あらかじめ失われた恋人たちよ / 石橋蓮司
あらかじめ失われた恋人たちよ
/清水邦夫
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全体の平均評価点: (5点満点)
(4)
解説・ストーリー
清水邦夫と田原総一朗が共同で脚本・監督を務めた青春ドラマ。清水は自ら美術も担当した。加納典明、カルメン・マキ、蜷川幸雄など個性的なキャストが出演している。桃井かおりのデビュー作としても知られる。<BR> 北陸の田舎町を旅する哮は、快活かつ饒舌な好青年だった。同じバスに乗り合わせた中年夫婦に人なつこく声をかけた哮は、二人に包丁を突きつけて明るく強盗をするのだった。哮は駅前で全身に金粉を塗った男女と遭遇、二人に興味を抱く。いつものとおり饒舌に語りかける哮だったが、二人はまったく反応しない。彼らは聾唖者だったのだ。町の若者たちに女が襲われたことから、哮と男は彼らをナイフと包丁で次々に刺し、内灘へ移動する。二人の間に入れない哮は、やがて自分の言葉に虚しさを覚えるのだった。
清水邦夫と田原総一朗が共同で脚本・監督を務めた青春ドラマ。清水は自ら美術も担当した。加納典明、カルメン・マキ、蜷川幸雄など個性的なキャストが出演している。桃井かおりのデビュー作としても知られる。<BR> 北陸の田舎町を旅する哮は、快活かつ饒舌な好青年だった。同じバスに乗り合わせた中年夫婦に人なつこく声をかけた哮は、二人に包丁を突きつけて明るく強盗をするのだった。哮は駅前で全身に金粉を塗った男女と遭遇、二人に興味を抱く。いつものとおり饒舌に語りかける哮だったが、二人はまったく反応しない。彼らは聾唖者だったのだ。町の若者たちに女が襲われたことから、哮と男は彼らをナイフと包丁で次々に刺し、内灘へ移動する。二人の間に入れない哮は、やがて自分の言葉に虚しさを覚えるのだった。
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「あらかじめ失われた恋人たちよ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
清水邦夫と田原総一朗が共同で脚本・監督を務めた青春ドラマ。清水は自ら美術も担当した。加納典明、カルメン・マキ、蜷川幸雄など個性的なキャストが出演している。桃井かおりのデビュー作としても知られる。<BR> 北陸の田舎町を旅する哮は、快活かつ饒舌な好青年だった。同じバスに乗り合わせた中年夫婦に人なつこく声をかけた哮は、二人に包丁を突きつけて明るく強盗をするのだった。哮は駅前で全身に金粉を塗った男女と遭遇、二人に興味を抱く。いつものとおり饒舌に語りかける哮だったが、二人はまったく反応しない。彼らは聾唖者だったのだ。町の若者たちに女が襲われたことから、哮と男は彼らをナイフと包丁で次々に刺し、内灘へ移動する。二人の間に入れない哮は、やがて自分の言葉に虚しさを覚えるのだった。
「あらかじめ失われた恋人たちよ」 の作品情報
「あらかじめ失われた恋人たちよ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
あらかじめ失われた恋人たちよの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR1225 |
2011年12月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
あらかじめ失われた恋人たちよの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
KIBR1225 |
2011年12月07日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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0人
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ユーザーレビュー:4件
男はブルーワーカーで実存を目指した。
投稿日:2013/02/12
レビュアー:ぴよさん
変な感覚かもしれないが、ほんの40年くらい前の日本人の姿より、時代劇や落語なんかに
出てくる人の方がまだ理解できるなと思うことがある。錯覚なのかもしれないが。
ここでは、ある無軌道な若者達の姿が描かれる。石橋蓮司は全共闘崩れの若者。現代社会
の矛盾を乱暴にアジり、ふざけながら包丁強盗を繰り返して悪びれない男。饒舌に主張し続ける
彼と、聾唖のカップル(加納典明・桃井かおり)が対比され、言葉の空虚さが浮き上がる。
三人が彷徨っているのは、まごうことなく戦後の日本の風景だ。なのに、まるで異世界のように
見えてしまうのはなぜだろう。こんな若者は確かに居た。だがどこかで断絶があり、彼らは消えて
しまった。社会に対する若者の不満や鬱憤が消えたわけじゃない。若者が物分りがよくなって、
不満を声高に表現することが、無駄なことだと認知されたせいか。価値観が著しく変容した時代。
当時、東京12chのディレクターだった田原総一郎と、劇作家の清水邦夫の共同脚本・監督と
いう異色作だ。 田原はドキュメンタリーで結果を出し、その手法を試みようとしている。
時に演出を放棄した即興的な進行、そして物語を紡ごうともしない。タカシの演説を彼らの共通
言語の様に聞かせながら、それがもはや何ら力の持たない概念であると自虐する。
三人の放浪は、『明日に向かって撃て』であり、『突然炎のごとく』でもある。石橋蓮司はブッチ・
キャシディだ。ひとりの女を巡る感情、男同士、そして世間との対立。突如降り注ぐ催涙弾は、
彼らから光も奪う。だが、彼らにとっての光は、とうに失われていた。彼ら、「野生の思考」が進む
先に、「実存」は無い。
言葉を諦めた者が、「盲いたから」と嘘をつく姿には、あの世代が闘争していた過去を隠して
憎んでいた社会に取り入ろうとする姿にも見える。田原の自虐なのか、それとも、新しい世界に
対する「結局、形を変えるだけさ」という嘲笑なのか。
嘘かまことか、この時桃井かおりは、処女どころかキスもしたことの無かった(田原談)のに、
これほどの役を演じてみせたという。桃井の肉感と、加納典明のギラギラした目が、強い印象
を残す。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
沈黙の共同体。
田原総一朗さんが若かりし頃の
型破りなドキュメンタリストぶりは
伝説のように漏れ伝わるところですが、
その片鱗にでも触れられればと思い、
劇映画としてのデビュー作である本作、観てみました。
高橋和巳や魯迅の言葉を借用しながら強盗を重ねる
「闘士崩れ」(田原さん談)の放浪青年と、旅先で出会った
聾唖者のカップルとの奇妙な関係性を軸にした
ロードムービーという体裁。
なんせ青年とカップルとのコミュニケーションが不全なため、
ちょっと中弛みする部分はありました。
しかし、青年が「日本的な暴力の源泉」と見なす
土着的な地域の共同体と、
余所者・漂泊者である彼らが対立する中で、
青年が「全共闘的で観念的な」言葉を捨てることによって
カップルとの「沈黙を介した共同性」が生まれる。
ここから終盤にかけての展開が面白い。
「失うこと・不能になること」を通して結ばれる絆という点では、
増村保造「盲獣」をも想起させられました。
特に、それまでの青年が巻き起こす喧騒から一転して、
静まり返ったようなラストに至るシーケンスが秀逸。
画面も心持ち白みがかった雰囲気。
特典映像で真魚八重子さん(女性でありながら、
「女性差別的」表現の多い昔の日本映画を真摯に批評しておられる、
素晴らしい方)は「神話的」と評しておられましたが、
さもありなんです。
北陸のロケ地の人々を取り込んだ街頭シーンや、
祭り、水死体(本物!)といった偶然性のエレメントには、
田原さんのハプナー的なドキュメンタリー制作の
センスが見て取れます。
音楽は成毛滋さん、つのだひろさんによる
ストロベリー・パスの和製ニュー・ロック。
緑魔子さん、カルメンマキさんも出てます。
そして何より、この作品がデビューだった
桃井かおりさんの瑞々しいお姿も見ものです
(男性経験が無い(田原さん談)のに、よく脱げたもんだ)。
あ、ちょくちょく引用しましたが、
特典の田原さんインタビューも興味深いですよ。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
傑作なんじゃないのかしら。
これ、すごいね。
笑っちゃうくらいすごい。田原 総一朗ってただの政治にごちゃごちゃ首突っ込むおっさんって思ってたけど、
こんなすごかったんだ。
ダウンタウンのごっつの、100の質問に田原 総一朗がゲストにした時、へえ、こんなおっさんだったのかって
心構えはできていた。だけど、それ以上だった。
キャスティングが絶妙。石橋 連司、桃井 かおり、加納 典明、緑 魔子、カルメン・マキって、どないやねん!
寺山 修司みたいな流れ。これ、田原さんが全部選んだんだろうか。
石橋 連司は、最初、彼だとは全く気づかなかった。これ、松田 優作がやっても面白かったよな。
手足がすらりと長くて、でも、ダメ男。
自分はロケンローラーきどりで、世間を色んな言葉であおるんだけど、空回りする。
そこへ登場する聾唖カップルが、この作品が初出演となるロンドンから帰国したばかりの桃井 かおりと、カメラマンの加納 典明。
このふたりの存在感がすごい。
ふたりの間には、何も入る隙間がないし、絶対的なもので結びついている。
石橋 連司演じる哮が、女に惹かれるのは当然の流れだ。
そして、女に惹かれるだけでなく、男にも惹かれ、ふたりの関係にも惹かれていく。
当時ドキュメンタリーを撮っていた田原さんが、言葉の無力さやフィクションの可能性について模索している
感じがよく分かる。田原さん、こんな素敵な素敵な映画撮ってるんだから、もっと見てみたい。
田原さんのインタビューがついてるんだけど、このインタビューがまたおもしろかった。聞き手は、すんごいへぼい。
でも、田原さんのお話が面白い。海辺を歩くシーンで、画面手前に水死体があがっていて、警察がわらわら寄ってくる。
その水死体、本物で、警察も本物だそうだ。たまたま撮影している近くで水死体があがったと聞いて、慌ててクルーを引き連れて
撮りにいったらしい。テレビで放映されないのは、こういう理由もあるんだろう。
桃井さんもすごい。存在感が圧倒的。これが初出演で、しかも、このときキスもえっちもしたことなかっただなんて、
ほんとだろうか。更に驚きが、えっちを知らなきゃ、監督が教えてやればいいんだよ、と笑い飛ばす田原さん。
大島 渚さんとこだって、そうだったんだから、わははは!
って!昔の映画人、すごいな。
はあ、いい映画だった。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
フィクション仕立てで描いてしまった失敗作。
投稿日:2013/03/04
レビュアー:krell
ドキュメンタリータッチの脚本をフィクション仕立てで描いてしまった失敗作。
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
男はブルーワーカーで実存を目指した。
投稿日
2013/02/12
レビュアー
ぴよさん
変な感覚かもしれないが、ほんの40年くらい前の日本人の姿より、時代劇や落語なんかに
出てくる人の方がまだ理解できるなと思うことがある。錯覚なのかもしれないが。
ここでは、ある無軌道な若者達の姿が描かれる。石橋蓮司は全共闘崩れの若者。現代社会
の矛盾を乱暴にアジり、ふざけながら包丁強盗を繰り返して悪びれない男。饒舌に主張し続ける
彼と、聾唖のカップル(加納典明・桃井かおり)が対比され、言葉の空虚さが浮き上がる。
三人が彷徨っているのは、まごうことなく戦後の日本の風景だ。なのに、まるで異世界のように
見えてしまうのはなぜだろう。こんな若者は確かに居た。だがどこかで断絶があり、彼らは消えて
しまった。社会に対する若者の不満や鬱憤が消えたわけじゃない。若者が物分りがよくなって、
不満を声高に表現することが、無駄なことだと認知されたせいか。価値観が著しく変容した時代。
当時、東京12chのディレクターだった田原総一郎と、劇作家の清水邦夫の共同脚本・監督と
いう異色作だ。 田原はドキュメンタリーで結果を出し、その手法を試みようとしている。
時に演出を放棄した即興的な進行、そして物語を紡ごうともしない。タカシの演説を彼らの共通
言語の様に聞かせながら、それがもはや何ら力の持たない概念であると自虐する。
三人の放浪は、『明日に向かって撃て』であり、『突然炎のごとく』でもある。石橋蓮司はブッチ・
キャシディだ。ひとりの女を巡る感情、男同士、そして世間との対立。突如降り注ぐ催涙弾は、
彼らから光も奪う。だが、彼らにとっての光は、とうに失われていた。彼ら、「野生の思考」が進む
先に、「実存」は無い。
言葉を諦めた者が、「盲いたから」と嘘をつく姿には、あの世代が闘争していた過去を隠して
憎んでいた社会に取り入ろうとする姿にも見える。田原の自虐なのか、それとも、新しい世界に
対する「結局、形を変えるだけさ」という嘲笑なのか。
嘘かまことか、この時桃井かおりは、処女どころかキスもしたことの無かった(田原談)のに、
これほどの役を演じてみせたという。桃井の肉感と、加納典明のギラギラした目が、強い印象
を残す。
沈黙の共同体。
投稿日
2019/03/24
レビュアー
MIGHTY MOE AND JOE
田原総一朗さんが若かりし頃の
型破りなドキュメンタリストぶりは
伝説のように漏れ伝わるところですが、
その片鱗にでも触れられればと思い、
劇映画としてのデビュー作である本作、観てみました。
高橋和巳や魯迅の言葉を借用しながら強盗を重ねる
「闘士崩れ」(田原さん談)の放浪青年と、旅先で出会った
聾唖者のカップルとの奇妙な関係性を軸にした
ロードムービーという体裁。
なんせ青年とカップルとのコミュニケーションが不全なため、
ちょっと中弛みする部分はありました。
しかし、青年が「日本的な暴力の源泉」と見なす
土着的な地域の共同体と、
余所者・漂泊者である彼らが対立する中で、
青年が「全共闘的で観念的な」言葉を捨てることによって
カップルとの「沈黙を介した共同性」が生まれる。
ここから終盤にかけての展開が面白い。
「失うこと・不能になること」を通して結ばれる絆という点では、
増村保造「盲獣」をも想起させられました。
特に、それまでの青年が巻き起こす喧騒から一転して、
静まり返ったようなラストに至るシーケンスが秀逸。
画面も心持ち白みがかった雰囲気。
特典映像で真魚八重子さん(女性でありながら、
「女性差別的」表現の多い昔の日本映画を真摯に批評しておられる、
素晴らしい方)は「神話的」と評しておられましたが、
さもありなんです。
北陸のロケ地の人々を取り込んだ街頭シーンや、
祭り、水死体(本物!)といった偶然性のエレメントには、
田原さんのハプナー的なドキュメンタリー制作の
センスが見て取れます。
音楽は成毛滋さん、つのだひろさんによる
ストロベリー・パスの和製ニュー・ロック。
緑魔子さん、カルメンマキさんも出てます。
そして何より、この作品がデビューだった
桃井かおりさんの瑞々しいお姿も見ものです
(男性経験が無い(田原さん談)のに、よく脱げたもんだ)。
あ、ちょくちょく引用しましたが、
特典の田原さんインタビューも興味深いですよ。
傑作なんじゃないのかしら。
投稿日
2014/07/08
レビュアー
真
これ、すごいね。
笑っちゃうくらいすごい。田原 総一朗ってただの政治にごちゃごちゃ首突っ込むおっさんって思ってたけど、
こんなすごかったんだ。
ダウンタウンのごっつの、100の質問に田原 総一朗がゲストにした時、へえ、こんなおっさんだったのかって
心構えはできていた。だけど、それ以上だった。
キャスティングが絶妙。石橋 連司、桃井 かおり、加納 典明、緑 魔子、カルメン・マキって、どないやねん!
寺山 修司みたいな流れ。これ、田原さんが全部選んだんだろうか。
石橋 連司は、最初、彼だとは全く気づかなかった。これ、松田 優作がやっても面白かったよな。
手足がすらりと長くて、でも、ダメ男。
自分はロケンローラーきどりで、世間を色んな言葉であおるんだけど、空回りする。
そこへ登場する聾唖カップルが、この作品が初出演となるロンドンから帰国したばかりの桃井 かおりと、カメラマンの加納 典明。
このふたりの存在感がすごい。
ふたりの間には、何も入る隙間がないし、絶対的なもので結びついている。
石橋 連司演じる哮が、女に惹かれるのは当然の流れだ。
そして、女に惹かれるだけでなく、男にも惹かれ、ふたりの関係にも惹かれていく。
当時ドキュメンタリーを撮っていた田原さんが、言葉の無力さやフィクションの可能性について模索している
感じがよく分かる。田原さん、こんな素敵な素敵な映画撮ってるんだから、もっと見てみたい。
田原さんのインタビューがついてるんだけど、このインタビューがまたおもしろかった。聞き手は、すんごいへぼい。
でも、田原さんのお話が面白い。海辺を歩くシーンで、画面手前に水死体があがっていて、警察がわらわら寄ってくる。
その水死体、本物で、警察も本物だそうだ。たまたま撮影している近くで水死体があがったと聞いて、慌ててクルーを引き連れて
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桃井さんもすごい。存在感が圧倒的。これが初出演で、しかも、このときキスもえっちもしたことなかっただなんて、
ほんとだろうか。更に驚きが、えっちを知らなきゃ、監督が教えてやればいいんだよ、と笑い飛ばす田原さん。
大島 渚さんとこだって、そうだったんだから、わははは!
って!昔の映画人、すごいな。
はあ、いい映画だった。
フィクション仕立てで描いてしまった失敗作。
投稿日
2013/03/04
レビュアー
krell
ドキュメンタリータッチの脚本をフィクション仕立てで描いてしまった失敗作。
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