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レイチェルの結婚 / アン・ハサウェイ

レイチェルの結婚 /ジョナサン・デミ

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DVD

映画賞受賞作品

旧作

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解説・ストーリー

コネティカット州に暮らすバックマン家では、2日後に長女レイチェルの結婚式が執り行われようとしていた。それに合わせ、次女のキムがある施設から一時退院する。式の準備があわただしく進む中、ピリピリした雰囲気を漂わすキムに対し、家族や周囲の人々ははれものに触るように接するのだが…。「プラダを着た悪魔」「ゲット スマート」のアン・ハサウェイが家族との確執を抱えたヒロインを体当たりで熱演し高い評価を受けた家族ドラマ。名匠シドニー・ルメット監督の娘ジェニー・ルメットが書き上げた脚本を、「羊たちの沈黙」「サムシング・ワイルド」のジョナサン・デミ監督がドキュメンタリー・タッチの演出で映画化。

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「レイチェルの結婚」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

コネティカット州に暮らすバックマン家では、2日後に長女レイチェルの結婚式が執り行われようとしていた。それに合わせ、次女のキムがある施設から一時退院する。式の準備があわただしく進む中、ピリピリした雰囲気を漂わすキムに対し、家族や周囲の人々ははれものに触るように接するのだが…。「プラダを着た悪魔」「ゲット スマート」のアン・ハサウェイが家族との確執を抱えたヒロインを体当たりで熱演し高い評価を受けた家族ドラマ。名匠シドニー・ルメット監督の娘ジェニー・ルメットが書き上げた脚本を、「羊たちの沈黙」「サムシング・ワイルド」のジョナサン・デミ監督がドキュメンタリー・タッチの演出で映画化。

「レイチェルの結婚」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

アメリカ

原題:

RACHEL GETTING MARRIED

受賞記録:

2008年 NY批評家協会賞 脚本賞

「レイチェルの結婚」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

35,500
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国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全60件

憎みあい、罵りあう。それでも家族。 ネタバレ

投稿日:2009/10/06 レビュアー:パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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主演のアン・ハサウェイの演技が絶賛され、オスカー主演女優賞にもノミネート。
俳優の演技ばかりが絶賛される映画はがっかりすることが多いので(たとえばシャーリーズ・セロンの「モンスター」)、作品そのものにはあまり期待していなかったのですが、いい方に裏切られた作品です。

まるでホームビデオのようなドキュメンタリータッチの撮り方なのですが、カメラワークや会話は非常に細かく計算されていて、主人公のキムとキムを巡る人々の心の揺れ動きを見事にとらえています。

トラブルメーカーの次女キムが、長女レイチェルの結婚に出席するため、薬物依存の治療施設から戻ってくる。キムのあけすけな言動が、次第に家族が抱える深い傷をあぶりだしてゆく。

映画はキムが治療施設の前で、迎えにくる両親を煙草をふかしながら待つシーンで始まる。
一緒に待っている男の子からは「また運転して人を殺すなよ!」と言われ、迎えに来た父親からは車の運転を禁止されてしまう。一体キムの犯した過ちはどんなものだったのか。それを観客に徐々に明らかにしてゆく過程が、すごく上手いです。

特に感心したのが、キムの父親とレイチェルの婚約者が、どちらが効率的にデッシュウォッシャーに皿をいれられるか、という競争をするシーン。
なんでこんなシーンを??と思っていると、「イーサン」という名前のかかれた一枚の皿が出てくる。そのたった1枚の皿が、その場の空気をがらりと変えてしまい、そしてキムの犯した過ちと家族のさまざまな思いを明らかにする。ほんとに上手い。

レイチェルの結婚相手が黒人であるということにも、ちょっと驚いたのですが、人種、離婚、再婚、ドラッグとアメリカが抱える典型的で深刻な問題が、このバックマン家にはあるのです。
レイチェルの結婚式は、あらゆる文化が融合したかのような華やかで色鮮やかな多国籍ウェディング。その喧騒の中で、キムはひとり何を思ったのでしょう。

癒されることのない深い傷。時にはお互いを憎み、罵りあいながらも、それだからこそ強くなる家族の絆。決して明るい内容ではありませんが、この作品、私はとても気に入りました。

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幸せなふり ネタバレ

投稿日:2010/01/18 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 なかなか面白い作品でした。うまい映画です。
 ホームビデオ風の映像で画面酔いした方もいるみたいですが、たまたま21型の液晶で離れて観ていたらそんなに気持ち悪くはなりませんでした。映画館ならどうだったかな。

 アン・ハサウェイっていつもそんな魅力的に思えないです。この作品でも、色の白さや整っているようで収まりの悪い感じが、周囲から浮いてしまっている。室内のやわらかい照明の中でも、ひとり違和感を持ってしまう。でも、そういう役柄なので、これは作り手は意識的なのかもしれないとも思いました。
 どちらかというと、キム(ハサウェイ)目線で僕は観ていたので、姉レイチェルやその親友のイジワルな感じにどうにもイライラしましたね。この映画でいちばん気分が盛り上がったのは、結婚式前夜のパーティでのキムのスピーチ(クスリとか自分は迷惑者でーみたいな自虐コメント)に怒った姉と口論になったところ。そう、突然姉が妊娠を告白して、お父さんが大喜びして、雰囲気ががらりと変わってしまうところ。あの姉の一撃は強烈だ。お姉さん、ひどいよ。
 もちろん、レイチェルがいかにキムに苦しめられてきたかは随所で語られているし、自分の結婚式だからここだけはワガママ言わせてよという気持ちも分かる。でもさ、自分からケンカを売っておいて、あんな幕引きはひどい。お父さんの優しさと凡庸さ、姉の我慢強さと底意地の悪さ、母親の可愛らしさと幼児性、そういうものがキムをジャンキーにした遠因じゃないか? なんて妄想してしまいました。つまり、キムが起こしたあれこれは、キムひとりのせいではなくて、家族そのものに原因があるんじゃないかと思えて仕方なかった、これがつまりキム目線だというわけです。

 パーティ描写が長いと不評ですが、僕は『ディアハンター』でもそうだけど、こういうの結構好きなんですね。レイチェルの相手がインド系? な有色人種で、アジア系の招待客もけっこういて、ドラッグ・離婚・家族崩壊・イラク帰還兵と、アメリカにありそうな問題が声高でなく詰め込まれている。ちょっときれいに配置し過ぎて、あざとさが出てしまっているし、ビデオふうのユレユレ映像が息苦しさに拍車をかけている。余裕の感じられない映画です。
 しかし、その余裕がない感じが現代的で面白い。裏にはいろいろ問題を抱えた家族が、内面はともかくとりあえずあんなに格好いいパーティをやっちゃう。幸せなふりをする。それが案外、結婚式みたいなイベントの本質かなという気もするのです。
 たとえば、お父さんと姉の結婚相手の「皿洗い機競争」って、ああいう「和気あいあい」を皆が演出して参加しなければならないというところ。その狂騒の裏の空虚感。作りごとの笑みが、死んだ息子の皿一枚で吹っ飛んでしまう。その破壊者の役をすべてキムひとりに負わせてしまうのは作り過ぎだけど、この瞬間はぐっときましたね。65点。

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家族崩壊が引き起こす悲劇を結婚という舞台で見せる ネタバレ

投稿日:2009/11/04 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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姉のレイチェル(R・デビット)の結婚式に出席するために、麻薬更正施設から一時帰宅してきた妹キム(A・ハサウェイ)。
昔に起きたある事件以来、互いに深く干渉せずに生きてきた一家が、長女の結婚式を機に、目を逸らしてきた古傷を直視させられることになります。

脚本は、シドニー・ルメットの娘のジェニー・ルメット。家族の崩壊を結婚という大舞台で描き、女性ならではの視点が鋭く、しつこいぐらいに見せてくれます。
そして、手ブレがひどくて、ピントもずれがちなカメラで追いかけているので、画面酔いを起こしてしまうほどでした。

序盤のキムが結婚式の客や家族と話す場面から、映画はただならぬ雰囲気を醸し出し、彼女はきっと結婚式をぶち壊しにしてしまうだろうな〜と緊張感が張り詰めます。

結婚前のパーティで、キムの麻薬更正施設での生活を自嘲ぎみに語り、場を白けさせたり、何をしても擁護してくれる父に、自分をいつまでも大人扱いしてくれないと苛立ったりと何かにつけ、自分の生傷を晒すような言動は、過去の過ちを許されたい、愛されたいという気持ちから、まるで不安定な状態を生み出しているかのようです。
破壊的なほど痛々しい役を演じるアン・ハサウェイはこれで新境地を開いたような気がします。

結婚という絶頂期に、父親の愛情の奪い合いや、妹への愛憎を露にする姉。とっくの昔に壊れていたのに、何とか家族をまとめようと躍起になる父親。実の母親は、傷を押し隠し、数年前に家を出て別の家庭を営んでいます。
どうしてこの家族がこれほどまでに壊れてしまったのかを、古傷を嫌というほど見せられて、見ているこちらも何か見てはいけないようなものを見せられた気分になってしまいます。
しかしラストは、すでに崩壊していた家族が他人を認め、一歩踏み出すまでを描き、爽やかな後味を残してくれました。


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結婚式ほど気を使うものはないわ ネタバレ

投稿日:2010/11/07 レビュアー:裸足のラヴァース

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冒頭から違和感があるのは フォン・トリアー風のこの撮り方を ジョナサン・デミは何故今頃 採用しているのだろうかってこと まさか流行に後れまいとか 実験的にやってみようとかの話ではないような気がするわけですね

内容的には薬中のねえちゃんと家族との<異和>がテーマ 目新しくもなくて ボクはお気に入りのアン・ハサウェイの演技とこのキャメラでの演出のシンクロが見所となるわけなのでしょうか

シドニー・ルメットの娘さんが脚本とな これがなかなかこっている まず驚くのが黒人と白人のカップルの結婚式なのに それ話題はまったく等閑視されている 雰囲気とすら触れられずにいたってリベラル ほんまかいな 現代アメリカでもあり得る? つまり仕掛けとして このドラマには省略があるわけ キムが係わる弟の事故死も重要ながら掘り下げはなし トラウマの話に持っていかない とゆうかここにも仕掛けがある

とりあえず三つの仕掛けを見てみよう キムとレイチェルの口論の後の妊娠発言 皿洗い競走の後に出てくる弟の皿 交通事故の後のアン・ハサウェイの左目のアザ 妊娠・皿・左目の赤タン そこまでのどたばたは総てマクガフィン 三つのアイテムのためだけくどく描かれる 交通事故処理シーンなんかいらないでしょ けっこうあざとくやりすぎ鬱陶しいね でも観客には受けるでしょうか

しかし 一時間20分から結婚式のシークェンスは力が抜けて キャメラも揺れずに とてもいい感じに撮られている 心理的演技とキャメラ演出が連動する鬱陶しさから 遂に開放されるだろう ポスト・スクリプトが大変だったろう映画だ つまりジョナサン・デミはこの映画は構成に賭けているのだろう 最後まで付き合うと良い映画なのです

そしてこの映画の肝は お父さんも良かったけど ずばりデボラ・ウィンガーの母に尽きる 実はキムのトラウマの核心である母をパンチ一発の後に 涼しい顔で家族の元から去らせる ここでのデボラ・ウィンガーは素晴らしい この物語の核心を隠蔽したまま 結婚式を描いただけの映画は終ってしまう ほぼリアルタイムで進行していく映画の 慎ましくも大胆な演出

これからのスター アン・ハサウェイをどう引き立てて この暗いファミリー・ロマンスを娯楽映画として終結させるか 仕掛けと隠蔽を施して 結果成功している 老獪な演出家に成長しているジョナサン・デミには参りました 

 

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映画を良くしてるのも悪くしてるのもアン・ハサウェイやねー・・・

投稿日:2010/09/10 レビュアー:KASPAR

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1〜 5件 / 全60件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:60件

憎みあい、罵りあう。それでも家族。

投稿日

2009/10/06

レビュアー

パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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主演のアン・ハサウェイの演技が絶賛され、オスカー主演女優賞にもノミネート。
俳優の演技ばかりが絶賛される映画はがっかりすることが多いので(たとえばシャーリーズ・セロンの「モンスター」)、作品そのものにはあまり期待していなかったのですが、いい方に裏切られた作品です。

まるでホームビデオのようなドキュメンタリータッチの撮り方なのですが、カメラワークや会話は非常に細かく計算されていて、主人公のキムとキムを巡る人々の心の揺れ動きを見事にとらえています。

トラブルメーカーの次女キムが、長女レイチェルの結婚に出席するため、薬物依存の治療施設から戻ってくる。キムのあけすけな言動が、次第に家族が抱える深い傷をあぶりだしてゆく。

映画はキムが治療施設の前で、迎えにくる両親を煙草をふかしながら待つシーンで始まる。
一緒に待っている男の子からは「また運転して人を殺すなよ!」と言われ、迎えに来た父親からは車の運転を禁止されてしまう。一体キムの犯した過ちはどんなものだったのか。それを観客に徐々に明らかにしてゆく過程が、すごく上手いです。

特に感心したのが、キムの父親とレイチェルの婚約者が、どちらが効率的にデッシュウォッシャーに皿をいれられるか、という競争をするシーン。
なんでこんなシーンを??と思っていると、「イーサン」という名前のかかれた一枚の皿が出てくる。そのたった1枚の皿が、その場の空気をがらりと変えてしまい、そしてキムの犯した過ちと家族のさまざまな思いを明らかにする。ほんとに上手い。

レイチェルの結婚相手が黒人であるということにも、ちょっと驚いたのですが、人種、離婚、再婚、ドラッグとアメリカが抱える典型的で深刻な問題が、このバックマン家にはあるのです。
レイチェルの結婚式は、あらゆる文化が融合したかのような華やかで色鮮やかな多国籍ウェディング。その喧騒の中で、キムはひとり何を思ったのでしょう。

癒されることのない深い傷。時にはお互いを憎み、罵りあいながらも、それだからこそ強くなる家族の絆。決して明るい内容ではありませんが、この作品、私はとても気に入りました。

幸せなふり

投稿日

2010/01/18

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 なかなか面白い作品でした。うまい映画です。
 ホームビデオ風の映像で画面酔いした方もいるみたいですが、たまたま21型の液晶で離れて観ていたらそんなに気持ち悪くはなりませんでした。映画館ならどうだったかな。

 アン・ハサウェイっていつもそんな魅力的に思えないです。この作品でも、色の白さや整っているようで収まりの悪い感じが、周囲から浮いてしまっている。室内のやわらかい照明の中でも、ひとり違和感を持ってしまう。でも、そういう役柄なので、これは作り手は意識的なのかもしれないとも思いました。
 どちらかというと、キム(ハサウェイ)目線で僕は観ていたので、姉レイチェルやその親友のイジワルな感じにどうにもイライラしましたね。この映画でいちばん気分が盛り上がったのは、結婚式前夜のパーティでのキムのスピーチ(クスリとか自分は迷惑者でーみたいな自虐コメント)に怒った姉と口論になったところ。そう、突然姉が妊娠を告白して、お父さんが大喜びして、雰囲気ががらりと変わってしまうところ。あの姉の一撃は強烈だ。お姉さん、ひどいよ。
 もちろん、レイチェルがいかにキムに苦しめられてきたかは随所で語られているし、自分の結婚式だからここだけはワガママ言わせてよという気持ちも分かる。でもさ、自分からケンカを売っておいて、あんな幕引きはひどい。お父さんの優しさと凡庸さ、姉の我慢強さと底意地の悪さ、母親の可愛らしさと幼児性、そういうものがキムをジャンキーにした遠因じゃないか? なんて妄想してしまいました。つまり、キムが起こしたあれこれは、キムひとりのせいではなくて、家族そのものに原因があるんじゃないかと思えて仕方なかった、これがつまりキム目線だというわけです。

 パーティ描写が長いと不評ですが、僕は『ディアハンター』でもそうだけど、こういうの結構好きなんですね。レイチェルの相手がインド系? な有色人種で、アジア系の招待客もけっこういて、ドラッグ・離婚・家族崩壊・イラク帰還兵と、アメリカにありそうな問題が声高でなく詰め込まれている。ちょっときれいに配置し過ぎて、あざとさが出てしまっているし、ビデオふうのユレユレ映像が息苦しさに拍車をかけている。余裕の感じられない映画です。
 しかし、その余裕がない感じが現代的で面白い。裏にはいろいろ問題を抱えた家族が、内面はともかくとりあえずあんなに格好いいパーティをやっちゃう。幸せなふりをする。それが案外、結婚式みたいなイベントの本質かなという気もするのです。
 たとえば、お父さんと姉の結婚相手の「皿洗い機競争」って、ああいう「和気あいあい」を皆が演出して参加しなければならないというところ。その狂騒の裏の空虚感。作りごとの笑みが、死んだ息子の皿一枚で吹っ飛んでしまう。その破壊者の役をすべてキムひとりに負わせてしまうのは作り過ぎだけど、この瞬間はぐっときましたね。65点。

家族崩壊が引き起こす悲劇を結婚という舞台で見せる

投稿日

2009/11/04

レビュアー

ミルクチョコ

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姉のレイチェル(R・デビット)の結婚式に出席するために、麻薬更正施設から一時帰宅してきた妹キム(A・ハサウェイ)。
昔に起きたある事件以来、互いに深く干渉せずに生きてきた一家が、長女の結婚式を機に、目を逸らしてきた古傷を直視させられることになります。

脚本は、シドニー・ルメットの娘のジェニー・ルメット。家族の崩壊を結婚という大舞台で描き、女性ならではの視点が鋭く、しつこいぐらいに見せてくれます。
そして、手ブレがひどくて、ピントもずれがちなカメラで追いかけているので、画面酔いを起こしてしまうほどでした。

序盤のキムが結婚式の客や家族と話す場面から、映画はただならぬ雰囲気を醸し出し、彼女はきっと結婚式をぶち壊しにしてしまうだろうな〜と緊張感が張り詰めます。

結婚前のパーティで、キムの麻薬更正施設での生活を自嘲ぎみに語り、場を白けさせたり、何をしても擁護してくれる父に、自分をいつまでも大人扱いしてくれないと苛立ったりと何かにつけ、自分の生傷を晒すような言動は、過去の過ちを許されたい、愛されたいという気持ちから、まるで不安定な状態を生み出しているかのようです。
破壊的なほど痛々しい役を演じるアン・ハサウェイはこれで新境地を開いたような気がします。

結婚という絶頂期に、父親の愛情の奪い合いや、妹への愛憎を露にする姉。とっくの昔に壊れていたのに、何とか家族をまとめようと躍起になる父親。実の母親は、傷を押し隠し、数年前に家を出て別の家庭を営んでいます。
どうしてこの家族がこれほどまでに壊れてしまったのかを、古傷を嫌というほど見せられて、見ているこちらも何か見てはいけないようなものを見せられた気分になってしまいます。
しかしラストは、すでに崩壊していた家族が他人を認め、一歩踏み出すまでを描き、爽やかな後味を残してくれました。


結婚式ほど気を使うものはないわ

投稿日

2010/11/07

レビュアー

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冒頭から違和感があるのは フォン・トリアー風のこの撮り方を ジョナサン・デミは何故今頃 採用しているのだろうかってこと まさか流行に後れまいとか 実験的にやってみようとかの話ではないような気がするわけですね

内容的には薬中のねえちゃんと家族との<異和>がテーマ 目新しくもなくて ボクはお気に入りのアン・ハサウェイの演技とこのキャメラでの演出のシンクロが見所となるわけなのでしょうか

シドニー・ルメットの娘さんが脚本とな これがなかなかこっている まず驚くのが黒人と白人のカップルの結婚式なのに それ話題はまったく等閑視されている 雰囲気とすら触れられずにいたってリベラル ほんまかいな 現代アメリカでもあり得る? つまり仕掛けとして このドラマには省略があるわけ キムが係わる弟の事故死も重要ながら掘り下げはなし トラウマの話に持っていかない とゆうかここにも仕掛けがある

とりあえず三つの仕掛けを見てみよう キムとレイチェルの口論の後の妊娠発言 皿洗い競走の後に出てくる弟の皿 交通事故の後のアン・ハサウェイの左目のアザ 妊娠・皿・左目の赤タン そこまでのどたばたは総てマクガフィン 三つのアイテムのためだけくどく描かれる 交通事故処理シーンなんかいらないでしょ けっこうあざとくやりすぎ鬱陶しいね でも観客には受けるでしょうか

しかし 一時間20分から結婚式のシークェンスは力が抜けて キャメラも揺れずに とてもいい感じに撮られている 心理的演技とキャメラ演出が連動する鬱陶しさから 遂に開放されるだろう ポスト・スクリプトが大変だったろう映画だ つまりジョナサン・デミはこの映画は構成に賭けているのだろう 最後まで付き合うと良い映画なのです

そしてこの映画の肝は お父さんも良かったけど ずばりデボラ・ウィンガーの母に尽きる 実はキムのトラウマの核心である母をパンチ一発の後に 涼しい顔で家族の元から去らせる ここでのデボラ・ウィンガーは素晴らしい この物語の核心を隠蔽したまま 結婚式を描いただけの映画は終ってしまう ほぼリアルタイムで進行していく映画の 慎ましくも大胆な演出

これからのスター アン・ハサウェイをどう引き立てて この暗いファミリー・ロマンスを娯楽映画として終結させるか 仕掛けと隠蔽を施して 結果成功している 老獪な演出家に成長しているジョナサン・デミには参りました 

 

映画を良くしてるのも悪くしてるのもアン・ハサウェイやねー・・・

投稿日

2010/09/10

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KASPAR

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