呪怨　黒い少女

『呪怨』シリーズ誕生１０周年アニバーサリーとして劇場公開された本作。同時公開の『白い老女』は未見です。
どのホラーサイトやセルサイトでも評価は芳しくないですねぇ（苦笑）
『呪怨』シリーズに対しての思い入れが希薄な私はごくごく普通に楽しめましたが(^-^;

主要登場人物各々のキャプター（エピ）を順番に見せて行く作りやあの耳障りな断続音はまさに『呪怨』なんですが、結局各々のエピが一つに繋がった時に２乗３乗の波状的な怖さに広がらないのが非常に惜しいですね。
除霊、誕生しなかった少女、闇の色でもある黒い少女、など美味しい素材も淡々とあしらい過ぎに思えたんですが。

まぁ、どうしてもタイトルに『呪怨』の文字を確認してしまうと無意識に過剰な期待をしてしまう、ある意味不幸な作品なんですが、６０分にまとめなければいけない制約も考慮した場合、及第点以上の和ホラーだと思います。

さて、本作より評判が良い『白い老女』にも期待しますか♪

やっぱり時間軸が行ったり戻ったりして、
何かが起こってもそれをはっきり見せないんですね。

初め、ガッカリして、イラッとしましたけど、
予想もしてたし、自分の中で、「このシリーズはそういうものなんだ」と
諦めがついたらしく、いつのまにか気にせず観られることができました。
残念ながら、気にならなくなったのはストーリーに引き込まれたからではないです。

ホラーは苦手だけど、ちょっと観てみたい。
耳障りな音（声？）も時間軸が行ったり戻ったりするのも気にならない
もしくは、ホラー好きで、それらに恐怖を感じて楽しめるという方にお勧めします。

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この作品で　ようやく安里麻里はいままでのVシネマ的環境から脱して　映画としての独特のルックを獲得しています　どこかで観たことのある演出や　恐くないとの批判がありますが　映画としてまったく自立していますので問題ないでしょう　撮影・照明・美術などすごくいいですよ　お話の多少のわからなさは　凝った編集によりますので疵ではありません

まあ物語より映画美学校出身なので　絵が優先なので　過去の「呪怨」シリーズの比較では浮いた感がありますね　そこでさてこの黒い少女の最初の出し方は是か非かなんて思ったりもしますが　それを差っぴいても　画面の力が圧倒的です　多分最初に企画に　黒と白があったんでしょう　そこから発想してるので　なんで黒い少女なんだいって問いはどうでもいいんです　黒の画面造形を素直に驚嘆しましょう

夜道の見事な暗い画面から黒い少女が浮かび上がる時は　「ドッペルゲンガー」で　役所広司が暗い壁からぬっと出てくるとき　または「ブルーヴェルベット」でやはり漆黒の夜道から　ローラ・ダーンが現われる時の　ぞくぞくする感覚を受け継いで映画的記憶をゆさぶる　それがこの映画の恐さなんですね　いいですよ

シリーズとの微妙な差は　清水崇的センスより黒沢清的なんですね　一時間の作品での完成度はたいへん高いですね　来年は飛躍的な作品を撮るんではないかな　川瀬直美とか日本の女性映画作家は頑張っていますが　アクションとホラーを撮れるのは安里麻里だけですね　大切にしていきたい人です

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と言う風体のキャラが全く怖く有りません。
タクシー運転手続投。
ただそれだけの記憶しか残りません。
内容が白よりさらに粗く全てが「何処かで見た」演出の応酬で目新しさも繊細さも全く感じられません。
特典映像を見ると「オリジンを含めて全ての呪怨に更に別の作品の加味して」って、あんたソレって世間じゃ「パクリ」って言うんだよ！。
つまり「面白味」の欠片も有りません。
時間軸の整合も完結せず、最初のシーンは結局何処に繋がっているのか明確になっていません。
こんなモンの監督脚本を出来るのって不思議だなぁて言うのが個人的感想です。
制作が東映なので「仮面ライダーキバ」のワタル君が意味の無い役で出演しています。
仕事は選ばないとオダギリジョーにはなれまい。
狂言回し的に登場するホームレスとトシオ君って結局何を表現したいの？。
怖くも何ともない映像系学校の卒業課題的作品でした。
元プチモニ嬢に「美人」と言い切れるセンスも分かりません。
全体的に素材の悪い雑炊の様な雰囲気しか有りません。


もしかすると10周年記念の同窓会的な企画なのかも知れませんが、ソレを一般に流通させて良いのでしょうか？。
二作併せて「本気」で制作した感のないスカスかな作品でした。

全く怖くなかったし、面白くない作品でした。

冒頭の、放課後の教室で少女に異変が起こるシーン。
演技が下手だし、動きが中途半端で怖くない。
ここでぐいっと観客を引き込まなくちゃダメでしょう。

どの演出もありきたりで、迫力不足で怖くないです。
ストーリーも読めてしまうし。

「黒い少女」の正体…このネタは他の作品でも見たことがあります。
この設定自体はとても怖いものだから
演出次第でもっと怖い作品になると思うんだけどなあ。
「白い老女」のほうがよかったです。