封印映像　５

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【ドッキリ】
”廃校に肝試しに訪れた大学サークルの男女３人。肝試しといいつつ、後輩の女性にドッキリを仕掛けて愉しむ算段だったが・・・”
本シリーズの特長である２段オチの典型的な作品。肝試しに使用された２台のカメラ映像を効果的に流しながら、各々の映像にきちんと仕掛けを盛り込み、オチまで引っ張る演出はさすがと思わせてくれます。

【家族の肖像】
”美大の課題である「家族の映像」ビデオ。室内での家族の日常を撮影しているが、その中に不可解なモノが・・・”
２段オチではなく、どちらかと云えばぶつ切りで締める作品。不可解なモノの映像は巧いけど、事件の真相に関するある「物」と「モノ」の関連性に全く触れられていないため、このシリーズ単独で云えば未消化感が残るかも。どうしても２段オチを期待してしまうんで。

【初詣】
”とある出版社に持ち込まれたテープには、深夜寂びれた神社に初詣で訪れたカップルの姿が。罰当たりな、拝殿奥の林で立ちション中の彼氏はある音に気付き・・・”
まぁ、ガチに拘る方々には大不評な作品でしょう(*^m^*)　見開いたままで”打ちこまれる”のか！？、一撃であっけなくカタを付けるなんて、どんだけプロの殺人技や！犯行がバレんのにド・ド・ドアップ！？って突っ込む声がリアルに聞こえてくるのです。私は本シリーズは『裏ホラー』的な映像を愉しむスタンスなので、大変愉しませてもらいました(*^m^*)

【廃ビル】
”ビル管理人からある霊能力者の事務所に届けられたビデオテープには、関西の有名な廃ビルを探索する男性達の姿が撮られているが、冒頭から不可解なモノが・・・”
インタビュー、検証無のいわゆる映像のみ。

【ラブホテルの怨念】
”出会い系サイトで知り合ったと思しき男女の待ち合わせ場所から映像がスタート。水着撮影の交渉が成立しラブホテルへ入るが、ドリンクに薬を忍ばせる男性の姿が・・・”
本作のメインイベント。この作品を観てリーソクで『パラノーマルフェノミナン』の２話目を想起させた方が多数いらっしゃると思います。児玉和土と白石晃士のベクトルの類似性（心霊系への見解は真逆ってとこが大層面白いのは余談ですがｗ）がここでも見られるのは、個人的にやっぱりなぁーと勝手に納得してほくそ笑んでしまうのです。って横道ばっかですが、本作の見所である「映像の中に視点の異なる映像が」ってパターンは和ホラーでは使い古された手法、記憶力が人類最弱の私でも即思い出せるだけでも『女優霊』『新耳袋』『ほん呪』と著名な作品でも中田秀夫、佐々木浩久、中村義洋、と云った有名監督達がこぞって使ってます。まぁそれぐらい美味しい素材なんですが、この作品では巧くアレンジを施されていて、きちんと個性を発揮してるのが素晴らしいですね。これまた和ホラーオムニバスの１作品としての観方なら、完成度の高い作品になるでしょうね。

シリーズ５作目で、個人的にはシリーズ最高だと思います。このシリーズは投稿ビデオと検証（後日談）でオチを付ける２段オチを愉しむのがベストで、ぶつ切り系の脳内補完を愉しむ作品を求めてしまうと確実に裏切られます。そこは棲み分け、立ち位置を明確にしてますので、きちんと各シリーズの基軸を認識するのが賢明です。ちなみに今の和ホラーオムニバスの主流はぶつ切り系ですから、原案にも時間と労力がかかりそうな２段オチであえて見せてくれる、サービス精神とクリエーターとしてのプライドに私は拍手を贈りたいですねぇ。とまぁ、この作品はバランスがとれた構成も巧いし、何より密かにエンタメしてるのも面白いです。てか、このシリーズと『闇動画』をコンプリする気力が最近・・・（´ρ｀）

オヤジが大好きなシリーズ「ほんとにあった！呪いのビデオ」の制作スタッフが“真？の恐怖”に迫ったシリーズ第5弾。
最近は個人的に本家「ほん呪」に若干の物足りなさを感じつつあるので…どちらかと言えばこの「スピンオフ・シリーズ」を楽しみにしている♪

本家「ほん呪」と違い、こちらはどちらかと言えば「心霊映像」と言うよりマニア向けの「グロくて」生理的に嫌な映像が主だったんだけど…今回はやはり季節柄と言う事もあるのか？
これまで通りやり過ぎ感もある「グロい映像」もあるにはあるが、過去の作品よりも「心霊映像」ものが充実していた感じがするし…「真贋」抜きにして（…と言うかこの手の映像で、個人的にそんなことに重きを置いてないので）…なかなか「ゾクっ！」とする映像が満載で、クオリティも相当高かった♪

特に今回は「Ｗ視点」と言う画期的な新発想がとても斬新で、面白かったねぇ〜♪このシリーズ「最高の出来だ」と思う…なのに何故？満点評価ではないのか？それは…これまたこの手の作品のお決まりなのか？あざとい「絶叫？発狂？」シーンが…とにかくオヤジはダメなのだ…

こちらは「家庭内視聴」…とにかく「大音量で絶叫」する…この手の演出は絶対に「興醒め」する…本当にこれで怖がると思ってるんだろうか？ここだけが…いつも疑問なのだ？…絶対に逆効果だぜっ…もったいないなぁ…本当にもったいない…これがなければ文句なしに「満点評価」だった…

とは言え、本家ともども季節もの、第6弾も、早く観たいなぁ〜と思ってる…ただ…どうやら、また「絶叫」映像があるみたいなんだけどねっ(^-^)

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昔からある定番、「後で分かった事ですが・・・」
子供の頃はこの言葉を聞けば真実のように感じたが、流石に聞き続けているとね。
よく考えると後日談はリアルさを出しているようだが、私は現実実を薄めているように思える。

何事でも原因が分かればいいというものではないだろう。
謎のままの方が夜寝る前とかに思い出し想像し恐怖が増すというもの。
それが夏の風物詩、怖い話のワビサビだと思う。

この作品のサブタイトル、ラブホテルの怨念というに過去の経験が頭によぎり見てみたが、がっかりでした。
そしてこの作品の一番の感想は一番怖いのは生きている人間ってことです。

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呪いのビデオシリーズやアンビリーバブル、本当にあった怖い話に匹敵する名作シリーズである。ホテルの女はいろんな意味ですごかった。撮影していた男も実は撮影されてしまっている不可思議な映像がまたそそられる。ヤラセではなく本物であって欲しいと思う、ほどこのシリーズの映像はみな迫力があり面白い。