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パリ20区、僕たちのクラス

パリ20区、僕たちのクラスの画像・ジャケット写真

パリ20区、僕たちのクラス / フランソワ・ベゴドー

パリ20区、僕たちのクラス /フランソワ・ベゴドー

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20

DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

2008年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝いた感動作。多くの移民が暮らすパリ20区のとある中学校を舞台に、出身国も生い立ちもバラバラな24人の生徒が学ぶ教室の1年間を見つめていく。教師役を演じているのは、自らの実体験を基に書き上げ、本作の原作ともなったベストセラー『教室へ』の著者、フランソワ・ベゴドー。また、24人の生徒役も、実際に中学校で希望者を募り、約7ヵ月間にわたって行われたワークショップを通じて選ばれた演技未経験の中学生たちとのこと。監督は「ヒューマンリソース」「タイム・アウト」のローラン・カンテ。 JAN:4562227880866

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「パリ20区、僕たちのクラス」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

2008年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールに輝いた感動作。多くの移民が暮らすパリ20区のとある中学校を舞台に、出身国も生い立ちもバラバラな24人の生徒が学ぶ教室の1年間を見つめていく。教師役を演じているのは、自らの実体験を基に書き上げ、本作の原作ともなったベストセラー『教室へ』の著者、フランソワ・ベゴドー。また、24人の生徒役も、実際に中学校で希望者を募り、約7ヵ月間にわたって行われたワークショップを通じて選ばれた演技未経験の中学生たちとのこと。監督は「ヒューマンリソース」「タイム・アウト」のローラン・カンテ。 JAN:4562227880866

「パリ20区、僕たちのクラス」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

フランス

原題:

ENTRE LES MURS/THE CLASS

「パリ20区、僕たちのクラス」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
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国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
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※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全20件

教育の限界 ネタバレ

投稿日:2011/01/28 レビュアー:パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

移民や貧困層が多く暮らすパリ20区。公立中学校で国語(フランス語)を教えるフランソワと、彼が担任する様々な人種の入り混じるクラスの9ヶ月を追ったドキュメンタリータッチの作品。2008年カンヌ国際映画祭で満場一致のパルムドールをとっています。

脚本と主演を務めるフランソワ・ベガドーの書いた小説を基にして、24人の生徒には全くの素人を起用しているそうです。

「教師と生徒」という題材の映画はたくさんありますが、私がまず思い浮かべたのがヒラリー・スワンクが教師役をしていた「フリーダム・ライダーズ」。どっちの映画も教材として「アンネの日記」を使うのですが、「パリ20区」の方はそれが全くうまくいかない。朗読するように言われても、反抗して1行も読もうとしない生徒の態度に教師と一緒にイライラしながらも、それが妙にリアルに思えました。

きっと家庭にたくさんの問題を抱えているに違いない生徒たちの反抗的な態度は、非常に不愉快。
一方の教師たちも、生徒の親が不法滞在で強制送還されそうだという話題が出ているときに、嬉しそうに妊娠を報告する教師がいたり、あまり熱意が感じられません。
その中でフランソワは奮闘してる方なのですが、どうも筋が通っていないと思えるところがあったり、生徒の挑発に乗ってしまったり、そのあたりに教育の限界を感じてしまいました。

フランスならではの教育事情が窺えるところは興味深かったです。
たとえば、「成績審査」という会議があって、各生徒の成績や素行について話し合うのですが、そこに生徒代表が出席してる。それがまた最も反抗的な女子生徒で、あとでその情報をクラスメートに漏らしたりするんだけど、あんな席に生徒を出席させるというのがよくわからない。
また、マリからの移民の男子生徒は退学寸前になり、親と共に何度も呼び出されるが、この母親がフランス語ができないので、生徒本人に通訳をさせる。自分の退学が話し合われる場所で、親の通訳させるってそれはあかんやろ?と思ってしまいました。

結局その男子生徒は退学になってしまった、年度末のホームルーム。
最も反抗的だった女子生徒が、プラトンの「国家」を読んでいたことを知って、わずかな希望を感じるフランソワ。しかしそれも束の間、別の生徒が、「授業が全く理解できない。私はなにも学んでいない。」と言ってきて、その希望の光ははかなく消えてしまう。

結局のところ、教育は限界だらけ。教師や学校はどこまでやればいいのか?
モヤモヤした気持ちのまま終わってしまい、感動というのには程遠い映画でしたが、一見の価値はあると思います。

このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています

4年3組 24人 ネタバレ

投稿日:2012/07/23 レビュアー:まみもぉ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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観始めて、観たいところを映してくれないストレスが首にきました。
人のアップ、顔のアップが多い。
両肩の重みで、着席させられて観てるようでした。
見慣れた”教室もの”とは違うドキュメンタリーのような作品。
でも、ドキュメンタリーより現実的。いえ、とてもよく作られたリアリティ?
もしかしたらこれはかなり画期的な映画かも、
と思い始めてから、どんどん入り込んでいってしまいました。

学校内、教室での授業シーン、コンクリートの校庭、三者面談、職員室…
どこも狭い空間ですが、あともう少し…と願ってもカメラは引いてはくれない。で、また覗き込んでしまう。
何か大きな事件が起きて、そしてそれがこうなってああなって…というのでなく、
ですから、具体的な主人公がいません。
生徒達と先生達、保護者達、ひっくるめて学校内が主人公です。
授業風景がメインなので対話が多い。
音楽がないので、その内容、声がしっかり耳に入ってきます。
その対話が、台詞のようなアドリブのような…たぶん、混在しているのでしょうが、たびたびカンにさわりました。

13〜14歳の少年少女達。個人差はあるでしょうが、
自我が幼稚な精神についていけず暴走する頃。
自分が子供で自活は出来ないと自覚はあっても、そう扱われたくはない。
肉体は人間としてほぼ成人。でも、精神はまだまだ幼稚。
これから学んでいこうといく中で、
当たり前のように与えられたその教育の場の有難さなどわかるはずがなく、
そこのところはそのまんまリアルなので、
授業シーンを観ながら何度か胸ヤケもしてきました。

そんな生徒達に対する教師達の苦悩よりは、苛立ちにとても共感できました。
それをそのまま発言しているところは特に。
でも、教師5年目のヴァンサン先生の発言にはさすがにびっくり。…しながらも、
台詞であってほしいと思いながら否定する気持ちにはなれませんでした。

(「…クズで無知なガキのくせに。不真面目で騒ぐことしか頭にない。
 クソみたいな人生を送るなら勝手にしろ。お前らにお似合いの暮らしだ。
  …校庭での生徒たちを知ってるよな。
 発情した動物のように飛び回り、奇声を発する。
  …もうイヤだ、ウンザリだ、俺たちは動物か?」)

パリ20区は移民の街。様々な国籍の生徒達。
日本の中学校とはかなり違う風景で、加えてフランスという国が自由、人権、
何より平等という意識のレベルが高いせいでしょうか。
教室に教育を受ける聖域感はなく戦場のようでした。
特に、生徒の成績評定会議に生徒代表をふたり同席させているシーンには驚きました。
そして、学校の内と外(家庭)の境界がしっかりとしている。
苛立ちながらも、生徒に対し議論し教師は出来る限りのことをする、が、
学校外は家庭の親の責任。そこのところがとてもはっきりとしていて感心しました。

生意気な生徒達の表情や発言に沸騰していたハラワタが後半、おさまってきたのは、
感情の入った発言の数々、対話すれば生徒はもちろん教師も間違える、それは当たり前のことで、
だから、結局誰もどちらも間違ってはいないように思えてきたからと思います。

いろんな問題が未解決のまま学期は終了し、夏休みへ。
学期の終わり、フランソワ先生が作った自己紹介冊子を生徒達が嬉々として見る様子はとても微笑ましかった。
この一年、何も学べなかったっと教室を去り際に言った生徒に返した先生の言葉もよかったです。

椅子がばらばらに向いている空の教室。
校庭でのサッカーする教師達と生徒達。歓声と笑顔。
何も解決していない事々がこれからも続く肯定的な希望を感じました。
娯楽性皆無で楽しくない面白くもないのに目が離せず、しっかりと鑑賞してしまった力作でした。


このレビューは気に入りましたか? 11人の会員が気に入ったと投稿しています

かなりのめり込んで観たが、良さを説明するのは難しい

投稿日:2011/01/25 レビュアー:KASPAR

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終わりなき日常 ネタバレ

投稿日:2011/02/04 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 ほとんどドキュメンタリーに見えますが、実体験を基にしたフィクションで、なかなか面白い作品でした。パープルローズさんが書かれているように、このクラスの担任教師フランソワ役を演じたフランソワ・ベゴドーの原作小説をもとに、まったく素人の子どもたちが出演(役名は実名そのままらしい)。一年かけて撮りあげたということです。
 そうしたことは鑑賞後知ったのですが、観ている最中はまったく気がつきませんでした。冒頭に職員室で新学期開始にあたり、新任の教師が紹介されたり新しい担任に生徒の情報を教えあったりするあたりは、実際の職員室にカメラが入ったようなつくりなので、「フィクション? ドキュメンタリー?」と判断にちょっと迷うところがあります。この作品のひとつの魅力は、フィクションとドキュメンタリーの「あわい」にあるような世界の描かれ方で、そのどこか浮遊するような感覚は、生徒の顔と名前が一致し始めるまで続きました。境目は、男子生徒が「先生はゲイ?」と尋ねるあたり。僕としてはその辺から生徒役の子どもに対する「演出」が見え始め、この映画のフィクションとしての「型」が分かってきました。
 舞台はパリも下町にあり、移民の多いクラス。言語的、文化的にさまざまな背景を抱え、かつ貧しい生活環境に置かれた子どもたち。反抗期にあって、ひじょうに扱いが難しい。漠然と将来に不安を持っているのか、現実社会から遊離している学びには「学ぶ意味が分からない」と反発を隠さない。接続法半過去に何の意味があるのか? 中世の言葉じゃないかと反駁する。ああいえばこういう、そんなことじゃ授業が進まないと観ているこちらもイライラする。勉強の意味なんか分からないけどやっとくのが大事なんだ! ってね。僕も「大人」になったなあ(苦笑)。
 黒人少女のわけのわからない反抗心や、東洋人(中国系)の男女のあまり表情が見えない感じもなるほどという感じ。自己紹介文をめぐるあれこれは、いろいろ事件が起きかかりますが何とか子供らしくまとまってホッとします。成績判定会議みたいなのに、生徒や保護者代表も同席するってのは、フェアなんですけどフェアすぎやしないか、と思ったり、システム面でも興味を引かれます。
 しかしフランソワが怒りのあまり女生徒につい汚い言葉を使って、事態が混乱していくあたりはちょっと展開がざらりとして、物語をあえて動かそうとする気配に異質なものを感じてしまいました。引き気味に捉えていたカメラが、「おいしい場面いただき!」みたいな意思をもっているように見えたんですね。客観を装いながら、きちんと肝心の場面を撮っているという点が、映画を落ち着かないものにしています。だから、移民や人種や教育や様々な社会問題を背景にして、いろいろ考えさせる作品なんですが、一面ではひじょうにイライラさせられ、「うざい」作品であるというのは、反抗的な生徒たちの造形ばかりでなく、本作の演出にあるのではないかと思います。
 ニコラ・フィリヴェールのこちらはドキュメント『ぼくの好きな先生』という秀作があって、同じフランスでもずいぶん違うけど、先生のタイプは似ているかなあと思ったり、レビューは書いていないけどあまり好きじゃない『プレシャス』の授業のシーンなんかに比べると、はるかにいいなあと思ったりしました。
それぞれ深刻な背景を抱えていても、日々はめぐっていくんだなと感じたラストでした。70点。

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珈琲問題に賛同

投稿日:2011/03/28 レビュアー:裸足のラヴァース

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1〜 5件 / 全20件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:20件

教育の限界

投稿日

2011/01/28

レビュアー

パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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移民や貧困層が多く暮らすパリ20区。公立中学校で国語(フランス語)を教えるフランソワと、彼が担任する様々な人種の入り混じるクラスの9ヶ月を追ったドキュメンタリータッチの作品。2008年カンヌ国際映画祭で満場一致のパルムドールをとっています。

脚本と主演を務めるフランソワ・ベガドーの書いた小説を基にして、24人の生徒には全くの素人を起用しているそうです。

「教師と生徒」という題材の映画はたくさんありますが、私がまず思い浮かべたのがヒラリー・スワンクが教師役をしていた「フリーダム・ライダーズ」。どっちの映画も教材として「アンネの日記」を使うのですが、「パリ20区」の方はそれが全くうまくいかない。朗読するように言われても、反抗して1行も読もうとしない生徒の態度に教師と一緒にイライラしながらも、それが妙にリアルに思えました。

きっと家庭にたくさんの問題を抱えているに違いない生徒たちの反抗的な態度は、非常に不愉快。
一方の教師たちも、生徒の親が不法滞在で強制送還されそうだという話題が出ているときに、嬉しそうに妊娠を報告する教師がいたり、あまり熱意が感じられません。
その中でフランソワは奮闘してる方なのですが、どうも筋が通っていないと思えるところがあったり、生徒の挑発に乗ってしまったり、そのあたりに教育の限界を感じてしまいました。

フランスならではの教育事情が窺えるところは興味深かったです。
たとえば、「成績審査」という会議があって、各生徒の成績や素行について話し合うのですが、そこに生徒代表が出席してる。それがまた最も反抗的な女子生徒で、あとでその情報をクラスメートに漏らしたりするんだけど、あんな席に生徒を出席させるというのがよくわからない。
また、マリからの移民の男子生徒は退学寸前になり、親と共に何度も呼び出されるが、この母親がフランス語ができないので、生徒本人に通訳をさせる。自分の退学が話し合われる場所で、親の通訳させるってそれはあかんやろ?と思ってしまいました。

結局その男子生徒は退学になってしまった、年度末のホームルーム。
最も反抗的だった女子生徒が、プラトンの「国家」を読んでいたことを知って、わずかな希望を感じるフランソワ。しかしそれも束の間、別の生徒が、「授業が全く理解できない。私はなにも学んでいない。」と言ってきて、その希望の光ははかなく消えてしまう。

結局のところ、教育は限界だらけ。教師や学校はどこまでやればいいのか?
モヤモヤした気持ちのまま終わってしまい、感動というのには程遠い映画でしたが、一見の価値はあると思います。

4年3組 24人

投稿日

2012/07/23

レビュアー

まみもぉ

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観始めて、観たいところを映してくれないストレスが首にきました。
人のアップ、顔のアップが多い。
両肩の重みで、着席させられて観てるようでした。
見慣れた”教室もの”とは違うドキュメンタリーのような作品。
でも、ドキュメンタリーより現実的。いえ、とてもよく作られたリアリティ?
もしかしたらこれはかなり画期的な映画かも、
と思い始めてから、どんどん入り込んでいってしまいました。

学校内、教室での授業シーン、コンクリートの校庭、三者面談、職員室…
どこも狭い空間ですが、あともう少し…と願ってもカメラは引いてはくれない。で、また覗き込んでしまう。
何か大きな事件が起きて、そしてそれがこうなってああなって…というのでなく、
ですから、具体的な主人公がいません。
生徒達と先生達、保護者達、ひっくるめて学校内が主人公です。
授業風景がメインなので対話が多い。
音楽がないので、その内容、声がしっかり耳に入ってきます。
その対話が、台詞のようなアドリブのような…たぶん、混在しているのでしょうが、たびたびカンにさわりました。

13〜14歳の少年少女達。個人差はあるでしょうが、
自我が幼稚な精神についていけず暴走する頃。
自分が子供で自活は出来ないと自覚はあっても、そう扱われたくはない。
肉体は人間としてほぼ成人。でも、精神はまだまだ幼稚。
これから学んでいこうといく中で、
当たり前のように与えられたその教育の場の有難さなどわかるはずがなく、
そこのところはそのまんまリアルなので、
授業シーンを観ながら何度か胸ヤケもしてきました。

そんな生徒達に対する教師達の苦悩よりは、苛立ちにとても共感できました。
それをそのまま発言しているところは特に。
でも、教師5年目のヴァンサン先生の発言にはさすがにびっくり。…しながらも、
台詞であってほしいと思いながら否定する気持ちにはなれませんでした。

(「…クズで無知なガキのくせに。不真面目で騒ぐことしか頭にない。
 クソみたいな人生を送るなら勝手にしろ。お前らにお似合いの暮らしだ。
  …校庭での生徒たちを知ってるよな。
 発情した動物のように飛び回り、奇声を発する。
  …もうイヤだ、ウンザリだ、俺たちは動物か?」)

パリ20区は移民の街。様々な国籍の生徒達。
日本の中学校とはかなり違う風景で、加えてフランスという国が自由、人権、
何より平等という意識のレベルが高いせいでしょうか。
教室に教育を受ける聖域感はなく戦場のようでした。
特に、生徒の成績評定会議に生徒代表をふたり同席させているシーンには驚きました。
そして、学校の内と外(家庭)の境界がしっかりとしている。
苛立ちながらも、生徒に対し議論し教師は出来る限りのことをする、が、
学校外は家庭の親の責任。そこのところがとてもはっきりとしていて感心しました。

生意気な生徒達の表情や発言に沸騰していたハラワタが後半、おさまってきたのは、
感情の入った発言の数々、対話すれば生徒はもちろん教師も間違える、それは当たり前のことで、
だから、結局誰もどちらも間違ってはいないように思えてきたからと思います。

いろんな問題が未解決のまま学期は終了し、夏休みへ。
学期の終わり、フランソワ先生が作った自己紹介冊子を生徒達が嬉々として見る様子はとても微笑ましかった。
この一年、何も学べなかったっと教室を去り際に言った生徒に返した先生の言葉もよかったです。

椅子がばらばらに向いている空の教室。
校庭でのサッカーする教師達と生徒達。歓声と笑顔。
何も解決していない事々がこれからも続く肯定的な希望を感じました。
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かなりのめり込んで観たが、良さを説明するのは難しい

投稿日

2011/01/25

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終わりなき日常

投稿日

2011/02/04

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よふかし

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 ほとんどドキュメンタリーに見えますが、実体験を基にしたフィクションで、なかなか面白い作品でした。パープルローズさんが書かれているように、このクラスの担任教師フランソワ役を演じたフランソワ・ベゴドーの原作小説をもとに、まったく素人の子どもたちが出演(役名は実名そのままらしい)。一年かけて撮りあげたということです。
 そうしたことは鑑賞後知ったのですが、観ている最中はまったく気がつきませんでした。冒頭に職員室で新学期開始にあたり、新任の教師が紹介されたり新しい担任に生徒の情報を教えあったりするあたりは、実際の職員室にカメラが入ったようなつくりなので、「フィクション? ドキュメンタリー?」と判断にちょっと迷うところがあります。この作品のひとつの魅力は、フィクションとドキュメンタリーの「あわい」にあるような世界の描かれ方で、そのどこか浮遊するような感覚は、生徒の顔と名前が一致し始めるまで続きました。境目は、男子生徒が「先生はゲイ?」と尋ねるあたり。僕としてはその辺から生徒役の子どもに対する「演出」が見え始め、この映画のフィクションとしての「型」が分かってきました。
 舞台はパリも下町にあり、移民の多いクラス。言語的、文化的にさまざまな背景を抱え、かつ貧しい生活環境に置かれた子どもたち。反抗期にあって、ひじょうに扱いが難しい。漠然と将来に不安を持っているのか、現実社会から遊離している学びには「学ぶ意味が分からない」と反発を隠さない。接続法半過去に何の意味があるのか? 中世の言葉じゃないかと反駁する。ああいえばこういう、そんなことじゃ授業が進まないと観ているこちらもイライラする。勉強の意味なんか分からないけどやっとくのが大事なんだ! ってね。僕も「大人」になったなあ(苦笑)。
 黒人少女のわけのわからない反抗心や、東洋人(中国系)の男女のあまり表情が見えない感じもなるほどという感じ。自己紹介文をめぐるあれこれは、いろいろ事件が起きかかりますが何とか子供らしくまとまってホッとします。成績判定会議みたいなのに、生徒や保護者代表も同席するってのは、フェアなんですけどフェアすぎやしないか、と思ったり、システム面でも興味を引かれます。
 しかしフランソワが怒りのあまり女生徒につい汚い言葉を使って、事態が混乱していくあたりはちょっと展開がざらりとして、物語をあえて動かそうとする気配に異質なものを感じてしまいました。引き気味に捉えていたカメラが、「おいしい場面いただき!」みたいな意思をもっているように見えたんですね。客観を装いながら、きちんと肝心の場面を撮っているという点が、映画を落ち着かないものにしています。だから、移民や人種や教育や様々な社会問題を背景にして、いろいろ考えさせる作品なんですが、一面ではひじょうにイライラさせられ、「うざい」作品であるというのは、反抗的な生徒たちの造形ばかりでなく、本作の演出にあるのではないかと思います。
 ニコラ・フィリヴェールのこちらはドキュメント『ぼくの好きな先生』という秀作があって、同じフランスでもずいぶん違うけど、先生のタイプは似ているかなあと思ったり、レビューは書いていないけどあまり好きじゃない『プレシャス』の授業のシーンなんかに比べると、はるかにいいなあと思ったりしました。
それぞれ深刻な背景を抱えていても、日々はめぐっていくんだなと感じたラストでした。70点。

珈琲問題に賛同

投稿日

2011/03/28

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