少年は泣かない

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分野にすると、戦後の荒廃した闇市場の中で、女・子供達ががどうやって生き残っていくかモンでストーリー的には、新味はありませんでした。

でも、もの静かな雰囲気で頭脳明晰なテホ（ソン・チャンウィ）とけんかが強く、すぐかっとなるジョンドゥ（イワン）の対照的な２人のキャスティングは良かったかも。
「インスンはきれいだ」で出番こそ少なかったイワン君の演技者としての成長がとって印象に残っています。この映画もイワン君がいいと噂を耳にしましたので期待しました。が、当時２７才くらいのソン・チャンウィが丸坊主で、１８才を違和感なく演じていて、そっちの方が驚いちゃいました。
２人ともとっても良かったです。

まあ、ストーリー展開に不満はあっても十分にミーハー魂は満足させて頂きました。
個人的には、最後、死で終わってほしくはなかった。力強く生きていく、未来は明るいを想像させた方が今の時代にはいいんではないのかい。

ちなみに、私の好きな戦後モン映画子供部門では、「ガラスのうさぎ」です。うん！未来は明るいでしょ？

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舞台は１９５３年のソウル。戦争孤児となり市場の闇市でヤクザと関わりながらも逞しく生きていくジョンドゥ（イ・ワン）とテホ（ソン・チャンウィ）を中心に描いた映画。

映画冒頭のシーン〜強制収容所か少年院？などと思って観ていたのですがネットであらすじを読んでみたら戦争孤児の収容施設だったのですネ。
それに、ヤクザと何時どのようにして関わったのか？など細かいところが私には分かりにくくもう１回冒頭部分観直してしまいました。

この２人の少年は何歳の設定なのか分かりませんがこの２人と行動を共にする仲間の中には本当に小さな子供もいました。
そんな少年たちが生きていくために危険を冒し、死ぬような目にあったり図らずも人を殺してしまったり…
悲惨な戦争が終わったあとに残された孤児のこれ又悲惨な生き方が可哀想でした。
その中でも孤児の少年達が家族のように寄り添い、いたわり合い、かばい合い生きていく姿に少しジーンとしたりもしました〜

韓国映画ですが、意外なことに
原作は北方謙三の『傷痕』という日本小説だそうです。
それにしても英語タイトルがセンス無さ過ぎ^^;
と思うのは私だけでしょうか？
Once Upon A Time In Soulっていくら何でも。。

物語の舞台となるのは１９５３年、朝鮮戦争直後の韓国。
戦争で孤児になった少年たちが戦後の動乱の中、
逞しく生き抜いていく姿を描いています。
とても男くさい作品です。

戦争孤児たちが集まる収容所で知り合ったジョンドゥとテホ。
義理人情を重んじ、ちょっと喧嘩っ早い熱い男のジョンドゥに
頭脳明晰で冷静沈着のテホ、と正反対な性格の２人。
２人は地獄の様な収容所から脱出し、
市場を仕切る組織マンギ派の元で露天を開き、
盗んだ米軍の密輸品を売って生計を立てることに。

マンギ派ナンバー３のドチョルが言う
「犬退治」（造反分子への体罰）の場面など
結構残酷なシーンがあり、見ていて辛くなりましたが、
２人がマンギ派に隠れて市場の孤児たちを呼び寄せ、
物価の高騰している米を買い集め
最高値で売り抜けようと画策する中盤からは雰囲気が一変。
無邪気な男児の出現で物語はほのぼのムードへ。
またちょっとしたロマンスもあり、微笑ましかったです。

その日その日を食いつなぐのに必死な状況下で
皆が力を合わせての共同生活。
貧しいながらも和気あいあいと暮らす日々。
そんな日々も永遠には続かず、
ある人物の行為で終止符が打たれてしまい、
とても切なくて胸が張り裂けそうな想いでした。

男くさい中での紅一点、スンナムの変わり果てた姿を見て
あんなに冷静だったテホの変わり様、あの狂気は凄まじかった。
また、一度は裏切られても…
相手を思いやるジョンドゥの度量の深さも男らしい。
そして何と言ってもマンギ派のナンバー１ミョンスの
男として、また人としての強さが素晴らしかった。
ジョンドゥからリスペクトされるミョンスが
彼に向って放った以下の言葉に
組織でしか生きられない男の悲しみや性、そして、
本当は別に望んだ生き方があったのではないかという
影の部分を強く感じました。
「強くなれば何か変わると思ったいるのか？
　強かろうと弱かろうと卑劣だろうと
　必死に生きていてもやられてしまう。
　だからこの世は生き地獄なんだ」

撮影から２年も経ってからの公開となり、
韓国では興行成績も芳しくなかったそうですが、
ジョンドゥ役のイワンはウエイトトレーニングを中断、
テホ役のソン・チャンウィは７キロ近くも減量するなど
肉体から徹底した役作りに臨んでおり、
その意気込みが十分感じられる見応えのある作品でした。

ただ、冒頭部分で２人が置かれている環境が
少し把握しにくいところが難点でしたが。。

原作は，日本のハードボイルド小説家，北方謙三さんの“老犬シリーズ三部作”から「傷痕」という作品です。
主人公は朝鮮戦争の遺児たちと，それを取り巻く大人たちということで，北方謙三さんらしく，ハードボイルドな匂いを醸し出しています。
映画の時代背景が朝鮮戦争直後ということで舞台はソウルとなっていますが，日本の終戦直後にも同じような状況があったのではないかと想像されます。
韓国では全くヒットしなかったみたいですが，もう韓国ではこのテーマ自体が風化してきているのでしょうかね。
決して面白い映画ではないですが“人情紙の如し”といわれる現代にあって，人として何が大切かを考えさせてくれるような，じわっと心に染みる映画だと思います。

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　今人気の若手俳優２人イワンとソン・チャンウィの共演映画だからと言う理由で借りましたが、朝鮮戦争直後の混沌とした時代を生き抜く少年達の強さに胸が痛くなる作品でした。

　収容所での辛い肉体労働から逃れたいテホ（ソン・チャンウィ）とジョンドゥ（イワン）は、収容所の上の人たちが闇の仕入れをしているのを目撃し、ある夜それを持って逃げるのだが…

　頭脳明晰なテホにソン・チャンウィが演じているのですがイガグリ坊主頭にあの童顔な顔だとイワン君と同じかそれよりも幼く見えてしまうほど！！
　喧嘩っ早いジョンドゥを理解しているテホ！！２人で１人前という２人の前に現れた彼らよりも子供の盗人集団。
　そのリーダーを吊るし上げ、最後に止めを刺してしまったジョンドゥ。。
　人を殺めてしまった事で知る、後悔。。いつまでもナンギ派集団の手下として働きたくない彼らは、その盗人集団の少年達を集めて闇商品を農家に売り、その代わりにお米を集めようと計画し実行していくのですが…

　必死に毎日を生きる彼ら。しかし、仲間のはずだった一人は皆を騙した事により、悲劇な事件が起きます。

　少年達に混じって女の子なのに男の子の身なりをしているスンナム！テホもジョンドゥもそんな彼女を気にかけ、女性として扱います。スンナムは、そんな心優しいテホを好きになりますが…ジョンドゥはそんな２人を影から見守って。。

　仲たがいするかと思いきやジョンドゥって良い奴ですね！！年下の男の子達にも良い兄貴役だし、口数少ないけどやっぱり私はテホよりも男くさいジョンドゥが良いーーー！

　一番の見所は、ジョンドゥとドチョルの鞭での対決シーンではないでしょうか？？
　メイキングにも収録されていましたが２人で鞭を打ち合う所は見ていて迫力があり、そして痛そう。。。あんなのが本当に当たったら大怪我するのでは？？と思うほど体を張った演技をするイワン君に惚れ惚れします。

　映画はコケタらしいですが、戦争を知らない私にとって結構胸に響く作品でした。。。