校を殺害した罪に問われ、終身刑を求刑されていた。3日間の審理も終わり、残すは12人の陪審員による評決を待つばかりとなる。いくつもの状況証拠から、有罪は明らかと思われ、集められた陪審員たちは直ちに挙手による投票に入る。ところが、11人が有罪に手を挙げる中、ただひとり、陪審員1番の男だけが遠慮気味に反対票を投じる…。
シドニー・ルメット監督による不朽の名作「十二人の怒れる男」を、ロシアの名匠ニキータ・ミハルコフ監督が現代のロシアに置き換えてリメイクした緊迫の法廷ヒューマン・サスペンス。ロシアのとある裁判所でひとつの殺人事件が裁かれていた。被告人はチェチェンの少年。養父であるロシア軍将校を殺害した罪に問われ、終身刑を求刑されていた。3日間の審理も終わり、残すは12人の陪審員による評決を待つばかりとなる。いくつもの状況証拠から、有罪は明らかと思われ、集められた陪審員たちは直ちに挙手による投票に入る。ところが、11人が有罪に手を挙げる中、ただひとり、陪審員1番の男だけが遠慮気味に反対票を投じる…。
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「12人の怒れる男」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
シドニー・ルメット監督による不朽の名作「十二人の怒れる男」を、ロシアの名匠ニキータ・ミハルコフ監督が現代のロシアに置き換えてリメイクした緊迫の法廷ヒューマン・サスペンス。ロシアのとある裁判所でひとつの殺人事件が裁かれていた。被告人はチェチェンの少年。養父であるロシア軍将校を殺害した罪に問われ、終身刑を求刑されていた。3日間の審理も終わり、残すは12人の陪審員による評決を待つばかりとなる。いくつもの状況証拠から、有罪は明らかと思われ、集められた陪審員たちは直ちに挙手による投票に入る。ところが、11人が有罪に手を挙げる中、ただひとり、陪審員1番の男だけが遠慮気味に反対票を投じる…。
「12人の怒れる男」 の作品情報
「12人の怒れる男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
12人の怒れる男の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
160分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/露 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV19001R |
2009年01月16日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
26枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/サラウンド/露
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
12人の怒れる男の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
160分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/露 2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV19001R |
2009年01月16日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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26枚
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1:ドルビーデジタル/サラウンド/露
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ユーザーレビュー:64件
ミステリーというより 人間ドラマ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」をリメイクした法廷ドラマと言われていますが、別作品として見た方が良さそうな気がしました。
オリジナルは、ミステリー感ありの同じく少年が起こした事件ではあるものの、本作は被告の少年がチェチェン人であることによって、人種の違いという背景が全く別物になっています。
監督は、かつての名作のプロットを借りて、ロシアの問題を描きたかったのでしょうか?
なので、舞台を現代のロシアに置き換え、社会主義崩壊後のロシア人が抱える価値観や、他民族国家特有の問題を浮き彫りにしています。
オリジナルでは殆ど語られることのなかった、陪審員の背負う人生が語られていて、彼らの生きて来た足跡、彼らの人生が濃縮された部分が語られ、少年と自分の人生を比べることによって、一人一人が無罪に傾いていく様子は、見ごたえがあります。
登場人物の設定も高めなことから考えると、彼らは、ペレストロイカの社会変革を体験して来た世代。理不尽な変革に何が何だか分からずに悩まされてきた世代であったからこそ、少年の不幸な生い立ちに対する思い入れも大きかったのかな〜と思います。
さらには、無罪を確定しそうなところで、少年の長く生きられる可能性は、むしろ有罪の方があるのではないか、などと示唆する辺りは、ロシアの現状を垣間見ることができたのと、市井の人々である陪審員の人たちの語る話には、興味深いものがありました。
このレビューは気に入りましたか?
14人の会員が気に入ったと投稿しています
12人の悲しいロシア人
僕はロシアという国にあまりいい印象をもっていない。まあ昔は共産主義で市民を弾圧していたり、寒くて暗そうで旅行に向かなさそうだなー…という程度のものでよくは知らなかったんだけれど。
でも今にして思えば、その“暗そう”という何気ないイメージの中にロシアを知る鍵があったのかもしれない。
この映画は陪審員ものとして有名な“12人の怒れる男”のリメイクであるロシア映画だ。
リメイクだけあってプロットそのものはほとんど同じ。育ての親をナイフで殺害した容疑の少年の、有罪か無罪かの最終判断が陪審員の手にゆだねられた。全員一致で有罪…のはずだったが、一人の男が無罪を主張したことから物語が動き始める。次第に捜査や証言に対する様々な疑問が浮かび上がり、少年の容疑が怪しくなってくる…。
原作との違いは容疑者がチェチェン(※)の孤児であるということくらいだろうか。
だが同じストーリーを用いながらも、この映画では12人が語るそれぞれの胸に秘めた苦悩、彼らが過ごしてきた時代、つまりは“ロシアという国”そのものがこの映画の核となっている。
かつての共産主義大国、ロシア。
国土こそ巨大なものの、過酷な自然にさらされる環境。長い共産主義時代に搾取にあい、自由主義に転換したものの経済競争にさらされた、敗北感と徒労感。再び政府による情報統制が横行し始め、暗殺すら珍しくなくなった暗い現実。いくつもの内戦の痛みと傷跡。
こういった時代を経験してきたロシア人はなにを思うのか、それが彼ら12人のロシア人にどんな影響を与えたのか…彼らの口から語られる内容、あるいは語られなくても彼らの所作によってジワジワと“現代ロシア”が滲み出てくる。そのほとんどは否定的、自虐的なニュアンスで、この作品をつくったのがずっとその国で人生を送ってきた人達で、そしてこれからも彼らはこの国で暮らし続けているのだと思うとなんだか考え込んでしまう。
原作のアメリカ版が96分という素早いテンポで理論を組み立てていったのに対し、ロシア版では語りが多く容疑者の回想シーンもあり159分と長い。原作にあった説得力やどんどん証拠の甘さが路程していく面白みが損なわれているのは少し残念でもある。
しかしそれでも、時折挟まれる独特のダンス(コサックだろうか?)は一見の価値があったように思うし、なにより一つの部屋に集められた彼らから否応なく浮かび上がってくるロシアの影の部分、それらをロシア人が自らの手で浮き彫りにしたこの作品には、大きな価値と魅力を感じた。
こういう映画は好みが分かれるかもしれないけど、マスターキートンとか好きな人は楽しめるはず。ナイフのくだりなんか、特に。
人々に刻み込まれた“傷跡”、深く重い“諦め”、わずかに感じられた一片の希望…。
ロシアと、そしてそこに住まう人々に、思いをはせた二時間半だった。
※チェチェン問題
独立しようとするチェチェン共和国内の過激派がロシア政府軍と衝突。ロシア政府軍は圧倒的物量で蹂躙、劣勢のチェチェン過激派はゲリラやテロに走った。結果的に多くのチェチェン人の命が失われ、チェチェンの産業も崩壊、多くの難民が生まれた。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
疑わしきは罰せず
その精神を貫いた陪審員制度の映画
私が観たのはこの基となったシドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」でした。
ディスカスの作品はリメイクされ現代に当てはめた作品とのこと。でも内容はあまり変わらないと思うのでコメントをさせてもらいます。
12人の陪審員のうち11人が死刑を求刑するなか、一人だけ有罪と決定ずけるものがなくむしろ疑問に思えることがあるので「無罪」を主張する勇敢な建築家。(この人”ベンハー”の主演男優だったと思う)
例え有罪だったとしてもたった5分で決める問題だろうかと無罪を主張する建築家は証人台に立った証人一人一人に感じた疑問を皆と解いていく。
老紳士がとても観察力のある発言をする…それが的を得ていて実に効果があり納得させられる
日本も陪審員制度が導入されるが、この映画はその審議の仕方や姿勢をじっくりと教えてくれるとても為になる映画です。
陪審員制度に関心のある方、興味のある方、自信のない方は是非、ご覧になることをお勧めします。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
160分は疲れます
シドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男(1957年米)原題:12 Angry Men』は、かなり前に観ました。
本作『12人の怒れる男(2007年露)原題:12』の監督は、ニキータ・ミハルコフ。
現代のロシアを舞台にしたリメイクと聞いていましたが、モチーフ、プロットは同じでも訴え掛けているものは違っているように感じました。
義父殺しの罪に問われている少年の裁判で、12人の陪審員たちが別室に集まり、少年が有罪か無罪かを決めなくてはなりません。
方法は陪審員たちに任されています。
まずは挙手。有罪11人、無罪1人です。
ロシアでは死刑が廃止されているらしく、有罪判決が下りると少年は終身刑で、残りの人生を牢屋で過ごすことになります。
無罪に挙手した陪審員は、1人の一生がかかっているのだから、もっと慎重に話し合おうと言います。
この密室劇とも言える12名の陪審員たちの話し合いの場面は、オリジナルの流れそのままでした。
ただ、オリジナルと違うのは、舞台がロシアであり、少年はチェチェンの出身であること。(ロシア語も満足に話せない。)
加えて、陪審員たちの育った環境、現在の職業、社会的地位などが語られ、ロシアという国が抱えている社会問題が前面に打ち出されていることでした。
オリジナルでは、目撃証言の真否を検証し、少年が無罪であるという結論にまで達したと記憶しています。
ところが本作では、少年の無罪が濃厚となり、これで陪審員の全員が無罪に投票するだろうと思いきや、たった一人が有罪を主張するのです。
少年は無罪に違いないが、身寄りのない少年にとっては「無罪になって路上で生きるより、有罪になって刑務所にいる方が長生きできる。」 と言うのです。
劇中語られる陪審員たちの人生や、少年の置かれた環境や人種や国の問題など、私には到底理解できない複雑さです。
陪審員の誰もが少年の将来を心配しますが、各々がそれぞれの事情を抱えています。
陪審員たちの話し合いの進行役を務め、「少年は刑務所の中の方が安全だ」と言った陪審員2を演じたのが、監督のニキータ・ミハルコフだと知りました。
物語は、「法は重い。しかし、慈悲はそれよりも重い。」という言葉で締めくくられます。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
頭が痛くなった
オリジナルは遠い昔に観て、かなり緊迫感のあるドラマだったと思う。
本作は、そのロシア版・・・らしい。
暗くて重くて美しくない映像。誰も彼もがなりたてる様な喋り方でうるさくて
これが3時間近く続くかと思うと・・・
すみません。作品の深いところへ入っていく前に挫折してしまった。
私のようなコンジョなしは、よほど体調が良くて観ることに気合いが入ってないと
立ち向かえない映画のようです。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ミステリーというより 人間ドラマ
投稿日
2009/01/23
レビュアー
ミルクチョコ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」をリメイクした法廷ドラマと言われていますが、別作品として見た方が良さそうな気がしました。
オリジナルは、ミステリー感ありの同じく少年が起こした事件ではあるものの、本作は被告の少年がチェチェン人であることによって、人種の違いという背景が全く別物になっています。
監督は、かつての名作のプロットを借りて、ロシアの問題を描きたかったのでしょうか?
なので、舞台を現代のロシアに置き換え、社会主義崩壊後のロシア人が抱える価値観や、他民族国家特有の問題を浮き彫りにしています。
オリジナルでは殆ど語られることのなかった、陪審員の背負う人生が語られていて、彼らの生きて来た足跡、彼らの人生が濃縮された部分が語られ、少年と自分の人生を比べることによって、一人一人が無罪に傾いていく様子は、見ごたえがあります。
登場人物の設定も高めなことから考えると、彼らは、ペレストロイカの社会変革を体験して来た世代。理不尽な変革に何が何だか分からずに悩まされてきた世代であったからこそ、少年の不幸な生い立ちに対する思い入れも大きかったのかな〜と思います。
さらには、無罪を確定しそうなところで、少年の長く生きられる可能性は、むしろ有罪の方があるのではないか、などと示唆する辺りは、ロシアの現状を垣間見ることができたのと、市井の人々である陪審員の人たちの語る話には、興味深いものがありました。
12人の悲しいロシア人
投稿日
2009/06/30
レビュアー
takumi
僕はロシアという国にあまりいい印象をもっていない。まあ昔は共産主義で市民を弾圧していたり、寒くて暗そうで旅行に向かなさそうだなー…という程度のものでよくは知らなかったんだけれど。
でも今にして思えば、その“暗そう”という何気ないイメージの中にロシアを知る鍵があったのかもしれない。
この映画は陪審員ものとして有名な“12人の怒れる男”のリメイクであるロシア映画だ。
リメイクだけあってプロットそのものはほとんど同じ。育ての親をナイフで殺害した容疑の少年の、有罪か無罪かの最終判断が陪審員の手にゆだねられた。全員一致で有罪…のはずだったが、一人の男が無罪を主張したことから物語が動き始める。次第に捜査や証言に対する様々な疑問が浮かび上がり、少年の容疑が怪しくなってくる…。
原作との違いは容疑者がチェチェン(※)の孤児であるということくらいだろうか。
だが同じストーリーを用いながらも、この映画では12人が語るそれぞれの胸に秘めた苦悩、彼らが過ごしてきた時代、つまりは“ロシアという国”そのものがこの映画の核となっている。
かつての共産主義大国、ロシア。
国土こそ巨大なものの、過酷な自然にさらされる環境。長い共産主義時代に搾取にあい、自由主義に転換したものの経済競争にさらされた、敗北感と徒労感。再び政府による情報統制が横行し始め、暗殺すら珍しくなくなった暗い現実。いくつもの内戦の痛みと傷跡。
こういった時代を経験してきたロシア人はなにを思うのか、それが彼ら12人のロシア人にどんな影響を与えたのか…彼らの口から語られる内容、あるいは語られなくても彼らの所作によってジワジワと“現代ロシア”が滲み出てくる。そのほとんどは否定的、自虐的なニュアンスで、この作品をつくったのがずっとその国で人生を送ってきた人達で、そしてこれからも彼らはこの国で暮らし続けているのだと思うとなんだか考え込んでしまう。
原作のアメリカ版が96分という素早いテンポで理論を組み立てていったのに対し、ロシア版では語りが多く容疑者の回想シーンもあり159分と長い。原作にあった説得力やどんどん証拠の甘さが路程していく面白みが損なわれているのは少し残念でもある。
しかしそれでも、時折挟まれる独特のダンス(コサックだろうか?)は一見の価値があったように思うし、なにより一つの部屋に集められた彼らから否応なく浮かび上がってくるロシアの影の部分、それらをロシア人が自らの手で浮き彫りにしたこの作品には、大きな価値と魅力を感じた。
こういう映画は好みが分かれるかもしれないけど、マスターキートンとか好きな人は楽しめるはず。ナイフのくだりなんか、特に。
人々に刻み込まれた“傷跡”、深く重い“諦め”、わずかに感じられた一片の希望…。
ロシアと、そしてそこに住まう人々に、思いをはせた二時間半だった。
※チェチェン問題
独立しようとするチェチェン共和国内の過激派がロシア政府軍と衝突。ロシア政府軍は圧倒的物量で蹂躙、劣勢のチェチェン過激派はゲリラやテロに走った。結果的に多くのチェチェン人の命が失われ、チェチェンの産業も崩壊、多くの難民が生まれた。
疑わしきは罰せず
投稿日
2009/02/13
レビュアー
totoro
その精神を貫いた陪審員制度の映画
私が観たのはこの基となったシドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」でした。
ディスカスの作品はリメイクされ現代に当てはめた作品とのこと。でも内容はあまり変わらないと思うのでコメントをさせてもらいます。
12人の陪審員のうち11人が死刑を求刑するなか、一人だけ有罪と決定ずけるものがなくむしろ疑問に思えることがあるので「無罪」を主張する勇敢な建築家。(この人”ベンハー”の主演男優だったと思う)
例え有罪だったとしてもたった5分で決める問題だろうかと無罪を主張する建築家は証人台に立った証人一人一人に感じた疑問を皆と解いていく。
老紳士がとても観察力のある発言をする…それが的を得ていて実に効果があり納得させられる
日本も陪審員制度が導入されるが、この映画はその審議の仕方や姿勢をじっくりと教えてくれるとても為になる映画です。
陪審員制度に関心のある方、興味のある方、自信のない方は是非、ご覧になることをお勧めします。
160分は疲れます
投稿日
2018/02/06
レビュアー
kazupon
シドニー・ルメット監督の『十二人の怒れる男(1957年米)原題:12 Angry Men』は、かなり前に観ました。
本作『12人の怒れる男(2007年露)原題:12』の監督は、ニキータ・ミハルコフ。
現代のロシアを舞台にしたリメイクと聞いていましたが、モチーフ、プロットは同じでも訴え掛けているものは違っているように感じました。
義父殺しの罪に問われている少年の裁判で、12人の陪審員たちが別室に集まり、少年が有罪か無罪かを決めなくてはなりません。
方法は陪審員たちに任されています。
まずは挙手。有罪11人、無罪1人です。
ロシアでは死刑が廃止されているらしく、有罪判決が下りると少年は終身刑で、残りの人生を牢屋で過ごすことになります。
無罪に挙手した陪審員は、1人の一生がかかっているのだから、もっと慎重に話し合おうと言います。
この密室劇とも言える12名の陪審員たちの話し合いの場面は、オリジナルの流れそのままでした。
ただ、オリジナルと違うのは、舞台がロシアであり、少年はチェチェンの出身であること。(ロシア語も満足に話せない。)
加えて、陪審員たちの育った環境、現在の職業、社会的地位などが語られ、ロシアという国が抱えている社会問題が前面に打ち出されていることでした。
オリジナルでは、目撃証言の真否を検証し、少年が無罪であるという結論にまで達したと記憶しています。
ところが本作では、少年の無罪が濃厚となり、これで陪審員の全員が無罪に投票するだろうと思いきや、たった一人が有罪を主張するのです。
少年は無罪に違いないが、身寄りのない少年にとっては「無罪になって路上で生きるより、有罪になって刑務所にいる方が長生きできる。」 と言うのです。
劇中語られる陪審員たちの人生や、少年の置かれた環境や人種や国の問題など、私には到底理解できない複雑さです。
陪審員の誰もが少年の将来を心配しますが、各々がそれぞれの事情を抱えています。
陪審員たちの話し合いの進行役を務め、「少年は刑務所の中の方が安全だ」と言った陪審員2を演じたのが、監督のニキータ・ミハルコフだと知りました。
物語は、「法は重い。しかし、慈悲はそれよりも重い。」という言葉で締めくくられます。
頭が痛くなった
投稿日
2009/01/25
レビュアー
オリジナルは遠い昔に観て、かなり緊迫感のあるドラマだったと思う。
本作は、そのロシア版・・・らしい。
暗くて重くて美しくない映像。誰も彼もがなりたてる様な喋り方でうるさくて
これが3時間近く続くかと思うと・・・
すみません。作品の深いところへ入っていく前に挫折してしまった。
私のようなコンジョなしは、よほど体調が良くて観ることに気合いが入ってないと
立ち向かえない映画のようです。
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