ヨメとお嫁さま

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久しぶりにファミリー系の名作に当たりました。
でも，そのように感じる方は少数派かもしれません。
では何が面白かったのか。
何といっても，有りそうで，無さそうで，有りそうなお話の設定です。
少々大袈裟な演出で韓国の家族像を描くことによって，家族の絆というものを巧く表現していたと思います。
煩いアジュンマの代表がマ家のオクスン母さん（ソヌ・ヨンニョssi）で，ある意味一番印象に残るキャストかもしれません。
息子二人の嫁たちが犬猿の仲の同級生で，超セレブ対貧しい家庭という設定のなかで，紆余曲折ありながら結局は二組とも離婚してしまうのですが，
ジュリ（キム・ヨンジュssi）を悪玉にしながらも愛を語り，スンジョン（ムン・ジョンヒssi）を善玉にして女性の地位向上を問題提起するなど，要所に韓国の家庭事情に肉薄した佳作だと思います。
秘密とされていたジュリの過去がすべて暴かれていく中で，反対に人と人との心のつながりがより深まっていくという演出は見事でした。
感動的なお話があるでもなく，特筆すべき悪役がいるでもなく，ほんの少しのサクセスストーリーがドラマを彩りますが，話の本筋はごく普通の家庭にありそうな話だと思います。
沢山の韓国ドラマがリリースされる中で，一風変わった魅力的な作品だと思います。

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真面目にレビューしてきたお陰か，やっと一位登録者が現れました。嬉しいことです。
さてドラマの方は相変わらず，マ家の女たちによるスンジョンイジメが続くわけですが，とうとう堪忍袋の緒が切れて爆発，二度目の実家逃避となります。
しかしてその裏には，過去にミニョクとの間にできた子ども（ジュン）が生きていたことで，何としてもこの秘密を守りたいジュリと，この秘密を知ってしまったスンジョンの葛藤があるわけで，このあたりの演出は見事です。
一方，子どものできない義姉カンジャの旦那はこのままだと閉経するまで子どもを諦めないカンジャのためを思ってパイプカットします。
スンジョンの妹ユジョンとジュリの叔父ヨンフンの結婚は前途多難の様相ですが，雰囲気的にはいいほうに向かいそうな予感です。
それより何より，ジュンの存在がばれた後がどのような展開になるのか楽しみです。
人間関係とストーリーは“これこそドラマ”という感じで，韓国のお嫁さんたちウケた理由が分かるような気がします。

ドラマの舞台となるのはマ家，長女カンジャ（チョン・ギョンスンssi）は結婚して８年，子どもができないことだけが悩みの女社長ですが常に実家に入り浸ってます。長男カンミン（チョン・チャンssi）は弁護士という韓国では憧れの職についていますが３０過ぎても独身。そして長男が結婚するまではと次男夫婦が両親と同居しているというごく普通の家庭です。
この次男カンサン（イ・ジョンスssi（パク・テス＠イサン）の嫁スンジョン（ムン・ジョンヒssi）には初恋の男性パク・ミニョク（ユン・ヨンジュンssi）がいたのですが，それを強引に横取りしたのが財閥の娘で同級生のキム・ジュリ（キム・ヨンジンssi）で，今度は長男の“お嫁さま”としてスンジョンと対峙します。
虫唾が走るような悪役は登場しませんが，少し誇張された韓国の“ヨメ”と姑の関係に長男の“お嫁さま”を加えたバトルが，韓国の普通の家庭の一こまとしてユーモラスに描かれています。
また，これは韓ドラの得意技ともいえますが，身近な人たちがどこかでつながっていくというパターンです。ジュリの叔父さんとスンジョンの妹の動きも楽しみですし，子どもの話しに反応したジュリの動きも気になります。おそらくミニョクが再びからんでくるものと思われます。
そんなこんなで，前半を見た感じではむしろよくできや作品だと思うのですが，何故か第1位登録者ゼロとなっています。きっと見たいドラマがたくさんありすぎてここまで手が回らないということでしょうね。
全131話と結構長いですが，お暇な時間にダラダラとご覧になるにはいい作品だと思います。

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そろそろオチが気になるようになって来ました。
母代わりという姉から「うちの運転手だった家族と縁戚になるなんて考えられない」と，韓国流の結婚に反対する家族像の描写がありまして，それでも強引に婚姻届を出すという方法で何とか戸籍上は夫婦となったヨンフン（ジュリの叔父さん）とユジョン（スンジョンの妹），一応この問題はこれで解決ということでしょう。
一方本筋の，スンジョンとカンサン夫婦は離婚の危機に扮しています。しかもその原因はスンジョンとミニョクの浮気にあると，カンサンもカンサン母もカンサン姉も自分たちの非は棚に上げて一方的にスンジョンを攻め立てます。何といってもこのドラマでは嫁いびり役の母オクスンと，姉カンジャの韓国では当たり前のような日常が憎々しく演出されていて，そこに優柔不断で一直線な次男カンサン（テス＠イサン）がからんで，ドラマを面白くしてくれているのですが，緩和剤としてマ・ピョンムンアボジやヨンフンという癒しの存在がなければ単なる嫁いびりドラマで終わっていたと思います。

同時進行するお嫁様であるジュリの方は，自分が出産経験があることを夫のカンミン（カンサン兄）に知られたくない一心であれこれと策を弄しますが，結果としてスンジョンのお父さんを死に至らしめ，スンジョンは流産をしてしまうという最悪の事態となります。

これからラストに向けて，まだまだ事件は起こりそうですが，チラット見た予告ではジュリの太ももに血が映ってました。もしやジュリも流産！。そして数々の試練を乗り越えて家族がより深い絆で結ばれるというハッピーエンドのオチを予想していますが，どうなることやら，次回，最後のリリースが楽しみです。

おまけ：字幕ではスンジョン（ムン・ジョンヒssi）としか出てきませんが，彼女のカンサンからの呼ばれ方は３通りあります。「イ・スンジョン（またはスンジョン）」「エギョンオンマ」「ヨボ」です。ドラマのシチュエーションによって使い分けられていますので，このあたりも文化に触れる楽しみがありますね。

回を追うにつれ、我儘なジュリはもとより結婚したカンミンに対するもどかしさ、姑と小姑のスンジョンに対するいじめにむかむか、いらいらです。それでも見ちゃう。それだから見ちゃうかな？まだまだ先が長いです。我慢できるでしょうか？