スペル

PCの小さな画面ではジャケ写の婆ぁの顔が『ドラキュラ伯爵』のCリー！？って勘違いさせてくれるほどのインパクトがオモロイんですが、とにかく久々にライミ節を堪能しました♪
口から溢れんばかりに吐瀉される汚物群、ハンカチ、蠅、山羊などの小度具の使い方も楽しいし、勿論禍々しい婆の造形も文句のつけようのないビジュアル。
婆の理不尽な呪いに対し、泣き叫び逃げ回るだけでなく、ちゃんと対決する今風ホラーの展開も動きが有って非常に楽しいです。
全てがライミ風びっくり箱の仕掛けとして機能を果たしてるのが素晴らしいです。

『死霊のはらわた』を高校生の頃劇場で観賞し、ホントの話ですが口に溢れんばかりに頬張ったポップコーンを、あの大音響の発生とともに前方へ大噴射した経験が有る私にとって、本作の最大の驚かし道具の大音響はホンマに懐かしいんですよね。

勿論、汚物まみれのゲロぐちょ描写やコメディー風味がお気に召さない方がいらっしゃるでしょうが、これがライミ本来のB級志向描写なんで、許容するしか無いかと（笑）
ガチに”怖がらせる”ホラーじゃなく、まさに笑ってるその次の瞬間に”驚かせる”手法がライミの持ち味だと思うんで本作で復活を果たせたんじゃないでしょうか♪

ちなみに本作の主人公A・ローマンって、『スパイダーマン』のK・ダンストに激似で一瞬彼女が出演してる？？って錯覚に陥りました。
ライミの好みってこの２人みたいに垢抜けない微妙なルックスの女性なんですねｗ

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この映画も素晴らしい！

いきなり大音量！び〜っくりしたがなぁ。この大音量は大嫌い。その後も音に驚かされる。何度も何度も。そう、死に損ないの婆さんに掛けられたラミアの呪いのように・・。必ずやって来る正体不明の悪魔は姿を見せない憑依型。婆さんはオカルト型。

その呪いを解くにはニワトリでも良いからいけにえを捧げる事。そこでふと思ったまさかの事を・・

物語は中々終わらない。普通なら引き延ばして２部編成しそうだが、１部に凝縮し濃厚な味に完成させているような。 これは流れ的にファイナルデッド何とかに似ている。墓掘り起こしは何と無くリングとリンクしてると思うのは私だけ？

おもしろいです！オカルトホラー、いや、エンタメホラーって言うんですかぁ？
もう完璧でしょう。但し、ツッコミ無しで＾＾

　サム・ライミ監督、やっぱり「スパイダーマン」なんてＡ級映画を撮ってる場合じゃないでしょう。久しぶりに監督の持ち味というか魅力満載のＢ級テイスト溢れる快作だと思います。
　ホラーと言えば怖い映画というイメージが強いが、この作品を観るとホラーは怖さだけが全てじゃないなと思えてきます。もちろんこの映画にもドキッとする場面やゴアな場面、ゲロ系グロな場面も出てきますが、全体を覆うコミカルさゆえかあまり陰惨なイメージではありません。このあたりは個人差も大きいでしょうが、少なくとも私には全く怖くないけど、とても楽しめる映画でした。

　この映画はやはりなんと言っても、笑いと恐怖の配合が絶妙。そもそも恐怖と笑いってとても相性が良いですね。そういえば「呪怨」の清水崇監督も「恐怖と笑いは紙一重」なんてことを言っているようです。しかしこの笑いと恐怖の微妙なバランスを保つというのが、簡単そうで実は難しい。

　「情けは人の為ならず」、ちょっとニュアンスは違いますがこの映画は、情けをかけなかったことでまさに理不尽な逆恨みを受ける女性の受難のお話。最初は楚々としたこの女性が次第に壊れいく様も見どころのひとつ。このヒロインと敵役のおばあさんの怪演もなかなか良いです。どちらに転んでも女性はおそろしい。

　　意外性は無いものの、安心（？）して楽しめる作品。好き嫌いは別れそうな気もしますが、私としては満足の一本でした。

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近年は個人的にイライラさせられっぱなしのライミ君やったが
なんとか復活の兆しが見えた感じやな〜ってことで（笑）

本作紛れもなくサム・ライミ監督作品だという出来でした
やっと不真面目に撮る気になった様で、まってたんよ？長い間ｗ
礎となったお化け屋敷的演出も随所に見られ
押さえ気味やけど一人遊びや絶叫も取り入れライミ節は健在でした。

ストーリーは真面目なんかええ加減なんかの境界線なんも良いね
で、ライミといえばきちゃなグロ（笑）
おババの入れ歯出しから始まって、嘔吐連発きちゃなさも健在
ＣＧが多用されてたけど、基本陳腐な描写なのも好感触
ライミにしては伏線なんか張ってるんが逆に笑えるし（爆）
キャストも微妙なぶちゃいくカップルに呪文も健在♪
終盤の追い込みもあほ臭くて実にええ感じやった
現時点では及第点という出来で楽しめました。

この出来なら本命『死霊のはらわた』リメイクと続編に期待高やね
ホラーレーベルまで立ち上げたんは遊びやなかったんでホッとしたやん（笑）
頼むから下らんもんばっか撮ってんと、このまま原点回帰を果たしておくれよ？ライミ君♪。

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前半です。まだ御覧になって無い方は是非♪　

まずは監督サムライミについて。イントロでも紹介されている通り、あの「スパイダーマンシリーズ」の監督であり、あの「死霊のはらわたシリーズ」の監督でもあり、他には「ギフト」「ダークマン」等も手がけております。「THE JUON/呪怨 」の製作にも関っておられる（私的には）ツボをついてくる監督さんの一人です。
ただの恐怖ではなく、横道へそれるタイプ（ｗ）の遊び心満載のホラーをつくれるかなり貴重な存在だと思いますｗ

主役のアリソンさん・・・「ビッグフィッシュ」以外にも観た事があるはず、と思い調べてみたらば、「マッチスティック・メン」でニコラスの娘役のあのお嬢ちゃんじゃーあーりませんか！表情が変わっておりません♪豊かな表現力、さらにアップです！

●グロいだけのホラーに飽きた。●多少気持ち悪いのもOK
●難しいのは苦手　　　　　　　●登場人物が多いと混乱するｗ
●「死霊のはらわた」シリーズはどれも受け入れている。
　　　　　　上記に当てはまる方は必見です！

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さて。後半。激しすぎるネタバレレビューｗ
（まだ御覧になっていない方は、ここからは観ない方がいいかとｗ）

劇場公開版、ディレクターズカット版、特典映像、全て鑑賞！
計4時間以上ｗ　一応私なりに熟知したつもりでいます（つもりｗ）
やっぱりサムライミです。色濃く多彩。単なるホラーでは無い。
●ヒロインと老婆（銀行内）・銀行業界・老後・対決・
●ヒロインのお仕事（銀行内）・昇進・ライバル・決断・
●ヒロインと彼・恋愛・家柄・支えあい、信じあう気持ち・
●ヒロインと霊能者・わらをもすがる・協力・共犯（？）

老婆は観る側に同情心を持たせ、ただの悪役に仕上がって居ない
ヒロインも単なる奇声を発するだけのホラーのヒロインでは無く、
恋愛、仕事、老婆との大乱闘（？）激しい攻撃を与えたり、それ以上に受けたりｗｗｗ髪は何度も束で引き抜かれ、宙を舞い、壁にぶつけられまくり、蟲を顔面いっぱいに浴びたり、鼻血噴水（？）を披露したり、泥だらけになったり・・・と、かなり大変な役です＞＜
■私が見て感じた大事なキーワード＝「封筒」
2度観て気付いた。
彼女が彼に渡したレアなコインを、彼は「封筒」に入れて直した。
そのシーンは何気に「封筒」を意識させるような見せ方をしている
気付かなかった・・・1度目には・・・ｗ
そして「スペル」（呪文）をかけられた二つ穴の「ボタン」を
霊媒師が入れた「封筒」
ここ、このシーン、封を〆る際にペロっと舐めてましたよね。
普通は汚ッ！って思うんですが、「ちょっとかっちょいい舐め方やな」
って思ったのは私だけだろうか。。。ｗ

彼は唯一の「普通」「和み」的な役割にも見えるが、
彼女が老婆の願を聞き入れてあげられなかった理由として
彼との家柄の違いを気にしており、昇進すれば社会的地位が得られると考え、厳しい決断をする他無かった。
すったもんだが有り（ここ飛ばすかｗ）
老婆のとの戦い（？）に勝ち、二人でラヴラヴ旅行〜♪
今まで来ていた忌まわしい「ボタン」を付けていた茶色の（もっさい）コートを捨て、新しい綺麗な水色のコートで待ち合わせの駅のホームへ向かう彼女。

「話が有る」彼は　彼女に指輪をプレゼントしようと
彼女は　これまで自分を信じてくれてありがとう、と
が、彼が先に彼女に渡したのは指輪ではなく、例の「ボタン」だった。
前夜、車中で入れ替わった「封筒」

彼女が必死の思いで墓を掘り返し、老婆の口にねじこんだのは
コインの入った「封筒」だった。
●このシーン、十字架が彼女の頭に直撃「ガゴーーーンｗ」
(|||ＯωＯ)死んだ！　サムライミらしいｗｗｗ（爆）
●あ、もういっこサムライミらしいの決定的なシーンは　「ラミア」が霊媒師のお付き（？）の男性に乗り移ったシーンやねｗあの奇妙な動き、さすが！としか言いようがないｗ腸がよじれるかと思ったｗｗｗ

話はそれましたが・・・そう、彼女はまだ「ボタン」の持ち主だった
彼が「スペル」（呪文）のかかった「ボタン」を笑顔で持っている

エエエエエエエエエエエーーーーーーーーーｗｗｗ
なんでですかーーーーーーーーーーーーｗｗｗｗｗ
（|||ＯДＯ）ヒィィィーーーーーーーーーーーーー
後ずさりする彼女　ホームから転落　電車が近付いてくる
手を伸ばす彼　線路下が割れ、炎の中から伸びる数本の手
彼女は彼の目の前で、半分溶けた顔で助けを求めながら線路の砂利の下へ消えて行った・・・
そして残された彼・・・手にはしっかりと「ボタン」

フフフ・・・面白いやないの。こんなん大好きｗ
私は気に入った！！！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　†ミザリー†