パブリック・エネミーズ

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役者さんが揃いも揃って駄作で競演してる？
感動どころか心に何一つ残らない！
銃声にも拘りが無く迫力のカケラすら無い。
良かった所は？ そやなぁ・・ボロクソハーゲンダッツって車？

この類の映画にジョニーは何本か出演してっから仕方ないとして
我がクリスはこの程度の映画に出ちゃダメッ！他に出演依頼ないのかぁ？
銀行強盗の恋愛物語にギャラ泥棒らが出演。

ＴＶ放送ですら見逃しても良いレベル。

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大恐慌時代のシカゴを中心に、活動したギャング、ジョン・デリンジャーの死ぬまでの１３ヶ月に焦点を当て、強盗と脱獄を次々に成功させた彼の最盛期から、一人の女性との愛に生きた逃亡生活までを描いています。
大恐慌で苦しむ庶民からジョン・デリンジャー（ジョニー・デップ）が英雄視されたのは、鮮やかな手口で大金を奪い、不可能とさえ思える脱走を繰り返していたのですが、弱者からはお金を奪わないという独自の美学を貫いていたからのようです。

ある日、デリンジャーは美女ビリー（マリオン・コティヤール）と運命的な恋に落ち、警察から身を隠しながら生活を共にするようになります。一方で、デリンジャーは、ＦＢＩ長官エドガー・フーバー（ビリー・クラダック）によりアメリカ初の「社会の敵ナンバーワンPublic Enemy No1」と名付けられて、指名手配。
そしてフーバーに任命されてデリシンジャー狩りをするのがクリスチャン・ベイル扮するＦＢＩ捜査官メルヴィン・バーヴィスです。
メルヴィン・ハーヴィス捜査官は、徹底した追跡捜査を開始します。彼はエレガントなんですが、なかなか鋭い勘や科学捜査を導入して、デリンジャーを追い込む様は凄いです。ＦＢＩとの攻防戦も多くあり、手に汗握る瞬間もあり、ドキドキしながら見てしまいました。
しかし、捜査官達は、デリンジャーの生き方に憤怒している訳でもなさそうなのです。ここの描き方がちょっと腑に落ちないのですが、J・デップを引き立たせるための映画かな〜？なんて思ってしまったのですが、見ていると深い理解者であることに、逆に面白みを感じました。

映画は１９３３年５月２２日、デリンジャーが仮出所するところから始まります。仮釈放中に受刑中の仲間を脱獄させる事に成功し、この脱獄シーンは、本映画のオープニングシーンです。
そして、徐々に追い詰められていく包囲網、信頼していた友人にも裏切られ、単なる逃亡劇やギャング映画ではありません。むしろ映画の本質は、純愛を貫くジョンとビリーの甘く切ないラブストーリーのような気がしました。

殺人もいとわないアウトローでありながら、恋人との絆や、仲間との友情、一般市民への義を重んじたデリンジャーの複雑な性格と倫理観、それは度胸であり、潔さでもあったのかもしれません。
死の直前まで見ていたのが、クラーク・ゲーブル主演のギャング映画「男の世界」。デリンジャーが見つめるその様子はまるでゲーブルとシンクロした自身の姿を見つめていたのかもしれません。

ジョン・デリンジャーは、実在したヒーローである、
という予備知識が必要です。
日本人にはあまりなじみがありませんが、
銀行が庶民の敵だった恐慌時代のアメリカにとっては
人々の代弁者だったんですね。

それを知らないで観ると、かなり淡々としているので
退屈に感じるかもしれません。

銃撃戦ばかりなので、女性ファンとしては、
歯の浮くようなロマンチックなシーンが救いでした。
とってつけた感は否めませんが。

ジョニー・デップは、子どもの頃から
デリンジャーに憧れていたそうです。
デリンジャーしかり、アル・カポネしかり、
犯罪者もヒーローになるあたりが
日本では、理解されにくいのかもしれません。

これから観る方。
ジョン・デリンジャーのウィキペディアを
読んでから、観てください。
多少のネタばれはありますが、
人物像をある程度理解してから観る方が楽しめますし、
かなり忠実に描いていることがわかります。
ジョニー・デップの顔が、実際のデリンジャーと
どれほど似ているか、きっと驚くと思いますよ。

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ジョニー・デップには惹かれたものの（ファンではありませんが）
イントロダクションがないので、みなさんのレビューを読んだところ
かなりの評判の悪さにびっくり。正直ヒキました。
これだけなら絶対観なかったんですけど。

目にしてしまった『デリンジャー』という人名。

実在の人物というだけなら、やっぱりきっと観なかったんです。
実話ベースは結構賭けですし。
観てみたい気持ちが止められなかったのは
アニメ『ＣＡＴ‘Ｓ　ＥＹＥ』の２曲目のテーマ曲のタイトルが
『デリンジャー』だったからです。

当時カラオケで歌いながら、どういう意味だろうと調べたのですが、
と言ってもインターネットなどない時代、
思いつく限りのスペルで英和辞書をひいただけでは結局わからず
今日に至ってました。人名じゃー辞書に載ってるわけないですね。
そんなわけで、どんなに駄作でも、一度観てみないことには
ずっと気になってしまう！と思い、鑑賞しました。

長い前置きで申し訳ありません。

作品も長いですが、私は楽しめてしまいました。
きっと皆さんとは観ようと思った動機が全然違うからですね。

犯罪者もこう描かれると悲哀を感じて
そっち気分になってしまうのはなぜでしょう。
日本人気質なのかとも思いましたが、これ洋画だし。
人の感覚って国とか宗教とか、実は深いところでは関係ないのかもしれない
なんて思いました。

多くの方が書かれているように
『俺たちに明日はない』『明日に向かって撃て』を連想しました。
とっても反論いただきそうですが、
私は合わせて『哀しき実在の犯罪者作品３作』と括りたいです。

仲間を全員失い、愛した女を連行されて、
張られているのだろうと思いながらもその場所へ赴き
観ている映画の『死にかたも生き様だ』というシーンで
デリンジャーの目が穏やかに微笑んでいるのを観て、
『スピード』でトム・クルーズの相棒捜査官が
犯人のアジトに乗り込み赤い小さなライトの点滅を見たとき、
『バイオハザード』で潜入隊の隊長が
自分に向かってくる光線が格子の形に変わるのを見たときと
同じ、『覚悟』という色を見た気がします。『受容』と言い換えてもいいです。

彼がその命と引き換えたのは、伝説の英雄になることではなく
彼女との約束を破らないことだったような気がしました。
それがどう約束を破らないことになるのかは聞かないでください。
私にもわからないんです。なぜかそんな気がするというだけなんです。

で、終盤薄々気づいてたんですが、
観ない主義のラブストーリーを観てしまっていました。

キャストと題材だけ観て事前にハードル勝手に上げた
自分もおバカでしたが、
これほど観る前と観た後の落差の大きな映画は久しぶりでした。

ジョニーデップをかっこよく描いているだけ
というご意見多数、まったく同感です。

でも私はカッコいい風にも見えなかったのです・・・。

その理由はよくわからないのだけど・・・・。

スタイル的に
（ベイルと同じ映画に出ているのでそういう風に見えただけなのかもしれないけど）
ライフル銃のような大型の銃が似合わないとも思いました。

デリンジャーが映画館で手配犯の写真（＝自分の写真）を観て
ニヤっと笑うシーンがあったと思うのですが、
あれがわざとらしいというか、まるで素人の演技に観えてしまったりもした。

今までは見えていなかっただけかもしれないけど。

ベイルは出来る男のキャラだと思って観ていたのに、
「出来る男描写」は台詞のみで、行動では感じられなかった・・・。

鮮やかな銀行強盗の手口が見たいのに、意外にフツーに力技（汗

民衆がデリンジャーを支持する様子がごっそり抜け落ち・・・

追跡劇のハラハラがあまり感じない・・・

ラブストーリーならば心理描写がもっと欲しい・・・

一緒に観たジョニデファンの友人も
「ジョニデを見せたいようで、スベッた？」
「で、これってルパンと銭形か？」
と珍しく辛口評で、
ファンとしてはなんとも複雑な思いで劇場を後にした映画でした。


それでもジョニデとベイル好きだけど♪