華麗なる遺産

金策に走る父親が事故で亡くなると、継母ソンヒ（キム・ミスク）から無一文で別れを言い渡されるコ・ウンソン（ハン・ヒョジュ）。自閉症の弟ウヌを抱えたウンソンはひとまず家を借りたい、お金が必要だ。仕方なく時給の高いクラブでのウエイトレスのバイトをすることに。
そんな時、ウヌが行方不明になる。実はこれは継母ソンヒの策略。
ソンヒには隠し財産（へそくり）があり、ウンソン名義の父親の保険金も奪い取り、実娘のスンミ（ムン・チェウォン）と２人きりの悠悠自適な生活がしたい。自閉症のウヌが今後の生活で邪魔なのだ。それに凛としたウンソンも気に入らない。

この序盤はウヌを抱えたウンソンが可哀想過ぎます。
それにあいつ、何なんだ！！あいつとはソヌ・ファン（イ・スンギ）。
名前はいいけど、もうもうもう最低野郎！傲慢・横暴を通り越した底意地の悪さ。
空港で鞄を間違えたことからこのファンに散々な目に合わされるウンソン。こいつら、ほんとに恋愛に落ちるのか？もう絶対に疑問なりますよ。
それに比べ、こちらも名前がいいです紳士のジュンセ（ペ・スビン）。不遇のウンソンを何かと助けます。
ウンソンの元彼の先輩で、健気に頑張るウンソンに思いを寄せます。それにとってもいい人。私から言わすとお似合いよ〜

ウンソンが道で倒れている貧しそうなお婆さんを助け、生活の面倒さえも見ます。実はそのお婆さんはレストランチェーンを展開している会社の社長で、もっと驚きはファンの祖母だったのです。
過去に何があったのか、会社を継ごうとはせず、反抗的で放蕩三昧のファンをとうとう社長は見限り、ウンソンを家に住まわせ、レストランの仕事を与え、遺産までやると言い出したからさあ大変。
ファンを命と思っている元義妹スンミ、そのことを知った継母が黙っているわけがありません。
継母たちの策略とファンとその家族からのいじめ、ウンソンは大窮地に陥ります。

これ、韓ドラによくある話なんですよねーーでも、面白かった！のはなぜ？
断然ウンソン演じるハン・ヒョジュ！
すごい、爽やかで、嫌味じゃなく気の強さも感じられ、溌剌とした演技がすごい魅力的。ウンソンとハン・ヒョジュがぴったり重なります。
とにかくこのウンソンって子は“苦しくたって、悲しくたって”コートの中でも外でも立ち向かって行きます。お話はドロドロ系なんでしょうが、そのがんばりがそれを感じさせません。

イ・スンギは２３才とまだ若いんですね。ということは「噂のチル姫」の時はまだ１８・１９才だった？それにしては、「噂〜」でも思ったことだけど、嫌な野郎がうまい！ここまでやるかアイドルと思うくらい憎たらしいんだ。今回も序盤のウンソンに対する態度は、こんなヤツ絶対好きになるな！と思ってしまうほど、腹立たしいものがありました。

ファンは遺産を守るため、仕方なくウンソンと同じレストランで働くようになります。
そして、２人が心ならずも協力しあって、１つの大仕事を成し遂げていくうちに、ファンの捻じ曲がっていた根性が正されていき、ウンソンのことを好きになっていきます。

ああ〜！この展開！これだから韓ドラはやめられないッス！！
このあたりからイ・スンギ見直しちゃいますよ。

特に好きだったシーンは、フジテレビ放送時でも最高視聴率９．９％を取った２１回の吊り橋でのキスシーンじゃなく、、、、２２回のウンソン、ファン、ジュンセ、スンミが洞窟を観光するシーン。
もう、ウンソンのことが愛しくてたまらないファン。しかしウンソンの横にはジュンセがいる。ウンソンの頭に雫が落ちてくる、それを気付かれないようにそっと手を差し出し、ウンソンにかからないようにするファン・・・また、それを複雑な思いで見ているんだスンミ・・・個人的にはスンミにはざまぁみろでしたが、このスンミ倒れてしまいます。で、またざまぁみろ。

あんまり、あれもこれも書いちゃいけないけど、とにかく、面白いです。
全２８話と長さもちょうどいい、お勧めですよ。

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最終話迎えるまで、ほっと出来ない内容で、裏を返せば、息が詰まるようなドラマといったらいいのでしょうか。
ウンソンが優しいのを承知の上で、次から次へと遅いかかる嘘が腹立たしかった。
その度に、怒りに震えながら気丈に振舞おうとするウンソンにこちらの胸までもざわざわと掻き毟られそうになりました。
世の中、こんな酷い身内が存在するでしょうか・・・
人間は表向きだけではホントにわからない動物だとしみじみ思いました。
その一方で、子供を愛してやまないウンソンの父や最後の最後まで律儀で誠実で優しいジュンセのような人もいる。
なぜにウンソンはジュンセを選ばなかったのよ〜と私的には不満もあるのですが、見返りを求めない、女神のような優しいウンソンだから自分のせいで窮地に立つファンが気になって仕方なかったのかな〜

ウンソンの心は純粋で優しくて正直です。
そんな彼女の心に触れて好きになってしまうのが、遊び人のファン・ソヌ（イ・ソンギ）
ウンソンは宇宙人だというファンはウンソンが気になってとにかく仕方がないけどファンにとって彼女はつかみ所がない。
自分の前に確かにいるウンソンに恋心を抱きながら、スンミ達から聞かされるウンソンの姿はまるで別人なんですから。
心で感じるウンソンと頭で考えるウンソン、そのギャップにファンの心は戸惑ってしまいます。
人間関係の醜い争いのなかで、ウンソンとファンの心通わせていくシーンはまるで清涼剤でした。
どうもぎこちない二人にはニヤニヤしてしまいましたねっ
ファンがウンソンを愛してたまらない気持ちを行動でつい表してしまうところなんてぐふふとニヤついてしまって。。。

そしてそして、スクチャの信念には恐れ入りました。
親なら子を守りたい、財産を譲るのは普通の事だと思ってたけど自分の身内だからといって資格のない者には容赦はしない。
自分が何もない所から起こした会社に対する愛情、そして社員に対して家族以上の情けをかけています。
会社は社員のもの、シングルマザーを熱心に援助して時間の融通の利くタイム制を導入し、働きやすい環境を提供する社長でした。
ウンソンに負けないぐらいの率直で、まっすぐなこのスーパーおばあちゃんには感心させられました。
最初から最後まで釘付けで、内容に惹きつけられ、ハン・ヒョジュさんの魅力が溢れたドラマでした。

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　地上波ですでに放映済みで、本国でも予想以上の大ヒットを記録した「好感度抜群のラブストーリー」です。

　設定はどこかで見たことのあるような？変わり映えのしないものなんですが、、。簡単に説明すると、
今は継母と連れ子が、父のそばで幸せに暮らしていて、自閉の弟はピアノの才能を磨いている最中。そんな建設会社の令嬢であるヒロイン（ウンソン）がＮＹから帰ってくるところからドラマが始まります。
同じ飛行機に乗り合わせた、我儘な食品会社御曹司ファンと、知らないうちにブランドバッグが入れ替わり、、、。

　ヒロインは、「シンデレラものなら私にお任せ」の「ハン・ヒョジュ」。髪を少し短かくしても、可愛らしい雰囲気は相変わらず。
相手役は、今や韓国では「国民の弟」とまで人気があるという「イ・スンギ」。「噂のチル姫」でも皇太子ファン・テジャとして活躍しましたが、「わがまま男なら俺に任せろ」ってところでしょうか。
そんな二人が「最悪の出会い」をするところから始まって、段々深く知りあって一緒に仕事をするうちに、自然と恋が芽生えて、、。わがまま男ファンの意外な優しさも見えてくる。というお話です。
　
　会社社長の父はあっという間に経済的に大失敗。一夜のうちにヒロインの父はいなくなり、弟とも生き別れ、継母には見捨てられ、、。そんな過酷などん底の日々の中、ファンの祖母である食品会社社長と偶然出会ったウンソンは、持ち前の純粋な心と逞しさを見込まれ、その会社の後継者候補となる。
つまり、会社が「華麗なる遺産」という訳なのでしょうか、、、。

　継母役は、映画「マラソン」の母親役で有名な「キム・ミスク」。この人の悪役ぶりが、ドラマにピリッと緊張感を与えています。そして義理の姉妹スンミが、私が勝手に明菜ちゃんと呼んでる「ムン・チェウォン」（「風の絵師」では「ムン・グニョン」を慕ってました）。気の毒な境遇で、憎みきれないもう一人のヒロインです。
そして、注目の「第二の男」心優しきレストランオーナーには、今は売れっ子俳優になった「ペ・スビン」。（今放映中の大作「同伊」ではまたまた「ハン・ヒョジュ」に思いを寄せる役らしいです、、）
ほかに公正な店長役には、「カインとアベル」では凶悪な「ジス」役だった「ペク・スンヒョン」。（同じ役者とは思えない！）
ファンの祖母は「空くらい地くらい」ではやはり女手一つでレストランを興して金持ちになっていた「パン・ヒョンジョン」。（経営手腕はあるけれど、いつも家庭的には恵まれないお婆さんみたい、、、。）
　このように派手なスターは見当たりませんが、キャストのアンサンブルが心地よく、最後まで安心して見られる感じのよいドラマ。見る人の年齢を選びません。
オススメですよ！

一貫してこのドラマを支えたには、コ・ウンソン演じるハン・ヒョジュの魅力だろう。とびきり美人というわけではなく、その魅力は何かと一言で言い表せないのだが、彼女の画面を見ているだけで、ドラマそのものにもひきつけられていく。

ソヌ・ファン演じるイ・スンギ君は韓国ではかなりの人気ということだが、ドラマのスタート時はドラ息子で冷淡な小悪党で、ヒロインのウンソンをさんざ困らせる。それが次第に、改心して、ウンソンに惹かれ、ウンソンもまた彼に惹かれる。ここからは、打って変わってお人よしな青年キャラに変貌。

ウンソンに献身的なパク・ジュンセは、どこまでもいいやつ。韓国ドラマでは、三角関係の時、ヒーローの恋敵となる男性はヒーローに負けないくらいいいやつというパターンが多く、逆にヒロインの恋敵は意地悪な悪役というパターンが多いが、このドラマもご他聞にもれず。というより、感覚の問題だが、ぼくはヒーローであるファンにはほとんど魅力を感じることがなく、ジュンセの扱いがとてもかわいそうに思えてしまった。

ジュンセはウンソンに献身的なだけでなく、男らしい筋を持っていて、ファンは改心したとはいえ、ジュンセに比べると子どもっぽく、恋のライバルとして屁はアンバランス。さまざまな苦労をしたウンソンがなぜこうもファンに惹かれるのかもあまり理解できなかった。

義母ソンヒ演じるキム・ミスクの悪役ぶりはお見事。娘スンミはこの義母の言いなりになるか、ウンソンを助けるかの宙ぶらりん状態が続き、キーパーソンになるかと期待したが、何となく中途半端な悪役で終わってしまった。やはり、ここも韓流のご他聞にもれず、「女の恋敵はワル」。


ストーリーがとくに新味なわけでもなく、韓流のドラマパターンの踏襲があちこちに見られる。それでも新鮮に映ったのは、配役が、意識したかどうかはわからないが、美男美女パターンではなかったためなのか。


ぼくの採点☆☆☆★（65点）

―　ハン・ヒョジュの魅力に尽きるかな

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待望のリリース開始ですが，６話ずつの小出し（セルでは３BOXで発売）ですから，28話といえば，五カ月ぐらいかかりそうですね。
原題は「チャルラナン　ユサン」（きらびやかな遺産）ということで，楽しげな表題がつけられていますが，結構お涙ものですし，ハートフルですし，ソンヒ（キム・ミスクssi）とスンミ（ムン・チェウォンssi）の韓流ならではという悪玉設定もあり，腹の立つこともありますが最後はきっちりまとめてくれて，爽やかで気持ちいいドラマに仕上がっていると思います。
ドラマは，偶然にも食品会社の相続することになったコ・ウンソン（ハン・ヒョジュssi）と，贅沢三昧の中で育ったソヌ・ファン（イ・スンギssi）を中心に，財産・家族・恋などをテーマに繰り広げられます。
ヒロインのウンソンを演じたハン・ヒョジュssiは爽やかで好感度ですし，そんな彼女によって変わっていくファンを演じたイ・スンギssiも流石に“視聴率男”といわれるだけのことはあります。
４年前に「ニュー・ノンストップ」で初々しい初共演を見せた二人が，役者として成長した姿で楽しませてくれます。


おまけ：ファンの幼馴染で，ウンソンに惹かれるパク・ジュンセ役を演じたペ・スビンssiは，ムン・チェウォンssiとは「風の絵師」でも共演しています。