アブラクサスの祭

♪ロックだぜ〜

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明、亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経

♪

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　主人公は昔はCDも出したことのあるミュージシャンだったらしいのですが、何故辞めたのか?　何故今はお坊さんをやっているのかが全くわからないため。いくらまた音楽をやりたいと思っても、そこに至るまでの背景がユーチューブの映像だけじゃ感情移入は難しいと思いました。

　主人公がうつ病だってのも後で知りました。映画を観てるときは、薬を飲んでいるのは何でだろう?　くらいにしか思えなかったです。その割には、眼力が強くて生気がみなぎっているのもうつ病だとわからなかった原因だと思いました。

　主人公の周りの人たちがみんな優しくて、主人公に対して甘すぎるようにしか見えないですし。

　ちょっともう少し、主人公がどうして今の状況にいるのか?　どうして辞めたのかを表現して欲しかったです。そうしないと、クライマックスのせっかくの素晴らしい演奏シーンが盛り上がらないままだったので残念でした。

（映画館にて鑑賞）
かつてロック・ミュージシャンだった鬱病の僧侶・浄念（スネオヘアー）は、福島の小さな町で妻子と共に暮らしていた。
何事にも不器用で、法事や説法すら思い通りにいかない彼が、ある日この町でライブを行うと言い出す。
応援する人もいれば罰あたりだと怒り出す人も現れ、
彼を温かく見守っていた妻の多恵（ともさかりえ）や住職の玄宗（小林薫）は困惑する。

ノイズに悩まされる主人公は、今も薬が手放せない。
そんな死にたい願望の鬱病患者が、常に「死」と隣り合わせの坊主になる。
それは、実に耐え難くつらいことなんだろうけど、こんな理想的な療法もないだろう。
修業＝治療だ。

今いるここから始めなければいけない。
それが浄念が得た最初の悟り。
「From here to eternityですよ」と玄宗に語るシーンはかなり笑える。
本作、かなり暗い作品だが、こうした笑いのシーンがそこかしこでとても効いている。
このシーン、スネオヘアーをアップで真正面でとらえ、絶妙な間を醸し出していて、
ちょっと北野映画を思い浮かべたりするのだけど、
調べてみるとなるほどこの監督、東京藝術大学大学院で北野武、黒沢清らに学んだ人らしい。

そして、ライブを行うことを決意し、
全ては順調かに思えた矢先に思わぬ事件が起きてしまう。

現在日本での自殺は年間3万人を超える。
「なぜ気づけなかったのか」と苦しんだ経験を持つ当事者の友人も多いはずだろう。
そんな人は、ろくにお経も読めなかった浄念が変わってゆく後半にとても惹きつけられるはずだ。
「シンクロしないと、ライブをやる意味がない」
というセリフが出てくるのだが、私もシンクロするってことに重きを置いている人間なもんで、ひどく共感してしまった。

なかなかノイジーなサウンドもてんこ盛りで観る人を選ぶかも知れないけど、あらすじで惹かれる人は観て損はないと思う。
（ただし強烈なサウンドが弾けるので、リビングで見る方はご注意を）
ともさかりえもいい味出してる。と、思っていたら、感想を寝かしている間にほんとの夫婦になっちゃいました。

これはひどい。いやある意味すごい。
主人公のズレッぷりが半端ではない。
主人公は、どう見ても３０代後半以上の中年男なのだが、
その言動全てが１０代〜せいぜい２０代ぐらいの
かまってちゃんの人みたいなのだ。
しかも現代ではなく、８０年代の。
観ていると、最初イラッとして、次に痛々しく思え、
最後はバカバカしさに笑ってしまった。
ライブシーンとかもう爆笑。
当時”オルタナ”とか呼ばれた方々のトンデモライブそのもの。
よく再現出来たなあ。
おそらくこの作品は、当時を懐かしみ、
ギャグ映画として鑑賞する様、作られたものなのだろう。
そうでなければスタッフ全て○○だ。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

う〜ん。。。。
自分の中でうまく整理ついてないんだけど、これとってもいい作品なんじゃ
ないだろうか。自信をもって「これはいい！」って言い切れないところが非常に
情け無いんだけどあんまりお目にかからない気分を味わった。

心に傷をもった元ロッカーの僧侶。
彼が音楽を通して立ち直っていくっていう話なんだけど、そこに感じるものは
非常に深く、そして驚くほどシンプルでもある。
シンプルであることに人間って意外と臆病だけどそれがストレートに描いて
あって侮れない。

この作品を見るにあたりどこでどういう風にキャッチするのか、自分はどの
位置にいてこの作品を見るのか。終わってみればそういうところが重要だし
それを間違えば良さは完全に隠れてしまうはずだ。

何かを感じずにはいられない。。。そんな作品だ。
こんな作品にたまに出会うから映画って楽しい。