パニック・スカイ

なんともスケールの小さい【パニック】あ〜んど【クリーチャー】作品なんだよね。。

ジャンボ旅客機が飛ぶかと思いきや、「セスナ機かよっ！」【ツッコミ１】
尾翼のトラブルが、「ネジかよっ！」　　　　　　　　　　【ツッコミ２】
積乱雲の中を延々と、「ミニチュアかよっ！」　　　　　　【ツッコミ３】
クリーチャーとの対決は、「無いのかよっ！」　　　　　　【ツッコミ４】
オチは、「空想かよっ！」　　　　　　　　　　　　　　　【ツッコミ５】
さらにオチは、「ハッピーエンドかよっ！」　　　　　　　【ツッコミ６】
　

ストーリーを上手にまとめた感じはするものの、心に響くものはナシ。。

「どんまい！どんまい！」作品と自分に言い聞かすぅ〜。。（とほほ〜）

よくあるアイデアをコンパクトにまとめた作品だった。結末は賛否両論だろうけど、映画づくりのスキルは高く、各ショットも確信的だ。迷いがない。そのため、鑑賞後の満足感は高い。いい作品だった。

『フローズン』のような今風のシチュエーション・ホラー。――と、見せかけておいて、実はファンタジーというアクロバティックな作品。(笑)
ほとんど軽飛行機のコクピット内で物語は展開する。かなりの制限だが、カメラと役者さんへの演技指導が丹念で飽きさせない。熱意のある、いい監督さんだ。

遊覧飛行機のパイロットだった母親を空の事故で亡くしたサラは、大人になってライセンスを取得し、友人たちを乗せてコンサート会場へ空の旅と洒落込んだ。
しかし、飛行中に突然、水平尾翼が動かなくなる。機体は、真っ黒な嵐の中に突っ込んでしまう。通信も途絶え、機内はパニック状態。
然も、外には“何か”がいる。触手を持った“何か”が飛行機のまわりをウロついている。
しかし、このまま上昇し続ければ、生きて帰れないのは明白だった。誰かが外に出て、尾翼を直さなければ……。彼らは無謀な賭けに出る。
……というお話し。
序盤は友人たちがバカすぎて苛々させられる。修学旅行の中学生以下。(笑)
かなり戯画化されているが、演じた若手俳優が上手いのか、それとも“地”なのか、妙にリアルでコワかった。

実は、本作品で一番コワかったのは、序盤のこの部分。(笑)　飛行機が故障したり、嵐の中に突っ込んだり、モンスターが出て来たりする中盤以降は、大してコワくない。
何がコワいって、無教養と無知と無恥ほどコワイものはない。それが体力があり余っている若者ならばなおさらだ。
勉強も大切だが、節度とつつしみのある行動が出来る大人にするためには、キチンとした教育が必要だと改めて思い知らされた。

そんな脚本を書いたのは、ポール・Ａ．バーケット。『沈黙の逆襲』を書いた方らしい。あの作品には「脚本が稚拙だ。もっと勉強しろっ！」という内容のレビューをＵＰした。本作品も同様だった。リサーチをしたとは思えない。
事故の因果関係を説明する描写こそあるが、高度が上がり続けているのか否かハッキリしない。そのうちどうでもよくなってしまう。“高度”という原題も置き去りだ。技術的な説得力は皆無だと言える。
そのため、役者さんの演技が浮いてしまっていたのは、ザンネン。

監督さんは、厳しい現実をファンタジーに転換する“きっかけ”としてモンスターを使った。それは、脚本の意図とは違うような気がする。もっと言えば、そうせざるを得なかったのだろう。
リアリティのある脚本だったら、ラストシーンの余韻は、かなり違っていたに違いない。星野之宣さんの漫画『遠い呼び声』の感動に並ぶ作品になったかも知れない。（言い過ぎか）
けれど、この脚本では、ラストシーンを考えなければならない。本来、説得力のある脚本なら、余韻を味わうだけでよかったのだ。

ＣＧの出来映えはよくないが、撮影の自由度を高める一助にはなっていた。もう少し予算を与えたら、かなりいい作品になったのではなかろうか。（勿論、脚本はリライトする）

出演は、ジェシカ・ロウデンス、ジュリアン・ギル、ライアン・ドノフー、ランドン・リポイロン、ジェイク・ウィアリー、マイク・ドブド。地味な感じだが、知った顔もいる。中堅クラスの役者さんなのだろう。今後の活躍を期待したい。

期待したい方を、もう１人。監督のカーレ・アンドリュース。本作品の出来映えを思うと、チェックしておいて損はないだろう。

ちょっとだけオススメ！

へんな映画だった。飛行機の内部のネジが一本抜け落ちてそれが昇降舵を動かす部品の中に詰まってしまい、飛行機が上昇しつづける・・という極めて現実的な事故からはじまり、いつの間にやらトワイライトゾーンのような話に変わる。すべてはひとりの陰気な青年の妄想が原因だったとなっているが、その青年が気を失っても状況は好転しない。で、あげくの果てにタコのお化けみたいな怪物が空中に登場する。奇想天外で面白いと言えなくもないのだが、そういう話なら最初からそういう雰囲気を出したつくりにするべきじゃねえの・・？　って思う。
けど、まあ、けっこう緊張感があり、若いオネエちゃんやオニイちゃんが必死で泣き叫ぶ姿にはそれなりに迫力があった。

途中まで普通に面白いのですが、化け物の存在で完全に冷めます。
ただ、我慢して最後まで観れば化け物の存在もどうでもよくなります。
「バタフライエフェクト」が好きな方にはお勧めです。
故に、こういうオチだからこそ余韻は観終わって数分だけ残りました。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

日常的にありえるパニックものかと思ったのだが・・違いましたね〜

若者達で乗り込んだ飛行機はトラブルに巻き込まれ・・
嵐に遭遇、上昇し続け、計器も壊れ、現在位置も把握できず、無線も不能！

ここまではいいのだが・・・

突然上空に巨大タコ！！？？？
考えた悪夢が現実に？？？？

(-_-;ウーン後半からはハチャメチャ内容になってしまった
ストーリーも、自然な感じに作ってほしかったですね〜

パニック度は結構あるのだが・・なぜ飛行機パニックからモンスターパニックに変るんだ〜！！

そこそこ面白いのだが・・不明な部分が多過ぎでした。