同窓会

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ドラマ「花より男子２」の脚本家で、劇団東京セレソンデラックスを主宰するサタケミキオ＝宅間孝行（主演）だということを、初めて知りました。
冒頭に、勘違い男のプロローグが入り、勘違いをテーマにするよ！って宣言しているぐらいなのだから、最初の１０分でオチがすぐに分かってしまうのは、意図してやっているのでしょうか？

それにしては、伏線を張り過ぎていたのか、途中で結末が分かってしまったので、それなりに自信があると思ったのですが、容易に想像がついてちょっと残念です。

物語は、高校時代と現在とが行ったり来たりして、勘違いと思い込みが話を面白くしていきます。
話はベタだけれども、役者の演技の良さで、ラストまで引っ張っていけたという感じでしょうか？
永作博美さんももちろん良かったけれども、高校生時代を演じた雪に告白もできなかった片思いを回想する彼らの演技が良くて清々しさあっての作品ですね。

失って初めて分かる有難み。自分が愛されていたことに気付く遅すぎる後悔。愛していたからこそ起こる嫉妬や、疑いの眼差しで見てしまった人間らしい弱さなど、そこそこに笑える場面や、ホロッと来る場面もありで、ほのぼの感が味わえます。
ストーリーとしては、ちょっと安易なのは否めませんが、派手さがない分良かったと思います。

何とも不思議と面白い映画でした。
最初にネタバレが出てくるので、どういった感じで物語が進行するか
分かってるぶん、旦那を応援するような気持ちで鑑賞してました。
浮気云々は別としてね…(-_-;)

何故、初恋ってものはいつまでも心に残るんでしょうね（汗
自分自身も誰が好きだったか、どんな感じで会話したか、何処で…など
結構、鮮明に覚えてたりしますｗ
それ以降に好きになった人の事なんて、全くと言っていいほど覚えてないのに（笑

この映画は、初恋が成就して結婚した２人の物語なんですけど、
おバカな旦那の奮闘にイラッとしたり、クスッとしたりとｗ
ストーリーは読めるんですけど、それを前提に撮ってると思うので
２人の結末を見届けるような気持ちでしたｗ

ラストも意外とホロホロっとして(／∇＼＊)微笑ましく終わりました。
方言は所々、分からないんですが別に問題なく観れます♪

勘違いとは悲劇なのか喜劇なのか…。今のところ私は喜劇だからよかった(^_^;)ホッ

「勘違い」ということから引き起こされる悲劇と喜劇。
その「勘違い」が観ている方には、すぐにわかってしまうのですが、
その「簡単にわかる勘違い」が、ミスリーディングのように、
もうひとつの謎を覆い隠して、謎が解ける終盤には、なるほどとなります。
このあたりの脚本がうまい。
主役の宅間孝行と永作博美のふたりがピッタリはまって、
その高校の同期生たちもいい奴ばかりで好感が持てる。
彼らの高校時代も描かれて、そこに出てくる高校生が、
宅間孝行以外はそれぞれに似た人を選んでいるのにも驚きました。
特に永作の少女時代を演じた子は顔はそっくりではないものの
表情の動きをうまくとらえています。
男性目線のせいか、男については醜悪な面も描かれていますが、
永作演じるヒロインが男からみたら理想的な配偶者。
こんなに素晴らしい女性と離婚するのだから、この主人公はアホです。
まあ、その後は奮闘しますが。
この映画は、あまり話題になっていなく、場内もガラガラでしたが、
日本映画のいい面をもった良質の作品。
ちょい役で、中村獅童、笑福亭鶴瓶、うつみ宮土理らが出ていますが、
彼らへの役の振り方もうまい。
デジタル時代としては画質が粗かったり、音楽がつまらなかったりといった低予算ゆえの貧弱さはありますが、なかなかの秀作。

今年の新春、高校時代の同窓会をした！
みんなは成功者！俺はニート！負け組？
ちなみに高校時代憧れの的だったN子さん！
いまでも独身だった！
誘ったがみごと玉砕！
ちい〜ん〜ご愁傷様でした！

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内田けんじの「アフター・スクール」は、観客をだますことばかり考えているようなところが、あまり好きではありませんでした。
こちら「同窓会」はちょっとした言葉の勘違いに端を発した物語ですが、「その言い方で、そうは理解しないでしょう？」と初めから観客はわかっているので、「アフター・スクール」のようなあざとさは感じられず、ラストには素直に「誤解でよかったね〜。」と思いました。２度目のプロポーズにはちょっとウルっときましたもの。

誰にでも高校時代にはこんな甘酸っぱい思い出があるはず。
長じて永作博美が演じる雪は、それはそれはモテモテで、男子からも女子からも好かれる存在なんだけど、私の高校時代にもこんな女の子いました。羨ましかったなあ〜。卒業して高校の同級生とつきあってたけど、その後どうしたんだろうなあ。

監督、主演をつとめる宅間孝行の高校時代だけが、あまりにも顔が違って、ハンサムだったのはちょっとどうかと思いました。
編集の仕方とか音楽の使い方とかがなんだか安っぽい感じがして、始めははいりにくかったけど、まあそれなりに楽しめた作品でした。